※この作品はR-18です。

波間の向こうを目指して(新・本編)   作:夢枕 七変化

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ルフィのもの※

 元々ルフィは甘ったれで、泣き虫。でも、ここまで心許ない表情は中々見られない。

 私はルフィがこんなにも寂しさを纏わせてる事が耐えられず、そっとルフィの頬に手を伸ばす。私のすべては、ルフィのものだから。

 

 「私が望んだら、良いの?」

 「あァ……ナミが望んでくれ」

 「なら、望むわ。私のすべてはルフィのもの。好きにしていいのよ」

 

 私は自分の望みなんて基本的に持ってはいけないと思ってた。でも、ルフィが望んでくれと願うなら……私は、心を解放していくらでも望んでみせる。

 だってね、こんなにも心は求めてる。こんなにも身の内が疼いているんだもの。

 羞恥心なんてかなぐり捨てて、ルフィの望むポーズを取ればそれだけでルフィの喉が鳴った。淫らなばかりの自分を、ルフィの前に曝け出す。

 

 「ルフィ、挿れて……!」

 

 懇願する口を、1気に舞い降りて来た唇が塞ぐ。既に慣れきったディープキス。

 歯列を割って入り込んで来たルフィの舌に、私の舌は自ら絡まる。渇きを癒そうとするかのようにきつく吸い上げて来るルフィの求めに応じて、芳醇な蜜を溢れさせてしまう。

 何度も角度を変えて、その度に深まって行く口付けの間にも、ルフィの指は確実に濡れている入り口を開いて行く。1本、また1本と、押し入ってくる不埒な侵入者をいとも容易く受け入れてしまう。

 まるで別な生き物のように蠢く指は、私の弱い所を瞬時に捉え、擦り上げ、撫で回す。時には緩急をつけた攻撃でもって、快感を引き出していく。

 

 「んっ……ふっ……」

 

 唇は塞がれているから、声さえまともにはでない。敏感な部分を何本もの指の腹で擦り上げられて、私の身体がシーツの海の中で跳ねる。

 

 「あっ……いやっ!そこ、は……やぁ……っ!!」

 

 どうしようもなく火照ってくる肌を持て余し、身をくねらせる自分の痴態が我慢出来ない。私は頭を振ってルフィの唇から逃れながら、思わず〝嫌〟と口走ってしまった。

 瞬間、ぴくっとルフィの動きが止まる。その空気に飲まれて、足が、無意識で閉じてしまう。

 

 「いやって……?恥ずかしいから、か?」

 「だって、気持ち、悦すぎて……おかしくなっちゃう……もの」

 「おかしくなっていい。俺しか見えなくなって、可愛く鳴いてくれたらそれだけでいいけど……」

 「けど?」

 

 自分でも何を言ったのか分からなくて、潤んでる瞳を自覚しながらルフィを見上げる。すると身体を使ってルフィが私の足を強制的に開かせるから、瞬間的に茹だってしまう。

 

 「俺はナミに、足、閉じていいなんて言ってねェ。もっと……恥ずかしい事、してやるから」

 「ルフィになら、されても……嬉しい……」

 「知らないぞ、そんな可愛い事言うと……」

 

 チュッと音を立て、名残の糸を引きながら離れていくルフィの唇が向かう先をボンヤリと眺めていた私は、ハッとする。自分がどれ程恥辱に満ちた事を許したのか、気付いてしまったから。

 慌てて目を瞑り両手で顔を覆う。その分感覚は鋭くなり、埋め込まれた指に開かれた入口の間から、滑った音を立てながら侵入してきた物の熱まで感じ取ってしまった。

 私は充血した二つの飾りに彩られた胸を上下させるようにして、喘ぐしか出来ない。無駄な脂肪が揺れてるのを感じてしまう。

 

 「はっ……ああっ!そ、な……っ!!」

 

 指よりも柔らかく、暖かな物が唾液を纏わせて、既に濡れているその場所を味わうように押し入ってくる。それは、明らかにルフィの舌で……!

 

 「あっ……やぁ……!それっ」

 

 粘着質な音を響かせ、動き回るものの感触は、でも、決して不快なだけでは無い。喘ぎに紛れていては、幾ら訴えても無意味な事。

 淫蕩な愛撫に口腔を使ってるルフィは、答えを返しはしない。どちらが理由かも分からないもので湿ったその場所は、熱を帯びて解けていく。

 何本もの指で擦られた果肉は、柔らかく熟れて行く。いつの間にか更なる刺激を求めるように、ルフィの髪を掴んで引き寄せていた事に自分で気付いては居なかった。

 

 「あ……ああっ……はっ!んっ」

 

 自分の身体なのに、私の意志を無視して勝手に快楽を貪って行く。ルフィの指の動きを追い、ルフィの舌を吸い込んで、羞恥に満ちた前座を歓喜を持って受け入れていく。

 

 「あっ……やあっ……!ルフィ……もう……」

 

 悦びを持て余している己の身体が許せず、ついつい拒絶の言葉が口をついて出てしまった。ピチャリ……と濡れた音を立てて、ルフィの舌と指が引き抜かれる。

 その瞬間、享楽に溺れ切っていた内壁が悲鳴を上げながら、それを追いかけて行くような気がした。どうして私はこんなにも淫乱なのかと戸惑うばかり。

 

 「やっぱり、嫌なのか?」

 「そうじゃな、くて……だって、もう、挿れてって……お願いしたの、に……」

 

 それは至極当然の言い分なのに、ルフィが苦笑するから私の胸は締め付けられるような痛みを感じる。なのに、ルフィを気遣う心とは裏腹に、快楽半ばで放り出されてしまった内壁は、新たな刺激を欲して疼き続けている。

 

 「抜かないで何度だって中に放ちたい。他の誰にも触れさせたくない。中から俺の放ったものが溢れて来るくらいにして、バックから突っ込んだり、ナミが俺の上に乗って自分で腰振ったりして欲しいと思ってる」

 

 わざとらしい迄に露骨な表現をしながら、ルフィの顔はそんな自分を疎んじるように歪んで行く。まるで貪欲な雄でしかない自分を、嘆くように……。

 

 「俺がしたいのはそういう事だ。ナミの中を俺の精液でグショクショにさせて、掻き回して、抜いて出して、奥まで突っ込んで……意識が無くなってもまた揺さぶって起こして、何度も熱いものをぶちまけて……!!」

 

 目の前にあるのに手に入れられない宝物を、だったら壊した方がマシだと言うかのように。思いっきり破壊して、粉々になった宝の残骸を前に嗚咽に耐える子供のような雰囲気を放つ。

 

 「俺がしたいのはてそう言う事なんだ……!!それが嫌なら、逃げてくれ……」

 「どうして、泣くの?」

 

 私には、分からない。ルフィが何をそんなに苦しんでいるのか、衝動をぶつける事なく耐えているその意味が、分からないの。

 身体は泣いてないけど、心が泣いてる。悲鳴をあげて、苦しんでるのが伝わってしまうの。

 ただルフィが酷く哀れで、痛ましくて、見ているだけで胸が張り裂けそうになる。だから、両腕をルフィの首に絡ませて、その肩口に顔を埋めた。

 

 「いいよ……何でもして。したいようにして……全部、ルフィのだから」

 

 言葉を裏付けるように、空になった私の身の内は、ルフィの熱を求めて飢えたような収縮を続けている。鮮やかに色付いた秘所は、大きく逞しいモノで開かれる瞬間を、今や遅しと待っているから。

 

 「酷い事になっても……?」

 「いいよ」

 

 私は安心させたくて笑う。だって、ルフィに悲しい顔なんて似合わない。

 

 「酷い事なんて何も無いわ。ルフィがするなら、何でも嬉しい」

 「ナミ……」

 「何があっても、酷いなんて思わないわ。私がルフィを欲しいんだもの」

 

 これは紛れもなく、心と身体の両方が発する気持ち。想いを込めて、私はルフィの漆黒の髪を梳る。

 

 「初めてルフィを見た時から可愛かったの。戦えなくても、その時できる精一杯で私を守ろうとしてくれたり、今も変わらずに愛してくれてる。私が辛い時、護ってくれたのも、助けてくれたのも、いつもルフィだったわ」

 

 ルフィの頬に、1筋光るものが伝ったのを、私は知らなかった。ただ、ゆっくりとルフィが両足の間にその身を捩じ込み、微かに身体を震わせている事しか知らないの。

 

 「私のすべてはルフィのもの。常に、ルフィの望むままに……傍において」

 

 寂しくなってしまった秘所に、ルフィの滾りが押し付けられる。それに反応して、私の身体がびくんっと跳ねた。

 

 「感じてくれ、俺を全部……!」

 

 自らの蜜とルフィの唾液でたっぷりと潤まされ、焦れて、飢えて、蕩けたそこは易易と亀頭部のくびれまでを飲み込んでしまう。私の下肢が、ヒクヒクと歓喜に打ち震えている。

 

 「あっ……ふぅ……!ああっ……!!」

 

 繋がりかけた部分が、痺れるほどの熱を発している。それは私自身のものなのか、それともルフィのものなのか。

 ルフィの唇が耳朶を食む。弱い部分に与えられた刺激に身体が弛緩した瞬間に、入口をいっぱいに押し広げ、逞しい切っ先がめり込むようにして突き進んで来る。

 

 「ひっ……!あっ……ああっ!!」

 

 指と舌で散々に蹂躙された入口だけど、ゴムであるルフィの灼熱が通常では考えられないサイズに成長しているからこそ、どうしたって引き裂かれるような痛みがある。けれどもその痛みさえ快感に変えて、埋め込まれたモノを逃すまいと、隙間なく巻き付いていく。

 内部は熱く爛れそうで、なのに侵食してくる雄の太さや大きさ、形を味わおうと貪欲な蠕動を開始する。ルフィは私の中に根元まで自分を埋めたまま、暫しそのキツさを味わっていたが、やがてゆっくりと腰を前後に揺らし始めた。

 

 「はっ……ああっー!!」

 

 執拗い程に施された潤いと、私自身の体液で濡れそぼった内壁は、ルフィの動きに合わせて淫猥な音を立てている。それが耳に届く度、羞恥で消え失せたいような衝動にかられるのに、ルフィはそれを更に煽るから私思考は既に溶けかけていた。

 

 「凄いなっ……!中が絡み付いて、グショクショだ」

 「あ……んっ……!!ルフィが、擦るっからぁ!!んぁあ……っ!!」

 「そうだ、これが俺だ。分かるんだな。ナミの中に居るのは、俺なんだ!!」

 

 敏感な粘膜は、ルフィの脈動と動きに合わせて、淫らな収縮を繰り返している。唇からは、甘く熱の篭った喘ぎがひっきりなしに溢れ出す。

 

 「はっん……!ルフィ……るふぃっ……!!そ、こ……っ……いいのっ……!!」

 

 どうしてこんなにも、私の身体はルフィに従順に応えてしまうのかな。理由は分からないけど、その事は嬉しくて……。

 

 「ああっ……ルフィ!もっと、来て……深くっ……!!」

 

 通常ならばこれ以上深くは無理だと、進みようが無い程奥深い所にルフィがいるのはわかってる。でも私は、同時に知っているの……ルフィはこれじゃまだ全然足りてないって……。

 ルフィが奥にいる感覚に酔いしれながら、更なる1体感を求め、私はルフィの髪を掻き抱く。重厚な質感を持つ楔に、内壁を巻き上げられるような感覚が襲う。

 引き抜かれ、それが徐々にピッチを速めた事でいつの間にかセカンドに入ってると気付く。部屋の中に肉を打ち合う音が満ちる頃には、私の嬌声も留まる事無く艶めきを放つ。

 

 「ひいっ……!?あぁぁぁぁ!!」

 

 なんて淫蕩な身体なのか。そう思うのに、チラリと見てしまったルフィの僅かに苦しそうなその顔が愛しくて……乱れる心と身体を制御できない。

 自ら粘膜を滲ませ、こんなにも易易とルフィを受け入れ、味わい、乱れ狂う、あさましい身体。けれども、こんな痴態を晒しても死にたいと思わないのはルフィが相手だから。

 恋人に痴態を晒したからと、何の問題があると言うのか。そう開き直った私は、ただ欲するままに、身勝手なだけの望みを迸らせる。

 

 「んっぁ……!ルフィと、ずっと……こうして、いたいっ!!離れたく、ないよっ……!!」

 

 そんな事、できる筈も無いのに。戦いが待ってるし、ルフィがずっと傍に居るなんてそんな奇跡起きる筈も無い。

 ルフィは自由な少年で、楽しく冒険するのが役目。私とは、今回はチームだって分けられてるもの。

 それでも、望んでしまう。なのに同時に、哀しいくらい現実が見えてしまっていて……胸が、苦しい。

 でも……今だけ……。夢を見させてと心で祈り、後は燃え上がるままに任せて、全神経をルフィに向ける。

 私を……そして自らを、悦楽の高みに押し上げながら雄々しく輝くその様を、ひとつ残らず眼に、そして耳に焼き付け、脳裏に刻む。これがもしも最期となっても、決して忘れないように。

 ルフィの激しい突きに翻弄され、私はもう何かを思考する余裕も無く、ただ愛しい男の情熱に身を委ねる。淫らなばかりの望みを聞いていた男が、それを言うのは自分の方だとばかりに乱れた吐息の中から返してくる告白に、心が震えた。

 

 「ああ、いいな、それっ!!いつまでも、こうしていよう。ナミが愛してくれるなら、俺しかいらないと言うなら……明日が来ない事を、今だけは俺も……願うよ」

 

 そう言いながら僅かに脱力したルフィの腕が、心の隙間を埋めるように更に深く私を掻き抱く。背骨を折ろうと言うのかと問いたくなるような強さだけど、それを拒む気にはなれない。

 

 「ナミとこうして、二人だけで居られれば……」

 

 甘えるように唇を求めてくるルフィ。でも、それは違うと私は首を横に振る。

 大切だから、愛しいから、愛しているから、受け入れられない。これだけは、譲れないの。

 

 「ダメよ、ルフィ。ルフィは明日を楽しみに前を見ていなきゃ。ルフィは……海賊王になるんだから」

 「ナミ?」

 

 こうして共に快感を追い求める事は、何より心地いい。けど、ルフィに何かを捨てさせる訳にはいかないのよ。

 大切なものを投げ捨ててしまわないで。後悔なんて……ルフィにはしないでほしいから。

 

 「ナミは……結局俺の事しか考えないんだよな……。甘やかすなって、フランキーにも言われてた癖によ」

 「え?」

 「スリラーバークで……言われてたろ。でも今は……甘えとく」

 

 直後、絞り出すように呻くと、ルフィは何かを振り払おうとするかのように、1際激しく私の中を穿った。汗を弾かせ、息を荒らげ、私を求める1匹の雄となり果てて。

 

 「ヒッ……!?あぁぁぁ……!!」

 「ナミが……望むなら、俺は俺のままで居られる」

 

 私もそれはきっと同じ。優しくもなれるし、飢えた獣にもなれるわ。

 ルフィが望むなら、なんにでもなれる。ルフィしか見るなと言うなら、それに従う事に対して私は何の躊躇いもないのだから……。

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