※この作品はR-18です。

新妻・間桐桜の姦通   作:七味胡椒

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後編

 あの戦いの前。

 もう1年以上前になるあの頃までは、衛宮邸の朝食は私と先輩が交代で作っていた。

 

 先輩は和食が上手だ。私はといえば、料理も最初は上手く出来なかった。けれど作って貰うばかりなのは申し訳ないし、先輩に美味しい料理を作ってあげたかったから、私なりに練習したのだ。その甲斐あって大抵の料理は作れるようになった。特に洋食は先輩以上の腕前にまで上達した。

 今では朝食は基本的に私の役目だ。今朝だってそうだった。ご飯にお味噌汁、鮭の塩焼き、納豆。愛情たっぷりに作った朝ごはんを、先輩は美味しく食べてくれた。

 

 そんな記憶の詰まった、その台所で。

 

「こっ、こんな格好で……! 変態……っ」

 

 私は彼に命じられ、破廉恥な格好で料理を作らされていた。

 服を脱ぎ去り、ブラとショーツだけの下着姿。その上にエプロンを着ている。彼は台所に向かった私を後ろの居間でふんぞり返って眺めていた。彼から見たら、背中とお尻が丸見えになってしまっているだろう。

 

「はあ、はあっ……。悪趣味な……」

 

 日常的に過ごしている場所でこんな目に遭っているということに眩暈がする。じっとりと性欲に塗れた目で見られていると思うと料理する手が覚束ない。

 息が上がってしまっているのを彼から指摘された。振り払うように反論する。

 

「し、仕方ないですっ。こんな変態みたいなことされて、普通でいられるわけが……って、きゃああ!?」

 

 ぞくり、と背筋が粟立つ。いつの間にか背後に忍び寄っていた彼に、後ろから抱きすくめられていた。

 

「ち、ちょっとっ……今そんなことされたら危ないですって……」

 

 エプロンの間から滑り込ませられた手に、すりすりと二の腕やお腹を撫でられる。くすぐったくて身を捩ってしまう。

 彼に請われて、作ったばかりの料理を手に取った。簡単な卵焼き。箸で摘まんで、あーん、とする。ぱくりと彼は口に含んで、美味しそうに呑み込んだ。それが終わると今度は彼が私に食べさせてくれる。ほつれた髪を耳に掛けてくれる。額に浮かんだ汗を拭ってくれる。口の端についた食べかすを取ってくれる。まるでラブラブな恋人みたいなことを自分を強姦した相手とやっていることに、頭がおかしくなりそう。

 

 その間も、当然の様に身体をまさぐられる。おっぱいとお尻。先輩の為に選んだはずのブラの上から我が物顔で両手で持ち上げるように揉まれた。お尻の方も、頼りない薄布を剥ぎ取ろうとするみたいに。たぷんたぷんと水毬みたいに揺らされる、大きな胸と尻。彼は飽きる素振りも見せず、私の身体に夢中になっていた。

 

「あぅ、おっぱいとお尻、好き過ぎですっ……どれだけ触るんですか……」

 

 ……いけない、なぜか声が甘くなってしまっている。気を引き締めないと。身体が負けていたって、気持ちで負けなければいいんだ。そう思ってお腹に力を込めた途端。

 耳元で、彼にとんでもないことを囁かれた。

 

「……は、はあっ……!? せ、先輩とじゃなくて、貴方と……」

 

 結婚しろよ、と。俺たち身体の相性は抜群だし、お前のこと気に入ってるんだよ。あいつとじゃなくて俺と一緒になろうぜ。そんな、信じられない妄言。

 

「ふ、ふざけないで……! こんな風に扱われて、靡くとでも思ってるんですかっ。私は先輩が好きなんです、貴方じゃない……!」

 

 キッと睨んで言う。相変わらずおっぱいを弄ばれたままで格好は付かないけど、こんな申し出は受け入れるはずがない。

 彼も分かってて言っていたのか、簡単に引き下がった。それに胸を撫で下ろすのも束の間、むしろこちらが本命とばかりにまた囁かれる。

 

 ───────なら、子供を作っちまうのはどうだ。お前を孕ませてやりたいんだよ。

 

「……は……? こ、子供? 貴方と? なっ、何を……」

 

 同じように却下しようとして。

 ぞくぞくぞくっ、と得体の知れない電流が駆け巡るのを感じた。

 

 ───────大丈夫だって、俺、あいつと血液型同じだし。そうじゃなくても、お前を疑ったりなんかしないヤツだろ。夫婦生活はそっちにまかせて、俺とは女として満たされる生活。悪くないだろ。俺としてもな、最初は一発ヤリたいだけだったんだが。お前に対しちゃ、どうも本気になっちまったみたいなんだよ。

 

 え、待って。

 そんなこと言われたら。

 やばい。本当に、まずい。

 

 ……分かってしまう。この人、本気だ。きっと私なんか以外にもいい女を沢山抱いて来ただろうに、これからだってやりたい放題出来るだろうに。人妻を孕ませるなんてバレれば代償があって面倒なこと、本来なら求める彼じゃないのに。そんなリスクを踏まえてでも、私を抱きたいんだ。堕としたいんだ。……孕ませたいんだ。

 彼の、子供。この相性抜群で、理性とかしがらみとか過去の想い出とかを完全に無視して本能だけで判断するならきっとこの世で一番、子を孕むに適している相手。そんなオスから、生殖をアプローチされて。私の子宮が、歓喜と期待に痺れてしまっていた。

 

「……だめっ、だめだめだめ……! 出来ないですっ、そんなの……」

 

 俯いて必死に首を振る。そんな私を、彼は前から抱き締めた。

 じゃらり、とチェーンやら指輪やらが擦れる金属音。日に焼けた小麦色の腕が力強く私を拘束する。

 

 相性最高のお互いの肌が吸い付く。ただ密着させているだけで私はアクメしそうなくらいに、彼は射精しそうなくらいに気持ち良い。でも駄目、忘れちゃ駄目。私、あと数か月後には人妻になるんだから。ずっと好きだった人と本当に結ばれるんだから。思い出さなきゃ、先輩と初めて会った時のこと。この家に初めて来た時のこと。そう思いながらふらふらと顔を上げると、また甘いキスを浴びせられた。玄関でされた時と違って、抵抗しようとする気さえ起きない。舌を捩じ込まれた状態で彼が止まる。何をして欲しいかなんて言われなくても分かってしまう。口が勝手に彼の厚い舌を吸った。ぶちゅるるるるる、と下品な音を立てて唾液を啜る。いつの間にか私の両手は彼の股間に伸びていて、すりすりとおちんぽを擦っている。拒むどころか、これからの性交を煽るような手付き。今から可愛がって下さい、とお願いするみたいな触り方。さっきまでの口説き文句に対する答えみたいな手コキに、彼が嬉しそうに言う。

 お前のベッドでヤろうぜ、と。

 

「っ……お、お願いします、それだけはっ……!」

 

 ……私の寝室は、つまり夫婦の寝室だ。先輩に初めて抱かれた場所。先輩と想いを通じ合わせた場所。そこを汚すことだけは、絶対に出来ない。

 もうここまで来て、抱かれずに済むとは思っていない。だけど、それとこれとは話が別。私はそこまで堕ちてない。

 

「こ、ここでどうですか。どうしてもしたいなら、ここでエッチしませんかっ。それか、また私の口で抜いても…………、あうっ!?」

 

 生意気にも口応えした私のお尻が、ぴしゃりと叩かれた。それだけで軽いアクメが子宮に来る。

 一瞬で反抗の意志が摘み取られた私を、彼は壁際まで追いやる。顔の横に手を突かれた。

 

「ひっ、ひぃぃ…………!」

 

 見下ろされた瞳から、視線を外せない。

 私を繁殖の相手として求める、純粋な欲望にたっぷり満たされた目。余計な御託はいいと、常識は要らないと。お互いの性器を擦り付け合うことだけを求める、オスの瞳。

 そして、エプロンを捲り上げられ、向かい合った私のお腹には。私が一目惚れした、彼のおちんぽがぴっとりくっ付いていた。

 

「あ゙ッ……ああああああああ……」

 

 その熱さ以外の感覚が消え去る。

 

 ぴくぴくと跳ねて自己主張するソレ。お前の胎に潜り込みたいんだと言うように、子宮の丁度真上でぺちぺちと私のお腹を打っている。腰が、抜けそう。ねちょり、ぺちょっ。先走りをお腹に塗りたくられた。これでも孕めそうなくらいに濃い。先走りでこれなら本当の精液はどれ程だろう。孕みたがりの子宮が下りて来ているのが分かる。

 これが欲しいだろ、とまた耳元で囁かれる。ぐううっと血圧が上がって、軽い頭痛がした。鼻血が出そうだ。こんなに興奮したこと、先輩とのセックスじゃ一度もない。乳首を軽く抓られて犬みたいな喘ぎ声が出た。ぷぴゅ、と股間から愛液が吹き出して床を濡らす。ねばついて白く濁った本気汁。おちんぽの抽送と中出しを助ける為の体液。もう完全に身体は堕ちてる。彼に恋しちゃってる。彼を生殖活動の相手に狙い定めている。子宮はさっきからつまらない意地を張ってる理性を罵倒しまくっている。早く屈服しろと、彼から口説かれることがどれほどの幸運か分かっていないのかと喚き散らしてる。

 

 もう、駄目。

 折れそう。折れる。

 折れちゃいたい。

 

 ───────桜。

 

 初めて彼に名前を呼ばれて、驚いて見上げる。

 

 ───────それ以上生意気言ったら、死ぬまでハメ潰すぞ。

 

「………………♥♥♥♥♥♥♥♥」

 

 気絶するかと思った。

 

 

 

 

 ♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 

 

「ぶちゅ、ちゅっちゅっ♥ じゅるるるる……♥」

 

 引き摺られるように連れ込まれた、夫婦の寝室の布団の上で。

 私は突っ立ったまま、彼とキスしていた。お互いを貪るような、深い深いディープキス。甘い甘い彼の唾液を飲み下す。頭の芯が痺れる麻薬のよう。

 ぬぱ、と口が離され、唾液が垂れた。エプロンは既に剥ぎ取られ、部屋の隅に放り投げられている。彼は頭を下げ、私のおっぱいに吸い付く。

 

「あっ♥ 乳首、噛まないで……♥」

 

 コリッと歯を立てられる。桃色の乳首の周りに彼の歯型が軽く付いて。それに気を良くしたか、更に乳房や、首筋にも歯型やキスマークを付けて行く。

 今まで、抱かれることはあってもこんな風にマーキングされることは無かった。……この人、私に独占欲感じちゃってるんだ。さっきまでの問答で、彼も昂ってしまったようだった。

 

「駄目ぇ……こんなの、先輩に見られたら……♥」

 

 ゾクゾクッ、と快感が走る。……もう誤魔化すことは出来ない。私は、彼との不貞で快楽を覚えてしまっている。

 それが、怖い。だって、先輩との積み重ねは、私にとって何よりも大切なものだ。何よりも大切なはずだ。それを失うなんて、踏みにじるなんて、恐ろしくてできっこない。

 しかし、そんな態度が彼の不興を買ったようだった。寝室での浮気セックスを了承していながら未だに最後の一歩を踏み外そうとしない往生際の悪い私。そんな私を、彼は『お仕置き』することにしたらしい。

 

「……え? 抱いて欲しかったら誠意を見せろ、ですか……?」

 

 威圧的な言葉に戸惑う。ここまで、常に彼のペースで動き、彼にされるがままになって来た私。そこに唐突に言われて、何をすればいいのか見当が付かない。

 どうしよう。頭でも下げればいいのだろうか。エッチにおねだりでもしろということだろうか。そこまで考えてはっとする。

 

「っていうか、何言ってるんですかっ。別に私、抱いてなんか欲しいわけじゃ……、う、嘘です嘘ですっ♥ 言います、言いますからっ♥」

 

 苛立ちが灯った彼の瞳を見て竦み上がる。もうこの期に及んで下手な言い逃れは出来ない。

 

 弓道をやっていた頃を思い出しながら、すとん、と布団に膝を突く。正座をして両手を揃える。彼の怒りに対する許しを請うのと、生ハメセックスのお願い。それを同時に満たすのは、これ以外に思いつかない。

 

「……な、生意気なことを言って済みませんでした。許して下さい……」

 

 深々と、額が布団に付くまで下げる。

 夫婦の布団の上で、間男への全裸土下座。心臓が痛いくらいに跳ねていた。

 

「……それから、出来れば……ここでして下さい……。あぅ、ご、ごめんなさいごめんなさいっ! はっきり言います♥ セックス、セックスです♥ 浮気セックス、私と先輩が一緒に寝てるお布団でお願いします……っ♥」

 

 途端、堰を切ったように言葉が溢れる。

 

「さっきまで意地張っててごめんなさい……♥ 本当は私もエッチしたかったです♥ 貴方とのエッチ、最高なんです……♥ でも言えなくて♥ 素直になれなくって♥」

 

 そのお願いに、しかしまだ彼は満足しないらしい。なんでさっきまであんなに意地を張っていたのか、と問われる。

 

「……そ、それは…………」

 

 言い淀む。それを言ってしまったら、認めてしまったら、私の中の何かが決定的に変わってしまう気がして。

 でも、そんな私を彼は徹底的に追い詰めることにしたらしい。みし、と床が軋む。

 何だろう、と思う暇もなく。土下座したままの私の頭に、彼の足が置かれていた。

 

「お゙ッ……おおおおおおおおお……♥ やめ、踏まないれぇ……♥」

 

 普通の男女なら許されない酷い行為。でも私と彼は違う。屈服し切った身体は、こんなことにも快楽を得ている。

 更にぐりぐり、と体重を掛けられて。もう言い逃れは出来なかった。

 

「言います、言いますからっ♥ ─────好きになっちゃいそうだったからですっ♥ 貴方にもう一度抱かれたら、本当に惚れちゃいそうだったから……♥ 一発で身体を堕とされて……抱かれる度に心もそうなっていく気がして♥ それが怖かったんです……♥」

 

 咽ぶように言う。

 それが、理由だった。彼に堕ちるのが怖くて、今までの人生が台無しになるのが怖くて逃げていたのだった。

 

「このままじゃ、私じゃなくなっちゃう気がして……先輩の奥さんの間桐桜じゃなくなる気がして……♥ そんなの、簡単に捨て切れなくって♥ 貴方の桜になっちゃうのが怖くって……♥」

 

 言っている間も、身体は彼に屈服出来て大喜びだ。ぴゅるっ、と愛液がおまんこから吹いて、枕を濡らした。

 そんな私を見て彼が足をどける。そのまま私の後ろに回って、軽くお尻を小突かれた。

 

「ひんっ♥ ……え、お尻を? まさか……」

 

 尻を目一杯高く上げろと言われる。何をされるのか大体想像はつくけれど、拒否することが出来ない。上半身は突っ伏したまま、懸命に腰だけを上げる。

 彼の腰の下くらいに持ち上げられたおまんこに、ぴとり、と熱い感触。

 

 やっぱり。そう思うと同時。ぬるるる……、と彼のおちんぽが挿ってきた。

 

「くはあぁぁぁぁぁぁ……♥♥ やだっ、こんな体勢で……♥♥」

 

 全裸で土下座したまま尻を掲げた女に、がに股で腰を落とした男が挿入するセックス。傍から見れば余りに滑稽だろう。しかし、私の性感には直撃していた。

 彼にひれ伏すポーズでのセックス。屈服済の身体に引き摺られて、精神も負けて行くのが分かる。いや、もうとっくに負けていたのかも知れない。だとすれば、これはそれを私に認めさせる為の荒療治だった。

 

「おっ♥ おほぉおおおお……ッ♥ ゆっくりなピストンやだぁっ♥ おまんこ悦んじゃってる……っ♥」

 

 ぬっぷん、ぱちゅん。あえてゆったりした速度でのねっとりピストン。彼にぞっこんのおまんこは意外な優しさにメロメロだ。これが欲しかったんだと叫ぶ子宮は口をぱっくり開けて亀頭にちゅうちゅう吸い付いている。膣は竿に食いついて、引き抜かれる度にずるずると持って行かれてしまう。

 

 彼もとっても気持ち良さそう。どうだ桜、とお尻を叩かれて、感想がまろび出る。

 

「きッ気持ち良いですっ♥ あんっ♥ 駄目、お尻掴んでくださいっ♥ もう腰抜けちゃいそうっ、この体勢キツいぃ……♥」

 

 甘ったれるな、ともう一発お尻に平手を喰らわされた。膝ががくがくと笑う。お尻が揺れまくっているのが分かる。

 

「おっ♥ ほっ♥ おほぉぉぉ……っ♥ 膝が立ってられないぃぃ……♥」

 

 そんな私に構わず、彼は私のおまんこを堪能している。面白半分でこりこりと膣の天井を擦られアクメ。子宮を突かれてアクメ。お尻を叩かれてアクメ。最初に抱かれた時と同じかそれ以上のイキっぱなし状態だ。不貞をしている場所とシチュエーションが私の女の部分に効き過ぎている。

 

 やがて、彼のおちんぽが震えた。来る。相性最高の男性の精液が来る。中出しされる。無防備に開いた子宮の中に流し込まれる。浮気の子種が植え付けられる。ぐりゅん、と一番奥におちんぽが押し付けられた。

 だけど、射精の瞬間。

 

「───────あっ、もっもう無理っ♥ もう駄目ぇ……♥」

 

 私は、がっくりと膝を下ろしてしまった。

 当然、彼のおちんぽはずるりと抜け落ちる。彼も堪えることが出来なかったのだろう。倒れ伏した私のお尻と背中に向けて、びゅるびゅると精液をぶちまけていた。

 

「あっ、熱い……♥ はあっ♥ は…………♥」

 

 ぬるりとした、熱い感触。背中にそれを受けて、軽い絶頂と倦怠感が沸き上がる。

 でも、はっきり言って欲求不満だ。今まさに胎内に貰えるはずだった精液をフイにしてしまったのだから当然だろう。

 

 そしてそれは、彼の方がもっと上だった。

 

「あうっ!? ご、ごめんなさいっ……! ちがっ、そんなつもりじゃ……!」

 

 ふざけやがって。まだ反抗するらしいな─────彼の怒りに満ちた声。

 力ずくで仰向けにされた。足首を掴まれ、頭の脇に来るぐらいに持ち上げられる。

 いわゆる、まんぐり返しの格好。その体勢で、狙いを定めるように、彼がおちんぽを私の膣口に添えた。

 

「はっ……ま、待ってくださっ……」

 

 さあ、と血の気が引く。

 私の言葉を聞くわけもなく。彼は体重を思いっきりかけて、腰を落とした。

 

 ───────どっっっちゅん、という、身体の芯に響く衝撃。

 

「─────────────────ごッ」

 

 意識が飛びかける。空気が全部肺から絞り出された。内臓を震わす、暴力的な挿入。

 

「あっがぁああああああ……ッッ♥ これっキツ過ぎるっ♥ 壊されちゃう……っ♥」

 

 半泣きで慄く私。

 彼は容赦なく、過重ピストンを開始した。ごちゅん、ばちゅん。普通なら痛く苦しいだけだろう。しかし、私の子宮は快楽だけを感じていた。

 

「……まっ、待っで……本当におかしくなっちゃうっ……♥」

 

 膣が、子宮が、彼の形に変えられていく。先輩を受け入れる形から、彼の好みの形になっていく。

 掘削される。

 整形される。

 それは、心の方も同じだった。堕ちかけのところに許容量を遥かに超えた激感を叩き込まれて、でも心は負けないんですなんて言い張れるわけがない。

 彼の女になる。先輩の奥さんじゃなくって。先輩のことを好きな女の子じゃなくなって。

 

 彼の子を孕む為のメスになってしまう。

 

「~~~~っっ♥♥ やだやだやだあっ♥ 孕みたくなっちゃう♥ 好きになっちゃう♥ 貴方のこと、先輩よりも好きになっちゃいますっ……♥」

 

 泣き言をいう私を、むしろ好機と見たのか。彼はただ突き込むだけじゃなく回転運動や上下運動も入れて、完全に私を射止める動きを開始した。

 

「おほおおおおおおおおっ♥ おまんこ抉らないでぇ……♥ これ以上堕とさないでっ……♥」

 

 もう限界。本当に、限界だ。

 涙が溢れる。先輩の姿が、今では遠い。よく思い出せない。

 彼が出来る限り深く、腰と腰を合わせた。凹凸が嵌るみたいに、丁度いい感じにむちゅりとくっつく亀頭と子宮口。膣がねっとりと蠕動し射精を助ける。

 目と目が合う。彼の瞳には、怯えながらも何かを期待する私が映っていた。

 

 ──────────びゅる、びゅるるるるるるるるるるるっ♥ ぶぴゅっ、どぷどぷどぷどぷ……っ♥

 

「──────────────!??!!???$$♬♂♀ッッッ♥♥♥♥♥」

 

 イキ狂う。脳髄が焼き切れてしまいそうな危険な絶頂。ぱくぱくと開いた口からは声が出ない。子宮が焼き付いてしまいそう。もう二度と他の精では満足出来ないと、孕むことなんて許されないと直感で分かる。見開かれた私の視界の中に、その快楽を齎してくれる彼がいる。

 

 彼が。彼だけが。

 

「…………ッ♥ お……♥ おおおおお…………♥♥」

 

 完全敗北アクメに酔い痴れる。

 それからたっぷり10分間。子宮がたぷたぷになるまで、彼のおちんぽに貫かれていた。

 

 

 

 

 ♦♦♦♦♦♦♦♦♦

 

 

 

 

「…………ん、ちゅ……♥ もうっ、ほんとに腰抜けちゃったじゃないですか……♥」

 

 絶頂の余韻も終わって。

 布団に寝ころんだ私たちは、ゆるいキスをしていた。掛布団の中では相変わらず彼が私の身体をまさぐっている。まあ、私も彼の半立ちになったおちんぽを弄っているんだからお互い様だろうけど。

 

「し、白目剥いてアクメしてるのが可愛かったって……。そんなこと言われても嬉しくないですっ。……ちょっと、いつの間に撮ってたんですか!? 他の人には見せちゃ駄目ですからね、それっ」

 

 女の子がしちゃいけない感じの酷い顔を見せられて真っ赤になってしまう。もう絶対に彼には歯向かえないだろう。しよう、という思いすら浮かばない。

 

「あ……♥ ちょっと、またおちんぽ硬く……♥ あれだけ私を滅茶苦茶にして、まだ子宮も一杯なのに……まだ足りないんだ……♥」

 

 それが、嬉しい。堕ちたら捨てられて終わり、じゃないんだと安心してしまう。

 

 ──────────どうだ。あいつより俺を好きになったか、と言われて。

 

「えっ……えぇぇ~~……♥ どうかなあ………♥ いい勝負かも……でもまだちょっと先輩、かな♥ うん、想い出のぶんだけ、先輩♥ 他のぶんは…………♥」

 

 くすくすと笑って答える。そう言われた彼も、にやりと笑う。

 

「へっ? じゃあさっき言った通りハメ潰す……? さっき十分潰されたんですけど……って、次は姉さんの家で!? いや、確かにあそこで先輩とエッチしたこともありますけど……ってちょっと、私と先輩の想い出、ほんとに全部塗り潰す気ですかっ!? ああっ、ちゃんと服着るまで待ってくださいっ……!」

 

 すっかりその気になってしまった彼に腕を引かれて行く。ぱたぱたと慌てて家を出る。

 

 

 ……だから早く気付いて下さい、先輩。

 このままじゃ私。

 本当に、彼の女の子になっちゃいます────────

 

 

 誰もいなくなった家が静寂に満ちる。

 窓の外で、桜の葉が散っていた。

 




ちんぽには勝てなかったよ。
Fateキャラでは桜が一番エロいと思う。
受けが良かったら孕ませデートとか書きたいです。
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