すっかり通い妻が板についてきためめめは、その日もいつものようにばあちゃる邸に訪れた
どうやら早く訪れた為か、家主は未だに夢の中の様で…?
(番外編)
「おじゃましまーす」
日が昇り始めた早朝。『もこ田めめめ』は、既に日課となった早朝のばあちゃる宅への訪問に訪れていた。数日前に受け取った合鍵を使用し、小声で一声の後に、室内へと踏み入れる。
「さすがに、早すぎたか?」
キッチンを通り過ぎてリビングに顔を出すも、家主の姿は見当たらない。時刻を確認すると、いつも赴く時間より30分も速いことが確認できた。
「んー。とりあえず、簡単な下ごしらえをやっちゃいますか」
荷物をリビングに置き、ばあちゃるから貰ったエプロンに袖を通す。小さく気合を入れて戦場(キッチン)へと侵入する。
「にしても、前はひどい目にあった」
思い出すのは先週の出来事だ。いつもの様に、朝にばあちゃる宅へ訪問すると、そこには同じアイドル部に所属する『花京院ちえり』が家主であり、プロデューサーでもある『ばあちゃる』と同じ毛布に包まっている現場を目撃してしまったのだ。問い詰めるためにたたき起こすも、力関係はちえりの方が上の為、逆に、何故早朝に訪問しているのか問われてしまった。なんとか見逃してもらえたが、近いうちにアルバイトで赴く、ちえりーらんどでの時給がどうなっているかは考えたくはない。振り払う様に首を勢いよく振り、下ごしらえの続きを行う。
「よし!こんな感じでどうだ?」
大よその下ごしらえに加え米も研ぎ終わり、後は軽めの調理を置いてすべて完了する。別に調理までやっても構わないのだが、ばあちゃると共に調理台に並び、一緒に調理をすることに幸福を感じるめめめはそちらを優先した。キメラでも乙女なのだ。
「お?そろそろかー?」
一旦エプロンを畳みながら、聞こえてくるのは目覚ましのアラーム音。大抵は訪問した時には既に鳴っていて、鳴り続けてから数分後にばあちゃるが起床する。寝起きの悪いばあちゃるの朝の事情を知った際には驚いたものだ。とりあえずリビングでばあちゃるを待とうとするが、そこで、とあることを思い出す。
「そーいやめめめ、プロデューサーの寝顔を直で見たことがないや…」
前回の定例会で、全員に配布されたばあちゃるの寝顔。画面越しで見るだけでも胸が高鳴るのに、直で見たらどれだけ幸せだろうか。めめめは好奇心に負け、ばあちゃるの寝室へと侵入を決意した。
「…」
足音を立てず、着いたのは寝室も扉の前。息を殺し、音を立てずにばあちゃるの寝室の扉を開ける。五月蠅く鳴り響くばあちゃるの携帯端末をとり、アラームを止めた。そして、意外にも寝相がいいばあちゃるの寝顔を覗き込んだ。
「…おぉぅ」
間抜けな声が口から零れる。一緒に調理をし、朝食を共にする際にはいつもの馬のマスクはしていない。そのため、めめめ自身もばあちゃるの素顔はある程度は見慣れたものだと思っていたが、そんなことはなかった。よく浮かべる優し気な笑みはないが、そこに見えるのは安心しきった寝顔。ドクンとめめめの胸が高鳴った。
「す、すずちゃんも言ってたけど、その、色々と心臓に悪いな」
激しくなる動悸をなんとか鎮めようとしながら、つい思っていたことを口に出してしまう。慌てて口を塞ぎ、焦りながらばあちゃるの顔を凝視する。そんなめめめの焦りなど億劫だったようで、そこには変わらず小さく寝息を立てて眠り続けるばあちゃるがいた。安堵のため息を吐き、退室しようとした時、めめめの目はそれを捉えてしまった。
「うぇ!?う、うまぴー!?」
めめめの目に映ったものは、下着に寝間着、さらに被せられている布団を押し上げるほどに自己主張をしてるばあちゃるの剛直だ。予想だにしなかったそれに、めめめはその浮かび上がる剛直とばあちゃるの顔を数回、交互に見た。
「こ、これは、男の人の生理現象ッ!」
保健の授業で習ってはいたが、直で見るのは初めてのめめめは頬を真っ赤に染めた。焦りからか過呼吸の様に呼吸が荒くなる。そしてキョロキョロと見ている人などいないのに、周りを見渡してゴクリと固唾を飲んだ。
「た、確か。この状態だと男の人って、辛いんだよね?」
再び寝ているばあちゃるの顔に視線を送る。そこには変わらず、リラックスした寝顔を浮かべるばあちゃるがいたが、めめめにはそれが少し苦しそうにしているように見えた。
「め、めめめが、楽にしてあげなきゃ。うん。いつもお世話になってるし、これくらいは、ね」
誰に言っているのかわからない言い訳を述べながら、そっとばあちゃるに被さっている布団を退かす。下着と寝間着を押し上げるように浮かび上がるその剛直に、ドッドッドッっと動悸の音がうるさくなる。何故か艶っぽくなる吐息を吐きながら、めめめは意を決してばあちゃるの寝間着を下着ごと下ろした。
「はぇ?」
ボロンと飛び出すその剛直に、めめめは気の抜けた声しか出せない。その力強い存在感、雄の象徴。あまりにも強大なそれに、めめめの理性は徐々に、しかし確実に溶けていく。
「え…え?な、なんで♡本で見た時は…こんなに大きくなかった♡」
荒くなる艶やかな吐息を吐きながらも、めめめはその剛直から目を離せない。うるさすぎる動悸が、ばあちゃるへ聞こえていないか、そんな心配も頭の隅で考えてしまう。溢れてくる唾液を、零れないように飲み込み、その剛直へと指を這わせる。
「う、うわぁ♡…あっつぃよお」
そのあまりの熱に、何故かめめめの子宮が反応する。熱くなる下半身に悶えながらも、大きすぎるそれを本で見たように、上下に擦り始めた。
めめめは、実は自分の指に自信を持っている。細く、そして長い。さらに手入れも念入りにしてある。自分からは言ってはいないが、その指はめめめにとって密かに自慢ができるものだ。その自慢の指でばあちゃるへ奉仕をする。謎の高揚感がめめめを襲う。
「んッ…んんッ!はぁ…はぁ…はぁ…」
シュシュっとぎこちないながらも、ゆっくり、そして確実に快楽を与えていく手コキに、ばあちゃるの身体は小さく痙攣を繰り返す。気持ちよくなって貰えている。その事実がめめめをより興奮させ、吐息も荒くなっていき、自身の下着も愛液により、湿り始めた。
「な…なんか出てきた」
亀頭の先端から溢れてくる我慢汁に、めめめは首を傾げる。しかし、それは快楽を与えれば与えるほど溢れてくることを確認すると、めめめは歓喜した。自慢の指で、愛しい人へ快楽を与えている。その献身的な感情はめめめを高ぶらせるものだった。
「ふッ…ふッ…はぁ…はぁ♡…ンンッ!」
溢れてくる我慢汁が潤滑剤となり、めめめの手コキはより激しくする。快楽を与えているのはめめめのはずなのに、艶やかな吐息は絶えず口から零れ、身体も汗が伝うほどに熱くなってしまった。快楽を与えているその事実だけで、めめめはより強い興奮を覚えてしまう。その視線は未だにばあちゃるの剛直へと向けられている。
「こ…このままじゃ…ンッ!シーツを…はぁはぁ…汚しちゃう…」
それは誰に向けたのか、何に向けたのか分からない言い訳だ。おぼつかない足取りで、ばあちゃるのベットへ侵入する。そして、めめめが腰を下ろしたのは、ばあちゃるの股間の前だ。
「し、仕方ない。だって、うまぴー♡に気持ちよくなってほしいから、うん…仕方ない♡」
まるで自分に言い聞かせるかのように何度も仕方ないと零し、その唇をばあちゃるの剛直へと近づけた。そして――
「ちゅ♡」
その亀頭へと口付けを落とした。それは、めめめにとってファーストキスである。そんな特別なものを、愛しい人の剛直へ送るという行為に、背徳感と幸福感が同時に押し寄せる。
「ンンッ!ンッ♡…ンンンンッ!?」
押し寄せてくる感情全てが快楽へと変換され、それだけでめめめは達してしまった。理性は完全に溶け切った。残る本能が指示する内容はたった一つ。目の前に愛しい雄へ全身全霊をもって奉仕しろ。それだけだ。
「れろ♡…ちゅる…ちゅッちゅっちゅっ…ずずずずずッ!…ペロッ、ゴクッ…」
その剛直へ舌を這わせ、纏わりつく我慢汁を舐めとっていく。感じる苦味がばあちゃるの味と認知するとそれをもっと味わいたくて、唇をつけて吸い付く。そして、口内にたまったそれを、自分の唾液と共に喉へ飲み込む。その行為だけで、めめめは快楽を感じていた。
しかし、何度舐めとっても亀頭から溢れ続けるそれに、めめめはより味わうためにその亀頭を加えこんだ。
「んぅ…」
「はふ…じゅる♡…うふぁひーの、おっひいよぉ…こんふぁの…ほぉんなのふぉ…ずずずずずッ♡…ばぁめにひちゃふよぉ♡」
その大きい快楽に、寝ていたばあちゃるも小さく呻き声を上げる。その感じてくれているという、確かな証拠が嬉しくて。めめめはその瞳の奥にハートを浮かべながら、寝ているばあちゃるへ、その雄としての優秀さを自身の口を使って証明した。屈服している事実が、めめめへの快楽を加速させる。
「んっんっんっ♡…じゅるるるるる♡…ちゅちゅちゅ…はふ!」
咥えた状態から舌を這わせ、時折ストローを吸う様に我慢汁を吸い上げる。慣れない行為に顎が辛くならないように、定期的に口を放すが、決して奉仕は忘れない。耐えず快楽を与えるためにその亀頭へなんども口づけを落とし、再び咥える。
今のめめめは、ばあちゃるへ快楽を与えるだけの雌と化していた。それは元々の彼女の資質なのか、それともキメラとして融合した動物の本能なのかは分からない。分かることはただ一つ。今のめめめは、確かな幸福を感じていた。
「ふぁ♡また、大きくなった♡うまぴー、イきそう?イッちゃう?」
さらに膨張するそれに、絶頂が近いことを本能で理解する。返事は帰ってこないのに手コキをしながらばあちゃるへ嬉しそうに問うめめめ。当然帰ってこない返事を勝手に解釈し、その剛直を絶頂へと導く。
「はふ…じゅる♡…ずずずずずッ!…ちゅちゅちゅ…はふ♡…んっんっんっ♡…れろ♡…ちゅる…じゅるるるるる♡」
今できる全身全霊の奉仕を捧げる。咥えて、吸って、口づけして、また咥えて、舌を這わせて、思いっきり吸う。剛直の茎の部分への奉仕も忘れてはいない。溜まっているものを吐き出させるために、その自慢の指をもってシュシュっと何度も上下に擦る。そしてその終わりは、あっさり訪れた。
「んっ」
「ンンッ!?んんんんんん♡♡」
根元の部分でドクンと子度をするのを感じたと同時に、亀頭からその欲望が放たれる。咥えていたため、その欲望はめめめの口内へと直接注がれる。その量に口を離しそうになるが、何故か頭の隅に残っていた『シーツを汚してはいけない』ということを思い出し、根性で剛直に口を離さない。
「ンンッ!ンッ、ゴクッ、ンンッ…ゴクッ…」
未だに注がれる欲望を零さぬように、口内にあるものをゆっくりと飲み込む。喉に絡みつくその濃厚さ、強烈な雄臭さ。そして、今後一生忘れることが出来ないであろうその苦みはなぜかめめめを絶頂へと押し上げる。
「あふ…ゴクッ…ンンッ♡…あふぉ、ちょっふぉ♡」
絶頂を堪えながら口内の欲望を何とか飲み干す。本能が伝える最後の奉仕。それは剛直の中に残った欲望を吸い出すこと。その本能の赴くまま、めめめは最後の力を振り絞り、剛直を吸い上げた。
「じゅるるるるる♡…ンッ♡…ンンンンッ♡♡」
最後の欲望を飲み干したと同時に、めめめは再び絶頂する。そして剛直から口を放し、焦点の合わない眼で、愛おしそうにばあちゃるを見詰めた。
「…ん?…んん!?」
覚醒したと同時に飛び起きる。いつもなら鳴っているアラームすら鳴っていない状況の異常さに目覚めた『ばあちゃる』は、時刻すら確認せずに廊下に飛び出し、リビングに突撃した。
「うわぁ!?プロデューサー、一体どうしたの!?」
「あ、あれ?めめめめ?」
そこにいたのは自分が担当するアイドルのもこ田めめめ、その人だ。彼女がいるということはまだ登校時間ではないということ。そこまで理解すると同時に、身体は脱力した。
「な、なぁんだ。ばあちゃる君、てっきり寝坊したものかと」
「そんなこと思ってたの?大丈夫だよプロデューサー。確かにいつもより起きるのは遅かったけど、まだまだ全然余裕だよ!」
めめめの言葉に掛け時計を確認する。確かにいつもの起床時間よりは遅いが、いつも余裕を持って行動している為、特に急ぐ必要もない時間だった。
「ほらほら。今日の朝食はめめめが準備するから、プロデューサーは朝の身支度してきていいよ。そのお髭も剃らないと」
「わわ!いやいや、だらしないところみせちゃったすね。すぐに剃ってくるっすよ!」
そこでいつもより身体がすっきりしているような気がすることに気付いた。何故アラームが止められていたのか。何故身体の調子がいいのか。首を傾げることは多いが、今は置いておいて朝の身支度をするためにリビングを後にする。
「あ、プロデューサー!」
「ん?なん…すか…?」
振り向くといつか見た妖艶な笑みを浮かべるめめめの姿がそこにいた。なぜ、今その表情をするのか。そう混乱するばあちゃるに、めめめは笑みを深めた。
「『ごちそうさま』」
めめめが何故そう言ったのか、ばあちゃるには分からなかった。しかし、その妖艶な笑みを浮かべそう言い放っためめめに、何故かばあちゃるの下半身が微かに、されど確実に反応した。