俺はいつも通り授業をする。
現在は算数の『小数×小数』を説明している。
大体の計算方法の説明を終わらせてから早速プリントを渡す。
「分からないところあったら言うんだぞ」
とは言うモノの、三人はそれぞれ目の前のプリントに視線を落とし真面目に問題を解いている。
ほんの二ヶ月前までこんな当たり前の光景が当たり前では無かった事を考えるとどこかジーンと来るものがあるな。
未だに通常クラスからすればズレている所はあるが、それでも普通に授業をできるこの環境はホントに良い物だろう。
授業が始まり最初五分程を説明に使い、残りはプリントの問題を解くだけなのだがそんなの二〇分もあれば終わってしまう。
最初に全問解いてプリントを持ってきたのは早川で、次に暗視だった。
それから五分ほど遅れて桃知も提出する。
俺はその場で採点をしていくと早川と暗視は九割以上の正解(ちょっとした計算ミス有り)で桃知が七割以上の正解(一部空白の欄有り)であった。
桃知の正解率が前のテスト時よりも下がっているがそれでも前に比べたら大分マシなのでここからまた少しずつ伸ばしていけばいいと思っている。
「よし、全員合格。後の時間は本を読むなりしてゆっくり休め」
俺がそう言うと椅子に座っていた三人が各々動き出す。
最近は無理に詰め込むのではなく休めるときは休ませる方法を取っている。
こうしてから僅かではあるが三人の記憶力や理解力が上がってきているのだ。
ちなみに、俺は三人が本を読んだり談笑をしている間にPCへ授業データを打ち込んで今後の予定の微調整をしている。
だが、何故かいつも本を読んでいる暗視が本を持って近づいて来た。
「? どうした?」
「あ、あの。読めない文字が、あるの」
「・・・なるほど。見せてみなさい」
ああ、何だろうか。
この会話は普通の生徒と教師のやり取りみたいで目頭が熱くなりそう。
俺はどこか感動を覚えながら暗視の開いた本のページを見る。
そして、速攻で頭を抱えてつい先ほどまで覚えていた感動のようなものが全て吹き飛ぶ。
暗視の開いているページの挿絵はセーラー服を着た(多分)ヒロインであろうキャラが淫らな事になっている物であった。
そう、所謂官能小説と呼ばれるモノだ。
「・・・・・・お前さ、まさか今までずっとこれ読んでたのか?」
「うん・・・、現在最新二一巻まで出てる」
「大分長いシリーズなんだなぁ。それで、誰に言われてやった?」
俺の言葉に暗視が肩をビクリ動かし、桃知が読んでいた本に顔を埋めた。
あまりにも分かりやすいその行動に深いため息が出る。
「桃知、お前はそろそろ自分の辞書に『反省』と『友達に無理強いをしない』っていう言葉を記入しなさい」
俺はそう言いながらも暗視の開いているページに書かれている小学五年生までに習わない漢字とその読み方をメモ帳に書き込んで渡す。
それを受け取った暗視は席に戻ると少し顔を赤くしながら本に視線を戻す。
桃知の方に視線を向ければ明後日の方向を見ながら口笛を吹いている。漫画でしか見た事ない光景にため息を吐くしかなかった。
▼▼▼▼
放課後、俺は職員室でパソコンを開いて今日行った授業プリントの採点内容と授業態度を纏めていく。
赴任したての時の記録を見れば三人の成長が分かり少し気分が和らぐ。
幾つかのプリントを纏めていると国語のプリントが見当たらないことに気付いた。
バッグの中を探ってみたが見当たらない。どうやら、教室に置いてきてしまったらしい。
俺は軽く息を吐くと立ち上がり職員室を後にする。
東校舎へ向かうには一度、一階まで下りてから渡り廊下を通過する必要がある。
二~三階にある渡り廊下は他の生徒が侵入しない様に扉で封鎖されており東校舎側からしか開かない様になっている。ってかそうじゃないと万が一火事が起きた時に逃げ遅れる危険があるから。
東校舎に入り二階まで上がった所でちょうど上から桃知と早川が下りて来た。
「おっ! お前ら、まだ帰ってなかったのか。もうすぐ六時になるぞ」
「大丈夫ですよ、先生。先ほどお迎えを呼んだところですので」
「アタシはそこに乗せてもらうんだ~」
桃知はそう言って笑顔でピースをする。
早川のそのやり方は流石お嬢様と言った所だろう。
「そうだ、先生。提案あるんだけどいい?」
「? なんだ?」
「もしも今度のテストで高得点取れたらさ。一つ言う事何でも聞いてよ。先生の出来る事で良いから」
嫌な予感しかしないのは気のせいだろうか。
純粋に見えるその笑顔の裏でいったい何を考えているのか腹が読めない。
ただ、これで少しでもやる気を出してくれるならいいか。
「いいぞ。ただし、俺のできる事限定だからな。拒否されたら別の物に変えるんだぞ」
「は~い」
桃知は満面の笑みを浮かべながらそう返事をした。
普通にしていればただの子供なんだが、普段の行いのせいで純粋に見れないのが何とも言えない気分になってくる。
常日頃の行いってのは大切だな(遠い眼)。
「まあ、何だ。気を付けて帰るんだぞ」
そこまで言ったところで少し気になっていたことを口にする。
「・・・・・・ところで暗視は先に帰ったのか?」
その質問に二人は顔を赤らめどこか妖艶な笑みを浮かべながら言う。
「「後ろ♡」」
「えっ、
後頭部のズキズキとした痛みで目が覚める。
未だに意識はハッキリとしておらず何が起きたのかを脳が理解してくれない。
だが、下半身の違和感をトリガーに意識が覚醒する。
目を見開き何事かを確認するとズボンが脱がされ俺のち○こを三人が舐めていた。
「なぁっ!!?」
「あ~、ようやく起きたんだ先生♡」
「フフッ、先生の男の味、すっごく美味しいですよ。それに、この臭い・・・♡」
「んちゅ♡ れろぉ、ぶちゅ♡ むちゅにゅぷ♡」
慌てて自分の状況を確認すると、手はポールを囲うように後ろで組まされて手錠で封じられており、足も(手ではないが)手錠で封じられていた。ポールは床に固定されておりビクともしない。
気絶していたせいで『あの方法』が使用できずに完全に勃起したち○こが反り立っている。
「なん・・・お前らっ・・・・・・!」
俺が混乱で言葉をうまく出せないでいると幼いその顔に似合わない程淫らな笑顔を浮かべながら早川が俺の耳元で呟く。
「『呼吸法』、ですよね。先生のトリック」
「ッ!!」
「スポーツ選手たちが体力維持や精神安定をする為に使っている方法の亜種。特別な呼吸で興奮を抑えておち○ちんが立たない様にしていたんですね♡ でも、意識が無ければ無意味ですからね」
早川はそこまで言うと耳に舌を入れて舐めて来た。
下半身では桃知と暗視がそれぞれ取り合うようにフェラをしている。
「むちゅぅ♡ れろ、ぐちゃ♡ ぬぷぷ♡♡」
「ん、んぷぷ♡ ん♡ んん♡じゅぽ♡ ちゅ♡♡」
「ぐちゅ、ぬちゅ♡ ぐちゃぐちゅ♡ フッー、ぴちゃ♡♡」
「ッッッッ・・・・・・・・・!!」
快楽が脳を走る。
今までに感じた事の無い感覚を処理しきれず思考が定まらない。
何とか抵抗しようとするが手錠がガチャガチャと音を鳴らすだけで意味を成さない。
感触的に子供のおもちゃではなく鉄製の本物みたいである。つまりは人力で破壊する事は不可能であろう。
どうにかしようとし続けるが本能的な快楽で思考力が鈍り出す。
「あ~、先生のち○ちんすっごくビクビクしてる♡ 出そう?
「茜ちゃん、最初に私が飲むね・・・♡ あ~む、ん♡♡」
暗視が亀頭をその小さな口で頬張る。
瞬間、限界を迎えたムスコが快楽のままにソレを吐き出す。
ビュルルッという感覚と共に暗視の口の中へと出された精液を口の中で転がし、それだけで体をビクビクッ♡ と痙攣させる。
「ん、ん・・・んくっ・・・・・・。はぁぁあ♡ 凄く濃くて、凄く美味しい♡♡」
いつもと違いどこか引き込まれてしまいそうなほど淫らな表情を浮かべる暗視を見て俺の理性はよりこの状況を打破する方へとシフトしようとする。
「先生凄いですね。
「・・・・・・早川、なんでお前は俺の『呼吸法』の事を知っている?」
「あら、この状況でそれを聞きますか。・・・マコトさんから聞いたんですよ」
あの野郎。
今回の件の原因の一端となった人物の顔が浮かび怒りが前面に出そうになる。
「まあ、『呼吸法』以外はプライスレスだと言われて教えてもらえませんでしたけどね」
「なる、ほど」
俺はそれだけを言うと大きく息を吸い、吐く。
それを繰り返し全身に酸素を巡らせる。
「今更、勃起を抑えようとしても無駄ですよ。私たちの中にビュービュー出すまで止める気はありませんから」
早川はそう宣言するとまた耳を舐め始めた。
桃知と暗視も再度ち○こを舐めて刺激を与えてくる。
「れろ、ん♡ スンスン♡ はぁ~♡」
「んく、むちゅ♡ あむ、ぬぷ♡♡」
「ぴちゃ、ずぞ♡ ぬちょぬちゅ、フー♡」
再度俺を襲う快楽の波を押し殺し、それに流されずひたすら呼吸を続ける。
ひたすら大きく吸い、吐く行為を繰り返す。
そして、
―――――ゴグッッという鈍い音が部屋内に響く。
突然の事に三人は停止し、ポカーンとする。
その隙に手錠から手を抜き、外した骨をはめ直す。
「へ?」
唐突に発生した事に幼い頭では理解が追いついていないらしく俺は早川の胸ポケットから鍵を取ると桃知と暗視を怪我しない様に注意しつつ押し退け、足枷となっていた手錠を外し、右手首にぶら下がっている手錠も外す。
耳を舐められる前、近づいて来た早川の胸ポケッチから金属の擦れる音が聞こえていたのでそこに鍵があると予想していたのだ。
拘束を外したら、部屋の端に無造作に放り出されていたズボンとパンツを急いで履く。
今回の原因の一端であるマコトから過去に教わった拘束外しの技術が役立つとは・・・。
無理矢理叩き込まれた不必要な物を使う日が来るなんて想像もしていなかった。
いや、そもそも何でアイツは骨を外す技術を知っていてしかもそれを同級生に叩き込むという狂行に至ったのだろうか。この疑問は今度本人に会った時でも問いただそう。
「さて、と。お前ら、反省文だけじゃ済まさないぞ」
三人に向き直りそう宣言すると流石に焦っているであろう桃知がそっと口を開く。
「えっと、先生のち○ちんで
「これから一週間、宿題の量を2倍にする」
俺の言葉に桃知は絶叫、早川は肩を落としてため息を、暗視は何も聞こえてないようで夢中でオナニーを―――――ハイハイそこストップ発情止めい。
流石に今この状況で説教をしている余裕はなく、まず汚れた部屋の掃除を始める事にした。
ああ、仕事が増えた。