「うぅ……、胸がきつい……」
胸元のボタンが今にも弾けそうだ。胸だけじゃない。他の部分、具体的に言えばお尻あたりもみっともないくらいに張り出していた。
────いや、別に太った訳ではない、と思うのだけど。
学生服に包んだ身を捩る。もう3年……いや4年近く経つのか。控えめに言っても激動の日々を過ごした、穂群原学園の制服である。
ぎしっ、と木製の床が軋んだ。
無人の学校特有の、静まり返った教室。
勿論、あの学園にいる訳じゃない。ここは何年も前に閉鎖され、現在は自由に出入りしていい廃校だ。いま私たちが滞在中のリゾート地からは少し離れた山のふもとで、旧式木造の建築が特徴的で観光ルートのひとつになっているんだとか。よく地域の集まりでも使われるらしいけれど、しかし今日は目立った団体もおらず閑散としていた。
とは言っても今いる教室にはちゃんと机が並んでいる。学生が通う訳ではないけれど、自治体が時たま開く勉強会で使う事もあるというからその為だろう。
「……はあ。制服を持ってこいっていうから何かと思ったら、最初からここに来るつもりだったんですね」
ため息をついて彼を流し見る。
旅行も2日目になった。盛りだくさんだった昨日は、青姦したあと疲れ果て、ホテルに帰ったら2人して部屋に引っ込んで眠りこけた。そして今朝朝食を取った時、彼に制服に着替えるよう指示されたのだった。連れていかれるとこの廃校で、ようやく彼の意図を察したのだった。
「はぁ……。いえ、イヤとは言いませんけど。でも流石にこれは……」
身長は特に伸びたりしていないとはいえ……、傍目に見ても私は高校生とは映らないだろう。運良くここまで来る間には誰とも擦れ違わなかったけれど、もし誰かに見られたらとハラハラしてしまう。
「まあでも、いい所ですね。うーん……はぁっ。なんだか学生時代を思い出します」
椅子に座って深呼吸すると、女子高生に戻ったみたいだ。2階の窓からは夏の日差しに照らされたグラウンドが見える。リゾート地区から少し離れた山のふもとで木々に囲まれた古い学校は独特の雰囲気があった。夜来ると怖そうだけど、日中はお昼寝したくなるような居心地の良さだ。
ざあ、と風が吹いて私の髪を揺らす。そういえば学生の頃はよく窓際の席になって、授業中にこんな感じで風を浴びていた気がする。
そして、あの頃は……そう。よく、先輩の事を考えていたのだっけ。
思えば、変わったものだ。色々と。
なんせ今は念願の先輩の奥さんになって、幸せいっぱいの新婚さんで。
「……っ、ぅ。……あの。いきなり、なにおっぱい揉んでるんですか」
────先輩じゃない人と、浮気旅行に来ているのだから。
椅子の後ろにまわった彼が、下から掬うように胸を掴んだ。
ベージュのジャケットをずらしてブラウスを覆う手によって、ただでさえぱつぱつに張った制服がゆがむ。むち、むにゅ、と左右に開いたり、中央に寄せたり。やりたい放題、乳房の感触を確かめられる。
「あぅ、もう……っ。そ、そりゃこういうコト目当てだって分かってましたけど。本当に節操がないんですから」
学校でついでに昔着ていた制服で、というシチュエーションに昂っているのか、彼の手付きはいつもより乱暴で、息も荒くなっている。制服でのエッチは初めてじゃないのに珍しいくらいに興奮しているみたいだった。
「ふぇ……、こ、高校生の私とエッチしてるみたいで興奮する? っ…………♥️ ば、馬鹿いわないでください。高校の頃ずっと、私、先輩のコトが好きだったんですから。貴方となんて……、あっ、んんん!?♥️♥️ んぶっ、れるぅ……っ♥️♥️ ちゅ、んむっ♥️♥️」
上を向かされて唇を奪われ、無理やり黙らされてしまった。
べろ、れろれろぉ、と下品に舌を絡める。レイアウトは違っても学校の教室で、制服を着込んで行為に及んでいるからか、私まで昔を思い出して興奮してきてしまう。
「んぶぅっ♥️♥️ ぶちゅ、んえぇ~っ♥️♥️ ぶはっ、は……♥️♥️ ……き、気にくわないからっていきなりキスで黙らせるの、反則です……♥️♥️」
ねとぉ~っと架かった唾液の橋を見ながら文句を言うけれど聞いちゃいない。制服のブラウスのボタンを外され、はだけた襟元から手を入れられた。
「あぅ、あっ♥️♥️ も、もうっ♥️♥️ き、聞いてるんですかっ……♥️♥️ 女子高生の私は、一途に先輩しか見てなかったんですよっ? だから駄目です、その思い出まで侵しちゃ駄目……♥️♥️」
そう、学生の頃はクラスでも孤独で、勉強をするか読書でもするか、もしくは先輩の事を考えるかくらいしかしていなかった。友達だってろくにいなくていつも一人だった。先輩という思い人はいたけれど、甘い学園生活なんて夢のまた夢だった。
だからか──こんな風に教室で、制服でエッチな事をしていると。
まるで学生に戻って、ちょっとガラの悪い男子生徒に、放課後に悪戯されているような錯覚を感じてしまうのだ。
「え……、えぇっ♥️♥️ む、無理です、ぜったい無理♥️♥️ そんな……貴方を……んぱい、って呼ぶなんて……♥️♥️」
────いいじゃん、頼む桜、一生のお願いだからさ。
柄にもなく彼は本気でお願いしてくる。それはエッチのスパイスに、っていうだけじゃなく、もっと私の心に踏み込みたいという宣言にも思えた。
「……う、うぅ♥️♥️」
とてもじゃないが、即答できない。っていうか、答えられない。
むずかる私を見かねた彼が私の身体をひょい、と抱えて、入れ換わりに椅子へ座った。そして、私を向き合うように膝へ乗せる。
「ひぁ……♥️♥️」
か細い悲鳴が漏れた。なんせ、私の股はぱっくりと開かれて、対面座位で彼の腰に足を絡めた格好にされてしまったから。
彼がベルトを外し、もう勃起しきったおちんぽを晒す。
自然、彼の胸板に手をつくかたちになった私は、逃げるように顔を背けた。それでもずっとそうしている訳にもいかなくて、じりじりと視線は戻ってしまう。
下を向くと、もう何度繋がったか分からないおちんぽが聳えている。
……不思議なものだ。手に伝わる身体の逞しさは先輩に敵わないし、おちんぽの大きさだってせいぜい同じくらいか、もしかしたら先輩より小さいかも知れないくらいなのに。ことエッチした時の相性でいったら、先輩より彼のほうがずっと上なのだから。
「あん、ああっ♥️♥️ おまんこくちゅくちゅしないで♥️♥️ そんなエッチな説得も反則です……♥️♥️」
ずらしたショーツの脇から亀頭で膣口を虐められる。ぬぶ、ぶちゅ──と幹の半分くらいまでは簡単に沈んでいってしまう。
慣れきった身体が反射的に腰を落とそうとするのを、彼があえて止める。焦らしているんだ。私に要求を呑ませる為に。
「無理、無理ですってばあ♥️♥️ 言うまでは挿れてくれない? ひ、酷いですっ」
ぜったい言わない、という決意は股間から脳に伝わる快感の前にあっさりふやけていく。いや、もう本気で拒んでいたのかもよく分からない。口でイヤだイヤだと言うだけで、その実エッチを盛り上げる為に言っていたのかも、なんて思えてくる。
「わ、分かりました……♥️♥️ 言えばいいんでしよう、言えば♥️♥️ ほんと、おちんぽ気持ちよくするコトしか頭にないんですから♥️♥️ …………セン、パイ♥️♥️♥️」
そう口にしたとたん、お腹の奥が切なくなった。
彼は私の先輩じゃないし、私が上級生を呼ぶときは名字に先輩をくっ付けて言うのが普通で、単に『先輩』と言えば──それはあの人にだけだったはずなのに。その呼び名で彼に呼び掛けるのが、なんだか凄く背徳的な気分になった。
「センパイ……っ♥️♥️ 挿れてください、センパイのおちんぽ♥️♥️ ああもう、焦らさないで♥️♥️ ちゃんと言う通りにしたんだから……、あんっ♥️♥️」
つぷ……、と膣が押し開かれる。
彼が、掴んだ私の腰を沈めていく。
制服のスカートの下に潜り込んだ彼のおちんぽが、ゆっくり挿ってくる。まるで放課後みたいな、2人だけの教室で。
やがて、とん、と私のお尻が彼の太ももに降りた。ぴくぴくと身体が震えてしまう。彼のおちんぽは、相も変わらず私の気持ちいいところ、幸せな気分にするところのスイッチ全部を的確に押し上げてくれる。
「んっ♥️ ……え、高校生の時ですか? は、はい、告白はたまに……されてましたけど、んんッ♥️♥️」
揺する様にして腰を跳ねさせる。彼は、私の学生時代に興味があるらしかった。
「はい……っ、お付き合いしてくれっていう男の子は何人か……、いや何十人かな……♥️♥️ ん、はっ♥️♥️ 一年生の頃は暗かったので、余り目立たない生徒だったんですけど、その、問題が片付いてからはかなり……♥️♥️」
膣内のおちんぽがみちみちと膨れていく。私にアタックして破れた男の子たちに優越感を覚えているのだろう。
──それなら、と彼の耳元に唇を寄せた。
「その、私に告白してくれる方たちはですね……間桐さん、好きだ、付き合ってくれって言うんですけど。皆さん必ず、私のおっぱいをちらちら見てるんです……♥️♥️ そう、貴方が今もみもみしてる、この制服に包まれたおっぱいですよ♥️♥️ 皆さんの目を見れば分かっちゃうんです。あの人たちは私と清い交際をしたい訳じゃないんです。ただ、間桐のデカいおっぱいを揉ませろって♥️♥️ 酷い時は一月に数センチずつ膨らんでくみっともない巨乳を握りながら一発ハメたいって、大人しそうだからもしかしたらチャンスあるかもって、そのつもりで私に言い寄ってくるんです♥️♥️」
むぎゅう、と。胸を掴む握力が強くなった。片手でおっぱいを、もう片手でお尻を掴んで、彼らが触れられなかった私の柔らかいところの感触を確かめるように。とっても贅沢な、手のひらいっぱいで柔らかさを感じる掴みかた。
「特に2年生に上がってからは酷くて、『間桐のやつ、また胸がデカくなったな』『昨日もあいつで抜いたよ』とか廊下ですれ違い際に聞こえたコトもあったり……中にはですね、告白の最中だっていうのにズボンの前がもっこりしてる子なんかもいて……♥️♥️ あとから聞いたんですけど、私、学校中の男子からオナペット扱いされてたみたいです♥️♥️ 私でオナニーしたコトない男子はいないんじゃないか、ってくらいに……♥️♥️」
彼が引きちぎるみたいにブラウスのボタンを外した。
途端、だぷんっ、とおっぱいがバウンドしながらまろび出る。片乳1キロを超える、ずっしり中身の詰まった胸。とにかく肩が凝ってしかたないし立つと足元が見えなくなって危ない、日常生活には不便さしかない私の巨乳。
でも、まあ……悪い事ばかりじゃないなと、乳首にむしゃぶりつく彼を見て思ってしまう。
「ああん♥️♥️ 乳首、ころころって舌で……♥️♥️ た、勃ってないですっ♥️♥️ 貴方が触るから……、反射です、反射♥️♥️」
ビンビンに勃起した乳首は敏感になっていて、吸われるだけで甘い痺れが走る。巨乳は感度が落ちるという。私もそうで、先輩とのエッチで胸を触られてもあまり気持ちいいと感じた事はない。
だけど、彼とのエッチは別。服の上から触れられるだけで身体が熱くなって、子宮をトントンされながら舐められるとぐっとアクメに近付いてしまう。
「っ、んぁっ♥️♥️ っ♥️♥️ んぅ♥️♥️ センパイ♥️♥️ センパイっ♥️♥️」
彼の首に抱き着いて声を漏らす。いつもの荒々しいものとは違う、私を説得するような小刻みのピストンに揺さぶられて、自然と彼をそう呼んだ。
「あ、は♥️♥️ 気持ちいいです、センパイ♥️♥️ はい、『衛宮先輩』とする、よりも♥️♥️ んっ♥️♥️ ずっとずっと気持ちいいですっ♥️♥️」
先輩をそんな風に呼んだこと、それこそ出会ったばかりの頃ぐらいだったはずなのに。あっさりと、私の中の『先輩』の場所を彼に明け渡してしまった。
だって、その方が気持ちいいから。先輩をダシにして貪る浮気エッチの快感ときたら、堪らないのだ。
「ん゙ゔっ♥️♥️ お゙っ♥️♥️ お♥️♥️ おふッッ♥️♥️♥️」
ぐりぐりとお尻を擦り付けると、子宮が丁度よく押し上げられる。上下左右にイヤらしく腰をくねらせて膣穴でおちんぽを扱いていく。
「れるっ♥️♥️ んむ♥️♥️ ぶちゅちゅッ♥️♥️ べろぉ~~ッ♥️♥️」
突き出された舌に吸い付く。空中ではしたなく粘膜を擦り合わせて唾液を絡めていく。ぎしぎし、がたっ、という椅子が床を削る音。その音自体は、学生の頃毎日聞いていた音と変わらない。なのに、とんでもなく卑猥な音に聞こえる。
上の口でも下の口でも彼と繋がって頭がぼうっとする中、お互いの体温だけが鮮明だ。私より少し熱い、男臭い彼の温かさ。
「あっ♥️ あ♥️ あは♥️♥️ うふふ♥️♥️ はい、衛宮先輩ともエッチしましたけど♥️♥️ 正直、あんまり気持ちよくなくてぇ♥️♥️ 最初は想いが通じてればエッチの良さなんて二の次だ、って思ってたんですけど、貴方に出会ってからは……♥️♥️ 男と女にとって、おまんことおちんぽの相性って何より大切なんだって教えられちゃったんです♥️♥️」
いつの間にか躊躇いはなくなって、両足でがっちり彼の腰を挟んでいる。ごちゅん、ぶちゅっ、と接合部が泡立ちながら速度を上げていく。彼を持ち上げる言葉はおちんぽに大層効くらしく、更に角度をきつくしていく。もうお腹の上から触れてもヘソの裏あたりが膨れるのが分かりそうだ。
「ああでも、あんまり言い過ぎるのもよくないですね……♥️ 実は衛宮先輩、私とするのが初めてだったんです。ええ、童貞さんだったんですよ♥️ そりゃあ違いますよね、経験豊富でたくさんの女の子でおちんぽ鍛えてきた貴方に敵わなくっても仕方ないです……♥️♥️ ふふ、有り難うございます♥️♥️ 貴方がヤリチンなおかげで、私も気持ち良くさせて貰ってるんですから♥️♥️」
実際には──客観的にみて、先輩と彼どっちが上手いかなんてよく分からない。力や人柄を加味すれば、先輩に軍配を上げる人は多いかも。
だから、私に分かるのは主観的な見方だけ。
私にとっては、彼のエッチの方がずっと気持ち良いという事だけだ。
上に尻を持ち上げて、下に落とす。それだけで腰がとろける快感が走る。もちろん気持ち良くさせて貰うばっかりじゃない。ガチガチに硬くなったおちんぽを女の一番柔らかい場所であやしてあげる。頑張って硬くなったね、溜まったモノを吐き出して柔らかくなっていいよ、と膣肉で説得してあげるのだ。
ぎり、と彼が思わずという風に爪を立てて私のお尻を掴む。
ぜったいこのメスを逃がさないという捕縛。同時にぴゅる、と思わず漏れてしまった先走りお漏らし射精が子宮にかかった。
思わず彼の腰が止まるけど、きっと半端に我慢するより一息に出してしまった方が気持ち良い。何より、精液を受けた私の子宮が持ちそうにない。
「もう、なに我慢してるんですか♥️♥️ 射精しちゃえ射精しちゃえ♥️♥️ 人妻JKおまんこにおもらし射精で種付け、して────♥️♥️」
腰をくねらせぐりぐりとおちんぽを搾る。
先行吐精済みのおちんぽが耐えられるはずもない。びくびくッ──とおちんぽが震えたのに合わせて、しっかりとお尻を押し付けた。
「ん、ふ────ッ♥️♥️ ちゅむッ♥️♥️ はぷッ♥️♥️ じゅるッ♥️♥️ ちゅ♥️♥️ っ♥️♥️」
どくん、どくん、とおちんぽが精液を撃ち込むのを胎内で感じる。唇を合わせながら一滴残らずおまんこで飲み下す。何度味わっても飽きる事のない生ハメ中出しエッチ。頭の片隅ではいけない事だと理解しているのに、そんな良識どうだってよくなってしまう幸せな瞬間。
「んちゅ……っ♥️♥️ ぷは♥️♥️ くすっ、まだ出てる♥️♥️ どれだけ出すんですか、もう……♥️♥️ ほら、おまんこ締めて扱きますから♥️♥️ 竿に残ったぶんも絞り出しましょうね……♥️♥️」
お尻を揺すると、おちんぽがびくびくと痙攣してぴゅるっと残り汁を吐き出していく。満足そうに背もたれに身体を預けて脱力する彼の代わりに、しっかり最後までおちんぽのお世話をしないと。
「はぁ、はあっ。……ふふ、はい。なんだか、高校生に戻ってエッチしたみたいでした。そういえば、貴方こそどんな学生だったんです? ……モテてた? うわ、ホントかなぁ────」
萎えていくおちんぽが、勝手にずるりとおまんこから抜け落ちるまで。息を整えながら、彼の話を聞く。
以前ならこんな事、興味もなかったのに──と思いながら。
♦♦♦♦♦♦♦♦♦
「ふ──っ。暑……」
私は校庭のベンチで一息ついていた。
自販機で買った缶コーヒーを飲みながら額を拭う。いちおう日陰にいるけど、夏真っ盛りの外はかなり暑い。
ちなみに、服装はとっくに元通り。教室から出て改めて散策していたところお昼に差し掛かったためか人が増えて来ていて、流石にまずいと慌てて着替えたのだ。海岸線のリゾート地からそう遠く離れていないのでふらりと寄る旅行客はそれなりにいるようだった。
「彼に悪いコトしちゃったかな。……ううん、これくらいいいよね」
彼は車に荷物や私の脱いだ制服を置きに行っている。暑い中申し訳ない気もしたけど、この程度のワガママ、今さら気にしないだろう。
「…………ほんと、気安くなったなあ…………」
興奮が収まり、一人で冷静になると、改めて思う。
初めからは想像出来ないくらい私と彼の関係は親密になった。それは肉体的なものだけじゃなく、精神的にも。
さっきのエッチなんて、以前なら絶対する訳もない行為だった。特に、私が口にする内容は。
「──────」
学校にいるからか、昔の事を思い出してしまう。
入学式のあと先輩たちと記念撮影した事とか。たまに校舎で姉さんと擦れ違った事とか。
それに────夕暮れの中、高跳びしている先輩をずっと見ていた事とか。
「……ふう」
学校にいるからか、直射日光で目が眩んだのか。場違いな記憶を思い起こしてしまった。
「遅いなあ、どうしたんだろう」
額の汗を拭う。ぼうっとしていたけれど、そういえば彼の戻りが遅い。別に駐車場はそれほど遠くもないはずだけど。
と、その時。
「あれ。やっぱり桜じゃん、奇遇だね?」
「え……」
不意に聞き覚えのある涼やかな声がして振り返る。
そこには────