※この作品はR-18です。

俺がメスガキに負ける訳がない。   作:ゆっくりシン

8 / 35
お久しぶりです。

2ヶ月以上投稿が遅れましたが、この小説は今後もこのようにゆっくり投稿して行くのでご了承ください。

ちなみに、私はポケモントレーナー歴10年を超えているのですが最近になってようやく初めてV6のポケモンを手に入れました。
まさかヌオーが初のV6になるとは思いませんでした。


7話 『DBって男の憧れが詰まってるよね。まぁ、特に本編に関係ないけど』

 俺は怒りの表情を隠すことなく三人を睨む。

 顔を青くして席に座る三人の隣にはもう一つ机が設置されており、そこには大量のプリントが積み上がっていた。

 そのプリントは反省文のボツ原稿である。

 今回の件に関する反省文を書かせているのだがなぜココまでボツを出せるのかが不思議である。

 無論、意地悪でこのようにしている訳ではなく、『何が』『どうして』『このような行動をして』『どうだったから』『怒られたので』『今後はこうするよう心がけます』という六つさえ書いてあれば良しとしようと思っていたのだが、それが出来ていないのである。

 

 簡単に言えば、反省文にすらなっていない。

 

 暗視と早川は良い線に行っているのだが桃知はそもそも文章として成立すらしていない。

 文は滅茶苦茶、支離滅裂、反省の色無し。

 読むたびに胃が痛くなっている気がするし、少し胃薬を飲みたくもなってきた。

 教師って、ここまでストレスの溜まる職業だっけ?(今更)

 少しため息を吐きつつ俺は桃知に再度懇切丁寧に『反省文とは』から説明をする。

 だが、桃知は腑に落ちない顔で首を傾げていた。

 ちなみにこれでこのやり取りは二〇回を超えている。

 さすがにそろそろ理解してくれないと精神的にきつかったりする。

 

「なぁ、桃知。もう少しマジメに書こうと思わないのか?」

 

「書いてるじゃん」

 

「それならばひらがな多様で文字埋めをするな。書けない字を書けと言っているんじゃないだろう。小学五年生までに習う常用文字を使えと言っているんだ」

 

「だって書けないんだもん」

 

「だったらこの漢字ドリルでもやるか?」

 

 俺はそう言うとバッグから『小学生漢字ドリル1年~6年分丸わかり』を取り出した。

 瞬間、桃知は俺が机に置いていたボツ原稿をバッと奪って席に戻り新しく反省文を書き始めた。

 

 そこまで嫌ならやらなければいいのに。

 そんなことを思いながら、バッグから漢字辞書を取り出して桃知の机に置く。

 

「これ見て良いから。ただし間違った漢字を使わない様にしっかり意味を読むんだぞ」

 

「は~い」

 

 桃知はそう返事をして紙に視線を移した。

 それから十数分経ち、早川・暗視の順番で反省文が提出された。が、結局この日の放課後までに桃知は反省文を完成させる事ができなかった。

 最後の方は俺の方も大分妥協していたのだが、漢字が使われるようになっただけで中身は一切進歩していなかったのだ。

 胃がキリキリと音を立てている気がしたが、気のせいだと信じたい。

 

 

 

 ▼▼▼▼

 

 

 

 夜、家に帰ると部屋の前に見知った人がいた。

 無視したいのだが扉に背を預けて凭れ掛かられている以上無視するのは不可能だろう。

 強引な手段を使わなければ、の話ではあるが。

 

 俺は春実さんが弄っていたスマホをサッと奪うと桃知用に用意していた人形の中にあった鮫型のハンドパペットの中へ素早く入れ、廊下の奥の方へと転がした。

 突然の事に彼女は数秒間停止していたが、すぐに慌ててハンドパペット(inスマホ)を追いかける。

 そして、それを横目に家の鍵を開けると室内に入り素早く鍵を閉めて事を終わらせる。

 

 さて、ミッションコンプリートだ。

 これをゲームで出来れば大佐から「いいぞ、スネーク」とお褒めの言葉を貰えるだろう。

 そう胸を張って言える程完璧な揺動作戦だっt

 

「ちょっと! なにすんのよ! 開けなさい!!!」

 

 背後でドンドンと扉を叩かれているが気にしない方針で行くとする。

 たまにガチャガチャとドアノブが無理やり回されそうになっているがそれも無視。

 こちらに害意を持っていて、あまり関わりたくないような相手と口を利く必要なんてないのだ。

 

 俺は荷物を置くと風呂場へと足を向ける。

 食事は帰ってくる途中のコンビニで済ませて来た。

 無論、栄養に偏りが出ない様にしっかりと考えて弁当と野菜スティックと野菜ジュースとファ〇チキを購入した。

 食物繊維とタンパク質と糖質とその他ビタミンさえ補給できれば形は問わない。

 

 扉の方からはずっとガチャガチャドンドンと音が鳴っているが、俺はそれを環境音と割り切って服を脱ぐと、スーツは軽く畳んで籠に入れ下着は洗濯機の中に放り込む。

 そして、サッとシャワーを浴びながらも頭の中で今後の予定意をひたすら組立てて行く。

 だが、家のチャイムが鳴らされ、その思考は中断された。

 

 全身を軽く拭き、素早く寝間着に着替えてから出ると、俺より少し身長の高い警察官がいた。

 一瞬思考が固まったが、よく見るとその警察官の後ろで少し低身長の警察官に春実さんが確保されていた。

 

「なにか?」

 

「近隣の住民から通報がありまして事情を聞かせて欲しいのですが」

 

「痴話喧嘩です。シャワー浴びていて気付きませんでした。こちらで対処するので大丈夫です。お手数おかけしました」

 

 俺は一瞬の間もなくそう答える。

 警察官は少し眉を顰めたが、すぐに「わかりました」と答えるともう片方の警察官に指示を出して春実さんを解放する。

 

「こちらの不手際で申し訳ございません」

 

 そう言って頭を下げて帰ってもらった。

 無論、春実さんの頭を掴んで強引に下げさせている。

 凄い表情で抵抗してきているが男女の筋力差で無理矢理抑え込んでいる。

 だが、それでも片手だけでやってる俺と全身で抵抗している春実さんでは大分無理して抑えているので辛かったりする。

 そして、警察官がいなくなった所で手を離した。

 

「何をしているんですか?」

 

「アンタのせいでしょうが!!」

 

 春実さんの張り手が綺麗に当たった。

 パァンッッという音が頭の中を反響しているが、これぐらいは許してやる(謎の上から目線)。

 俺は叩かれた頬をさすりながら春実さんに視線を戻す。

 

「満足ですか?」

 

「本当なら金属バットを使って頭蓋骨を破壊してやりたいところよ」

 

「死にますよ、ソレ」

 

「殺したいって言ってるの。気付きなさい」

 

「ツンデレのつもりですか? 流行らないので止めたほうがよろしいかと。・・・考えてみてください。二十代後半でツンデレとか二次元キャラしか需要有りませんよ」

 

「どうやら昔に比べて口が達者になったようじゃない・・・。アナタが昔大好きだった作品の攻撃を食らわせてあげようかしら?」

 

 右の拳を作ってプルプルと震わせている春実さんの言葉に俺は首を傾げてしまった。

 

「か〇はめ波を放てるのですか? だとしたら五〇年分の修行をどこかで行ったのですか?」

 

「死ねェ!! 龍拳ッッ!!!」

 

 下から繰り出されたアッパーが飛んできて普通に喰らってしまった。

 龍拳はアッパー系の技じゃないっっ・・・!!

 俺が顎を抑えて呻ってる間に春実さんはどこかに行ってしまった。

 

 

 

 ▼▼▼▼

 

 

 

 翌朝、俺は未だに痛む顎を抑えながら教室へと向かう。

 あの人の目的が『復讐』である事は間違いなのだが、それをするまでの過程がめちゃくちゃすぎて理解出来ない。

 普通に俺を苦しめたいのなら学校に俺に対するクレーム電話を入れて職場に居辛くさせたりすればいい。

 それだというのにあのような奇妙な行動をするのは理解ができない。

 今は授業スケジュールの方へ思考を割きたいのだが、理解できない事をされている以上そちらに気を向ける必要が出て来て少し面倒くさい。

 

 少しボーっとしながら教室の扉を開けるといつも通り三人が話を止める。

 彼女らはいつも何か話をしているのだが、俺が来ると同時にピタリと止めてしまうのだ。

 何の話をしているのか気にならない訳ではないのだが、無理矢理聞き出す気もない。

 

 俺はこれまたいつも通り教壇に向かう。

 三人はそれぞれ席に座り、こちらに視線を向けている。

 

「ま~、なんだ。まず初めに今日の六時間目は予定を変更して自習とする。自習時間は特別に何をしていてもいいぞ。本を読むもよし、ゲームするもよし。ただしトイレなどの用事を除いて教室から出る事は禁止だ」

 

 そんな俺の言葉に顔を一番明るくしたのは桃知だった。

 彼女にとって勉強しなくていい時間があるというのはとても嬉しい事なのだろう。

 だけど、俺はそんな彼女に視線を向けながら(ある意味で)死刑宣告をする。

 

「桃知、お前はまだ反省文を出せてないから六時間目は反省文を書く時間だ」

 

「差別だーーーー!!!」

 

「差別と区別を混合しない様に。そこら辺に関する宿題プリント出すぞ」

 

「何モ文句ハアリマセン」

 

「桃知さん、片言棒読みになっていますよ」

 

 体を固めて汗を流しながら少しでも宿題を減らそうとする桃知に対し、早川は少しため息交じりに言う。

 いつも通りの光景なので特に何も言う事は無い。

 

 俺はバッグからプリントを取り出す。

 昨日寝る前に完成させて先ほど職員室に設置されているコピー機で何枚か擦ってきた小テストを三人に渡した。

 そして、

 

「これは来週行う予定のテストの予習用になってるから、しっかりとやるように」

 

 と告げるのだった。

 

 

 

 ▼▼▼▼

 

 

 

 色々あったが無事に六時間を迎え俺は今、桃知と共に『特別支援学級M』から二つ教室を挟んだ準備室にいる。

 監視がメインであるが、コイツらは三人一緒に居させると何があるか分からない為に危険低下も目的としている。

 今まではそこら辺を緩く捉えていたが睡眠薬を盛られて以来警戒をし続けている。

 

「できましたぁ」

 

「・・・・・・・・・こことこことここ、漢字に出来る。ここは前後の文章が滅茶苦茶だ。やりなおし」

 

「もぉやだぁ!!!!」

 

 桃知はそう言ってボツ紙をグシャグシャにして投げ捨てた。

 裏は白紙だから後々使えるのに、もったいない事をするヤツだ。

 

「はぁ・・・・・・。それなら、反省文免除の条件出してやろうか?」

 

「なになに!!? 今すぐ出して!!!」

 

「お前、もう少し態度を隠そうと努力したらどうだ」

 

 あまりの変わり身の早さに呆れてしまう。

 ずっとこの調子なので少しは成長して欲しい気持ちでいっぱいだ。

 ただ、このまま行くといつまで経っても反省文提出が終わらないのも事実である。

 これ以上こんな所で停滞するなら多少の妥協も致し方ないだろう。

 

「来週の本テストで合計点数が一番高かったら免除、これでどうだ?」

 

「そんなことで良いの!? ラッキー♪」

 

「言っておくが、今までのテストは全てお前が一番合計点数が低かったぞ」

 

「大丈夫大丈夫♪ だってぇアタシ本番には強いから♡」

 

「だったら今までのテストを何だと思っていたんだ・・・」

 

「あくびが出る退屈な作業」

 

「よし、次のテストは今まで以上に凝った内容にしておこう」

 

「そんなぁ~」

 

「あ、一番になれなかったら免除しないからしっかり書いとくように」

 

「ひ~ど~い~~~!!」

 

 泣き言は聴かない。

 少しアメを与えてやったのだからこれ以上は必要ないだろう。

 これ以上を望むのは流石に都合が良すぎる。

 俺はぶつくさ文句を言っている桃知の意見を全て却下し、テストの作製に移った。

 その間、桃知は俺の手に抱き着いて来たり机に上って腰を振ったりとしてきたが特に気にすることなくプリントを作り続けた。

 

 ・・・・・・そんなことをしている暇があるなら一文字でも多く文字を書け。

 少し呆れながらもこんなハチャメチャな日常に少し自分が慣れている事を感じた。

 




エロを求めている者はこの小説を読まない方が良いだろう。
なぜなら、エロ展開は中盤終わり辺りを計画しているからだ。
何時になるか作者にも分からないのだごめんなさい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。