気が付けば1月もあっという間に終わってしまいましたね。
この執筆ペースだとこの作品完結させるのにどれほどの時間がかかってしまうのかと想像するだけで震えが止まらなくなっています・・・。
ただ、1つだけ言い訳をさせてください。
実は私のリア友が昨年末辺りから執筆活動を初めまして、それの手伝いをしていたのです。
普段、休日に執筆をしているのですが、休日はその友人と会って大まかなプロットを一緒に考えたり等々していてマジで自分の作品に手を付けていなかったのです・・・。
ホントにごめんなさい。
さて、話は変わりましてトレーナーの皆様は最強のゲッコウガをゲットできたでしょうか?私はソロで4回挑戦してようやく倒せました。
5連続でアシストパワーが外れた時は「なんだこのクソゲー」と頭を抱えましたよHAHAHAHAHAHA。
次回の投稿がいつになるかは私自身、分かりませんが、ゆっくり待っていただけるとありがたいです。
こんな駄作ですが、今年もよろしくお願いします。
街を歩く。
夜が更けていくが、それを気にする事なく、当てもなく。
先ほどまでは人込みでごった返しだった道も、直ぐに人影はまばらになりスムーズに道を歩けるようになった。
腕時計を確認すると既に二一時を過ぎており、普段なら家で授業の予定表を更新している時間なのだが、帰る気になれない。
そのまま一〇数分ほど歩きながら頭の中を整理していると進行方向の方が騒がしい事に気が付いた。
何かあったのかと思い、野次馬根性で向かってみると、目を疑う光景がそこにあった。
蝶を模ったであろう髪飾りで髪を纏め、秘部を僅かに隠しただけの際どいボンデージ衣装を身に纏いカツカツとヒールを鳴らしながら歩いているマコトと、パンツ一丁で手足を縛られて目隠しをされ猿ぐつわを銜えている金髪の男性。
想定外の方向からの情報に俺の脳の処理能力が限界を迎える音がした。
何も言えずに唖然としていると、俺に気が付いたのかマコトが大きく手を振りながら向かってきた。
「おっ! 月城じゃ~ん! こんな所であるなんて珍しい事でもあr
「ヒトチガイデス」
咄嗟に、片言で否定の言葉を出す。
こんなのと知り合いと思われたくない。そんな精神が反射的に働いたのだろう。
だが、マコトは気にする事なく言葉を続ける。
「普段の君ならこの時間帯は家で明日の授業の準備をしている頃だろう? ・・・いや、明日は休日だったかな? 駄目だねぇ。休みが安定しない仕事をしていると曜日感覚ってのが酷いくらいズレてしまう。・・・まぁ、いいか。明日が休日かどうか以前に君がこの時間帯に外を出歩いている、しかも隣の市を・・・って所だけでも十分珍しい部類に入るんだから。それにまるで想像だにしないとんでもない物を見て心底ドン引きしている表情を浮かべているんだ。相当の事があって気分転換でもしていたんだろう? そこは昔っから変わらないねぇ。覚えているかい?
「・・・・・・」
「おや? 急に表情が変わったねぇ。・・・もしかして
俺は周囲からの視線から逃れる為に必死に足を動かす。
背後からはマコトの声が聞こえてきているが、それを無視して走り続ける。
普段なら兎も角、あんな姿のマコトと一緒にいるのは流石に俺の羞恥心が耐えられると思えない。
より正確かつ簡潔に言えば同類と見られたくない。
とりあえず、体感一〇分程走ってマコトを撒いた事を確認出来てから足を止めて息を整える。
「っ、はぁ・・・。一体何だったんだよ・・・」
会う度にラフな格好をしているのは理解していたが、まさかあんな姿で平然と街を歩けるぐらい羞恥心という物が欠如しているとは思わなかった。
しばらくは顔を合わせたくない。そう感じながら俺は道を歩く。
先程の事で張っていた緊張が解けたのか、腹の虫が鳴き始めた。
時計を見ると普段ならもう食事を終えている時間であり、空腹なのは当然の事だろう。
スマホを取り出して地図アプリから近くの飲食店を適当にピックアップしてそこに向かうことにした。
向かった先は有名なファミレスチェーン店。そこの食事ならハズレはないだろう、と思いながら店に入る。
「やあ! ここに来ると思っていたよ」
そして、入り口から死角になっている場所からひょっこりと顔を出したマコトの姿に驚き、絶句して立ち尽くしてしまった。
服装は先ほどまでのボンデージ衣装ではなく、青いジャージ姿であり、何故か頭にうさ耳を付けていた。
驚きのあまり固まってしまったその一瞬の隙を突かれ、手首を掴まれる。
「やあやあ、待ち合わせの時間から五分以上経過しているぞぉ。本来なら怒る所だけどその汗を見る限り急いできてくれたんだろう? いやぁ、嬉しいねぇ。ほらほら、もう名前は書いてついさっき呼ばれたから席に向かおうじゃあないか」
「待て待て待て待てm、
「良いから話を合わせろ」
思考力が戻ると同時に慌ててマコトの手を振りほどこうとしたが、その細い腕に見合わない程の力で握られた上に絶対零度の視線と低く迫力のある声でそう言われ、情けない事に委縮してしまった。
その間に奥のテーブル席の方へと連行された。
ニッコニコと笑っているマコトを前に俺はげんなりとしつつも疑問を口にする。
「何でここにいる」
「誤解を解く為に、かな?」
「誤解って・・・」
マコトは腕を組んで椅子の背もたれにずしっと体を預けてから答える。
「さっきのアレはあの大バカ者へのお仕置きであって
「・・・・・・まさか、それを言うためだけに先回りしていたのか?」
「ははは~、あったり前じゃあないか。逆にそれ以外に理由なんているかな?」
「はぁ・・・。呆れて何も言う気が起こらない。ってか、お仕置きって何があったんだ? ・・・まぁ、言いたくないならいいけどさ」
「うん、言いたくはない」
マコトはそう言いながら顎に手を当てると、少し沈黙してから口を開く。
「あまり言いたくはないが、コッチ的にちょっとしたごたごたがあってね。・・・正直に言ってイライラしてる。あまり褒められた行為じゃあないけど相手の鼻を明かしたい気分なんだ」
「・・・・・・つまり?」
「少しだけ口を滑らそう。君について嗅ぎまわっていたイタズラっ子のお話を、ね」
そう言って笑うマコトの顔が、悪だくみをしているイタズラっ子の顔そのままであった事を指摘しようかと一瞬悩んだが、直ぐにその思考を放棄する。
ここ最近の疲れもあるし、ここ数一〇分の事だけでも結構疲れたのもあって、これ以上マコトの話に問答する気も起らない。
なら、マコトにさっさと話をさせた方が早い・・・と思う。
俺は軽くため息を吐きながら腕組みをして、マコトの話に耳を傾けた。
▼▼▼▼
インターネットの発達及び普及という物は著しい。
電文、文通、通話、そしてチャット。遠くの人間とのコミュニケーションの取り方も大きく変化した。
ちょっとのネット環境さえあれば子供でもボイスチャットくらいなら簡単に行える。
「で、先生と優歌ちゃんの間に何があったと思う?」
茜は指でコントローラーのボタンを弾きながらそう呟く。
画面ではプレイヤーキャラが巨大な剣をモンスターに振るっている。
他にも、弓を引いているキャラが攻撃のサポートをしており、見事な連携がそこにはある。
『何かって・・・。う~ん、確かにお互いによそよそしいよね・・・』
イヤホンから波奉のスムーズな返事が返ってくる。
普段のおどおどした口調と大きく違うが、茜にそれを気にした様子はない。
波奉は、対面での会話は苦手だが電話やボイスチャットのように顔を合わせない声だけのやり取りならスムーズに会話できるタイプなのだ。それを知っているからこそ茜は平然と話を続ける。
「少し前だったらアタシたちと一緒に先生をからかったりしてたのに最近はそこまで乗り気じゃないっていうかさぁ」
『毎度毎度、注意されたり反省文書かされるから自重しているとか?』
「優歌ちゃんはその程度でやりたい事を躊躇するような性格じゃないと思うんだけど・・・」
『まぁ、そうだよね・・・』
沈黙が訪れる。
ゲーム機のスピーカーからはモンスターの咆哮が鳴っており、プレイヤーキャラは耳を塞いで動けなくなっている。
回避のミスに少し焦りボタンを押しながら、茜は呟く。
「もしかして、アタシたちを仲間外れにして一線を越えたとか?」
『ぶっ! えっ!? 嘘っっ!!? 先生とヤっちゃったのっ!!!?』
「声おっきい」
『あぅ・・・。ごめん・・・』
二人はボタンを弾いてモンスターにダメージを与えながら会話を続ける。
「・・・もし、二人に何かあったとして気まずい関係になっちゃってるなら、アタシたちも少しだけ自重した方が良いのかな・・・・・・?」
『へ?』
「何よ、そのあり得ないものを見た時に出すようなすっぽんきょーな声は」
『あ、いや・・・その・・・。茜ちゃんが自重なんて言葉を知っててそれをしようっていう考えに至れるのが予想外で・・・。あと、「素っ頓狂」だよ』
「はっちゃんはアタシを何だと思ってるわけ? 自重したり我慢したりなんてできるに決まってるじゃない」
『えぇ・・・。てっきり性欲大爆発系の淫獣だと思ってた・・・』
「よーし分かった。最近買ったエッグイ形のディルドを学校に持って行ってやる」
『やめてぇぇえええ!!!』
「あっ」
『あっ・・・飛鳥文化アタックぅぅぅうううううう!!!!』
波奉の意識が画面から外れた瞬間に、モンスターからの攻撃が波奉のプレイヤーキャラに直撃し、満タンだった体力が一瞬で溶けた。
遠距離武器用の装備故の防御力の低さと、エンドコンテンツクエストという高火力が重なって一瞬で状況が崩れたのだ。
二人は慌てて戦況を立て直そうとするが、茜も殴り倒され、復帰した波奉はエリア移動をしたと同時に高威力のブレスで消し飛ばされてクエストが終了した。