※この作品はR-18です。

波間の向こうを目指して(新・本編)   作:夢枕 七変化

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俺の女

 二人になったからと言って、すぐ側に人がいる状態でレイリーと何がある訳も無い。ただ、質問があると言われただけで姿を見せてくれたこの人に礼は尽くさなければ。

 そう思って顔を上げた時、レイリーが妙に優しく私を見ていて息を飲んでしまう。けど、それは1瞬の出来事で直後に空気をガラリと変えたレイリーから告られたのは、エースに関わる事だった。

 

 「さて、二年ぶりの再会に伴い話しておきたい事があるんだが、良いかな」

 

 誰に聞かれてもいいようにだろう。私と過ごした期間については無かったものとして、レイリーは話し始めた。

 それは私の為なのか、それともルフィの為なのか。恐らく、保身の為では無いだろう事だけは分かる。

 レイリーは知られた所で何も困らないし傷付かない。マイナス点は何1つ無いのだから、隠す必要性が本来皆無なのだ。

 

 「はい、宜しくお願い致します」

 「まず、君達か各自どこに居たのか迄は私も把握していない。知っているのは、ルフィに関する事だけだ」

 「はい」

 「だが、この二年で起きた大きな事件だけは把握しておく方が良いだろうからね。新聞も持ってきたよ」

 

 そう言って手渡されたのは〝落とし前戦争〟に関する記事。食い入るように見る私に、レイリーは言葉を続ける。

 

 「海賊が落とし前戦争をしている頃、こちらでは海軍本部が移動した。それにより弱体化した海軍が、この船を見付けた事で最初の手柄としようとしたのだろうが……結果奪おうとする者と守ろうとする者とでの戦いが起きた。その時期は、ほぼ同じ」

 

 そんな事になると知っていたら、私はマルコ達と共に降りていただろう。知識を奪われたのは、だとするなら結果論良かったのかも知れない。

 でも、これだけ知ってるって事は、レイリーもどちらかには参戦したのかな。落とし前戦争とここでは規模も違うから、参戦したとしたらどちらなんだろう。

 

 「私はその頃ルフィの修行を終えたばかりで、どちらにも参戦はしていないよ」

 

 質問するより早く言われたその言葉に、私はただ頷く事で答えた。そんな私に、レイリーは記事の1箇所を示すからそれに目を向ける。

 そこには、エース生存の写真と戦いのそれが書かれていて……魔王の如き書かれ方をしているそれに、小さく笑う。エースは、ちゃんと戦争で活躍したらしい。

 火拳特有の技もなしに戦うそれは余裕として看做され、辺りを恐怖に陥れた。まさにそれは最悪の血筋であるその片鱗を伺わせるもので、血の繋がる父親と、育ての父の悪い所を全て凝縮したかのようであると……。

 エースの何処が魔王なのか。私が知る限りにおいては、海賊王も白髭さんもいい人だと言うのに。

 けれども読み進めると怒りも苛立ちも感じてる余裕が無くなってしまう。結局の所白髭海賊団は敗けて、その後誰が生きて誰が死んだのか不明な状態に陥った事が分かったから。

 〝白髭海賊団幹部、全員安否不明〟となっているそれに心臓が痛い程に脈打つのを感じてしまう。知ってる顔を思い出して、脂汗が滲むのをどうにも出来ないままに受け入れてるしか道が無い。

 白髭海賊団消失後は、白髭海賊団のナワバリがどうなったのか……それが分かるようにと、地図を広げたレイリーは丁寧に説明してくれた。そして言う、この島は滅んだ、と淡々と、事実のみを。

 この島は海軍が保護した。この島は奴隷として天竜人に連れて行かれた等……それは多岐に渡る。

 地図に直接書き込む事を許してくれたので、時期も含めどうなったのかを記して行く。他の海賊に支配された所も少なくは無く、滅ぼされた所の大半は最近になって滅んだケースが多いのも大きな特徴と言えるかも知れない。

 わかる範囲でどの海賊団に支配されたのかまで教えてくれるから、流石は右腕と思わされる。そうして他の海賊に支配された場所のひとつに、これから向かう魚人島が含まれていて……それに小さく息を落とす。

 私もルフィの隣にいる為には、この域までいかなきゃよね。ゾロにも、サンジ君にもこの役割は期待しできないし、ロビンの説明ではルフィが理解しきれないもの。

 でも、私が息を落としたのはそれが理由では無い。ケイミーが、心配なのだ。

 

 「ちゃんと、守って、貰えてるのかな?」

 「心配かい?ナミの故郷と、これ迄の人生を考えれば、手酷い目に合って苦しんでる方が溜飲は下がるのではないかな?」

 「ハチの故郷で、ケイミーやパッパグが生活してるのよ。彼女達にとって大切な人も、きっと沢山いるわ。……平穏に過ごしていてくれてると良いのだけれど」

 「ナミは本当に甘いな。まァ、それが君の美点でもあるが。さて、話を戻そう」

 

 そうしてハチやデイュバルが負傷しサニーを守る戦いから離脱した後も、熊だけはサニーを守り続けてくれた事を聞く。どうしても手に負えなさそうな時だけレイリーも援護射撃をしたらしいけど、基本的には手を出さなかったと言われれば隠居してるんだもんねと思って当然だろう。

 落とし前戦争については、記事で得られた情報が全てだけど……惨敗ではなく、敗北となっている。初めは双方自分の仲間というか、傘下と呼ばれる海賊同士の戦いだった筈のそれは、途中から様相が変わった。

 白髭海賊団に敗けた経験のある海賊達、1泡吹かせたい海賊達が、2年前の戦争には参戦できなかったからと集まり黒髭側についてしまった。いくら彼らから見れば取るに足らない存在でも、数が多すぎたのは間違いない。

 その上で黒髭は自らの傘下を除けば歯牙にもかけずに巻き込み上等で攻撃を仕掛け、それにより仲間を守りながら戦う白髭海賊団はジリ貧となって行った。これはもう既に、誰が悪いなんて事は無い。

 ただ、彼等は優し過ぎて……真っ直ぐ過ぎたのだ。知ってる人達の安否が分からないのは、苦しいけど……。

 今の私には、何も出来ない。今はただ、祈るくらいが精一杯。

 

 「エース、マルコ、無事でいて……」

 

 彼等の大切な家族が1人でも多く生きていてくれたら、でも何より、よく知るこの2人の安否だけでも知りたい。サッチさんやイゾウさんも、無事だと嬉しいのだけど……。

 思わず手を組むように合わせる私に、レイリーは淡々と告げる。レイリーにとっても、エースは重要な人物だろうに……。

 

 「残酷なようだが、恐らくエース君は……死んだよ」

 「え?」

 「メラメラの実が、闇市場では発見され取引されていると聞いた。エース君の、能力だっただろう」

 

 その言葉にホッと息を吐いて、肩から力を抜く。それは、エース死亡の証拠にはなり得ないから。

 あの時、既にエースは能力を失っていた。そしてそれは同時に、エースがその能力を取り戻す可能性が残されてる事をも意味する。

 

 「エースは、それなら多分生きてるわ」

 「どういう……?」

 「2年前のあの戦争で、エースは確かに1度死んだの。電気ショックで蘇生したから、その時に悪魔の実の能力を失ってしまったけど……それでいけば確かにそろそろメラメラの実が復活してもおかしくは無いもの」

 

 その言葉を証明するようにクリマタクトに電流を流して見せれば、レイリーは納得したように頷いた。うん、理解が早くて本当に助かるわ。

 賢い人は怖いけど、こういう時は本当に楽。少しだけその口元が笑ってるから、やっぱりエースの生きてる可能性がある事は嬉しいのだろう。

 

 「成程、1年で復活とは早いとは思ったが……2年前の時に既に……」

 「えぇ。ただね、叶うならエースの実は確保したいわ。……でも、私がそれに手を伸ばすのはリスクしか無いわよね」

 「確かにリスクは高いな。闇ではナミの金額が、懸賞金の10倍で取引されているからな」

 「は、い……?」

 

 え、私ここにいるのに、どうして私が闇で金額ついてるのよ?

 誰か勘違いでもされてるの?

 

 「捕まえた時の取引相場だよ。写真や映像は2年前の物だが、それであの価格なら今のナミではどうなる事か……」

 「あんまり、変わってないと思うけど?」

 

 髪は背中から膝裏に伸びたけど、そんなの正面からの写真や映像なら違いはない。束ねてしまえば、それこそもうそんな違いは何にもならないわ。

 胸は……多分成長したけど、これだけはどうにもならない。他はどちらかと言えば、女の子としてはどうなんだろうと思う。

 筋肉質だし、強くなったもの。少なくとも、懸賞金が五千万以下の相手に抑え込まれるような無様は晒さないだろう……って、マルコからのお墨付きも貰ってる程度には。

 

 「スタイルも良くなったし、前より表情が幼くなった。肌も少し白さが増したね。髪が伸びて既に妖精の域だよ」

 「そんな、馬鹿な……」

 「事実だよ。受け止めておきなさい。付加価値として、天夜叉君の結婚話もあるから恐ろしい事になりそうだね」

 「あー!もう、ドフィのばぁかぁ!!」

 

 思わず叫んだ私に、レイリーは可笑しそうに笑う。そしてまさかのミホークがそれを打ち消してくれた方法により、更に事態が悪化する等と誰が想像しただろうか。

 そうして迎えた翌日、2人で買物に……と思った所ではたと気が付く。今まで守ってくれていた熊が居ないのに、二人ともサニーを離れたらダメだよねと。

 

 「仕方ないわね。私が買物行ってくるから、整備とかお願いね」

 「おい!」

 「シャボンに入れれば良いから買物は出来るし、お金は私が持ってるんだもの、当然でしょ。……何か食べたい物ある?」

 

 問いかけながらも確か手料理ってより、ジャンクフードが好きだったわよねと思い出す。……仕方ない、買ってくるか。

 ハンバーガーを作るとか、そんな阿呆な事は正直に言うやりたくない。そう思った私にフランキーはコーラと言うから、コーラは食べ物じゃない!!と叱り付けて出発した。

 とりあえずコーラを樽で買って届けるように指示してから、近くにハンバーガー等を扱うお店がないか確認する。作る気になれば案外簡単だけど、何となくジャンクフードを作るのは嫌。

 フランキーって身体に悪そうな物好きよね。そう思いつつ歩けば、10日後にブルックがこの島でライブをやるというポスターを見付けて足を止める。……ブルックは元気そうね。

 ブルックが帰らないかもなんて、そんな事少しも思わない。どれだけ世界で輝いたとしても、ブルックが本当に側にいてその歌声を届けたい人は……我らの船長なのだから。

 

 「本当はロビンと選びたかったのになぁ」

 

 植物のポットを選びつつそんな事を言えば、店員さんが可笑しそうに笑う。それに酷いわと視線で伝えれば、何故か苗をオマケしてくれたのでそれを貰って帰る事にした。

 そうして私は食材、掃除道具、布製品、その他日用品を買い揃え、本と紙とインクを購入した後宝石を眺める。台座ができてからが良いわよねと思うけど、適正価格で販売してくれるお店の目星はつけておきたい。

 

 「欲しいなら買ってやろうか」

 

 その声に驚いて距離を取る私に、可笑しそうに笑ったその人はすぐ様視線を私から宝石に移す。それからどれだ?なんて言うから困ってしまう。

 敵意は、感じない。賢い人だから、この短剣がある限り下手な事はしないと思うけど……。

 

 「まだ、台座が出来てないから……目星だけつけようと思ってただけなのよ」

 

 どうしてここにとか、なんの用事なのと聞く事さえ出来ない。元、王下七武海……サー・クロコダイル。

 

 「……紅玉が良いだろう」

 「は?」

 「お前の周りにいる男達の色だ。身に付けるのにそれより適した物も中々ない」

 「へ?」

 

 混乱して変な声しか出せない。なのにクロコダイルは気にした様子さえ見せはしないのだ。

 謎過ぎるわ。うん、よく分からない。

 

 「……それとも、誰かにやるつもりだったのか」

 「え、うん、ロビンと、家族に」

 「オールサンデーか。紫と黒の印象が強いな。……流石に今更、アイツに何か買うつもりはねェがな」

 「あの……」

 

 戸惑う私にポイッと投げ渡してきたのは、そんな扱いをして許されるようなものでは無かった。手にした物を見て驚いていたら、クハハハハと笑ってクロコダイルは言う。

 

 「お前は最高級の物を身に付けていろ。己の価値を下げるなよ」

 「あの、なんで……!?」

 

 なんでくれたのか。何が目的なのか。

 どうしてここにいるのか。私と接触した理由は。

 そんな多くの言葉が渦巻いて、でも、質問さえ上手くできない。そんな私に顎で付き合うかとBARを示すから、それに頷く。

 するとサッと腰を抱いてエスコートするそれに、この身長差で問題なくそれが出来る慣れた様子が恐ろしいと内心で震える。足を踏み入れると無言で奥のVIP席に案内され、その場所でまずはシャンパンが運ばれてくればどうやら行き付けなのだと分かり、下手な事はしない方が良いと気付く。

 

 「この島に冥王がいると聞いて来た。あのジジイ、いるとしても見付けるのは骨なんだが……」

 「レイリーに、用事なの?……物騒な事しようとしてる?」

 「レイリー……だと!?……流石は〝宝玉〟だな」

 「どういう意味よ」

 

 シャンパンで喉を潤しながら、クロコダイルは言う。さも楽しそうに。

 勿論私はグラスに指を触れる事さえしてないけど。まったく、考えが読めない。

 

 「何も仕込んでねェし、危害を加えたりもしねェ。今俺は政府にも他の海賊にも、刺激を与えたくねェからな」

 「どういう……?」

 「なんだ、知らねェのか。本人なのに」

 

 そう言って顔にベシンと投げつけられたのは、どうやら私が買い物をしている間に販売されたらしい新聞。それを見るとミホークが、独占インタビューに答えたと書かれている。

 何事かと読んでみれば、天夜叉が俺の女に横恋慕して勝手に婚姻関係を結ぼうと画策していると嫌そうに話すミホークの顔が掲載されている。その会話文を読めば、宝玉は元々ミホークの女であると書かれていて……。

 

 「何コレ」

 「その記事に抗議して、赤髪海賊団から連絡が入ったそうだ。明日はその記事が出るらしい」

 「ちょっと、嘘でしょ!?」

 「俺がそんな嘘をついて何の得がある。1面のラストに記載されているだろ。随分と楽しそうな事になっているから、お前の差し金かと思ったが……その様子では違うな」

 「もう、やだ……」

 

 クロコダイルの言葉には、何もおかしいところは無い。それがなんか、無性に悲しい。

 

 「他にも俺のだと言う者があれば連絡をとあるから暫くはこのネタで世間は盛り上がるだろう。良かったな」

 「何が良いのよ!?」

 「ここまで目立てば、本当のお前の男が誰であれ、下手に手出しはされなくなる。誰に届けても揉めるからな。ある意味有効な守り方と言えるだろう」

 

 それにより、ミホークが守ってくれると言っていたそれを思い出す。確かにドフィに続いてミホークが言えば、嫌でもシャンクスは反応するわよね。

 そうなれば例えば私が捕まったとしても、誰に私の身柄を渡すかで変わる事もある筈。取り引きの道具としての価値が上がりすぎて、下手に傷付ける選択肢は生まれないのもわかるわ。

 

 「……情報提供感謝するわ。お礼に私からも」

 「ん?」

 「レイリーは基本的に、この島に住んでるわ。気に入った女の所を転々としてるって聞いてる」

 「貴重な情報をありがとう。……その礼に、俺も参加しておいてやるよ。これだけの騒ぎだ、エッセイでも出せば面白いことになるだろ」

 

 その言葉で考える。エッセイ……随筆は確かに出した事がないわねと。

 シャンクスが何を明日の記事で語るのかによっては、幼少期のシャンクス達と過ごした日々を書いて見てもいいかも知れない。少しだけ嘘を織り交ぜて、シャンクス達の不利益にならないように所々暈して。

 それの後で、戦争のそれを出せば確かにお金にもなるだろうし……私の言動次第では政府も下手に動けなくなる。ロビンの過去も私は知っているのだと言う事を、あの戦争で私が発言してるのはそういう意味では大きな価値を生んだわ。

 私の男であると発言する大きな勢力が、私の価値と言うものを高める。それにより皆の生存確率が上がるのは、可能性として高い。

 

 「やる価値はあるわね」

 「……そういう所が、気に入っている」

 「え?」

 「わかってるだろうが、ビジョンブラッドだ。今後見える所に身に付けておけ。俺もバックにいるとなれば、世界政府も下手な事は出来ねェ」

 「天竜人対策?」

 

 でもどうして。私は基本的にいつも敵だったのに。

 何かを貰うとか、助けたり助けられたりするような関係性はないと思うの。ロビンにも用事や興味は無さそうなのに。

 

 「……奴らに何処まで通じるかは分からねェが、あのクソゴミにも狙われてるようだからな。気に入ってるものが壊されるのは、不快だってだけだ」

 「ありがとう。私のは、これで作るわ」

 「俺の女……」

 「え?」

 「そう主張する男達の言動は、自信じゃねェな。どうにか繋ぎ止めたい、自分を見て欲しいと言う葛藤からの苦肉の策だ。……お前は価値ある宝石だ。壊されるのも傷付けられるのも、気に入らねェ」

 

 そう言いながら髪を指に絡め、そっと口付けるクロコダイルにトキメキではない胸の高鳴りで心臓が痛い程に脈打つ。熱のない眼差しで、美術品を見定めるような視線で、私を大切そうに扱う。

 

 「いつでも、俺の女になりに来て構わねェってだけ覚えておけ。新聞のそれには参加してやる」

 「……サーの計画の隠れ蓑に使えそうって事ね」

 

 そう言って立ち上がると、クロコダイルは引き留めようともしなかった。ただ、背後から楽しそうなクロコダイルの笑い声が谺響していて、店を出た時に妙に緊張してたのだと思い知らされる。

 答えは無かったけど、多分何かを嗅ぎ付けられそうになり、この騒ぎは使えると判断したんだろうとわかる。レイリーを巻き込む事になった事もあり、僅かな罪悪感があるけど、そこまで大仰に巻き込んだ訳でも無いから許してくれるだろう。

 実際あれだけの情報でも価値は高いし、でも、あれだけの情報ではレイリーに迷惑となる事も無い。後は考えてもどうにもならないから、レイリーにクロコダイルの事は投げてしまおう。

 続きの買物は諦めて、私はフランキーの待つサニーへと帰って行った。帰ると同時に新聞記事を見ていたらしいフランキーから問い詰められ、素直に宝石を見せながらクロコダイルに会ったと告げたら外出禁止を言い渡されるなんて、その時の私は知らなかったのだけど。

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