惚れてる男にされる事を……性的に触れられる事を嫌がるというのは、快楽に弱く敏感過ぎる身体には難しい。実際問題、心も身体も、シャンクスを求めているのだから。
でも、理性はダメだと訴える。シャンクスとのそれを受け入れてしまえば、それは明確な裏切りになるから。
「やっ……お願い、シャンクス、もう、やめて……」
「惚れた女が裸で自分のベッドにいるのに、辞められたら男じゃねェよ。……ルフィに悪いってのだけが理由なら、宿代だと、治療費だと思ってろ」
シャンクスは狡い。こんな時だけ大人ぶって、逃げ道を与えて来る。
そして、昔から知ってるの。シャンクスは言い出したら聞かないって。
でも、受け入れる訳にはいかない。私の全ては……ルフィの……!
「俺は勝手に、愛してる女を腕に閉じ込めるだけだ」
甘い声が耳朶に掛かる。優しいばかりでは無いその行為が、なのに嫌じゃないのが困る。
脳裏にルフィが浮かび、泣きそうになる。助けを求めそうになってしまう。
「んあっ……ふっ……ん!」
荒い息ばかりの、長く蕩けるような口付けの甘さに溺れてしまう。その間にもシャンクスの手は、巧みに見つけ出した弱い部分を攻めていく。
指先で乳首を弾かれただけで身体は呆気なく陥落し、私の吐息が耳を塞ぎたくなるような喘ぎに変わる。見る間に芯を持ち、ツンと尖ったそこを押し潰されて、背をたわませれば自然と胸を突き出してしまう。
「欲しいのか?」
艷めく唇で問われて、私は必死で首を横に振るけど、シャンクスは嬉しそうに笑うばかり。そして再び重ねた唇は、けれどもそんなに長くは重ならない。
チュッと音を立てて離れた唇が、細く光る銀糸を引いて、それさえ惜しいとばかりに視線で追ってしまう。けれどもシャンクスの唇は私の喉元を過ぎて、期待に震える飾りへと向かっていた。
既に恥じらいもなく色付いた粒を甘噛みされて、ねぶるように転がされた事で、1気に呼吸が乱れてしまう。ビクビクと身体を痙攣させると、シャンクスは突然そこから唇を離して、艶やかに笑う。
「乳首だけでも、イケそうだな」
「シャンクス、いじめない、で……」
「それは、無理な相談だな」
その言葉に顔を両手で隠すと、優しく頭を撫でてくるその手。ただの野獣みたいだった、これ迄のシャンクスとは明らかに違う。
嬉しいから止まれないと言ったけど、余裕はあると……そういう事だろうか。貪るより、鳴かせる事に楽しみを見出したみたいな……?
「顔を隠しても、なんにもならねぇェぞ」
「だって……恥ずかし……」
「……ナミも、俺を見てくれて良いんだぞ?」
「何言って……!」
言葉が途中で途切れる。手を退けて見てしまったシャンクスの裸体は、なんと言うか……既に芸術だと思う。
何処かに銅像とか石像として飾られてもおかしくないような、素晴らしい出来栄えだと思うのよ。無意識で手を伸ばして、筋肉の隆起を掌で確かめてしまう程には。
凄い……無駄な脂肪がない。体脂肪率絶対1桁だわ。
そうして撫でていると、左胸の奥、強く脈打つ心臓の在り処に辿り着く。シャンクスが、生きてこの場に居てくれてる証拠。
強く脈打つそれを実感したくて、そのまま両腕を背中に滑らせるように回す。そうして自らの胸を押し付ける形になれば、どちらのものとも分からない鼓動が乱打していくのを感じる。
こうして触れているところから、想いが伝われば良いのに。ただ、こうしていられたら、傷付く事無く生きてさえいてくれたら、他には何も望まないのに。
傷付かないで、死なないで。大切な人にそれを願うのが、こうして生きる事を選んだ人には侮辱にも近い事をわかってはいても願ってしまう。
「このままで、いたい」
「それは、俺に対する拷問か?」
「へ?」
「見ていいとは言ったが、撫で回して抱き着いて、それでオアズケとか……どんな鬼畜だよ」
見上げれば絡み合う視線。それにより伝わって来る、熱すぎる想い。
伝わってなかったのは、気付いてなかったのは、私の方だと自覚させられる。私の想いが春風のようなものだとしたら、シャンクスのそれは火山のようなものだと気付かされてしまう。
普段は山の中、地中深くに抑え込まれてるその想い。でもひとたび表に出てしまえば、全てを飲み込み焼き付くし、自分の1部とする迄止まらない。
治まる気配のない雄々しく屹立した男の証が、シャンクスの気持ちをダイレクトに伝えてくる。逃げなきゃと思うのに、動けない。
「人のモノをこんなにしておいて……今更逃げられると思うなよ」
見せ付けるように、シャンクスは自らの猛りを揺らす。完全に反り返った先端からは、透明な糸を引く液体が溢れ続けている。
ゴクリと息を飲んだのは、期待からか、不安からか。物干し気に蠕動する秘部に、焦れきった男芯が押し当てられる。
極限まで広げられた太ももの間に凶暴な滾りを感じた瞬間、逃げられないのだと認識する。身体は更なる情熱を渇望する腰が、好き勝手にうねろうとしていた。
ひくつき、悶える襞を開きながらジワジワと侵入してくる熱塊。キスと胸への前座だけで柔らかくなりすぎてるそこは、滴る程の蜜を纏わせながら易々と亀頭部のくびれまでを呑み込んでしまう。
「ふっ……ぁ……!」
「蜜柑の香りが強まったな。……そんなに、良いか?」
ニッと悪戯に笑んだシャンクスが、先端だけを咥えこんだ場所をいたぶる様に腰を揺らす。飢えた内壁が、入口で遊ぶばかりのモノを更に奥へと吸い込もうと収縮してるのが見なくても分かる。
それを承知でシャンクスは、私から求めるように擽るような律動を続けている。緩やかに掻き回しながら、じくじくと疼くそこを焦らされて……。
でも、求めるような言葉を言うくらいなら舌噛んでやると強く思う。その思いのままに睨み付けてしまえば、シャンクスの纏う空気が獲物を前にした肉食獣のそれに変わった。
「男の狩猟本能や征服欲を刺激するのが、ナミは本当に上手いな」
「何をされても変わらない事があるもの。私は、ルフィの女よ……!!」
「いい、度胸だ……!!」
言葉を口にした瞬間、己の存在を力強く誇示したモノに1気に最奥まで貫かれ、心臓迄届くかと思うような衝撃に襲われた。肌が粟立ち、全ての性感帯が振動し、脳内が真っ白に発光する。
「ヒッ……ヤ……ッ!!」
声と言うより、圧迫された喉が発してるだけと言えるような音が、ヒュッとシャンクスの髪を掠めるように吐き出される。腰の奥が痙攣して、皮膚の内側から発火してるようなひりつく熱に踊らされ、雄を咥え込んだ状態でシーツの海を乱しながら跳ねる。
舌が縺れてろくに言葉にならない。否定する為に、拒否する為に開いた唇から漏れるのは、淫らな喘ぎだけ。
シャンクスの方も私に劣らず発熱していて、身体の奥でドクドクと激しく脈動するモノに、熟れきった粘膜が自ら絡む。何かを啜るが如き音をたてながら、卑猥な蠢動を続ける自身が呪わしい。
「くっ……!!」
「やぁ……!こわれ……!」
「締まるっ……!!」
繰り返される抽挿の度に、中を穿つモノの容積が増してるような気がしている。最奥を1際強く突かれた時には、壊されるような気がして怯えとも快楽とも知れない思いが混濁した頭の隅に走っていた。
でも、その恐怖の合間にシャンクスが呻くから、悦過ぎるのだと苦しそうに訴えるから……この身がどうなっても構わないかもしれないと思わされてしまう。シャンクスが、悦ぶなら、それで……。
そう流されそうになった時、理性が戻る。ダメだと言って現実に引き戻されると、遅れて逃げようと腰を動かすけどシャンクスの手が簡単にそれを抑え込んでしまう。
抑え込まれたその衝撃で、身体に快楽が伝わる。弱い所が刺激され、シャンクスに抑えられる為に掴まれているその手にさえ、反応してしまう。
「はっ……ぁ……!」
濡れきった交合部がぶつかり合い、ぱんぱんとみっともない音が部屋に満ちて、余りの羞恥に、気が狂いそうになる。シャンクスは逃げようとした私への罰として、恐らくわざとそうしているのだろう。
ふっと大きく息を吸い込み、視線を向ければ苦悶に満ちたかのような表情が見える。眇られた双眸には既に余裕の色は無く、何を苦しんでるのかと近付けば、それを勘違いしたらしいシャンクスが唇を重ねて来た。
様子を伺おうと薄目を開けば、間近に欲望を孕んだ瞳を見付けて、心臓が大きく弾ける。何処に、これ程の情動を隠し持っているのだろう。
「……こんな時でも、理性を手放せないのは……不便だな、ナミも」
口付けの隙間に囁くように言われる。その言葉に、それはシャンクスも同じでしょうと思う。
普段は快楽主義の癖して、私を抱く時は理性を残して少しでも傷付けないように気を付けてるのが伝わって来るのだ。それでも辞められないのだと、そう伝えて来るような抱き方を、キスをする。
そんな風に想いを伝えてくるのは、狡い……。その癖雄の本能を余す事なくさらけ出して、色っぽい流し目で、熱の篭った瞳で、見つめてくるのだから本当に狡い。
そう思ったからか、身体が抗議するかのように収縮して、中の猛りを締め付ける。それによりクッ……!と小さく呻いたシャンクスが、粘膜を振り切るように腰を引く。
「やっ……あぁぁ!」
自身が達しない為に、長く楽しむ為だけに突如行われたその暴挙に身体が反応する。それによりシャンクスは足りないよなと呟くように言いつつも、嬉しそうに笑う。
それに嫌な予感がしたけど、逃げようとするのをわかっていたのか、腰を強く押さえられて身動きを封じられる。その刹那、今度は入口に傘だけ残していたそれを1気に最奥までつめられてしまう。
そうなれば甲高い悲鳴を上げる他、出来る事は何も無い。内部は、埋め込まれたモノの感触をダイレクトに受けて、巻付き、捕え、しゃぶりつくさんばかりにシャンクスを翻弄してるけど、それはもう私の意思なんて関係無い。
「きゃあぁぁあぁああ!!」
「全く……抱く度に良くなってやがる……!!」
「やっ……あぁぁ!!やめっ……やぁぁ……!!」
「胸も、デカくなってるし……。いつまで成長期なんだよ。この胸は!」
肌も秘肉も酷く敏感になってるのに、それをわかっててシャンクスは私の胸を揉みながら指の隙間に乳首を挟んで刺激して来る。シャンクスが笑った微かな振動でさえ感じてしまうのに、文句を言いつつ、胸を虐めながらシャンクスは再び退いていく。
「あっ……あぁぁ……っ!」
「可愛い声だ。もっと聞かせろ。……まァ……木製だから皆にも聞かれてるだろうがな」
「酷、い……!」
もう嫌だと首を振っても、シャンクスは足を高く持ち上げて肩に乗せると繋がっているその場所を視姦してくる。それだけで疼くように誘う淫らな身体に、シャンクスがゴクリと喉を鳴らした。
荒い呼吸の合間に、私はシャンクスに縋るような視線を向ける。これ以上されたら、おかしくなる……。
「も……ゆるし、て……」
「何言ってんだ。俺はまだ出してねェ」
「やだ!中に出さないでよ……!」
「俺ので、腹が膨れるまで辞める気はねェ。逃げようとしても無駄なのは、既に何度も挑戦してんだから、わかってんだろ」
言葉と同時に抽挿を開始したシャンクス。その熱さに、激しさに、そして強靭さに、ひくっと喉が動くのに声も出せずに無音の悲鳴を迸らせる。
それは聞かれたくないと言う羞恥からかも知れないけど、初めて身体が心のそれに従ってくれた瞬間でもある。けれども更に深く繋がる為に、シャンクスは肩に足を担いで大きく私の両足を割開くと、鋼のような筋肉に覆われた腰で最奥を抉る。
それにより両足はガクガクと震えて、感じすぎて苦しくなる。なのに声もないのは我慢できるんだから余裕だと判断したシャンクスにより、やりたい放題に暴れられて涙が零れ落ちるのを止められない。
1段と深まる律動に合わせて、隠微な音が響いて来る。それにより反射的に締め付けると、内部に埋め込まれているモノがドクリと容積を増した。
耳鳴りがする程に心拍が乱れ、助けを求めるように目の前にいるシャンクスに取縋る。その瞬間、シャンクスが呻き、だらしなく漏れてしまう己のすすり泣きが遠くなる。
ガクガクと全身が揺れて、私は心許なく途切れそうになる意識の中で絶頂感に包まれてしまう。するとコラなんて叱るような声が聞こえて来た直後、身悶え続ける内部に熱い奔流が迸る。
その衝撃で再び押し上げられてしまった為に意識が保てなくなり、そのまま私の意識は沈んで行った。その後快楽という刺激で何度も目覚めさせられ、本当に膨らむ程に注ぎ込まれる事になったのだけど……後半の記憶は、皆無に均しい。
ただ、意識のほぼないままにルフィルフィと泣く私を、シャワー室で清めると言う名目で持って更に弄ばれ、辱められたのは何となく覚えている。最後にはシャンクスに辞めてもらう為に、シャンクスしか言えなくなるよう仕向けられていたのは何となく理解していた。