※この作品はR-18です。

波間の向こうを目指して(新・本編)   作:夢枕 七変化

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想いは秘めたまま※

 それまで震えていたのは何だったのかと問いたくなる程に、シャンクスは開き直ったかのような態度で平然と私の唇を奪う。歯列をなぞり、敏感な上顎を舐め、喉の奥に突き刺さる程深く舌を差し込んで来る。

 息苦しさに呻いても、抵抗しようと足掻いても、のしかかってきているシャンクスの身体はビクともしない。そんな抵抗と呼べないような抵抗を繰り返す私に、微かに絡む視線が傲慢にも、それでも俺を好きなんだろうと問い掛けてくる。

 それが否定できないのが悔しくて、でも顎を押さえ付けられ逃れる事も出来ぬまま、溢れた唾液が口の周りをみっともない程に濡らす。それでもまだ解けぬ口付けに、喉がひゅうひゅうと荒い音を立て始める。

 それ迄に触れられていたのもあり、身体は準備万端に熱を持ち、胸が大きく上下する。確認しなくてもシャンクスを求めて濡れているのが分かれば、気付かれる前に逃げたいと願って何が可笑しいだろう。

 自分の身体なのに上手く制御出来ない悔しさからか、それとも、こんなキス1つにさえ悦ぶ心が恨めしいのか。目尻に生理的なだけでは無い涙が溜まる。

 涙腺が崩壊したかのように、涙が零れて行くのを客観的に理解している。止められなくて、苦しくて……。

 どうして、想いは止められないのだろう。どうして、私は2人居ないのに、同時に2人を好きになんかなってしまったのかな。

 そんな事を考えている傍から、漸く口付けを解いて移動を開始したシャンクスの舌が、私の顎を迂回して涙の跡を辿り始める。そして酷く真摯な瞳で、宣言するように言葉を落とす。

 

 「何もかも、俺のせいにしろ」

 「な……?」

 「刷り込み教育をされたのだと、力で敵わないからだと、世話になった恩があるからだと、そう思って俺に責任は全て押し付けろ」

 

 シャンクスは本気で言ってる。責任は全て自分にあるのだと。

 確かにこれだけ嫌がってるのだから、普通に考えれば私に責任はない筈よ。でも、確かにシャンクスを愛おしいと想う自分も居て……だからこそ、そんな風には思えない。

 シャンクスを拒めない私が、より罪深い。どうして、私はこんなにも何も出来ないんだろう。

 

 「何言って……」

 「それでもいいから、俺はナミが欲しい。俺は他にナミの心を守ったまま、この身体に触れる手段を知らねェんだよ」

 

 身勝手にも聞こえるそれを言い捨てるようにして、シャンクスは自らの肉体美を惜しげも無く晒す。先に裸体となっていた私の両足を強引に広げて、閉じられないようにと自分の身体を捩じ込んでくる。

 

 「だが、忘れるな。ナミを今抱くのはルフィじゃない。……この俺、シャンクスだと言う事を」

 「やだ!シャンクス!」

 

 即座に押し込まれるのかと怯えた私の予想を裏切り、入って来たのは指だったけど……。だからと言ってそれが認められる筈もない。

 身体がシャンクスから与えられる快楽に期待して、早く欲しいと訴えるように濡れているのは明らか。その上で、指での刺激だけでビリッと痺れのような波紋が爪先から頭まで伝播する。

 それにより仰け反った喉に掠れた悲鳴が絡む。羞恥にきつく目を閉じれば、快楽がより強く感じられてしまい涙が零れて行く。

 

 「も……やめ、おねが……」

 

 嫌だと首を振る度に髪が枕を叩くけど、シャンクスは当然辞めてなんてくれない。官能の悦びを知り尽くしてる身体は、増やされる指を二本、三本と易々と呑み込んでしまう。

 

 「観念しろ。身体はもう、俺を受け入れてる」

 

 中でバラバラに蠢くそれらに、奥の方にある1点を揉み立てられると、まるで腰が抜けたかのように力が入らなくなる。それと同時に抑えようとすると狂いそうな程の官能が、身体を支配して声を抑える事が困難になっていく。

 

 「あっ……はぅ……!やっあぁぁ!!」

 「嫌でも辞めねェ」

 

 残酷にも宣言するその声は、妙に静かで……。シャンクスは、何を秘めてるの……?

 1人で何かを耐えて、抑え込んで、隠してる。なのに、隠しきれない、抑え込めないそれを私にぶつけているのだと何となく分かってしまう。

 

 「ナミは、悪くない。ルフィに責められるのがつらいなら、二度と会わなければ良い」

 「やぁだ!ルフィ!ルフィ……!」

 「ナミ、悪いのは俺だ。だから、自分を責めるなよ」

 

 私は悪くないと、悪いのは自分だと言いながらも、シャンクスは私を抱くのは己なのだと知らしめる。それだけは譲らないと言わんばかりに。

 堪えきれぬ嗚咽を吐き出す度に、目縁にあやすような口付けを送られる。熱い舌と、太い指で、肌だけでなく中まで蹂躙されて、それでも突っ張りきれないのは、私が弱いから。

 情けなくて、苦しくて、泣きたくなる。この世で最も醜いのは、私の浅ましい心だと分かっているのに、それでも愛されたいと嘆く自分を自覚させられてしまう。

 必要とされたいと、存在する事を許して欲しいと、願ってしまう。もしかしたら、利用価値だけでは無い何かを見出してくれる人がいるのではないかと、期待してしまうのだ。

 分かってるのに、愛されているのは〝私〟じゃなくて、ナミちゃんの身体と能力なのだと。なのに、錯覚してしまいたくなるのよ。

 その中で僅かでも〝私〟の事を想ってくれてるんじゃないかって。私はなんて、愚かで醜いんだろう……産まれた事が、存在する事が私の罪なのはわかり切ってるのに、また(・・)同じ過ちを繰り返そうとしている。

 それなのに、シャンクスは悪いのは俺だから、ルフィに対して罪悪感なんか抱かなくていいと言う。甘やかすように繰り返すそれは、何なのか。

 

 「ナミ?」

 「シャンクス……も、やめ、て」

 

 私の顔を覗き込んで何かを言いかけては、誤魔化すように小さく舌打ちしたその口を、胸の小さな尖りに押し付けて来る。カリッと甘噛みされた瞬間、脆い場所はの同時攻撃に咥え込んだ指ごと腰が跳ねる。

 愉悦と呼ぶには激し過ぎる刺激が、全身を駆け巡り、満たされたくもないのに満たされて行く。身体が満たされる程に、心が冷えて行くのを感じて涙が落ちる。

 

 「あっ……それ、やァ……!」

 

 ついでに、もう片方を指で摘まれ、あらゆる性感帯が連動して反応する。そんな鮮烈な感覚に、僅かに残っていた思考力さえ吹っ飛んでしまう。

 

 「愛してる、ナミ……。無事で、良かった」

 

 壮絶な色香を発散させ、散々人の身体を弄んで、漸く吐露した本音は戦争を見ていた時の気持ち。想いを乗せた低音の吐息が、首筋を掠めて行く。

 

 「俺は……ナミを喪うかと、ずっと、怯えてる」

 「シャンクス……?」

 「ナミは、生きようとしていない!ベックが、言ったんだ。ナミは自分が生きてる事を許せないんだと」

 「ベックが……?どうし、て……わかったん、だろう……?」

 

 涙が、勝手に零れ落ちる。止めどなく流れて行くそれは、堰を切ったように流れ続ける。

 

 「俺が、辱めたからか?エースが死にかけたからか?どうしたら、ナミは生きようとしてくれるんだよ……!」

 「シャンクス……は、悪くない。エースは、生きてくれた。私、満足なの」

 「なら、笑って生きろよ!……どうして、自ら、消えようとする!?」

 

 存在する事が、罪だから。私が、全て悪いから……。

 それを言葉にしたつもりはなかったのに、シャンクスは私を強く抱いて、震えながら泣く。どうして、泣いてるの……?

 

 「シャンクス、大丈夫よ。シャンクスは、優しいね……」

 「ナミは、そこまで壊れ掛けて、なのに、それでも甘やかすのか……」

 「シャンクス、誰も見てないから、聞いてないから、泣いて良いよ。吐き出して……」

 「そう、か。ナミは……」

 「え?」

 「エースを助ける為(・・・・・・・・)だけに生きて来たと言ってたもんな。気付くのが遅くなって悪かった」

 「なに?」

 「ナミは生きる理由(・・・・・)を見失ったんだな」

 

 ビクリと震えた身体が、その答えを示している。エースは生きてる、だからもう、私いらない(・・・・)でしょう?

 

 「ナミ、愛してる。どれ程ナミが壊れてても、俺にはナミが愛しいんだ」

 「シャン、クス……?」

 「俺の為に、生きてくれ」

 

 悪寒ではない痺れに肌がざわりと粟立っていく。生きる事を、望まれてる、の?

 欲しいのは、身体?それとも、能力?

 それを確かめたくて開いた唇に、シャンクスのそれが重なる。唇から、ただ強く共に居たいと願う想いが伝わって来て、苦しくなる。

 

 「や、やだ!も、いや!」

 「ナミ、俺の為に生きるのが嫌なら……ルフィの為でも良い。生きてくれ。存在してくれ……頼むから……」

 

 シャンクスが欲しいのは、何?

 そう思ってシャンクスを見つめると、哀しそうな瞳が見えた。孤独に喘ぐ、1人だと眠りにくいのだと言っていた傷付いた王の苦しみが見える。

 

 「シャンクスが、欲しいのは、なに?」

 「え?」

 「利用価値のある、道具?それとも、身体?」

 「……もう、愛は貰った。俺はそれでも我儘で貪欲だから……ナミの全てが欲しいと願ってる」

 「私、存在する事が、許されるの……?」

 「あァ、寧ろ居てもらわないと困るな」

 

 優しく笑ったシャンクスの瞳が、やっと泣き止んだ。それを見て、偽りは無いのだと理解する。

 それだけで、目の前がクリアになった気がした。それと同時に、ならば抱かれる訳にはいかないと思う。

 

 「シャンクス、ごめんなさい。私随分とおかしくなってたみたい」

 「おかしくてもいい。ナミでさえあればそれでいい」

 

 埋め込まれたままの指先が、私をこの後蹂躙するつもりなのだと訴え続け、言葉にしてはならない想いが身を焼こうとしているように思えた。ルフィを裏切れない……!

 だけど、忘れる事はない。忘れられる筈がないのよ。

 なんでもないようなシャンクス達と過ごしたその日常が、私の中では光り輝く大切な記憶なのだ。愛していると伝え合うまでもなく、大切に想い合って居るのが互いにわかっていたあの頃。

 これ迄どれ程死にたいと願っても、死ねなかったのは……家族への想いや村の人の命を背負ってたからだけじゃない。どうしたって、もしもシャンクス達が知ったらと思うと、死ねなかったのよ。

 知られたくなかった。結局負けて、搾取されて、強がるしか出来ない情けない自分を……シャンクス達には……知られたくなかったの。

 それでも、ルフィを支えると決めた時。ルフィを誰よりも愛しいと想ったあの時から、どれ程強く想ってもシャンクス達を1番には出来ないのだと思い知らされた。

 だからこそ私は、シャンクスに伝えてはならない。そんな中途半端に生殺しにして、飼い殺すような、キープ君を作るような事は出来ないから。

 

 「止めて、私は、ルフィのものよ!」

 「正気に返ったらすぐそれか。だが、止めてやるつもりは無いと言っただろ」

 

 言葉の途中でも、思考の海に沈んでも、止められる事の無い身体への刺激。愛してると言いながら、私の意思を無視する非道さ。

 

 「……なにを、されても……ふぁっ……心は、ぁげない!身体をいくら好きにしても、心は絶対、あげないから!」

 

 精一杯喘ぎを抑えて、睨み付けながら紡ぐ言葉。それを受けてシャンクスは笑う。

 

 「こんな状態でも、ルフィを優先するのか。……いい度胸してんな……」

 

 なのに、その瞳は愛しさを讃える。私の強がりを許してしまう。

 それなのに、瞳の奥が泣いているのだから、始末に悪い。微かに見え隠れする嫉妬の色は、本気以外の何物でもないだろう。

 

 「それでも今は、俺だけを……!」

 

 指を抜き去り代わりに熱いものが触れる。それに自然と身体が震えた。

 見世物にされた時の悔しさと、悲しさをその時ふと思い出してしまい、胸が軋む。それにより涙が眦からこぼれ落ちれば、シャンクスは拗ねたようにぞんざいに言い捨てる。

 

 「泣くなら泣け。もう、止めてはやれねェから、結果は変わらねェし、ナミの心が俺にあるのは分かってる。……ベックに、慎重に扱えとは言われたが、ここまで壊れて混乱してるとはな」

 「シャンクス?」

 「誰が、ナミの精神をここまで貶めたんだろうな……?どうして、ずっと抱えていた筈のそれに、気付いてやれなかったんだろうな……?」

 

 シャンクスの声が泣いてる。瞳も泣いてるのに、他は普段と変わらない。

 

 「ナミだけは、誰にも渡すつもりはねェ」

 

 今更な言葉を奇妙に思って、そっと探るように視線を向ければ、何か苦いものでも飲み込んだような顔がある。まるで苦しいのは自分だとでも言いだげな様子で。

 今正に混乱している私よりも、傷付いているのはシャンクスであるかの様子で。なのに、それは瞳だけなのだ。

 器用に隠してしまうのは、シャンクスの方でしょう。私は、壊れても問題無いけど、シャンクスは違うでしょう?

 問い掛けを音にするよりも早く、シャンクスの言葉が私に向けられる。決定だと、その声が告げていた。

 

 「ナミを、犯す」

 

 そう言ったかと思うとくるりと身体を反転させ、私の身体を俯せにしてしまう。視線を合わせるのが、怖いとでも言うかのように。

 

 「これは強姦だ。だから、優しくはしない」

 

 獣のようなポーズにされて、でも、その顔を見なくていいのならば、その心に気付きにくくなるから、良いのかもしれない。シャンクスを抱き締めたくなっても、甘やかすように抱きしめられない方が、安全なのだろうから。

 甘やかしたくなるのよ。シャンクスを、独りにしたくないと言って、ルフィを裏切りそうになる自分がいるの。

 シャンクスは私の腰を易々と片手で押さえ、じりっと挿入を開始する。巨大な異物である筈のそれを、身体は歓喜を持って受け入れてしまう。

 

 「はっ……あ……あぁ!」

 

 咄嗟に唇を噛めば、見えない筈なのに唇に指が触れて、声が背後から耳に直接届けられる。

 

 「止めろ。それをやればキスをすると言っただろう」

 「んっ……ぅ……」

 「声を殺すな。……教えただろう?」

 

 ドフィの船で辱めたあの時、声を殺すなと確かに何度も言われた。その理由は、知らないけれど。

 

 「綺麗で可愛い声だ。聞かせてくれ。……どうしても嫌なら、俺の指を噛め」

 

 そう言って口に指を差し込むのは、私が噛めないと分かっているからなのかな。それとも指で口内を犯したいからなの?

 喜ぶべきか悲しむべきか、痛みはやり過ごす事に慣れているから、身体は自然と快楽だけを拾ってしまう。恐らくは、敏感すぎる理由の1つにそれも含まれるだろうと分かる。

 酷くすると、優しくはしないと言ったのに、快楽だけを与えてくるそれに、何も考えられなくなる。それを言ってはいけないと分かっていて、蕩け切った脳は既に理性を保ってはくれなかった。

 ゆっくりと抜かれていくそれを身体だけでなく、言葉が引き止める。そのまま辞めて貰えばいい筈なのに、離れないでと、それどころか……!

 

 「や、やだ!抜かないで!もっと……奥まで……っ!」

 

 その瞬間、淫らに揺れる腰をガシッと抑え込んだ力強い手を感じた。あやまたずにその言葉を拾った熱い猛りが、1気に最奥迄の距離を詰めて打ち込まれてくる。

 

 「ひっ……!?っ……あぁっ……!!」

 

 本能的に枕に縋った私は、押さえられているのもあり尻を高くしたまま猫のように背を仰け反らせ、獣じみた嬌声を放っていた。容赦の無い背後からの突き上げに合わせて、ハッハッと小刻みな息をする度、口の端から零れた唾液が涙と1緒に零れ落ちて枕を濡らす。

 じっとりと汗ばんだシャンクスの皮膚の下で、強靭な筋肉が私を蹂躙する貯めだけにうねっているのが伝わる。深い場所を貫き、感じる場所を抉り、頭まで突き抜けるような衝撃を与えたかと思うと、すぐさま熱く爛れた粘膜諸共にずるりと引いていく。

 

 「ひっ……やっ……!やぁあァァ……」

 

 突然の空隙に悲鳴を上げて、身体は勝手に入口を搾める。それに満足そうな吐息が落とされた直後、再び奥を穿たれぴっちりと挟まった結合部分から、どちらのものとも分からぬ粘液が零れ落ちた。

 

 「相変わらず、敏感だな……。安心しろ、これからは毎晩……こうして可愛がってやる。……ナミの心が安定するまでで、止めてやれたらいいんだが」

 

 後半シャンクスが何を言ったのか、私には聞き取れなかった。ただ、こんなのが毎晩続いたら間違いなく狂うと断言出来る。

 敏感な胸の突起は真っ赤に充血して、乱暴な揺さぶりでシーツに擦られる度に、痛い程の快楽を生み出す。それはすぐにも下肢に伝播して、中に含んだ雄芯を急激な収縮で締め付ける。

 

 「くっ……!」

 

 小さく呻いたシャンクスが、お返しとばかりにパンパンと肉のぶつかる音を響かせながら、更に激しい律動を送り込んでくる。

 

 「もっと、俺だけの為に泣け……!俺の事だけを、考えていれば、それでいい……!」

 

 高まるばかりの鼓動。激流のように流れる血流。

 抽送は激しさを増し、受け止めきる事が容易には出来ない。その為にただ、乱れに任せる事しか出来なくなる。

 

 「や、これ……おかしく、なっ……!こ、われ……んぁ……あっ!!」

 

 上がる息に呂律は回らなくなり、吐き出す息がおぼつかなくなり、散っていく。シャンクスの動きを追って、あさましくのたうつ腰が、もう止められない。

 充血した内部が、貪欲に埋め込まれたものに纏わりついて、より深い愉悦を得ようと好き放題に蠢く。自然と動く腰は、シャンクスを悦ばせるばかり。

 

 「姿が見えない分、素直だな。……ルフィに、されてる気分にでもなってるのか?」

 「んっ……ぁ……」

 「だが、間違えるなよ。どんな理由があろうとも、嫌がるナミを犯しているのは、シャンクスだと言う事を」

 

 もう、何を言われているのかも、されているのかも分からない程になっている。縦横無尽に動かされ、痺れるような快感が体内から広がって、私はただ喘ぎ続けていたし思考は途切れ始めていた。

 脆い場所を穿たれる度に、蕩けきった粘膜がその内に捕らえている塊に絡みつき、更なる熱の脈動を奪おうと咀嚼し貪る。それに呼応して、シャンクスの猛りもまた、弾ける寸前の痙攣を示し始めた。

 

 「ふっ……!ナミ、中にっ!出すぞ!」

 「……や、だ!!そん……やぁあっ!!」

 「嫌がっても出す。そのまま孕んで、ここから動けなくなればいい」

 

 残酷な言葉を本気の色で伝えてくる。速まるばかりの抽送に応える身体は、もうそれを望んでないなんて言う事を許されない程に乱れ、官能に溺れていく。

 腰が激しく畝り、息が不規則に乱れ、何処も彼処も尖ったように敏感になる。それを身体の1点に凝縮されたと思った瞬間、雪崩落ちるようにその瞬間が来た。

 弾けた熱いつぶてが最奥に打ち付けられ、それにすら感じて私はあられもない嬌声をあげた。全てを中に注ぎ込んだ筈なのに、まだ満足しないのか、放埒を終えた筈のシャンクスの猛りは、まだ、全く衰えを見せず、今もって圧倒的な質量で中を満たしながら、私を最後の高みへ誘っていく。

 

 「明日まで、寝られると思うなよ」

 

 そんな言葉を聞いたような気がしたけど、気のせいだったのかも知れない。何せ明滅する光の中、落ちるのを自覚した時、逞しい腕の中に優しく抱きとめられたような気がしたのだから。

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