感じたい。もっと奥で、1番敏感な所で、ルフィの熱を感じたい。
羞恥心なんてものを、感じてる余裕は私には無い。ただ、塗り替えて欲しいの。
忘れさせて、ルフィ以外の全ての感触を。思い出させて、ルフィの熱を。
自ら腰を下ろす事で、いきり勃った情熱の証を呑み込んでいく。自分ではないモノが、自分の中に押し入って来るのがわかる。
自分のものでは無い鼓動が、体の奥で息づき始める。まるで、新たな心臓のように、熱く脈打ち始める。
「ああっ……!!く、る……!熱い……」
抱かれたかった。貫かれたかったの。
奥の奥まで突き上げて、掻き回して、この身体に消える事の無いルフィの形をしっかりと刻み付けて欲しかった。他の何も代用できない、唯一のもの。
私を求めて、熱く燃え上がるルフィの肉体。それこそが悦楽の高みへと私を誘う、この世でただ1つのもの。
その太さを、その熱さを、その堅さを。身のうちで感じたいの。
「あっ……!もっと……もっと奥に……!!」
真っ赤に充血し、蜜に濡れ光るその場所が更に奥へとルフィを呑み込もうと、浅ましくも淫らな収縮を繰り返している。それを見ているルフィの瞳が、妖しく潤む。
その表情に魅入られそうになっていたら、ルフィが低く言葉を紡ぐ。その言葉に、歳上の意地とか思ってたのは吹き飛び、それどころか理性の大半が吹き飛んでる私は反応が遅れてしまう。
「覚悟、しとけよ……」
「る、ふぃ?」
「こんだけ煽ったんだ……壊れる覚悟、しとけ」
「やっ……ぁ!壊しちゃ、やだぁ……!!」
その声と熱さに溺れながら、ルフィに縋り付く。壊さないで……ルフィを感じられなくなるなんて、やだ……と。
意地悪しないで……沢山、可愛がって……そんな感じの言葉を繰り返した気がするけど、それさえも少し曖昧。ルフィと繋がっている事しか、今はよく分からないの。
「こんだけ煽って……計算じゃねェ所が、怖いんだよな」
困ったように笑いながら、ルフィは甘い声音で勝てないなと呟くように付け足すと、グイッと腰を突き上げた。それにより蕩けるような嬌声と共に、猫のようにしなやかに反り返った私の身体は、愉悦の麻痺に揺れながらルフィのモノを締め上げる。
するとお尻に手を移動させたルフィが私の身体を軽々と持ち上げて、くるりと身体を反転させたと思ったら、あれよあれよという間に四つ這いにさせられてしまう。無論、繋がった状態で。
つまりその間中、私の中は掻き乱され、擦り上げられていたのだ。乱れる呼吸は落ち着きを見せず、達したばかりの身体は敏感になっていて、幾度も追い上げられそうになってしまう。
でも、追い上げる為に動いている訳では無いから、良い所を刺激したと思ったら離れるのを繰り返されて、結果としては達するに至らなかった。つまりは、もどかしくも寸止めされているのに近い。
「ル……フィ……」
「ん?どうした?」
私の、呼吸が乱れる。ルフィが、楽しそうに笑う。
「いじわる、しないで……いかせ、て……」
「だけど、壊されたくないんだろ?」
「私が壊れちゃったら、サニーが難破しちゃうわよ。だから、航海中は私を壊しちゃダメ」
「こんな時でも航海士なんだからよ……」
何処か呆れたような声でそう言ってから、ルフィは動き始める。深く埋め込まれていたモノが粘着質な音を立てながらズルリと引き抜かれ、離れる恐怖に無意識に腰を突き出して追って行くと、そこを見計らったように再び激しく最奥を貫かれた。
ギシリ……と、ベッドが大きく軋んで、私は快楽に弾かれてシーツに突っ伏した。……なんて、恥ずかしい身体何だろう。
ルフィのモノを咥え込んでる場所も、胸の2つの突起も、そして肌の細胞ひとつひとつ迄もが、歓喜の悲鳴を上げている。信じられない程に熱く疼いて、ルフィを求めてるのがわかってしまう。
時折何かの弾みで戻って来る理性が、しっかりと仕事をする。けど、その後には必ずルフィからの激しい揺さぶりが入り、理性が崩れ落ちようとするのだ。
「あっ……あんっ……!!ルフィ……嫌、中が……中が……変なの……」
太い楔で突き上げられる度に、淫らな喘ぎが漏れる。パシンパシンと肉のぶつかり合う音が、私の気持ちを更に追い上げて行く。
羞恥に身悶えながら、更に奥まで呑み込もうとする身体。でもそれが……嫌じゃない。
ルフィのものであれば、嫌悪感なんてない。寧ろ……嬉しいの。
「あっ……やぁ!こ、え……でちゃっ……あ!」
「出していい。ナミのよがり声を聞かせろよ」
「だって……あっ……!み、んなに、聞こえちゃぅ……」
皆は甲板に居るのだ。サニーは全ての場所が甲板に通じてる。
だから、いつも鍵を締められるのだとしても、精一杯声を抑えているのに。ルフィは容赦無く腰を動かし続ける。
「皆、俺がナミを抱いてるのは分かってる」
「んんっ!!」
「いつも聞こえてて、何も言って無いだろ。ナミが羞恥で泣き出すのわかってて、言ったりしねェから安心しろよっ!!」
「んっ……!ぁ……っ!!」
「2年ぶりなんだ、ちゃんとナミの甘い声を聞かせてくれ。皆も、何も聞こえなかったフリくらいしてくれる」
そういう問題ではない。と言うか、やっぱり皆に今までもずっと知られて……!!
思考は長く続かない。ルフィから与えられる快楽が、それを許さないから。
「やっ……あぁぁ!!も、やめ……!!」
「でも、そうだな。悲鳴や泣き声ばかりじゃ、俺が虐めてると思われるか」
「悲鳴なんて……?あっ……きゃぁぁぁ!!」
言い返してやろうとか考えたのがいけなかったのか、それともルフィの性格が悪いのか。まるで狙いすましたようにルフィが腰を突き上げて来て、私を喘がせる。
「やぁぁぁー!!」
「これが、悲鳴じゃなくてなんなんだ?俺がロビン達にボコボコにされるのを見たくないなら……可愛く鳴け」
「だっ……!?あっ……あぁんっ」
「そうそう、そんな感じ」
私の1番感じやすい部分を、これでもかと言わんばかりにルフィの灼熱の塊が擦り上げる。声を気にする余裕を、失わされてしまう。
気持ちよくて、愛おしくて、頭の芯がドロドロに溶けていく。獣のように四つ這いになり、悲鳴のような嬌声を上げて、出入りする肉棒の動きに合わせて淫らに腰を揺らす。
こんな私を、私は認めたくなかった。こんな事では、皆から軽蔑されてしまうかもしれない。
それでも、これが私なのだ。ルフィから離れたくなくて、ルフィの熱をはしたなく求めるこれが、私なのだと理解してしまった。
もう、離れたくない。離れてしまえば、生きてる意味すら見いだせない程、ルフィが愛しい。
長い間魔女という仮面をつけてきた私に、感情を取り戻させたルフィ。絶望に涙する事さえ出来なくなっていた私に、心はこんなにも激しく揺れ動くのだと言う事を教えてくれた男。
そうして、強固な鎧を無くした先にあるのは、何も分からない無垢な心。素直過ぎる、実年齢よりずっと幼い1人の少女が現れる。
「あっ……あぁっ!!もっとぉ、ルフィッ!!」
「なら、好きにするぞ」
「い、いよ……!!あぁっ……も、どうにかなっちゃ……」
「どうにかなるのは俺の方だよ。可愛すぎんだろ。なのに、エロさ増してるし……!!くそっ、止まらねェ……!!」
何かに酔ったようなルフィの声。直後、耳朶に落とされた言葉を理解するのに少し時間がかかった。
「〝ギア
いや、理解するより先に、思考が働かなくなった。私の思考は、快楽と激し過ぎる運動に耐えかねて……溶けてしまっている。
ルフィがナミの腰を抑えて、能力まで使い激しく腰を動かす。通常の女ならば、壊れているだろう。
堅く張りつめた凶器としか呼べない肉棒が、ぬちゃぬちゃと粘着質な音を立てながら、ナミの細い身体を蹂躙する。美しければ美しい程、いっそ乱暴に散らしてしまいたいと、残酷な衝動が湧き上がるのをルフィは恍惚の中で思う。
誰にも見せない為に、自分だけのものにしておく為に……いっそ、本気で壊してしまいたいと。その想いの証拠がこの行為だろう。
こんな事をすれば、通常ならば誰も……そう、どれ程求め愛していると繰り返しているハンコックでさえ許しはしないだろう。この行為は、比喩ではなく死ぬ可能性も高いのだから。
死ななくとも、壊れる。壊れなくとも、狂う。
少なくともまともに動ける状態では居られないだろう。元々常人離れした身体能力を持っていた男のそれが、倍以上に跳ね上がっているのだから。
余裕を無くして、女の為に動く事を忘れ、ただ女を貫き、揺さぶる。己の欲を満たす為に。
己の中に欠けているものを、失われているものを満たす為に、その行為は行われている。本来ならばそんな非道は、誰にも許される筈も無い。
それでもナミは許すのだ。受け止め、少し困ったように眉を寄せて、でも最後には微笑み許してしまう。
ルフィにはそれがわかっている。だから、2年の空白を埋める為に、そして多くの
「ナミは、俺だけのものだ!!」
嫉妬、愛憎、独占欲、狩猟本能、征服欲、飢え、渇き、孤独感……無力さと絶望、そして……溢れ出る愛しさ。それ等のどれが1番に来るのか、本人でさえ既にわかってはいない。
もはや、どちらにも余裕等ない。ルフィは汗を弾き飛ばし、狂ったように腰を突き上げる。
「あっ……はぅっ……!!い、いよ。ぜんぶ、ルフィのものにして、好きにしていいから……すてない、で……!!」
ルフィの情熱に貫かれ、声さえまともに出せない中で、乱れる声で、揺れる瞳で、ナミは淫らに喘ぎながら縋るように言葉を口にする。そして零れ落ちる1筋の涙。
顔が見えていたなら、ルフィはきっとナミを壊していただろう。それ程にナミは、不安を抱いていたし、それを繕う余裕が無かった。
それでも容赦ない責め苦にしか思えない行為の最中、身も世もなく悶えるナミはルフィの行為を加速させる妖艶な色香を放つ。ルフィ、ルフィと愛しげに呼び続ける行為が、歯止めを無くさせていた。
「ルフィ……ルフィ……!!あっ……る、ふぃ……!!」
「愛してる……ナミ……!!」
「あぁっ……ルフィ、私、も……っ……愛してる……」
夢中でシーツにしがみつき、これから先も生きてる限り、何千回、何万回と繰り返すだろう言葉を口にする。これは、その中の1回にすぎない。
ルフィはもう耐えられないとばかりにナミの身体を反転させると、真正面からその姿を、顔を見る。より深く繋がる為に背後から抱いていたが、もう……顔を見ないでなんて居られなかった。
互いの顔を見てしまえば、抱きしめ合わずには居られない。顔が近付けば、唇を合わせずには居られなかった。
自分で決めた事だ。離れる事、強くなる事は。
分かりきっていた事だ。その間に大きくナミが傷付き、それでも全てを許す事は。
大切なものを二度と離さない為に、二人は出来る事を何でもしようと決めている。その為の二年だったのだ。
どちらからともなく離れた唇。互いの瞳を見つめ合ったその時、止める事無く動かしている腰のそれにゆらされながらナミは甘くねだる。おそらく彼女は、他の誰にもそんな言葉は口にしないだろう。
「ああ……ルフィ……。もっと、もっと、愛して……!!」
ルフィは知っているのだ。ナミは誇り高く、そして慈愛に満ちた我慢し過ぎる女だと。
そんな女が、求めて来る。その身体と心の両方を。
求めているのは、自分ばかりだと思っていた男に、これ以上の喜びがあるだろうか。ならばと男は、女を悦ばせる事を決める。
愛しい女が不安に揺れる隙など与えないように、疑う事も出来ない程に、身体と言葉で、愛を伝えよう。自分にだけ厳しく、自信の欠けらも無い、世界に狙われる美しい天才を全力で愛してみせる。
孤独の代わりにキスを、絶望の代わりに誓いを。哀しみを癒し、喜びを分かち合い、偽りのない自分をさらけ出して……。
今は、互いしか見えない。感じられない。
出逢いの時から14年。巡って来た三度目の再会の日は、こうして甘く激しく過ぎて行く。
1度目の再会は、驚きと懐かしさを全面に出しながら、それでも距離を置こうとした女。それを逃がすものかと、隙間無く抱き締めるしか出来なかった男。
2度目の再会は、冷たく突き放す事で守ろうとした女。それを受け入れず、助け出した男。
そして今、三度目の再会は……離れたくないと、何でもするからと取縋る女神のような肢体を持つ女がいる。それを、不安等感じなくていいと……ただ、その涙が涸れるまで……愛し続けると決めた男がいるだけだ。