発情ヒロインと合わせてこちらもよろしくお願いします!
「うぁっ♡ あんっ♡ 悠太くんっ♡」
よう実の世界に転生して一ヶ月が過ぎた。
俺は一人の女の子に童貞を捧げていた。
相手は堀北ではなく、一之瀬でもなく、坂柳でもなく、軽井沢でもない。
「くっ、麻耶……!」
佐藤麻耶。原作の主人公である綾小路清隆のクラスメイトであり、ヒロインになれなかった哀れな女の子だ。
「やぁっ♡ はぁんっ♡ あひぃんっ♡」
こんなはずじゃなかった。
本当なら先ほど挙げたヒロインたちを抱いているはずだった。
なのに俺は佐藤麻耶を抱いている。
しかも彼氏彼女の関係になって。
「んはぁっ♡ あぁっ、ああぁぁぁんっ♡」
淫らな声を上げ続ける麻耶。
麻耶は美少女の部類に入るが、ヒロイン勢より容姿に優れてるとは言えない。
けど俺はそんな麻耶が誰よりも可愛く見えてしまう。
「悠太く……んっ♡ ひぃぁっ♡ イッちゃうっ♡」
その麻耶が俺の肉棒で喘いでいるのだ。
これで興奮しないはずがない。
俺は本能のままに麻耶を突きまくっている。
「麻耶、そろそろやばいっ……!」
「うん、出してっ♡ 私の膣内に出してぇっ♡」
今日麻耶を抱くつもりはなかったので俺は避妊具を装着していない。
なので彼女に誘惑された際に一度は断ったのだが、アフターピルを飲んでいるから大丈夫と言われて、そのまま生で膣内に出し入れしている。
「うっ、く……!」
「ひゃあああああああんっ♡」
最奥まで肉棒を突き刺して俺は精液を吐き出した。
濃厚な液体が麻耶の膣内を侵食していく。
「うあぁぁっ♡ 凄い、凄いよっ……♡」
麻耶は精液を注入され絶頂し続けているようだ。
生まれて初めてできた彼女の淫らな顔と声に興奮して精液が止まらない。
「あっ……はぁっ……ああぁぁ……」
やっと精液を出し終えると麻耶は恍惚の声を漏らした。
「はぁ、はぁ……とうとうエッチしちゃったね……」
「そ、そうだな……」
生まれて初めてのセックスだった。
夢中で腰を振り続けたので、麻耶が気持ちよくなってくれたかわからない。
「気持ちよかったよ……?」
「本当に?」
「うん。悠太くんは?」
「俺も気持ちよかった」
「そっか。よかったっ」
繋がったまま満面の笑みを浮かべる麻耶を見て、俺はさらに彼女を好きになってしまった。
「……どうしたの?」
「いや、麻耶と付き合えてよかったなって思って」
「っ……。わ、私も悠太くんの彼女になれて幸せだよ……?」
転生してから一ヶ月。ずっと予想外の出来事が続いた。けれどこれでよかったのかもしれない。
なぜなら―――佐藤麻耶という最高の彼女を手に入れることができたのだから。
☆☆☆
一ヶ月前。俺はサッカーの試合中に意識が朦朧としてしまい、気がついたら窓もドアもない真っ白な部屋にいた。
「初めまして、
「は、初めまして……?」
いきなり美女が出現した。
「私は神です」
神様曰く俺はサッカーの試合中に熱中症で亡くなったとのことだった。
そしてこの白い部屋はにはあの世に行くための前室みたいなもので、これから俺は天国行きか、転生するか選択できるらしい。
転生先は生前最後に見た創作物だそうだ。
「中川さんの転生先は『ようこそ実力至上主義の教室へ』ですね」
「あー、確かチームメイトにラノベを借りましたね」
亡くなる前日、俺はチームメイトから借りたよう実の原作を一日かけて全巻読破した。
よう実の前に見た作品はゴブリンスレイヤーだったので、よう実を読んでおいてよかったと心の底から思った。
「それにしても落ち着いてますね」
「はい?」
「いえ。亡くなったのに取り乱さないので」
「……あまり実感ないんですよね。さっきまで試合中でしたし」
「そうですか」
「ただ両親には申し訳ないと思いますけど」
親より先に死んでしまうなんて俺は親不孝者だ。
夢だったJリーガーになれずに命を落としてしまった。
だがその夢が叶うことはなかっただろう。なぜならユースに所属していたが、二年間Bチームだったから。
ユースからトップチームに上がれるのは毎年一人か二人だ。Bチームの俺が昇格できるはずがない。
「それでどうします?」
「……転生します」
せっかくもう一度人生をやり直せるのだ。よう実の世界に転生して楽しい学校生活を送ろうじゃないか。
(高校は男子校で女子と関われなかったからな)
クラブの提携校が男子校だったので俺は中学を卒業してから二年間女子と会話をしていなかった。
ユース所属なら女子にモテると思っている人はいるかと思うが、Bチームの試合や練習なんてよほどのコアなサポーターじゃないと観に来てくれない。
「それでは転生する前に特典を3つ与えますのでガチャを回してください」
神様の説明によるとガチャで特典を3つ与えられるらしい。
尚、ドキドキしながらガチャした俺の特典は3つともしょぼいものだった。
・お洒落なくせ毛
・50メートル走が1秒速くなる
・シュート精度が10上がる
「何ですかこれ……」
俺が思ってた特典と違う。
3つ目のシュート精度ってウイイレじゃないか……。
「うーん、中川さんはガチャ運がないんですかね」
「みたいですね……」
俺と同じくよう実の世界に転生した人はいかがわしい能力を得たらしい。さらにその能力を使用してハーレムを築いてるとのことだ。
「羨ましいっ……!」
俺も転生したらヒロインたちを攻略しまくろう。チート特典はないけど原作知識とサッカーで活躍すればちやほやされるはず。
「見た目に反して女好きなんですね」
「そりゃそうですよ。高校は男子校だったんですから」
「そうでしたね」
「サッカーを始めたのも女の子にモテたいのがきっかけでしたし」
「そ、そうだったんですか……」
「俺も頑張ってハーレムを築けるよう頑張りますね」
「はい、頑張ってください」
こうして俺はよう実の世界に転生することになった。
この時の俺は転生してヒロインたちを攻略してハーレムを築けると思っていた。
まさかヒロイン以外の女子に攻略されるなんて微塵たりとも思っていなかった。
☆☆☆
神様に転生させられた俺は目が覚めるとバス停留所にいた。
「……あれ?」
次の瞬間、無情にもバスは俺を置いて発車してしまった。
「ちょ、ちょっと待ってっ……!」
恐らくこのバスに綾小路や堀北が乗っているのだろう。堀北にフラグを立てるためにもここはバスに乗車しなければならない。
だがバスはどんどん加速していき、やがて俺の視界から消えてしまった。
結局、俺は次のバスで高度育成高等学校に向かうことになった。
案の定、同乗していたのは名前も知らない生徒ばかりでヒロインと接触することはなかった。
教室に入るとほぼ全員の生徒が自席に座っていた。やはり俺が乗ったバスは遅刻ギリギリの時間だったようだ。
数分後に茶柱先生が教室にやってきた。そして原作と同じ内容を説明し始める。
「説明は以上だが質問はないか?」
茶柱先生がぐるりと生徒たちを見渡す。
よし。ヒロインたちに俺の有能さをアピールするチャンスだ。
俺はすぐに挙手した。
「一つ質問があるのですが」
「言ってみろ」
「先生は10万ポイント支給されるとおっしゃいましたがこれは毎月じゃないんですよね?」
俺がそう質問をすると茶柱先生が驚きを隠せない表情をした。
周りの生徒たちもざわめきだす。
「それは言えない」
「否定しないってことですね」
「否定も肯定もしない。ほかに質問がある生徒はいないか?」
俺以外に質問をする生徒はおらず、茶柱先生はそのまま教室を去っていった。
アピール成功したことに満足しながら席に座ると、大勢の生徒に見られていることに気づいた。
(俺の有能さに気づいた堀北や軽井沢は話しかけてくるだろう)
堀北はAクラスを目指すための協力者として。
軽井沢は寄生先として。
「ちょっといいかな?」
内心ほくほくしていると一人の男子生徒が声を掛けてきた。
平田洋介。
Dクラスのリーダーになる男だが、危うい一面を持つ美少年だ。
「いいけど」
「ありがとう。僕の名前は平田洋介。今日から三年間よろしくね」
「中川悠太だ。こちらこそよろしく」
「うん。それでさっきの質問のことなんだけど」
「ああ……」
俺は、茶柱先生が毎月10万ポイントを支給するとは一言も言っていなかったこと。教室に監視カメラが何台も設置されていることを説明した。
「……そっか。つまり振り込まれるポイントは変動するかもしれないってことだね?」
「そうだ」
俺の説明を聞いた平田はすぐに正解にたどり着いた。
平田も問題を起こさなければAクラスに所属できたんだろうなと実感した。
「これはみんなに共有したほうがいいね」
「そうだな」
「なら善は急げだね」
平田は早速クラスメイトたちに声をかけ、俺が教えた情報をみんなに伝えた。
綾小路以外の生徒は監視カメラに気づいていなかったようで、俺が設置されている場所を教えるとみんなで確認し始めた。
須藤や高円寺など話を聞かない生徒もいたが、これで来月の支給ポイントが0になることはないだろう。
入学式までまだ時間があることもあり、原作と同じく自己紹介が始まった。
「俺の名前は中川悠太。小一からサッカーをしているので、この学校でもサッカーをするつもりだ。よろしく」
自分なりにすらすらと紹介ができたと思う。
「中川くんもサッカー部だったんだ」
「まぁね」
正確にはマリ〇スのジュニアユースだけどね。
神様にこの世界での自分の過去を訊いたところ、生前と同じとのことだった。
「クラスメイトとしても、同じサッカー部としてもよろしくね」
「こちらこそ」
俺は平田と雑談をしながら入学式が行われる体育館に向かった。
その途中で一之瀬帆波と坂柳有栖を見かけたが、あまりの綺麗さに言葉を失ってしまった。
綾小路はこんな美少女に好かれているのか。
「羨ましいな」
「なにか言ったかい?」
「いや」
平田は王ちゃんと結ばれそうだな。むしろ結ばれないと王ちゃんがかわいそうだ。
入学式の間、俺は脳内でカップリングを想像して時間を潰した。
☆☆☆
入学式を終え、敷地内の説明を受けた後、解散となった。
俺は平田に誘われ女子たちをカラオケに行くことになった。面子は俺、平田、櫛田、軽井沢、佐藤、松下、篠原の七人だ。
「ねえ、中川くん」
入店してから30分。二年間女子と関わっていなかったので、女子が大勢いる場に馴染めず逃げるようにドリンクバーに来ている俺に一人の女子が声を掛けてきた。
「佐藤、どうしたんだ?」
佐藤麻耶。ギャル風の今どきの女子高生だ。
「うん、具合悪そうだったから大丈夫かなって」
「……ああ」
緊張していただけなんだけど、具合悪いように見えたのか……。
だって仕方ないじゃないか。こちとら二年も同世代の女子と関わっていなかったんだから。
これはヒロインたちを攻略するのも時間がかかりそうだな。
「大丈夫。大勢の人がいる場所に慣れてないだけだから」
「そうなの?」
「ああ」
「ふぅん、そうなんだ……。そうは見えないけど」
佐藤が怪しむように俺を見つめてくる。
佐藤も十分可愛い部類に入るので、そんなに見つめられると照れてしまう。
目を背けると、佐藤が距離を詰めてきた。
「あのさ」
「ん?」
「ちょっと変なことを聞くんだけど……中川くんって彼女いたりする?」
「いないけど……いたら全寮制の学校に入学しないだろ」
「そっか、そうだよね……。じゃあさ、今は彼女募集中ってことでいいわけ?」
佐藤は嬉しそうに口元を緩めながら訊ねた。
もしかして俺狙われてる?
「そうなるかにゃ?」
初めて女子に言い寄られたので噛んでしまった。
恥ずかしいが、佐藤はそれに突っ込むことなく、さらに距離を詰めてくる。
「友達からでいいからさ――――ライ〇とか送ってもいい?」
「も、もちろん……」
連絡先は部屋に入ってすぐに交換していた。もちろん佐藤だけじゃなく参加者全員とだ。
「ありがとう。……ねえ、このまま二人で少し話さない?」
「ああ……いいけど」
まさか女子から迫られるとは思わなかった。
てっきり佐藤みたいな生徒は平田狙いだと思ったんだが、俺の有能さとお洒落なくせ毛にやられたらしい。
「え? 中川くんってマリ〇スのジュニアユースにいたのっ!?」
「そうだけど」
もちろんユースに上がれたのでジュニアユースではレギュラーだった。
ユースに上がったら、セレクション組と先輩がいたおかげで、万年Bチームだったけどね……。
「凄いねっ!」
「ど、どうも……」
俺と佐藤は10分ほどドリンクバーでお喋りを続けた。
部屋に戻ると女子たちは察したようで、俺と佐藤が隣で座れるように場所を移動していた。
もしかして外堀を埋められているのだろうか。
☆☆☆
「疲れたぁ……」
カラオケで3時間熱唱した俺は部屋に着くなりベッドにどさっと倒れた。
「本当に転生しちゃったんだな」
サッカーの試合中に倒れて、そのまま死んでしまい、よう実の世界に転生した。
今のところ軽井沢以外のヒロインと接触できていないが、近いうちに接触できるだろう。
とりあえず堀北あたりから関係を深めるとしよう。
堀北なら俺の有能さに気づいてAクラスに上がるために協力を求めてくるはずだ。
「しかし佐藤から迫られるとはね」
緊張したけど女子から言い寄られるのは気分がいい。
ただ佐藤と付き合うつもりはない。
俺は堀北や一之瀬たちのようなヒロインを攻略してハーレムを築くのだ。
佐藤には悪いけど、仲が良い女子どまりになってもらおう。
「…………あれ?」
今日カラオケに参加した面子は俺狙いの佐藤に協力的だった。そのメンバーの中には軽井沢がいる。
つまり軽井沢が彼氏役を俺にお願いすることはなくなった?
やっちまった……。
いきなり軽井沢とのフラグを折られてしまった。
「いや、まだチャンスはある」
綾小路のように特別試験で助けてあればいいんだ。
さすがにセクハラするのは無理だけど、何とかなるだろう。
「さて、シャワー浴びたら寝るか」
まだ夜の8時前だが眠たくてしょうがない。
今日は早く寝て明日に備えよう。
だが俺が早く寝れることはなかった。
理由は佐藤からの長電話だ。
宣言通り佐藤は早速連絡をしてきて、ライ〇から電話に切り替わってしまった。
佐藤との電話が終わったのは0時を過ぎた頃だった。
佐藤が可愛いだけのお話になります!