ルフィの両手は悪戯に胸元へと這い回ってくる。両方の突起を探られるだけで、下半身から力が抜けて、入り口がモノ欲しげにひくつくのが分かってしまう。
そんな私に、ルフィは意地悪な顔をする。そんなルフィが愛しくて、でも……少しだけ怨めしい。
「ナミは、ここを弄られると下の口も感じやすくなるからな」
「んっ……!」
するりと外されたビキニは、ベッドから遠くに投げ捨てられて、両方の乳首をいっぱいに引っ張られる。それに合わせて、身体がブルりと震えた。
これはまずい。焦って声を出すけど、ルフィは許してくれない。
「ああっ……!ヤダっ!!やめてぇ……!!」
瞬間、膣の入り口がキュウッと締まって、自らの指を締め上げたを私は身震いする程の羞恥の中で感じていた。たまらない……と、思ったのはどちらなのか。
小さな突起が、恥ずかしいほど敏感になってる。肌が粟立って、ゾクゾクとした痺れが背筋を一気に駆け上がって来た。
頭が真っ白にスパークした途端、いとも呆気なく果ててしまった。その瞬間、ルフィの楽しそうな声が耳朶を擽る。
「ナミ……乳首だけで、イッたか?」
「うっ……。だ、だからっ、ヤダって、やめてって、言ったのに……」
イヤイヤと身を攀じる私を、ルフィが抱き締める。それはまるで、逃がすまいとするかのように。
その状態で、ルフィが耳に息を吹きかけながら問い掛ける。その声だけで、身体が余計に熱を持ってしまう。
「そんなに、俺が好きか」
「うん」
「うんって……素直すぎるだろ」
「ルフィのこと、大好き」
「なら、泣くなよ……ナミは泣いたって結局、可愛いだけだから」
「そんな……」
何も持たない自分が、ルフィにできる事はたかが知れてる。そんな中で望まない男達に抱かれるだけの、屈辱の日々は、ルフィの心だって傷つけてる筈。
なのに、それに呼応して簡単に感じる淫乱な身体になってしまった。いたぶられる事でさえ、快楽になっているのはアーロンに使われて来た媚薬の後遺症と、元々敏感な肌と言うだけでは説明がつかない。
涙が滲んで、視界が曇る。そんな私の耳元でルフィは言う。
「ナミが魔性のように俺を誘うから、何をしても受け入れるから、虐めたくなるんだ」
「ルフィ……」
「それでも俺はナミが他の男にされるのを防げない。なのに、その事実に妬いちまうから、余計に泣かせたくなるんだ。……可哀想なナミ」
「え?」
何が、可哀想なんだろう。こんなにも、ルフィに望まれてるのに。
確かにいじめられるのは嫌だけど。それでも、ルフィがそれで楽しめるなら、少しくらいは受け入れちゃえるくらいには、ルフィからの想いが嬉しいのよ?
「どんなに狡賢く知恵を働かせても、芯の部分が甘くて正義感が強いから、この先もきっとナミは傷付けられていく。だけどよ」
そう言って言葉を切ったルフィは、海賊らしい顔で笑った。その顔に、見惚れる。
戦う時のルフィの顔が好きな私には、猛毒に近い。狡過ぎる顔。
「どれだけナミが苦しんでも、もう離してやる気はない。本当に、縛り付けてでも逃がさねェ」
「でもっ!私、ルフィ以外に……」
「何度でも言うけどよ……守れない俺が悪い。そして、他に心を移したとしても……取り戻して、縛り上げて、身体から俺の所に戻してやるから心配すんな」
「ルフィ……?」
「沢山虐めたい。ナミの泣き顔は、俺のもんだ」
言葉と同時に堅く張りつめたルフィのモノが、私の指越しに押し当てられる。その熱を感じただけで、ブルブルとみっともなく期待してしまう。
でもそれは、私だけじゃなかった。余裕のないルフィの顔と声が迫る。
「もう、我慢できない。ナミ、指退けろ」
「ああ……早く……!」
もっと、もっと、確かなものを感じたい。性急に求めているのは、ルフィでは無く寧ろ私の方。
感じたい。もっと奥で、一番敏感な所で、ルフィの熱を感じたいの。
座っているルフィの上に膝立ちになり、自ら腰を降ろす事でイキり勃った情熱の証を呑み込んでいく。自分にはない、自分とは別なものが、自分の中に押し入って来る。
自分とは違う鼓動が、身体の奥で息づき始める。まるで、新たな心臓のように。
ドクドクと熱く脈打つルフィの熱。この熱に、抱かれたかった。
貫かれたかったの。奥の奥まで突き上げて、掻き回して、この身体に消える事のないルフィの形をしっかりと刻み付けて欲しいと願ってる。
他の何も代用出来ない、唯一のもの。私を求め、熱く燃え上がるルフィの肉体。
それこそが、悦楽の高みへと私を誘う、この世でただ一つのもの。その太さを、その熱を、その堅さを、身の内に感じながら両手をベッドについて四つ這いになる。
「積極的なのも、いいな」
獣のポーズを自らとって、誘うように尻を揺らす。真っ赤に充血し、蜜に濡れ光る膣の入口が、更に奥へとルフィを飲み込もうとヒクヒクと淫らな収縮を繰り返している。
それを見やるルフィの瞳が妖しく潤む。甘い声音で、睦言のように愛を囁くと同時に、羽織っている赤いシャツの裾を翻しながら、グイッと腰を突き上げた。
「ナミ、愛してる」
「はっ……あっ……ああああああああぁぁぁ!!」
蕩けるような嬌声と共に、猫のようにしなやかに反り返った私の身体が、愉悦の麻痺に揺れながらルフィのモノを締め上げる。刹那、ルフィに腰を強く掴まれた。
それに身体が反応する。大歓びな私の身体は、その手の温もりと力強さに恍惚してしまいそうになる。
「ナミ……がっつくなよ。もっと緩めないと、流石に動かせねェ」
深く埋め込まれたモノが粘着質な音を立てながらズルリと引き抜かれ、離れる恐怖に無意識に腰を突き出し迫っていく。そこを見計らったように、再び激しく最奥を貫かれる。
苦しいのに、辞めて欲しくない。ルフィが、私の中で息づいてるの。
「ひっ……ああっ……いやぁぁぁ……!」
ギシリ……と、ベッドが大きく軋んで、私は快感に弾かれてシーツに突っ伏した。なんて、恥ずかしいんだろう。
自ら求めるはしたない心も、ルフィのモノを咥え込んで離さない秘部も。胸のふたつの硬くなった突起も、そして、肌の細胞ひとつひとつまでもが恥じらいもなく、歓喜の悲鳴を上げている。
信じられない程に熱く疼いて、ルフィを求めているの。太い楔で突き上げられる度に、淫らな喘ぎが漏れてしまう。
バシンバシンと、肉がぶつかり合う音が私の気持ちを更に追い上げていく。羞恥に身悶えながら、更に奥まで飲み込もうとしている身体が情けない。
「あっ……ひっ……!こ、声が……出ちゃっ!……っ……あ……やあっ……!!」
「出せよ。ナミの喘ぎ声……聞かせてくれ」
「だって、皆に聞かれちゃ……んんっ」
いつ皆が帰ってくるか分からないし、帰って来ていたらドア一枚隔てただけの所に皆が集まる場所があるのだから、怖くもなる。なのに、ルフィは容赦なく腰を動かし続けて、寧ろ声を出させようとするのだから酷いと思う。
それでも頑張って耐えようとする私に、ルフィは言う。気を緩ませて声を出させようとしてるとしか、既に思えない。
「皆も今頃は楽しんでるだろうと思うぞ」
そんな事は分かってる。それでも、何かを取りに来たり、遊び疲れて帰って来る可能性だって残されているのだ。
聞かれたら、恥ずかしい。それに、チョッパーの教育にも良くないと思う。
「それに、聞こえたっていつもと同じように知らんぷりしてくれる。まァ……悲鳴と泣き声ばかりじゃ、俺がまた叱られちまうかも知れないけどな」
「悲鳴なんて……?あっ……ひゃああ!?」
言い返そうとした瞬間、まるで狙いすませたかのようにルフィが腰を突き上げて来て、私を喘がせる。私の感じやすい所を、これでもかと言わんばかりにルフィの灼熱の塊が擦り上げた。
「それの、何処が悲鳴じゃないって?」
「だっ……っん!……ああっ……!!」
「そう、そんな感じで喘いでろよ」
「ひあぁ……んっ……あっ……ルフィ……もっとぉ……」
ご機嫌な様子で背後から聞こえるルフィの声につられて、つい隠しておきたかった本音がこぼれ落ちる。そうなってしまえば、もう声を気にする余裕は消されてしまう。
気持ちよくて、幸せで、頭の芯がドロドロに溶けていく。獣のように四つ這いになり、悲鳴のような嬌声を上げて、出入りする肉棒の動きに合わせて淫らに腰を揺らす。
これを恥知らず以外のなんと言うのか。淫乱と蔑まれて、当然だろう。
それでも、もう離れられない。離れてしまえば、生きている意味すら分からなくなる程、ルフィが愛しい。
大人になるしかない環境の中、心がヒビ割れて行く日常を超えて、感情を表現する術を無くした私に、驚愕と歓喜、そして絶望に泣き暮れる日々を教えてくれた男。心はこんなにも激しく揺れ動くものだと言う事を、教えてくれたのは、間違いなくルフィ。
「あっ……ルフィ……もっと……!」
「悦いのか?」
ルフィの喉が、音を鳴らす。それをふわりと微笑んで見つめ、確かに頷く。
嘘をつくなんてできない。どれ程恥ずかしくても……。
「い、い……!!あっ……もう、あぁ……っ!!ど……にか、なっちゃ……」
「どうにかなるのは、俺の方だ!!可愛すぎるだろっ!!くそっ止まらねェ……!」
何かに酔ったように、ルフィの動きが激しくなる。セカンドやサードを使うのとはまた違う、ルフィ本人の動き。
堅く張り詰めた凶器のような肉棒が、ヌチャヌチャと粘着質な音を立てながら、何度使われても小さいままの入口をいっぱいに広げ、蹂躙する。それをルフィは陶酔したような眼差しで見詰めた。
「ナミは、俺だけのものだ……!」
ルフィはナミが美しければ美しい程、失うような気がした。可愛ければ可愛い程、乱暴に散らしてしまいたいと、残酷な衝動が湧き上がってくる。
誰にも見せたくない。自分のものだけにしておきたいと、願いそうになる程に愛しいからこそ、それはできないと今だけ腕の中に閉じ込める。
「あっ……ルフィ……いいっ……!私の、全ては、ルフィのもの、よ……っ!」
もはや余裕等欠片も無く、ルフィは汗を弾き飛ばし、狂ったように腰を突き上げる。ルフィの情熱に貫かれ声さえもぶれるほどにゆらされながら、淫らに喘ぎ続ける現実。
甘やかすように言葉を紡ぐ恋人。どれ程の激情でさえ、受け止めてくれる存在。
優しく微笑み、妖艶に乱れる。甘い香りを撒き散らしながら。
今目の前で、ナミは夢中でシーツにしがみつき、甘えるように言葉を紡ぐ。心からの、素直な想いを乗せて。
「ルフィ……愛してる……」
これから先も、何千回、何万回と繰り返す予定の一回。大切なものを二度と離さない為に、出来る事は何でもすると決めているから。
今は武器を必要としない幸福な時だから、刃の代わりにキスを、愛しい人へ。哀しみを癒し、喜びを分かち合い、偽りのない自分をさらけ出して……。
「ルフィを……愛してるわ……」
幸福に微笑んだ私が、意識と記憶を残していたのはここまで。その先は覇気を抑えられなくなったルフィに呑まれて、自らの覇気も咄嗟に出した所で記憶が滅した。
意識が戻った時には、部屋のドアが破壊されていて、そのドアをフランキーが直していた。縛り上げられたルフィと、それを叱るウソップとロビンも見える。
私の意識が戻った事に気付いたチョッパーが悲しそうな顔で治療してくれて、カリーナが泣きながら私の手を握る。そんなカリーナと私、そしてロビンに飲み物を配膳するサンジ君と、今夜使用する予定の物を点検してくれてるブルックの姿に何となく状況が読めて来た。
「ルフィを、責めないで。私が求めたんだもの」
「ナミ、それでも加減とかするのが当然だろ。ルフィは普通よりも力も体力もある男なんだぞ」
チョッパーが少しではなく、ムッとした様子で言う。そもそも……なんて言ってから、大きな姿になって私を抱き締めた。
小さい姿に慣れてるから、こんな時少し困る。いや、大きくても可愛いんだけどさ。
「交尾する時は、受け身側の方が負担が大きいんだ。それを体力や力の少ない女が担うんだから、気遣わない雄に責任があるんだよ。……ごめんな、もっと早く帰れば良かった」
「チョッパー、私は大丈夫。それに、ほら、すぐ色々な人に襲われるから、ルフィもその……穏やかな気持ちじゃ無かったんだろうし」
「ナミさん、恋人が妬くのは分かりますが、ルフィさんを甘やかしてはいけません。彼はいずれ海賊王になられるお方。トップに立つ人が、その力加減を誤る事は許されないのです」
ブルックが離れたところから私を諭しつつ、ルフィを叱る。それを聞いたルフィが項垂れて、小さくごめん……と、声を出した。
でも、今回は本当に私のせいなのに。そう思っても今、それを言うのは許されないと分かる。
「ルフィ……次から、加減してね?」
「おう!!」
「ナミが許したなら、私達にはそれ以上言えないわね。……カリーナちゃん、サンジの飲み物は美味しいから飲んで少し休みなさいな」
私とルフィのやり取りを受けて、ロビンが呆れたように苦笑した。その直後、カリーナを気遣ってくれるのは、ロビンらしい。
カリーナはサンジ君から受け取ったカップと、私、ロビンと視線を忙しなく動かしているから、私はサンジ君から受け取った飲み物に口をつけてみせる。するとカリーナもそれに続くように口にして、驚いたような顔でサンジ君へと視線を向けた。
私のはホットミルク蜂蜜入り。皆で私を太らせようとしてる疑惑は、とりあえず置いておく。
「何コレ美味しい」
「お口にあいましたなら、光栄です。レディ」
「ナミは、何を飲んでるの?同じ物?」
興味津々な様子のカリーナが可愛い。けど、多分違う。
サンジ君はいつも、相手の好みに合わせた物を作ってくれるから。再会後は、それに加えて体調等も加味してくれるようになったから同じ物とは思えないわ。
「私のはホットミルクよ。完全バランス栄養食だから、体力回復に適してるの。温める事で、身体への負担を減らせるし、乳糖不耐症の人も飲めるようになるから最高なんだけど……それだけだと、スープともジュースとも違う風味過ぎて飲みにくい人が多いから、甘くする事が多いのよ。その甘くするアイテムを普通は砂糖を使うんだけど、蜂蜜を使う事で栄養価を高められるの。牛乳も蜂蜜も種族は違っても母乳だから、それで生き物が育つだけの栄養素を過不足なく兼ね備えてるのよ。つまり「もういい。分かった。聞いた私が悪かったわ」」
何故か突然説明を遮られて首を傾げたら、ロビン、チョッパー、サンジ君が微笑ましそうに笑って頷く。それ以外のメンバーは、カリーナと同じような顔で私を見ていた。