そのまま当然の事だと言わんばかりに、乳首を攻めて来るドフィ。それを受けて必死に声を抑えていたら、脇腹を辿り降りて来た指先が茂みを抜けて弱く敏感なその場所へと辿り着く。
「んっ……!」
望まぬ快楽による熱が、腰に伝播して甘怠く蟠る。声が出た事が嬉しかったのか、ドフィはその場所に直截な愛撫を開始した。
「んぅっ!」
「狡いんだよ、ナミは」
「へ?」
拗ねたようなドフィの視線を追って、いつの間にか欲望が雄々しい姿を現していることに気付く。血管を浮き立たせ、先端から蜜を溢れさせ、腹を突く程に勃ち上がり、ズクズクと脈打つ様さえ感じられる。
正直グロテスクだと思う。ルフィのそれならどんな状態でも、可愛いというか愛しく思えても……望んでない男のものなんざ本来なら興味の範疇外。
そして、今の場合は……それを私に挿れるつもりなのだと分かるから、嫌悪感が強い。……本当に嫌なんだけど。
「なんで、俺はいつもこうなってんのに、ナミはその程度なんだ」
私には男の証は無いので、どふぃの意味するところが素直に分からず首を傾げ、濡れ具合の事だと遅れて気付く。でもだとしたら、責められる謂れはない。
私は元々ルフィじゃなきゃ嫌だと言っていて、それなのに襲って来てるんだから刺激されなければ身体だって求める筈もない。ルフィだから、何もされなくても反応する事があるのだから。
それでも触れもしないのに、1気にMAXまで突っ走ってるドフィのそれに比べれば、感度が良すぎるとはいえ準備段階な身体に文句も言いたくなる。……とでも言いたいのだろうけどね。
言葉は分かるけど、理解できない。そんな私に、ドフィは少し落ち込んだ様子で言葉を紡ぐ。
「ナミに咥えさせたりもしたが、それはナミを壊さない為だ。体格が違いすぎるからな」
「え?」
「何もされなくても、俺はナミ相手ならいつでも発射準備は万端だ」
誇らしげに言い切るそれに、そんなもの私は望んでないと心から思う。思うのに、それを言うより早くドフィは言葉を紡ぐのだ。
「それなのにナミは、狡くないと言うつもりか?いつも、俺だけがこうなる。だがナミはどうせ、欲しがってるのは俺だけだから当然とか言うんだろ」
巨大な雄芯が、まるで私の敏感な場所を刺激しようとしてるかのように伸しかかってくる。それが強く押し付けられた時、その熱さと堅さにビクッと全身が強ばった。
望まぬ行為でも、身体は反応する。痛みを望まなくても怪我をすれば痛みを感じるように、弱い所を刺激されれば身体は自然と濡れるのだ。
「ナミは行為を始めなけりゃ反応しない。……あァ、ここで余計な事言ったら犯り殺すからな」
ドスの効いた声で言われてしまえば、その理不尽さにイラッとする。そもそも突然襲いかかって来て、その言い草は何なのか。
まぁ、確かに〝望んでないから反応しなくて当然〟なんて言おうとしてたんたけど。それに、冷静な私が、それは言っちゃダメなやつって脳裏で溜息ついてるんだけどさ。
「分かってる。元々は俺に関わりたくも無かったんだ。その後は俺を嫌っていた。……当然だな、嫌われるような事をした自覚はある」
その言葉に不満が霧散する。それどころか言葉を口にする度に揺れるその瞳に、泣くのを我慢して震えていた幼いドフィが重なってしまう。
自覚してたんだ。……なら、反省してたり、するのかな。
そうよね、元々ドフィは賢い子だもの。そして、優しい子だものね。
「ドフィ……」
そっと頭に手を伸ばして、可能な限り優しく撫でる。それに驚いた顔をするけど……あれ、そう言えばいつの間にサングラス取ったんだろう。
「ナミはそれでも、愛撫ひとつで簡単に高まり、乱れる。嫌がっていても、嫌っていても、今みたいに甘やかして来る」
「それ、は……」
「わかってるんだ。ナミは甘くて、俺だけでなく傷ついてる生き物全てを包んじまうんだって事は。……あのクソ生意気なガキが俺になるのだと知っていて、俺に未来で自分が何をされるのかわかっていて……それでも俺を助けた位だからな」
声が、出せない。……生意気だっただろうか。
ドフィは家族想いの、優しい子だった。冷静で、賢くて……少し育ちのせいで傲慢な所はあったけど……それだって次第に減っていったもの、問題は無いと思う。
境遇を考えたら、ああならなければ生きられなかった筈だもの。それを考えたら、生意気だなんて思えないわ。
「ナミは敏感だ。ナミ自身はそんなもの求めてないだろうが、抱かれる才能がある」
「そんな、才能いらない」
「そうだろうな。だが、全てを無欲に受け止め受け入れるなんてのは、誰にでも出来る事じゃねェんだよ。……そこまでいけば、充分立派な才能だ」
「ドフィは、昔から、我慢強くて、賢くて……冷静な優しい少年だったわ。今も、あまり変わってないと思ってるけど……違うの?」
私の言葉に息をのみ、ドフィは麻薬と同じだなと呟く。何がと思った時、ドフィは私の両足を軽々と抱え上げた。
唾液にたっぷりと濡れた唇を、ドフィは迷い無く本来ならすぐにでも自身を押し込みたいであろう場所に押し付ける。それにより悲鳴に似たものが出れば、ドフィはその場でどうした?なんて笑う。
「やめ、て……」
「指が奥に欲しいのか。そうだな。入口だけじゃ足りねェよな」
そうじゃないと言うつもりが、甲高い悲鳴に変わる。指と言っていた筈なのに両手で秘部を広げているのに、穴の中に熱いものが入ってくるのだから当然だろう。
ぬめりを帯びたそれが、舌以外のなんだと言うのか。自分の中を、舐められている現実に頭が着いてこない。
驚く程弾力があり、でも、決して引かない意志と強靭さを持った舌。知り尽くされている弱い場所を的確に攻められて、力が抜けてしまえばどう足掻いたところで逃げる事も叶わない。
「うそ……!そんっ……奥っだめ……っ!!」
わたわたと藻掻いた両足が虚しく空を切る。シーツを握り、喉を仰け反らせ、精一杯耐えようとするけど、身体は勝手に快楽に委ねて腰をくねらせるるばかり。
はっはっ、と不規則に乱れた息が唇を震わせる。激しく上下する胸が、疾走する鼓動を体現させる。
もう、やだぁ……!ルフィ、ルフィッ!
切る事を許されなかった膝裏まで伸びた私の髪は、身体の下に入ってる為に殆ど動かない。寧ろそれにより、動きが阻害されている感じだ。
くちゅくちゅと耳朶に届く音。卑猥で隠微で欲情を煽るその響きに頭の奥まで掻き回されて、羞恥でおかしくなりそう。
「辞めて!ドフィ、お願い……!」
叫んだ瞬間、いともあっさりとそれは引いていく。離れて行った唇が、にっと傲岸に笑う。
舌の代わりに挿入された指が、弱い所を掠めるように動く。舌は辞めてやっただろうとでも言わんばかりのそれに、泣きそうになりながら睨めば何故か息を飲み天を仰ぐドフィ。
そして視線を私に戻すと同時に、低く唸るような声を出す。その眼差しは欲望にギラついている。
「煽るな……」
「そんっ……な、してな……!」
中に入れられている指が、私の言葉を否定するようにぐるりと円を描く。ゆるゆると掻き回されるだけで、息が乱れてくる。
声なんか出したくないのに、勝手に溢れてしまう。いっそ、声なんか失ってしまえばいいのに。
「……ぁ……んっ……!!」
「本当に、感じやすいな。……わかるか?俺はいつでもこうしたかった」
「いつで、もって……会う度に襲うじゃない!」
まるでいつもは我慢してるみたいに言わないでと思って睨めば、ドフィは私の中を指で刺激しながら囁くように言う。信じ難い言葉を。
「ガキの頃から、ずっとこうしたかった。やり方を学んでからは、ナミに似た女を求めて来た」
若様の好みを集約したみたいな人……そう、言われたのを思い出す。まさか、まさか……!?
そんな事ある筈ない。だって、あの頃のドフィは、私を覚えては居なかった筈だもの。
でもドフィは私のそんな考えを嘲笑うように、答えを口に出す。それに私はどう反応したら良いのか、それさえ分からない。
「俺は覚えていない間も、ナミを求めていたらしい。だから、パーツだけでもナミと近い女を選んだ」
「パーツ……?」
「髪のうねり具合、色。身長、体型、声、瞳の色、何でも良かった。1つでも当てはまればそれを楽しむ為に手に入れて、愛でてきた」
ドフィは、忘れていた筈なのに、どうしてそれができたんだろう。そう言えば、私のイメージの中では確かに、ドフィは髪の長い、少しうねってる、スタイル抜群の可愛い系を傍に置いてた事を思い出す。
……まさか、本当に私を求めて?
「……気に入ってる間は、壊そうとはしないが、その為に勘違いする馬鹿共を最後には始末しないとならなかったんだがな」
その〝始末〟が、命を奪う事だと知らない筈も無い。私が中途半端に関わった為に多くの人が、無為に命を落としてしまった。
私の存在は、それ程罪深いのだろうか。前世で言われていたように、産まれてきてはいけなかったのかな。
そんな考えに飲まれそうになった時、ドフィが口を動かした。まるで、私を必要だと言ってるかのように聞こえる言葉を口にする為に。
「俺はな、ナミだけが欲しかったんだ。ナミが傍にいるなら、他の女達には手を出さねェし、死なせる事も無い」
「ドフィ……」
「俺は、ナミが欲しい。ずっと、ナミにしたかった事がある」
「……ドフィ?」
なんだろう。嫌な予感がする。
寒気にも似た何かを感じた時、ドフィは恍惚にその表情を歪める。そして、滔々と語り出した。
「ナミを思う存分愛撫して、それにより何度もイク寸前まで押し上げてやって、ドロドロに粘液を滴らせたひくつく穴に、めいいっぱいに膨らんだ1物を突っ込んで、抜かずに最低でも五発、実際は俺が満足するまで好き放題中出しする」
「はっ!?」
突然何を言い出すのかと驚愕し、ジリっと後退ろうとする。けど、左手だけで軽々と腰を押さえ込まれて、身動きひとつままならなくなってしまう。
そんな私に低く、艶のある声でドフィは言う。まるで、それが当然行われるべき行為だとでも言うかのように。
「それが……ずっと俺のしたかった事だ」
その言葉に嘘はないのだと、暑過ぎる視線が訴えて来る。何もかも、見られてる。
つんと膨らんでいる乳首も、めいっぱいに割開かれた太腿の間、指を咥え込んでひくつくその場所も。望まぬ快楽に蕩ける顔も、火照る身体も……。
「濡らしてやる。ナミが自分から挿れてと、俺が欲しいと言うまでな」
言葉の通り、長く太い指が粘膜から滲む体液を掬う。そうしながらも、延々と意地悪な動きを続けていく。
「……っ!……あんっ……や……いっ……あっ!」
こんな、媚びたような声を出したくはないのに。自分の喘ぎが居た堪れない。
口を押さえるついでに、火照る顔ごとすっぽりと覆ってしまう。でも、それが気に入らないのか、手の甲にねっとりとした何かが触れる。
「こら、聞かせろ。その声を……何ひとつ、隠すな」
ドフィの舌だ。そう理解するのに、時間はかからなかった。
ザラりとした感触で、指の1本1本を擽るように撫でたかと思うと、お仕置きとでも言うようにカリッと齧る。痛みに反応して開いた指の隙間から、苛烈な光を宿した瞳が見えた。
「こんな時位、余所見をせずに……俺だけを見ていろよ」
命じているのか、哀願しているのか、それとも、懇願なのか。そうしながら、ドフィは自らの衣服を脱ぎ捨てる。
そこに来て漸く、私はドフィは着衣のままだったと気付く。それくらい、私には余裕なんて無かったのだ。
何もしてないのにドフィの股間で増していく質量が、驚愕する私の目に焼き付く。……なんで、誰も、何もしてないのに……!!
鍛えられた太腿の間にそそり勃つモノの形状に、血の気が引く。元々体格差が尋常でなく、望んでも居ない相手なのだから当然と言えるだろう。
「ナミには、俺の全てをやっても構わねェ。だから、俺を捨てるな。拒むなら、縛り付けて、閉じ込めて、俺の子を孕むまで犯し続けてやる」
覚悟しろよと、開き直りかと言いたくなるような言葉を告げられて、首を横に振る。捨てるつもりは無いけど、受け入れる事も出来ないから。
けれども熱の篭った双眸で射抜かれては、そのサングラスの無い素顔を見せられては、甘やかしたくもなってしまう。傷付けたくないと、願ってしまうの。
「ドフィ!私は……!」
「ナミは、俺のものだ」
その視線から逃れるように顔を背ければ、頤を押さえられ、再び熱い口付けに囚われる。たっぷりと口腔を犯された後に、首筋をなぞっていった先で、熟れた乳首を卑猥な音と共にねぶられてしまう。
これがまだ、始まりに過ぎない事は挿入されてない事でわかってしまう。そんな事は、少しも望んでなんかいないのに。