※この作品はR-18です。

俺がメスガキに負ける訳がない。   作:ゆっくりシン

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どうも。
ポケモンSVがフリーズして三時間レイドを回った事が全部なかったことにされた残念なトレーナーです。
レポートはこまめに書きましょう(白目)

これから年末に向かって日が進む中、私は仕事の繁忙期に突入しました。
食品関係はここら辺で大量に作って年末に家でゴロゴロしていたい人たちのお腹を満たせるように準備しておかないといけないんですよねぇ。


それと、前回あったコメントにここでもう一度、具体的に返信させていただきます。

Q.ヒーローとか裏のゴチャゴチャ減らしたほうがいいのでは?
A.ここでヒーローとの関係をハッキリさせておかないと優歌の中での好感度が『とある少年>月城』になっているまま物語が進むことに気が付いた故のテコ入れです。


っと、言う事で色々とありましたが、恐らく今回が今年最後の更新となります。

こんな作品を読んでくれている数少ない読者様、よいお年をお迎えください。


30話 『溝』

 最近、早川がよそよそしい。

 今までも桃知と比べると一歩引いているような印象だったが、一歩以上引いていると言うか、溝ができているように感じる。

 いつから溝が出来たのか、と問われればあの誘拐事件の日以降だったように思う。

 俺は職員室でパソコンと睨めっこをしながらどうしたものかと思考を巡らせる。

 

 普段の様子と違って見られたのか三宅先生たちから心配されたが、事情を説明しようにもきっかけは確実に『あの誘拐事件』な事もあって口外できず、相談しようにもできないのが現状だ。

 何が正解だったのか、そう考えるだけで気分が重くなる。

 

 教師と生徒がプライベートで関わる事自体は推奨されていない。むしろ、贔屓していると思われてPTAからの印象が悪くなる場合もある。

 ただし、家庭での事情により学業に支障が出ていたりする場合は関わる事を咎められたりはしない。・・・と、言いたい所だがその場合は普通に業務扱いなのでプライベートと言う訳ではない。

 例えば、生徒と家が近く生活圏が被っている為、多く関わる機会がある・・・何て場合なら特に問題ではないだろう。

 それに、生徒から学校での事以外の相談を受けたり、頼まれ事をされた際にそれを受け止めるかどうかと問われた場合は「教職員それぞれ対応が違う」としか言えない。

 教職という物は結構給料が安い。

 それでも心意気だけでそう言った生徒からのお願いを聞いて業務外活動をする人もいるし、本人が望んでやっている以上は周囲が咎める事は余程無理をしていない限りできない。

 結局の所、何が言いたいのかと言えば、早川からの招待を受けた事を良し悪しでは語れないと言う事だ。

 

 詳しい事は分からない。だけど、あのホテルマンが誘拐犯たちと共犯だった事を考えるだけで思考が詰まる。

 俺が招待を受けなかったら早川は単独での行動をしないのか、と言えば恐らくは違うだろう。

 例えば、トイレに行ったり、少し休む為に控室に籠ったりで隙が生まれるだろうし、あのホテルマンが何かと理由をつけて連れ出すだけでも誘拐は簡単に行われる。

「俺が参加しなければこんな事にはならなかった」とできるなら兎も角、候補を上げていけばそう言い切れないのだ。

 ・・・・・・いや、もしかしたらこの思考自体が狂っているのかもしれない。

 無意識的に罪から逃れる為に「自分が居なくても起こっていた」という言い訳を探しているのだろうか。

 思考がぐちゃぐちゃになる。

 何度も同じところを回り、同じような自問自答ばかりを繰り返す。

 

 そうこうしている内に定時を過ぎ、俺は残っている仕事をそこそこに切り上げて帰路に着く。

 普段は寄り道する事なく真っ直ぐ帰宅しているのでだが、今日に限っては気分転換がしたくなり目的もなく適当に車を走らせた。

 他の車の流れに沿って進んだり、逆に車通りの少ない道へ入ったり、ついには橋を渡って隣の市にまで行ってしまっていた。

 フラフラと行く当てもないままアクセルを踏み、前へ前へと進み続ける。

 どれほど車を走らせただろうか。

 時間が時間故に、俺は渋滞のど真ん中に入っていた。

 帰宅ラッシュ。車も、人通りも多く、居酒屋やカラオケ店等の客引きが精を出して大きな声を上げているのを横目に俺はぼーっと前を見つめる。

 耳には車やバイクのエンジン音や客引きの大声、何か悲鳴のような嗚咽交じりの叫び声・・・・・・ん?

 いきなり飛び込んできた異音に反応して叫び声が聞こえた方へと視線を向ける。

 

「だぁぁあああ! かぁぁぁああああ!! らぁぁぁぁああああああああ!!! 何で俺が奢る事前提で客引きの下らねェサービス(笑)を真に受けてんだァ!!! 今日は激安焼肉をワリカンって話だったから付いてきたんだぞボケェええええええ!!!! ってか、カラオケは先週も行ったばかりだろォがよぉぉぉおおおおおお!!!!!」

 

 異常を察知してか人混みに大きなスペースが生まれていた。

 その中心では困ったような営業スマイルを浮かべている客引きの男性と、頭を抱えて叫ぶ学生服の少年、その少年の学生服をグイグイと引っ張る二人の少女、を遠巻きに見ている俺含む大勢。

 学生のトラブルを前につい体が動きそうになったが、背後からのクラクションが俺の意識を運転に戻した。

 前を見ると、少し意識をトラブルに移していた内に前方車両が動いており、結構車間距離が開いていた。

 俺は少し慌てながらブレーキから足を離して車を前進させる。

 学生らしき少年少女の事が心配になったが、現状運転中かつ近くに駐車場がないせいで、俺はトラブルが無事解決する事を祈って運転に戻るしかなかった。

 

 

 

 ▼▼▼▼▼

 

 

 

 優歌は自室のベッドで横になっていた。

 蒼い髪が痛む事を気にせず体と同様にベッドへと投げ出し、その幼い体には一切の服をまとう事無く、淡く白い肌を露出させていた。

 室内は小さな電球で仄かに照らされているだけで、人の目では僅かに物の形を視認する事しかできない。

 

「嫌われて、しまいましたかね・・・」

 

 ポツリ、と口から言葉が漏れる。

 頭に浮かぶのは先日の誘拐騒ぎの一件。まさかあんな事が起こるとは想定していなかった。というか出来るハズがない。

 優歌はもっと昔の記憶を思い出す。

 

 二年前の四月の事だった。

 いつも通り校門前で迎えを待っていた時に突然ハイエースが目の前に停まり、中から複数人の男たちが飛び出してくる。

 本能的に危険を察知して逃げようとするもすぐに腕を掴まれ、足を掴まれ、担がれるように車に押し込められる。

 乱暴に縛られ、目隠しをされ、猿ぐつわをされ、その上で逃げられないように常に体を掴まれていた。

 痛かった、怖かった。ただひたすら震えて涙を流す事しかできなかった。

 見知らぬ部屋に押し込められ、何人かの男たちに無理やり・・・・・・。

 

「・・・・・・痛かったな、初めて」

 

 何時間も、何十時間もひたすら恥辱され続けた。

 いつしか痛みはなくなり、生存本能故か脳は受ける感覚全てを快楽へと変化させた。

 地獄、と表現するにはまだ甘いだろうが、それでも辛い時間だった。痛みも、苦しみも、恐怖も、全てが快楽になる甘い地獄。

 脳が、思考が、考え方が、根底から塗り替えられるような感覚すらも気持ちよく感じた。

 どれほど時間が経過したかなんてとっくに分からなくなっていた。後々聞いたところによれば二日程しか経過していなかったらしい。

 ただ、その時間でも幼い優歌を変えてしまうのは十分だった。

 どこかで糸が切れた。ずっと張っていた糸が。そこからはある意味、地獄を味わったのは誘拐犯たちであった。

 優歌は性を貪った。ひたすらに、疲れなんて覚える事無く、視界に写る雄から搾り取って、搾り取って、搾り取り続けた。

 それでも、限界は来る。幾度となく性が吐き出され、満たされた優歌は疲れが取れるまでぼーっと一点を見つめていた。―――監禁されている部屋の出入り口をずっと。

 絞り枯れた男たちは動かない。逃げようと思えば逃げられるかもしれない状況でありながら優歌は動かなかった。いや、逃げると言う発想が浮かばなかった。

 

 そんな時、扉が開いた。

 

 そこから顔を出したのは濁った黒い瞳にひねくれた表情を顔に張り付け、ロクに手入れをしていないようなぼさぼさの髪型の少年だった。

 

 身長は優歌より一つ頭大きいくらいでそこまで年齢は離れていないように見えた。・・・・・・聞いた話によれば中学生だったという。

 

 少年は優歌を視界に入れると面倒くさそうな雰囲気を隠す事なく言葉を発し、呆れた顔で会話を続け、嫌そうにため息を吐き、異変に気が付いて室内に飛び込んできた警備の人間を一分と掛からずに倒して見せた。

 

 そして、苦戦しながらも優歌を抱えて脱出して見せた。

 

 

『よし、優歌。帰るか』

 

 

 細目で険しい表情ばかりしていた“彼”がそう言って見せた優しい笑顔。

 

 それは優歌の中にあったマイナスの感情を、マイナスの考えを簡単に吹き飛ばした。

 

「・・・・・・・・・」

 

 それから優歌の生活は変わった。

 大人の男を見ると、臍の下・・・子宮が疼くようになった。最初こそ我慢していたがそんな行動に意味はなく、限界を迎えた優歌は目についた男を誘っては性交を繰り返すようになった。

 最初はボディーガードとして雇われた男たちを、次は学校にたまに訪れる父兄を、さらには教師すらも。

 当たり前だが、誘われた側もほいほいと乗っかった訳ではない。最初こそは拒否したり宥めたりしていたが、最終的には優歌の持つ蠱惑的な魅力に飲まれて本能のままにその幼い体を貪ったのだ。

 

 そんな生活の中で出会った二人の友人。

 二人はそれぞれ違う理由で優歌のように雄を求めるようになったらしいが正直な所、優歌にとってそんな事に興味はない。

 経緯なんてどうでもよかった。

 ただ、同じような話題で話し合える同年代が居たと言うだけで満足だった。―――三人が纏まった事でより手が付けられなくなった大人たちが頭を抱えたのは気にしない。

 優歌の親に金を握らされた学校側は優歌たちを満足させる為に人脈を使って必死に生贄となる教師を探した。

 

 最初は生徒へのセクハラで刑事事件にまで発展しかけた経歴を持つおっさんだった。

 初めまして、の時点で体を触ってくる等好感度はマイナスからスタートし、丁度いい性処理道具として二週間ほど使った(、、、)辺りで書置きを残して失踪された。

 

 次に来たのは何度も学級崩壊を引き起こし教育委員会から何度も指導を受けている経歴を持つチャラチャラとした青年だった。

 三日で枯れた。

 

 八人くらいを消費した辺りで雇われたのは芋っぽい女教師だった。

 三十路を過ぎているのに男性経験ゼロで地味な恰好に堅物な性格、学校側も色々と対策を講じて来ている事にすぐに気が付いた。ので監禁して快楽漬けにした。

 処女を奪わなかった自分は優しいと優歌は思っているが、何で女教師が学校に来なくなったかは知らないし興味もない。

 

 そうこうしていると二年と言う時間は割とあっさり流れた。

 教師潰しが二桁を超えた辺りで面倒くさくなり数えるのは止めていた。というか何で数えるようにしていたのかも忘れた。

 次に来る教師に期待していたのは無尽蔵の性力と体力。望むなら清潔感も欲しかった。

 

 そんな優歌の前に現れたのが月城だった。

 

 誘惑を流された。無理やり襲っても簡単に切り返されてその後に求めてくるような事もされなかった。

 呆れた顔を見た。溜息を吐かれた。ガチトーンの説教をされた事もあった。

 それだけでなく、優しく微笑む顔も見た。

 

 どこか安心感を覚える柔らかい笑顔。・・・・・・優歌の目には、あの地獄に現れた少年が浮かべた笑顔と重なって見えた。

 

 誘った。煽った。触った。重なろうとした。

 

 それでも月城は揺らがない。動揺する事はあれど頑なに『教師』として対応しようとしていた。

 だから気になった。だから知りたくなった。―――だから、調べた。

 

「んっ・・・」

 

 寝返りを打って勉強机に視線を移す。

 月城に関しての情報が書かれた資料が乱雑に置かれている。

 

 暗い過去。辛い過去。苦しい過去。誓い。想い。願い。決意。

 

 どうやって調べたかは知らないが、かなり詳細まで裏付け付きで書かれていた。

 それこそ、読んでいるだけで少し気分が重くなるような情報までも。

 今以上に近づきたいと思った。自分の傷を埋めて欲しい、そして自分も傷を埋めてあげたいと思った。

 自分を今以上に知って欲しかった。受け入れて欲しかった。

 

 だからこそパーティーに誘った。だからこそ知り合いに紹介するように連れまわした。だからこそ少し強引に迫った。

 

 結果がアレ(、、)だ。

 

 優歌と居るとトラブルが来ると思われたかもしれない。距離が出来てしまったかもしれない。嫌われたかもしれない。

 そう思うだけで胸が苦しくなる。自然と涙が出るほど辛く感じる。

 

「先生・・・」

 

 ポツリ、と溢れる声。

 

「先生、先生・・・」

 

 真面目にプリントを眺める顔が浮かぶ。

 

「先生、先生、先生・・・」

 

 優しく褒めてくれた顔が浮かぶ。

 

「先生、先生、先生、先生・・・!」

 

 優しく撫でてくれた温もりが、優しい笑顔が浮かぶ。

 

「先生、先生、先生、先生、先生、先生、先生っっっ!!!」

 

 求めたい。月城の胸に顔を埋めて、その体に沈んでいきたい。

 それでも駄目だ。

 自分では負担をかけてしまうだけで月城を癒す事なんて絶対にできない。できる訳が無い。

 所詮、優歌は日本有数の財閥の一族と言うだけであり、その本質は単なる子供。どれだけ背伸びをしようともその事実が変わる事は決してない。

 

 ボロボロと涙があふれる。

 身体を震わしながら嗚咽を漏らす。

 

 

 まだ、夜は更けていく。

 






『セクハラおっさん教師』
田舎で畑を耕しながら細々と暮らしてる。

『チャラ男教師』
女性恐怖症でホモォになった。

『芋っぽい女教師』
色々あって高校時代の女友達に抱かれて、その後に同棲生活(専業主婦状態)で過ごしている。

『とある少年/正義の味方(ヒーロー)』
結局、焼肉は食べられなかったしカラオケは奢らされた。
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