今から2年前日本にて
「糞が!なんで俺がこんなめに合わなあかんねん!」
「最悪や!」
「ちょっとパチで負けたから女襲っただけやんけ!」
「たまたま当たりどころが悪くて死んだんやろ、俺は悪くないだろ!」
こうして俺は警察に捕まった。高校を中退してから実家に寄生して友達もなくバイトに明け暮れていた。そのような日々のせいか腹痛に悩まされストレスも貯まっていた俺は魔が差して深夜に一人でいた女を襲った。たまたま一回目が警察にばれなかった俺は立て続けに四回深夜に女を襲い五回目にしてついに警察に捕まり、裁判を経て死刑になった。死刑当日の朝、俺は高校の時に俺を馬鹿にし、縁を切ったある二人の人間を呪いながら死んでいった。
2022年日本某県にて
この日ある公園で地面に怪しげな文字を書いている男がいた。彼は中学校の教師であったが女生徒に手を出したことがきっかけとなり人生のどん底に落ちていた。
「この聖杯戦争なんとしてでも俺は勝たなあかんねん!
生徒に手を出して顔も名前も公開され職も失い、派遣の少ない給料で日々を生きるこんな生活から逆転するんやあぁぁぁぁ!」
「親父の家にあったこの本がまさか本物だったとは驚いたぜ。」
「聖遺物は用意できなかったが、召還さえしてまえば俺のもんや!やるで!」
「ええと、素に銀と鉄
礎に石と契約の大公
ええと、降り立つ風には壁を
四方の門は閉じ
王冠より出で
王国に至る三叉路は循環せよ
閉じよ
閉じよ
閉じよ
閉じよ
閉じよ
繰り返すつどに五度
ただ満たされる刻を破却する
ええと、告げる
汝の身は我が下に
我が命運は汝の剣に
聖杯の寄るべに従い
この意この理に従うならば応えよ
誓いを此処に
我は常世総ての善と成る者
我は常世総ての悪を敷く者
ええと、汝三大の言霊を纏う七天
抑止の輪より来たれ
天秤の守り手よ」
辺りに光が差し、英霊が召還される。
「誰が呼んだか知らんが俺が来たからには負けることは絶対ないで、てへっ!」
男の目の前にいたのはメガネをかけたただのデブであった。しかし、男がそれの正体に気がつくのに時間は必要なかった。
「お前、田畑やないか?」
「えっ、もしかして宮藤先生?」
そう、この二人かつての教師と生徒であった。
「はあ~召還されたんお前かあ、こりゃ負けや、負・け」
「へっ!任せてくれや、俺最強やからな」
「はあ~よりによって召還されたんが元教え子で死刑にされたレイプ犯かいな」
「それは違うわ、あれは俺が悪いんちゃうで元と言えばなあー」
「わかった!わかった!もうお前でええから静かにしてくれ、ステータスを見たいわ」
宮本が田畑のステータスを確認してみるとそこにはとんでもない評価がでていた。
筋力E
耐久C
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具EX
「なんやこの評価は、デブやから耐久が高いのは分かるがその他低すぎるやろ!」
「いや、それ間違っとるで、俺の評価がこんな低いはずないもん」
「何いっとんねんボケが、ただ宝具だけ規格外が…」
「まあ、俺やからな当たり前や!」
「宝具に全てを賭けるしかないなあ…」
しかし、ここで二人は重要な事に気がつく。
「なあ、お前クラスなんや、俺適当に召還したからクラスとか分からんのや」
「先生の方で見れるちゃうんか、俺も知らんぞ」
少しの間沈黙が流れる。
「う~ん、まあ、いくら考えても分からんしとりあえずどこかで話を整理して今後の事を考えるか」
「とりあえず腹へったから飯食わせてや!」
「100円マックなら食わせたる」
「ケチやな」
こうして今回の聖杯戦争において特異点になるであろう存在が召還され、これらを見ていた他のマスター達も早々に召還に向け準備を初め、聖杯戦争開戦まで秒読みの段階に入っていった。