簡単に言うなら、その後のマルコさんは鬼畜生かと問いたくなる程に意地悪だった。それでもエースにはその効果が大きかったのだから、文句を言う権利は無いし、言うつもりもない。
そんな1言で纏めて、終わりにできる内容では無いけどね。先程ルフィだと思っていいとか言ったのは忘れたのだろうか、そうとしか思えない。
当然のようにマルコさんは辱めるように、途中で脱がすのを辞めて下着だけ取り外すなんて事をしてのける。それは全て脱がされるより恥ずかしくて、でも、脱がせてなんて言える筈も無いから恨みがましい視線を向ける事位しか出来ない。
「ゃ……マルコさんの、意地悪……!!」
私の苦情も罵りも楽しいのか、マルコさんは笑うばかり。そんな状態で突然私の股間に顔を埋めて、敏感なその場所を舌先で舐め始める。
「あっ……やぁ!マルコさ、んっ!!」
「ナミはどうやら聖母様らしいからねぃ、少し甘えさせて貰うよぃ」
「そ、な訳……なっ……!!んっ!!」
「俺は、これでも医者だよぃ?……ナミに妊娠の経験が無い事位分かる。だが、ナミの言葉に嘘は無かった。……語れと言うつもりは無いが、愛した〝我が子〟の為に縋り付いて来た事位はわかるよぃ」
ビクリと身体が反応する。そんな私をマルコさんは愛しそうに撫でる。
その動きがいちいち絵になるから気に入らない。乱暴に扱ってくれたら、色々気にしないで済むのに。
……優しくしないで。私は何も守れなかったし、今だってルフィを裏切ろうとしてるのだから。
「性行為無しで子を産むのが聖母なら、父親が誰であってもそれを気にとめず我が子を慈しむのもまた聖母だろぃ」
「それは、そうかもしれない、けど……」
「なら、ナミは聖母で間違ってねェよぃ。俺の子をもし孕んでも、ナミは間違いなく産み育てる。……十分過ぎる程に、聖母様だよぃ」
何を馬鹿な事言ってるのか。私が聖母だとか、そんな訳ある筈も無いのに!
でも、敏感なその場所に息を吹きかけながらの言葉に身体が反応してしまう。だから、文句も苦情も全て甘い喘ぎへと変わってしまうのだ。
でも、もう少しで身体が……となった時、その場所を責めるのを辞めて、マルコさんは中途半端に脱がされた事で見えていた胸の敏感な先端にその唇を移動させる。そうして唇で転がすように揉むと、敏感になり過ぎている身体がビクビクと反応してしまう。
「んんっ……!!」
魔術師かと問いたくなるような指先が、触れるだけで甘やかな陶酔の中に引き込んで行く。吐息ひとつ、首筋に吹きかけられただけで、肌が妖しくざわめく。
熱を求めて、放出したくて、身体が疼く。心は嫌だと叫び、理性は仕方ないのだと諦め、身体は早く欲しいと叫ぶ。
全てが全く違う事を訴えて、思考が定まらなくなる。だからせめて少しでも乱雑にして貰うか、さっさと終えてもらいたいのにマルコさんは煽るばかり。
「こう、いだけ……で……!!」
「惚れた女を好きに出来るチャンスを棒に振る程、俺は愚かにはなれねェよぃ」
惚れてるのだと繰り返すそれは、本気なのだろう。その瞳が恐ろしく真剣で、だからこそ、疑う事も出来ない。
敏感な先端にクリクリと爪を立てられて、堪らずに身を捩る。痛みなら耐えられるのにと、マルコさんを見れば1瞬動きを止めて息を飲んだのが分かった。
「……煽るなよぃ」
「え?」
「襲ってる男に、縋るような視線を向けて……煽ってないって言うつもりかよぃ?」
言われて無意識で縋るようにしていたと気付く。甘えられる相手じゃないと、わかってる筈なのに……!
慌てて弁明しようとするけど、マルコさんが行為を再開する方が早い。雄の顔で笑ったマルコさんに肌が粟立つ。
「折角ナミからお誘い頂いたんだ。大切に可愛がってやるよぃ」
謝罪するより早く向けられた意地悪な声。鼓膜を震わす、その美声。
人体の仕組みを知り尽くしてる男に、敏感過ぎる身体が対抗出来る筈も無い。わかっていても、反応したくないと思うのだけは仕方ないと思うの。
「本当に感じやすいな、ナミは。こんなに濡らして……」
「マルコ、さっ……!も、ゆるし……て……」
「マルコ」
「え?」
「呼び捨てにしろよぃ。ナミには、呼び捨てにされたい」
そんな事を言いながらも、マルコさんは指を秘部に差し込む事は忘れない。第一関節だけが埋まったところで動きを止めると、ユルユルと掻き回してその先への侵入経路を開いていく。
「あ……んんっ……!!やっ……!!」
「ヒクヒクして、身体は素直だねぃ。……傷付けたり苦しめたりするのが目的じゃねェからなぃ。優しくする。まァ……跡は残すし、可能なら溺れさせてやるつもりはいるがな」
その言葉に嘘は無いのだろう。ただ辱める為にしているのでは無いのだと、伝わってしまう位には繊細に跡を残して行く。
目的を忘れている訳では無いのだと、その触れ方ひとつでもわかる。でも、やっぱり……ヤダと思うのは我儘なのか。
覚悟はしてるつもりだった。でも、指が違うのだ。
唇も、その熱も、何もかもがルフィとは違う。そして、シャンクスとも、違う。
……!?なんで、ここで、シャンクス?
そう思った時確かな意志を持った指が、さらに深くくい込むように押し入ってくる。繊細な内部を傷付けないように丁寧な動作で、付け根まで挿入されたマルコさんの指が、敏感な部分を探り当て丹念に愛撫を開始する。
「はっ……ああっ……!」
「今夜だけで終われると思うなよぃ」
「え?」
「不安なのがよく分かる顔と声だがなぃ。エースの為の人身御供だろ。エースが使い物になるようになるまでやらなけりゃ価値はないよぃ」
血の気が引くのが分かる。恐らく私の顔色は瞬間的に青ざめただろう。
喘いでる場合じゃないと、慌てて口を開く。だって、流石にそんなのは認められないわ。
「そ、んなの……!!だって、そんなの私、エースに勝てる体力残らない!それに、今夜だけだと思って……「エースに負けたら、夜中までは手合わせするが、その後は普通に寝かせるよぃ。ナミの体力もそれによりつくだろうが、やりすぎはオススメ出来ないからねぃ」」
なら、私が負け続ければと1瞬考えたけど、2本目が容易に挿入されれば思考が止まる。冷えた筈の身体がその刺激で瞬時に熱を持つ。
甘美な刺激に身体が悦び、身悶えてしまう。声だけは出すまいと耐えていたら、その状態をわかっているのだろうか、マルコさんは言う。
「エースが弱いままでいいなら、ワザと負け続けたら良いだろうねぃ。エースが俺に勝てる筈も無いと、そう思うから戦わせない事で守っているのだと、エースが気付いた時……何をするかは不明だがなぃ」
つまりは、侮辱されたと、信頼されていないと怒りに燃えたエースに襲われるリスクがあると言う事。それを、けど、私は否定できない。
そして、そうなれば私はエースを傷付けられずに受け入れる事になるだろう。それは、マルコさんに襲われるのと何が違うのか。
まだ、目的と理由があるたけマルコさんの方がマシじゃないのかと思わされる。でも私は、ルフィじゃなきゃ嫌なのに……。
「ルフィ……」
「この状況で他の男を呼ぶのは、オススメ出来ねェよぃ。……お馬鹿なナミには、ほら、もう1本追加だ」
「く……ぅん……!」
根元まで押し込まれた三本の指が、狭い内壁をいっぱいに押し開く。それによりマルコさんが良く見える……なんて呟くのが聞こえるのと同時に、私の愉悦にとんだ悲鳴が轟いた。
背中が弓形に大きく反る。そうして突出された胸をマルコさんが丹念に舐めたり吸ったりして刺激を与え続けて来るのだ。
「い、や……ぁ!も、やめ……!!」
「このままじゃ入れにくい。辞めて欲しいなら、入れやすいように自分で足を抱え上げろ」
「いや……できな……!」
「なら、指だけで……好きなだけイクと良い。強姦は、趣味じゃねェからなぃ」
「いやぁぁぁ!!許し、てぇえ!!」
目の前が白く染る。幾度となく押し上げられたその状態に、意識が朦朧とするのに、マルコさんが辞めてくれる気配はない。
本気で自分でその姿にならなければ、挿れずにいるつもりなのだろう。でも、もうそんなの気力以前に体力が無い。
「も、ちから、はい、らな……」
「なら、俺が欲しいと……そう言えば、挿れてやるよぃ」
そう言いつつ片手で私の両足を、胸に着く程に迄持ち上げた。その段階に来て、漸く私は何も着ていない事と、そうされる事で秘部がマルコさんの目の前にさらけ出される事に気付く。
羞恥から悲鳴をあげる私に、マルコさんは楽しそうに喉を震わせる。その上でマルコさんは敏感なその場所へと熱い吐息を吹き掛けると、そのままその場所に舌を這わせ舐め上げて来た。
「ぃやあぁぁああぁ!!」
全身が小刻みでは無く震える。自分の声さえ、遠くなる程のそれにそのまま意識が遠のきそうになると、吸い上げられたりする事で意識を呼び起こされる。
その快楽から逃れようとキツく目を瞑り、イヤイヤと首を振ると髪がシーツを叩くけど効果は見受けられない。淫らな体位で、挿れられないままにこれ程達せさせられるなんて、思っても見なかったのだ。
もう嫌だと、許してと懇願する声は自分でもわかる程に嗚咽を含んでいる。そこに悪魔の誘惑に近い言葉が落とされた。
「ナミ、言ってごらん。挿れて、と。俺が欲しいと……」
「挿、れて……マルコ、さんの……!!」
「……ダメだよぃ」
「ひど、い。言ったらって、言って……!」
泣きそうになってる自覚はある。もう、こんなのは嫌。
でもマルコさんは弱い所を刺激するのを辞める事無く、ふっと優しく笑った。思考が、鈍っていくのを自覚する。
「呼び捨てにするように、言ったろぃ?それに、何処に欲しいのか言われてないよぃ」
「……マルコ、の……私の奥に……欲しいの!早く……!!」
「……っ!!予想より、クルな……」
辱めにしか思えない行為を繰り返されるくらいなら、いっそ早くひとつになって、抱き合うようにしている方がマシに思える。それにそうしなければ、終わらない。
「お願ぃ……挿れて……熱いの、中にっ……」
「なら、指を抜くよぃ?」
その言葉と同時にヌプっと指が引き抜かれた途端、奥が寂しいと訴えるから……そんな己が浅ましくて、消えてしまいたくなる。ルフィ……助けて……。
「奥に、早く……!中で、マルコを、感じたい……の……!!」
「いい子だ」
低いその声だけで身体がビクリと反応する。柔らかく溶けた入口は、私の意志などお構い無しに妖しく蠕動してマルコさんの熱く滾る肉棒を吸い込もうとしていた。
ゾクリ……と、背筋を走ったのは期待か、それとも恐怖か。それを判断するより早く埋め込まれる巨大な楔。
蕩けきった肉壁は、けれどもルフィじゃないという理由で僅かな抵抗を残しながらもそれを飲み込んで行く。それにより背筋を、快感の波が1気に駆け上がり、悲鳴が迸る。
極限まで張り詰めているだろう肉棒が、最奥を突き上げた衝撃で脳髄までをも痺れさせる。私はそれにより、ただ力なく受け入れるしか出来ずにいた。
そんな時マルコさんが、ビクリとその体を小さく揺らした。それに嫌な予感はしたけど、深く考える余裕は無い。
「抵抗するな。今のナミは、俺の好きに扱える存在でしかない。恨むなら、弱いエースを恨めよぃ」
その言葉にどうしたのかと思い、はたと気付く。声が聞こえる距離にエースがいるのかと。
でも、そんなのは嫌で。否定して欲しいと縋るようにマルコさんを見詰める。
けれども残酷にも、マルコさんは唇を動かす。そうして紡がれた言葉は、理解したくない言葉でもあり、ある意味目的達成とも言えるものだった。
「聞いてるだけで良いのか、エース」
その瞬間、理性が蘇り呼吸が止まりそうになる。そんな私をぐいっと抱き起こして上に座らせると、そのまま腰を動かし始めるマルコさんに酷い……と言葉を向ければ、戦利品をこう扱うのは当然だと海賊の顔で笑われてしまう。
「マルコ……お前、まさか、本当に?」
「見て、分からないか?エースが休んでる間は、ナミを好きにすると言ったろぃ?……後少しで区切りだから、待ってろ。エースがまだ戦えるなら、中に出したら相手してやるよぃ?」
エースがドアを開けたまま呆然としているのが見える。エースが、私とマルコさんを見ているのが逆光でもよくわかってしまう。
私から逆光という事は、つまり……。私はエースから見れば光に照らされてる筈で……!!
「やっ……!いやぁぁぁ!見ないで、エース、見ないで!!」
「ナミは、俺に集中してろぃ。あァ、だが良い締めつけだよぃ。……ナミはここが、弱かったねぃ?」
その言葉通り弱い所を刺激され、エースに見られながら達しそうになる。それを嫌だと抵抗すれば、行為は激しくなり身体が震え出すのを止められない。
マルコさんはその状態で奥に熱を放つから、その熱が広がる衝撃で私の意志を無視して身体が達してしまう。クタリと力の抜けた身体をマルコさんはそっと抱き締めてくれて、でも、その視線はエースに向けられている。
「今夜はエースも休むか?休むなら、このまま朝まで俺は楽しませて貰うが」
「巫山戯んな!もうナミに手を出すな!!」
「こうなったのは、エースの責任だろぃ。ナミは、エースの為に身を差し出した。これは、この先エースが弱い限り永遠に続く現実だよぃ」
そうしてマルコさんは私にだけ聞こえるように耳元に唇を寄せて言う。1言、ごめんな……と。
「ナミは、名器だねぃ。いくらでも相手をして貰いたい程だよぃ。……次は、バックからいくか」
「んっ……ぁ……」
「接続部分がエースに見えるように、可愛がってやるよぃ」
その言葉と同時に抜かないままに身体を反転させられる。それにより中が擦れて甲高い悲鳴が抑えられない。
グイッと身体を抱き起こされ、マルコさんに寄りかかる形になれば真正面にエースがいる形になる。その状態でマルコさんは私の足を大きく割開くように背後から動かすから、体重で更に深くまでマルコさんを受け入れる事になってしまう。
断続的な声がもれると、エースが泣きそうな顔で縋るように言う言葉が聞こえて来た。私の身体は既に力なんて入らない。
「辞めろ!……辞めてくれ……!頼むから!!……俺と、戦って、ください」
「……良いだろう。……ナミは、少し休んでな。エースを沈めたら、また来るよぃ」
その言葉と同時に引き抜かれたそれは、中に吐き出されたモノを直後に溢れさせる。それが恥ずかしくて、情けなくて、泣きそうになる自分を自覚していた。
揃って出て行く2人の背中を見送りながら、私はシャワーを浴びなきゃと考えつつ意識を手放した。既に、指を動かすだけの体力と気力すら……残っては居なかったのだ。