「燃え上がる体術?」
「そーなんだ!近くの村にその修行場があるんだって!」
補給のために立ち寄った小さな島の町。そこでアリーザが噂を聞いたらしく、目を輝かせていた。グランとしても長旅で鈍っている感覚があり、何か身体を動かせることは無いかと思っていたところだった。
「もしかしたら炎鳴流とも関係あるかもしれないし、行ってみたいんだよね!」
「僕で良ければ一緒に行くよ。身体動かしたいと思ってたところなんだ。」
「じゃあ早速行こ行こー!」
アリーザとスタンは両想いなのだから一緒に鍛練すればいいのにと思うこともあるが、どうも別々で力を付ける事に慣れてそれが当たり前になっているらしい。スタンもまた一人旅で武者修行をするのに嵌まっているのか、会えることは少ない。
「そういえばさ、団長っていろんなこと出来るけど、足技使うことって無いよね。」
「あー、確かにそうかも。ダンサーでかなり動くことはあるけど、足自体で攻撃するのはほとんど無いね。」
「だよね!今度教えてあげよっか?」
「機会があったらお願いしようかな。」
「えへへ、約束だよ!」
そんな会話をしながらそれっぽい村に辿り着く。炎を模した古そうな意匠らしきものも所々に見受けられ、間違いは無さそうである。
「おおっ、ここっぽいね!」
「うん、村の人に聞いてみよう。」
アリーザはよほど楽しみなのか、持ち前の人当たりの良さであっという間に話しかけていく。
「あの、この辺りに″燃え上がる体術″があるって聞いたんですけど、何か知りませんか?」
「燃え上がる体術?ああ、この村の者なら誰でも知ってるよ。でも、今は誰も身につけてないんじゃないかな。」
「え、どうして?」
「どうしてって…時代が時代だからね。必要無くなったんだよ。」
別の人に話を聞いていたグランはアリーザに追い付き、話しかける。
「どうだった?アリーザ。」
「うん、この村の人はみんな知ってるらしいんだけど、誰も習得してないんだって。必要ないからって言ってたんだ。」
「必要ない…か。どうしてかは言ってた?」
「ええと、時代が時代だからって。」
「凄く危険な技だとか?例えば、覇空戦争時代に使われたりみたいなさ。」
「なるほど、団長それかも!よーし、やる気出てきた!…って、どこに行けばいいんだろ?」
「ああ、それならさっき聞いたよ。向こうの方に修行場があるって。」
「おーし、修行だー!」
勢いのままそれらしき高い建物まで辿り着いて中へ入ると、1人のお婆さんが出迎える。
「おや、ようこそ。見ない顔だねぇ。観光かい?」
「お婆さん!ここで″燃え上がる体術″の修行が出来るって聞いてきたんですけど、合ってるかな?」
「おやおや、今どき珍しいねぇ。あたしゃここでずーーっと管理しているけれど、修行しに来た子なんて初めてだよ。」
「本当に誰も身につけてないんだ…。ねえお婆さん、それってどんな技なの?」
「そうさねぇ…。一言で言えば熱を我が物とすることだよ。」
「熱を我が物に…凄いよ団長!炎鳴流と合わせれば、あたしもっと強くなれるかも!」
「うん、よかったね、アリーザ!」
「ねぇねぇ、お婆さん!あたしもその修行、受けさせて欲しいんだけど、いいかな!?」
「勿論構わないよ。2人揃ってることだしねぇ。」
「2人?」
「そうだよ。2人1組でなきゃ、この修行は受けられないからねぇ。どうするんだい、アンタは。」
「そういうことなら、僕もよろしくお願いします!」
「ふぇふぇ、良い返事だねぇ。それじゃあこっちに来な。」
そう言うとお婆さんは奥の扉の前まで2人を案内する。
「この先が修行場だよ。ただし、いくつか注意があるからね。よく聞くんだよ。」
「はい!」
「まず、この先は5階立ての試練の間になってるんだ。それぞれの階で決められた目標を達成することで次の試練への道が開く。」
「5つの試練…!」
「そしてこの試練は途中で棄権することは認められない。元の道は塞がれるんだ。試練を全て達成する以外に出る方法は無い。なぁに、そう怖い顔をしなさんな。アンタ達なら大丈夫だよ。」
2人を交互に見やりながらお婆さんはそう告げる。
「この試練を乗り越えたとき、アンタ達は熱を我が物に出来てるはずだよ。」
「ねぇ、お婆さんもその試練、乗り越えたの?」
「勿論だとも。とっくの昔だけどねぇ。流石にもうこの年じゃ無理だけどもね。」
「よーし、あたしと団長で絶対乗り越えてみせるから!」
「うん、頑張ろう!」
■
【1階:吸熱の試練】
「ここが1つ目の試練?何だろ、あれ。」
「台座…みたいだね。」
部屋に入るとそこはやや暗く四方が格子に囲まれ、中央にグランの腰程度の高さの円形の台座があるのみだった。
「あ、ここに何か書いてある!ええと、″10分間、中央の台座を2人で向かいあって両手で掴み続けよ″…だって。」
「図まで書いてあるし、とりあえずやってみようか。」
指示に従って台座を挟み、図に合わせて台座の反対側の端に手を伸ばす。
「あたし、届かないかも…!」
グランは多少前屈みになることで難なく台座を掴めたものの、アリーザはなかなか手が届かない。背の低い女性ドラフにはかなり厳しいだろう。
「どうしよ、困ったな…。」
「ちょっと待ってて。」
そう言ってグランはアリーザの近くへ行くと、靴を脱いで足元に置く。
「これ踏んでいいからさ。少しは足しになるよ。」
「え、そんなの悪いよ!」
「いいよ、そろそろ買い替えようなって思ってたやつだから。」
(これ、確かに結構汚れてるけど、まだ全然使えるやつじゃん…。団長にまた借りが出来ちゃったなぁ。)
「ほら、手伸ばして。僕も手を貸すから。」
「うん…!んーーーっと!届いた!」
「よし、じゃあ僕も…。っ!」
「どうしたの?」
「いや、なんでもないよ!」
アリーザは何とか手が届いたとはいえ、その体勢は超前屈みであり、グランがアリーザの方へ手を伸ばして台座を掴みに行くと思いっきり谷間が見えていた。
(っていうか、掴もうと思ったら絶対腕に当たる…!でも、仕方ないか…!)
意を決して台座を掴むと、それと同時に周囲の格子の向こう側に勢いよく炎が燃え上がる。少し暗かった部屋は一気に明るくなり、より視界が鮮明になる。
「あっつ…!!このまま10分耐えろってこと!?」
「そうみたいだね、見てみて。」
「え、なになに?」
「ほら、台座の中央のところ。小さい火が灯ってる。」
「あ、ホントだ…!」
グランを見上げていたためアリーザは気づかなかったが、台座にはぐるぐるとした細い溝があり、その中を小さな火が中央に向かって少しずつ進んでいた。
「これが時計代わりってことだと思うよ。」
「なるほど、じゃあこの火を見守ってればクリアだね!」
しかし、言うは易く行うは難し。周囲の凄まじい熱気は体力を奪い、大量の汗をかかせる。手を離せないがゆえに拭うこともできず、ボタボタと台座や地面に滴り落ちていく。
「はぁ……はぁ……今、どれぐらいかな?」
「どうだろ、3、4分ぐらい?」
円上をゆったりと回っていく火では正確な時間は掴みづらく、それが余計に焦燥感を募らせる。
「アリーザ、頑張って!」
「あ、う、うん!大丈夫!」
いつの間にか顔を上げなくなったアリーザに声をかけると、グッと力を入れ直す。
(危ない…!あたし、今危なかった…!気合い入れ直さなきゃ!)
「団長、もう少し…みたいだね…!」
「はぁ…はぁ…んぐっ…だね。頑張ろう!」
励まし合いながら耐え続け、とてつもなく長く思えた試練に終わりが見える。
「団長、火が…!」
「うん…!」
「「消えた!!」」
それと同時に先の扉が開き、2人はそれを見て手を離す。一緒にぷるんっと何かが揺れたが、グランは何も見なかったことにする。
「ふーーっ、大変だったね!あ、そうだ団長、靴、靴!」
「ああ、ありがとう。すっかり忘れてたよ。」
「あーー、まだここ熱いね…早く出よ?次の試練までの階段のほうがマシっぽそうだし。」
「うん、そうしよう。」
服をあちこちパタパタとさせながら階段を登るのは本来はかなり目に毒だったが、疲労もあってあまり気にならない。それよりもこの試練の過酷さのほうがグランの頭を占めていた。
■
【保熱の試練】
「あ、扉の隣に何か書いてある…。"中の魔物を全滅させよ"…だって!よーし、さっきは身体が石になっちゃいそうだったから暴れちゃおっと!」
「待ってアリーザ!相手は炎系の魔物なんじゃないかな?」
「あ、そっか。でも、どうせやるしかないんだからビビってもしょうがないって!行こ行こ!」
そうしてあっさりとアリーザは部屋に入ってしまい、仕方なくグランも追いかける。2人が部屋に入ると、そこにはところ狭しとひんやりしてそうなスライムの大群が蠢いていた。
「え、スライム!?うわっ!」
「こいつら、かなり好戦的みたいだ…!」
近くにいたスライムがいきなり飛び掛かってくるも、2人は咄嗟に蹴り払う。しかし、そのスライムは地面に落ちても以前元気なままである。
「あれ、結構いいところ入ったと思うんだけどなー?」
「そうか、熱だよ!さっきと違ってここは涼しいけど、こいつらを倒すには熱が必要なのかも!」
「なるほど!そういうことなら、炎鳴流の極意を見せてあげるよ!はあぁぁーーっ!!」
アリーザが勢いよく足を振ると、それと共に炎が舞う。するとその炎に当たったスライム達はあっという間に蒸発してしまう。
「団長の言った通りみたいだね!やるぞー!」
「うん!」
2人は攻勢を強め、スライムの中に突っ込んでいく。スライムに触れられても殺傷能力はほとんど無いに等しく、むしろひんやりとして気持ちいいぐらいである。
「これで、とどめ!」
「もう全部倒しちゃったみたいだね。」
「うん!あー、楽しかった!」
よほど先ほどの試練で固まっていたのが堪えていたのか、今日一番と言っていい笑顔を見せる。
「あれ、扉開かないね。」
「身体についたスライム払っとこうか。よいしょっと。」
「そうだね。うわ、べとべとする~。んっ…と。」
あちこちに付着したスライムを払い終わると、扉が開く。
「お、開いた開いた!行こ!」
「うん。」
過酷だと思ったのは杞憂だったかもしれない、と思い直していたグランは、2人の頬が上気していることに気づかなかった。
■
【3階:暗熱の試練】
「あ、また扉の隣に書いてある…。″暗がりの迷路を進め″…だって。熱と関係無さそうじゃない?」
「入ったら分かるんじゃないかな。さっきの階は予想出来なかったし、入ってから考えたほうがいいかも。」
「団長にしては珍しいこと言うじゃん!あたしもちょっとそう思ってきたところなんだよね!」
ちょっぴり笑いながら部屋に入ると扉が閉まり、完全な暗闇と化す。一切の光が無い空間だった。
「ほ、ホントに何も見えないよ!?」
「アリーザ、離れないようにして。」
「うん…!」
思わず互いの肩の辺りを掴み、手探りで周囲をぺたぺたと触る。正面には壁がある通り、迷路なのは間違いなさそうである。
「あたしこういう頭使うの得意じゃないんだよなぁ…。」
「うーん、こういう迷路って、出口が迷路の外側にある場合は手を端に当てながら進めば必ず辿り着けるんだけど…。」
「え、迷路ってそうなの!?」
「そうなんだ。でも、そうじゃなかった場合…例えば中央にあるスイッチを押さないと壁があるとかだと辿り着けないんだよね。」
「じゃあ、どうするの?」
おそらく不安な顔をしているであろうアリーザの方を向いて考える。ここはあくまで熱の試練であり、熱が試練であるか、役に立つはすである。
「とりあえず、手…繋ごうか。離れ離れになると大変だし。」
「う、うん…!」
探り当てて手を握ると、驚くべきことにそこが仄かに明るくなる。
「え、なにこれ…!?」
「もしかしたら…!アリーザ、左手も出して。」
「分かった!」
もう片方の手も繋ぐとそこも明るくなり、少しだけ前が見えるようになる。
「なるほど、2人分の体温があるところが明るくなるんだ。」
「へー、こんな仕掛けあるんだ…!」
感心しながら脱出の糸口を見つけた2人は迷路に繰り出す。基本的には片手を壁に当てつつ、中行きの道が無いか注意を払いながら進んでいく。
「あ、待って、団長!ここ、狭いけど道かも…!」
「え?あ、本当だ…!」
中側を注視していたアリーザが小道を見つけ、そこを通ることにする。道に近かったアリーザを前にして小道を進むと、アリーザが途中で立ち止まる。
「あれ、行き止まりみたい。ごめん、団長…。」
「まあ、迷路だからね。戻ろうか。」
アリーザの手を引っ張るために腕を上げると、アリーザが声を上げる。
「あっ、ここ何か書いてある!ちょっと手近づけてみせて!″高熱が道を開けるだろう″…。」
「高熱か…。」
そうは言ってもこんな狭いところでは技は出せないし危険すぎる。グランがそう思案していると、アリーザがグランの手を強く引っ張る。
「こういうこと…じゃないかな…。」
「ア、アリーザ…!」
狭い道に2人が密着して入る形になると、当然その触れ合っている部分が光りだす。
「ほら、開いた!狭いけど、これで進もうよ!」
「そ、そうだね…!」
今の体勢は非常に悪い。なにしろアリーザの胸がグランのズボンに当たって擦れているのである。
(心頭滅却すれば火もまた涼し、だ…!)
熱の試練でなにを、という気がしないでもないが、グランとしては一大事である。絶対に事が起きてはならないのだから。
「あっ、団長が言ってたみたいにスイッチあるよ!」
「押してみよう。」
「うん!」
小道を抜けた先のスイッチを押すと、周囲の壁が無くなっていき、扉が開く。そこから明かりも入って見えるようになる。
「よーし、行こ行こー!」
そのままアリーザに手を引かれてグランは次の試練へと向かうのだった。より一層、アリーザの顔が赤くなっているのに気がつかないまま。
■
【情熱の試練】
3階で手を繋いだまま2人は部屋の前まで辿り着き、ハタと気づいて手を離し誤魔化すように試練の内容を探す。
「ど、どこにも書いてないね…!」
「うん。もしかしたら、1階みたいに中に書いてあるのかも。ちょっと軽く開けてみようか。」
「そ、そうだね!」
戻れるように扉を押さえながら中に入ると、そこには再び大量のスライムが蔓延っていた。
「またこいつら!?」
「…みたいだね。」
「どうせこいつら強くないし、一気に倒しちゃうね!」
「うん、頼んだよ。」
「全力で蹴散らすよ!鳴神!」
部屋中に火柱が立ち、スライム達を文字通り蹴散らしていく。一網打尽といったところだろう。しかし、先ほどと違う点が1つあった。
「まさか、こうなるとはね…。」
「ごめん、団長…。」
「いや、僕もいいって言ったし…。」
2階のスライムとは性質が違ったのか、倒せこそしたものの体液は盛大に飛び散り、2人は思いっきり被っていた。
「まあ、これを払えばいいんだよね…べとべとする~~。」
「しょうがないよ…って、あれ?」
「全然取れないよ!?」
不思議なことにスライムの吸着が異様に強く、全く剥がすことができない。炎を出そうにも自身に向けては出来るわけがない。
「そうだ、試練を見よう…!ええと、″スライムは相方が取ることができる″…!?」
「ええっ!?」
それはつまり全身に触るということであり、本来触れてはいけない場所も触れざるを得ない。
「…しょーがない!あたしがやっちゃったんだし!で、でも、あんまりじろじろ見ちゃだめだからね!?」
「わ、分かってるから…!」
試練のためにもやらざるを得ないのは明白であり、頭、肩、腕、手、足、腹部とスライムを取り除いていく。そのたびにアリーザの吐息が漏れるが、グランは頭から締め出して淡々と進める。
「そ、その、触るから…。」
「うん…。んっ…♡はぁっ…♡」
胸についたスライムを取り除いていくと、よりアリーザの吐息が濃くなる。
「はくっ…♡んっ…♡はっ…♡」
「こっちは終わったよ。その、次は下触るから。」
「分かってるってば…んくっ…♡んぅ…♡ふぅ…♡は…♡はぁ…♡はあぁ…♡」
下腹部から股までも取り終わり、アリーザの方は完了する。
「つ、次はあたしが団長の…取るね。目は開けちゃだめだから!」
「うん、よろしく…。」
アリーザはグランと同じように当たり障りの無い箇所から取り除いていき、最後に股の辺りが残る。
「さ、触るからね…!」
「うん…。」
チラっと目を開けるとアリーザの顔は真っ赤であり、息を乱していた。少し匂いを嗅いでいたりもしているのを見て、すぐにグランは目を閉じる。
(心頭滅却、心頭滅却…!)
「よし、取れたよ…!」
「ああ、ありがとう。」
グランが必死に抑え込んでいる間にどうやら終わったらしい。努めて平静を装い、アリーザには気づかれてはいないだろう。
(あたし、なんか凄いことしちゃってた気がする…。)
(危なかった…。それにしても、何か試練がおかしい気がする…。)
■
【放熱の試練】
「また扉に入る前に書いてないね。」
「うん、入ろう。」
気まずさから2人の口数は少なくなり、事務的なものになってしまう。さっさと入ると、そこはカーペットが敷かれているだけで何もない部屋だった。
「ええと、あったあった。なになに…″互いの熱を高めて放出させよ″…だって。どういう意味だろ?」
「…なるほどね。」
グランもようやくこの5つの試練の本当の意味に察しがつく。″熱″は熱でも性や愛の熱であり、男女2人が燃え上がるための場所であろう。最初の試練がきつかったのはアリーザがドラフであるためであり、当時はドラフやハーヴィンがこの村にはいなかったのかもしれない。
「ねえ、黙ってるけど団長分かる?」
「あ、あーー……うん。ま、まあね。」
「じゃあ早く教えてよー!」
そして問題なのはグランとアリーザは男女の関係でもないし、特にアリーザは想い人がいることである。しかし、試練はクリアしないとここから出ることは出来ないのもまた事実だった。
「怒らないでね?」
「ん?どういうこと?」
明確に意識すると、ついアリーザのアピールの強い箇所に目がいってしまいそうになる。なんとか目線をアリーザの顔に固定し、自身の推理を告げる。
「多分なんだけど、つまり…これはお互いを絶頂させる…ってことじゃないかな。た、多分だよ!?」
「ぜっちょう…?え、ぜ、絶頂!?絶頂ってあの!?」
「多分…。」
「きゅ、急にそんなこと言われても…!説明してよ!」
「うん、1つ目の試練からだけど…」
グランは考察しながら1つずつ説明していく。1つ目の試練は本来大変なものではなく、体勢的に互いを見て語り合う場であろうこと。2つ目の試練は炎で倒してしまったが、他の試練を顧みれば2人で協力して倒す方法があったであろうこと。3つ目の試練はより密接になるためのものであろうこと。4つ目の試練はより自発的に互いに触れるためのものであろうこと。そしてスライムには何か身体に影響を与える遅効性の効果があったこと。
「何かって……だ、団長、それ…!?」
「アリーザこそ…!」
2人共サッと目線を逸らして身体を後ろに向けたものの、股の辺りを指し示しているのは明白だった。グランの方はズボンが隆起して染みができ、アリーザの方も染みどころか液体が足を伝っている。
「ごめん、こんなつもり無いんだけど…!」
「あ、あたしもごめん…!全然、気づいてなかった…あはは…。」
(ど、どうしよ…!収まりそうにないし…!ホ、ホントにするの…!?)
「ア、アリーザ…。」
「ひゃい!?」
「とりあえず、どうにか他に出る方法が無いか探さない?」
「あ、う、うん!そうだよね!」
(そうだよ、こういう時こそ冷静にならなくちゃ!)
元来た扉からぐるっと反対側の扉まで、2人は別れて調べていく。しかし無情にも、当然ながら脱出路など無く、扉も頑丈で攻撃してもビクともしない。
「あたた…だめ、動かないよ…!」
「魔法で保護されているんだろうね。硬いのもあるけど、効いてないって感じがする。」
2人して扉の前で立ち尽くしてしまう。手が尽きたことで集中力が切れると、互いの匂いが鼻につく。
「ね、ねぇ…それ、痛くないの?」
「いや、へ、平気だよ!?全然!」
「その、思ったんだけどさ…!相手を絶頂させれば、いいんだよね!?」
「え、そりゃあ、そうだけど…けどアリーザ…」
「べ、別に最後までしちゃうわけじゃないしさ!出れないままじゃ困るし!?元はと言えばよく調べないで行こうって言ったあたしが悪いんだから、気にしないでよ!ね!?」
「アリーザ。無理しちゃだめだよ。」
「でも、無理でも無茶でもしないと…!みんなだって夜には待ってるし!」
「それは…そうだけど。」
今日は夜には戻ってパーッと食べようという話になっている。もちろん参加は自由だが、団長のグランがいないのは目立ち過ぎるし食事どころではなくなってしまうだろう。
「あたしがいいって言ってるんだからいいの!ほら、まずは団長があたしに触ってよ!」
アリーザはそう言ってグランの手を取ると、自身の腰の辺りに触らせる。
「ぼ、僕から!?」
「だって、あたしあんま分からないし…!そりゃ、ちょっとは知ってるけど、誰かにしたことなんて無いんだから…。それに、男ならリードして欲しいっていうか…。」
「わ、分かったよ…!じゃあ、その、触るから…!嫌になったら、言ってね?」
「うん…。」
2人共これはあくまで必要なことだと自分に心の中で言い聞かせ、距離を近づけていく。グランはアリーザを座らせ、それに寄り添う形になる。
「んっ…♡はっ…♡あぁっ…♡はくっ♡あっ♡はあぁ…♡そこ、ビリッてきて、うぁ♡ぁああ♡」
「ここが気持ちいい?」
「うあぁぁ♡そこ、くる♡はあぁ♡あっ♡あはぁ♡団長って、こういうのも出来るんだね、はぅ♡あぁっ♡」
どうやらアリーザはグランが他の団員達と関係を持っていることを知らないらしい。騙しているようで少々罪悪感はあるが、アリーザには言わないほうがいいだろうとグランは判断する。
「はあっ♡はっ♡あぁぁ♡んんっ♡あっ、はあ♡くぅ♡あぁん♡団長、そこ、はあぁぁ♡♡」
(あたしのあそこ、もう凄い音しちゃってる♡団長の指でぐちゅぐちゅ掻き回されて気持ちよすぎるって♡もう、やばい♡)
「団長♡ね、団長♡あたし、あはぁぁ♡はぅっ♡はあぁぁ♡もう♡んくうぅ♡」
「イキそう?」
「うん♡イキそう♡はあぁ♡あっ♡はああ♡イキそ♡ああぁぁあぁ♡♡」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡♡♡
「ああぁぁぁーーっ♥️♥️♥️はあっ♥️あっ♥️はあぁ♥️はあ♥️あたし、イっちゃった…♥️」
大量に撒き散らされた体液で辺りのカーペットにはハッキリと染みができ、アリーザはそれを放心した顔で見つめる。
(こんなに出ちゃうなんて…♡あたし、最低だよ…♡でも、すごい気持ちよかった…♡)
「見て、アリーザ。」
「んぇ…?あっ…!」
出口の扉の方を見ると、その右脇にある燭台に火が灯っていた。左脇にも同じような火の無い燭台があることから、半分クリアしたのだと分かる。
(そうだ、次はあたしが団長をイカせないと…♡♡あたしが、団長を…♡)
「団長…♡次、あたしの番だから…♡」
「うん…よろしく…。」
アリーザがグランの前に跪いてズボンを脱がすと、グランのパンツにはどこが先端か分かるほどの隆起と染みができていた。ズボンに染みるほどなのだから当然だが、その強烈な匂いがアリーザを刺激する。
「ここに、団長のおちんちんが…♡♡」
止まらずパンツも脱がすと、既にカウパーが溢れているチンポがアリーザの目の前にあらわになる。
「すっご…♡♡これをイカれせばいいんだよね…♡」
(おちんちんってこんなに大きいの♡スタンのもこれぐらい大きいのかな…♡)
「これでいいかな…♡」
「ああ、うんっ…!いいよ…!」
アリーザの手の動きはかなり拙いが、スライムのせいかグランはいつもより敏感になっており、十分な刺激になっていた。
「すっごい熱くて、ぬるぬるして…♡おちんちんってこんななんだ…♡」
「あくっ、あっ、はぁっ…!」
「両手のほうがもっと良かったりするかな…♡」
アリーザは握り方や擦り方を様々に変えてグランの様子を伺い、段々と動きが良くなっていく。
(あたしの手もぬるぬるになっちゃってる…♡おちんちんビクビクしてて、これが中に入るんだ…♡)
「あ、そうだ、団長♡こういうのはどうかな♡んっ…しょっと♡ぱいずり?って言うらしいんだけど…♡」
「気持ちいい…!っていうか、アリーザが知ってると思わなかったよ…!」
「昔、ママが悪乗りして言ってたから…ってそんなこといいでしょ♡ほら、こういうの、どう♡」
これもやはり拙いが、ぐにぐにと力を入れているために刺激が強く、一気に終わりが近づいてくる。
(団長のおちんちん、あたしのおっぱいでも隠れきらないよ♡確か、ママはすっぽり入ったりして可愛いなんて言ってたのに…♡ママのほうがおっぱい大きいけど、それでもなんか凶悪って感じだし、もしかして団長のって普通じゃないのかな…♡)
「おちんちんがどんどん熱くなってる♡もしかしてイキそうなの?」
「うん、もう、やばい…!」
「分かった♡じゃあもっと頑張ってイカせちゃうから♡」
アリーザが動きを強くすると、ぬちゅ♡ぬちゅ♡っと音が大きくなり、熱が高まっていく。
(全部包むようにして…♡気持ちよくなるようにいっぱい動かさないと♡匂いも音も凄くて、あたしも熱くなっちゃうよ♡)
「やば、出る…!」
「出して♡あたしのおっぱいに出していいから♡」
どびゅううぅぅ♡♡どびゅ♡どぐっ♡どぐっ♡どくっ♡びゅ♡びちゃ♡びちゃ♡
「団長の凄い♡♡あたしのおっぱいにこんなたくさん♡熱いよぉ♡わ、飛んできた…♡はあぁぁ…♡」
「ごめん、顔に飛んで…。」
「ううん、いいよ♡あたしがイカせたんだし♡」
(団長のおちんちん、絶対普通じゃない♡こんなに出るわけないもん♡大きくて熱くて…♡匂いも…♡あたしの身体が勝手に疼いちゃうよ♡)
2人して息を整えていると、扉の左脇の燭台にも火が灯り、ついに扉が開く。
「アリーザ、ほら、開いたよ!」
「ふぁ…♡あ…うん♡やっと終わったんだね!」
雑に服を直しつつ、扉の先へと向かう。大変だったが、これでなんとか終わりだと思うと足が速くなる。
「え…なんで…?」
「か、階段…!?」
しかし、扉の先には見飽きた階段が6階へと続いていた。
「いや、とりあえず、登ろう。」
「うん…。」
まだ足腰が万全でないためゆっくりと登っていく間、どうしても互いの身体が目につく。いや、ついチラチラと見てしまっていた。
(団長のおちんちん、少し落ち着いたみたいだけどまだ大きい…♡男って1回出したら終わりじゃないの…♡)
(アリーザの身体にかかったままで…見ないようにしないと…!でも…!)
■
【最上階】
階段を登りきって扉を開けると、そこは四隅に火の灯った燭台とベッド、そしていつもの先への扉とその上に″出口″とだけ書かれていた。
「試練は5つだったんじゃ…。」
「うん…どこにも試練の内容は書いてないみたい。」
確かに入る前にも後にもどこにも書いてはいなかった。流石にそれは注意していたので見落としたはずはない。
「ねえ、団長…♡これってさ…♡最後までしなきゃいけないってことだよね…♡」
「ア、アリーザ…。」
アリーザを見やると、その顔は完全に発情し、自身の格好など気にせずグランに正面を向いていた。
「しょうがないじゃん♡やらないと出られないんだからさ♡」
「けど、流石にそれは…!うっ!」
「ね、団長の
アリーザはグランの手を取ると強引に秘所に触らせる。
「ごくっ…!」
「もうびちゃびちゃになってるでしょ♡あたしのせいでこんなところ来ちゃったんだもん♡しよ♡」
「でも、アリーザはそれでいいの…!?」
「いい♡誰だってこの状況だったらやるしかないんだし♡それにその、あたし…多分、処女じゃないから…♡」
「え、どういうこと…?」
「昔さ、修行の加減が分からなくてやりすぎちゃったことあって…。血が出たことあるんだよね。だから多分、そのときに破けちゃったのかなって。」
「そ、そうなんだ…。」
「まあ、そうじゃなくても、あいつにはそう言えばいいからさ!だから…今日のことは秘密にすれば大丈夫だから…しよ♡あたし、もう我慢できない♡」
そう言い放つとアリーザはグランをベッドに押し倒して、グランのズボンに手をかける。
「ちょ、アリーザ!」
「はああぁぁ…♡♡やっぱり団長のおちんちん、大きくなってる♡団長だってしたいんじゃん♡」
「それはだって…そうなるよ…!」
「見てよ、あたしの♡もうこんなトロトロになっちゃってるんだよ♡おあずけなんてさせないよね♡」
アリーザは既にパンツを脱ぎ、チンポの上で服をたくしあげてグランによく見えるようにしていた。胸も服から出すと片手で持ち上げて離し、たぷんっと揺らして分かりやすく挑発する。
「もう、挿れちゃうから…♡♡あぐっ、はあああぁぁああ♥️♥️♥️♥️ああぁぁ♥️♥️」
「アリーザ、そんないきなり…!」
アリーザは加減もなく一気に腰を降ろして根本まで咥えこんでしまう。その股からは血の代わりに体液が飛び散り、身体を大きく仰け反らせる。
(イったああぁぁ♡おちんちん奥までごりってきて、痛きもちいいよお♡♡頭飛びそう♡♡)
「はあっ♥️あっ♥️はあぁ…♥️かはっ…♥️ああっ…♥️」
「アリーザ、大丈夫…?」
「へい、き…♥️イっちゃった、だけだからぁ…♥️こんなんで、へばったりしないし♥️動くからね♥️」
ばちゅ♡ばちゅ♡ぱちゃ♡ぶちゅ♡ばぢゅ♡
(これ、頭に響く♡すぐイっちゃいそう♡動くたびに全部ぐりゅってなって♡気持ちいいよお♡イキそうなのに、腰止まんない♡)
「ああっ♥️はぐっ♥️はあ゛っ♥️あたし、またイキそ♥️イク♥️はああ゛っ♥️イグッ♥️ぅああ゛っ♥️」
「アリーザ、激しすぎ…!」
「だって、気持ちいいんだもん♥️止まらない♥️よお♥️ぁあ゛ーー♥️んくっ♥️はーー♥️はーー♥️はれ、腰、動かない…♥️」
(腰抜けちゃったかも…♡もっと動きたいのに♡もっとぐりゅっていっぱいしたいのにぃ♡)
「ねえ団長ぉ♡あたし、動けなくちゃったみたいだからぁ♡動いてよお♡あたしもっと気持ちよくなりたいのぉ♡」
アリーザは聞いたことの無いような猫撫で声でグランを誘惑し、グランもちょうど理性の糸が切れてしまったところだった。
ばぢゅ♡ぐぢゅ♡ばじゅ♡ずぢゅ♡ぐちゅ♡ばちゅ♡
「イグ♥️あ゛っ♥️はっ♥️ああ゛っ♥️イグッ♥️ごれ、すごい♥️団長のおちんちんでえぐられてぇ♥️おぐっ♥️イグ♥️イガされる♥️」
(気持ちいい♡気持ちいい♡気持ちいいよお♡一番奥まで届いて気持ちいい♡気持ちいいのどんどんくるぅ♡)
「団長お゛ぉ♥️あ゛ぁっ♥️もうあだし♥️イ゛ってるがら♥️はあ゛っ♥️あ゛あ゛ぁ♥️それ、ぎもちいい♥️よお♥️」
「もう、限界…!」
「出ひて♥️出していいがら♥️はあ゛ああ゛♥️あ゛あ゛っ♥️もっと、ぎもちよぐしでぇ♥️」
びゅるるるる♡♡びゅーーー♡びゅく♡びゅぷ♡びゅぷ♡どぷっ♡
「あ゛あ゛ーーーーーっ♥️♥️♥️♥️♥️はあ゛っ♥️ぁあ゛ーーーっ♥️♥️♥️イグッ♥️イグうぅーーっ♥️♥️♥️あ゛あ゛あぁぁ♥️♥️」
(熱い♡♡熱いのがいっぱいきてる♡熱いのでイクの止まらない♡団長の赤ちゃん出来ちゃうよお♡)
「はあ゛ーー♥️はーー♥️あ゛ーー♥️はーー♥️んぐっ♥️ねぇ団長ぉ♥️もっと♥️もっとしよ♥️」
グランはチラっと扉の方を見るも、特に変化は起きていない。
「ほら、まだ足りないんだよ♥️おちんちんだってまだしたいみたいだしさ♥️いいでしょ♥️ねーえー♥️」
アリーザはまだ痺れているのか大きくは動かさないものの、腰を前後にずちゅ♡ずちゅ♡っとわざと音を出してグランを煽ってくる。
「ていうか、中に出しちゃったけど…。」
「いーよもう♥️やらないと出られないんだしさ♥️」
ずちゅ♡ずちゅ♡…ばちゅ♡ばちゅ♡ばぢゅ♡
■
「はぁ……はぁ……はぁ……。アリーザ…扉、開いてるみたい、だよ…。」
「ふぁ…♥️うん…♥️」
おそらく夕方であろう時間に扉が開いていることに気づき、ようやく事なきを得る。そこかしこは2人の体液で濡れ放題だが、もう用はない。
「ああ…外に出る前に水浴びもできるみたいだよ。」
「分かった…♥️」
ごぽっ♡っとアリーザは精液を洩らしながら立ち上がってグランの側に行く。倦怠感の塊になった2人はぺたぺたと歩き、揃って水を浴びる。さっぱりしたら服を着て何も無かったことにするのだ。
「ねえ、団長…♡」
「なに?」
「あたし、まだまだ鍛練が足りないみたいだからさ…♡また今度、
無かったことにはならないかもしれない。