※この作品はR-18です。

【遺跡編完結!】聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜   作:オリーブドラブ

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遺跡編 強く気高き女騎士団は、迫る危難を斬り払う【挿絵追加】

 

 ――姫騎士ジルフリーデ、女騎士ラフィノヴァ、女戦士ベーナゼット、女盗賊ロザヴィーヌ。彼女達4人の活躍によって、アンジャルノン率いる帝国軍が聖国から撃退されたあの戦いから、すでに6年が過ぎていた。

 

 周辺国を恐怖に陥れた「帝国勇者」復活の報せ。その凶報により民衆に蔓延しつつあった暗澹たる空気も、新女王ジルフリーデがあのアンジャルノンを一対一で打倒したという吉報によって払拭され、聖国の治安は少しずつ安定を取り戻しつつある。

 

 そんな好ましい情勢に、さらなる追い風を与えるかのように。戦後、ラフィノヴァによって再編された新生聖国騎士団は、建国以来最強と謳われるほどの練度にまで到達していた。

 かつては他国の騎士と比べても軟弱と言われて来た聖国騎士団だが、それはもう昔の話でしかない。帝国軍を撃退し、この聖国に平和を取り戻した伝説の一行(パーティ)。その1人である団長ラフィノヴァに見込まれた才媛(・・)のみで構成された今の聖国騎士団は、すでに帝国騎士団にも引けを取らないほどの実力に達しているのだ。

 

 ラフィノヴァが団員達に課した訓練は苛烈という言葉でも足りないほどに凄絶を極めており、多くの候補生が脱落していた。その選抜を生き残り、晴れて新生聖国騎士団の団員として認められたのは――結果的に。皆、見目麗しい美女ばかりであった。

 今の聖国騎士団は、過去のどの世代よりも遥かに強い「歴代最強」だというのに。その新生騎士団の中には、男の騎士が1人も居なかったのである。

 

 雄の情欲を掻き立てる瑞々しい柔肌を持ち、生殖本能を鼻腔から刺激する濃厚なフェロモンを、その全身の隅々から分泌している極上の女体。そんな肉体の持ち主である女騎士達の記憶には、6年前の帝国軍による暴虐の数々が今も深く刻み付けられていた。

 

 端正な容姿と抜群のプロポーションに恵まれた、新生聖国騎士団の美しき女騎士達。そんな彼女達の母親や姉妹も、その例に漏れず見目麗しい美女ばかりであった。

 それ故に、彼女達の親族は皆――6年前の侵略の際、帝国軍の兵士達による凄惨な陵辱に晒されてしまったのである。豊かな肉体を隅々まで舐めしゃぶり、乳房も桃尻も、穴という穴も全て嬲り尽くす。そんな兵士達の蛮行に、聖国の美女達は為す術もなく犯し尽くされていた。

 

 かけがえのない家族達が、そんな恥辱を受けているというのに。その当時の女騎士達では帝国軍の兵士達にはまるで歯が立たず、退却を余儀なくされていたのである。

 王女であるジルフリーデが自ら剣を取って戦っていた時に、騎士という身分でありながら逃げることしか出来なかった。何よりも守り抜きたかった大切な家族が慰み者にされているというのに、騎士としての務めさえ果たせなかった。

 

 ――そんな苦い屈辱の記憶が、今の彼女達を突き動かしていたのである。帝国軍の慰み者にされていた国民達と同じ「女」であるからこそ分かる苦しみ。それを理解していながら、騎士としての使命を果たせなかった無力さへの怒り。

 その全てを原動力に変えていたからこそ。かつて逃げることしか出来なかった女騎士達は、ラフィノヴァが課した過酷な訓練を全て乗り越え、新生聖国騎士団の一員にまで登り詰めたのである。

 

 彼女達が過ごして来た6年間は様々だ。この聖国に留まり、直にラフィノヴァの下で訓練を重ねていた者も居れば、長い間武者修行の旅に出ていた者もいる。

 だが、6年間という年月に相応しい成果を獲得していることだけは間違いない。優れた才能を持った一流の騎士でも、10年以上の修練を要する「達人」の領域。彼女達はこの6年間で、すでにその域に到達していたのだ。

 

 6年前、家族が受けていたような陵辱に自分達も晒されるかも知れない。その覚悟を決めた上で戦う道を選ぶと決めた彼女達は、並の男騎士達とは信念の「格」が違うのだ。

 そんな彼女達の並外れた気迫と才覚に圧倒された結果、男の騎士達は1人もこの精鋭部隊には入れなかったのである。王城直属の騎士団が女だけで構成されたのは、聖国の歴史上初のことであった。

 

 雄の劣情を煽るフェロモンをその柔肌の隅々から分泌し、生殖本能を掻き立てる色香と美貌と併せ持つ、気高く凛々しい絶世の美女。

 そんな者達ばかりで構成されている新生聖国騎士団だが、その美しさに油断した者は必ず痛い目に遭うことになる。今の彼女達の実力はすでに、「ランペイザー盗賊団」を壊滅させた伝説の冒険者達にも劣らぬ域に達しているのだ。

 

 聖国騎士団専用鎧(ビキニアーマー)によって強調される蠱惑的なボディライン。扇情的な柔肌。その色香に惑わされた敵対者は皆、今回の山賊達のように徹底的に叩き伏せられて来た。

 獣欲だけの愚物が、気高く美しい彼女達の柔肌に触れられる道理など無いのである。彼女達が積み重ねて来た6年間の鍛錬は、あらゆる理不尽を跳ね除ける圧倒的な強さを齎していた。

 

 ――の、だが。この時の彼女達はまだ、知らなかった。

 

 遺跡の奥から様子を伺っていた山賊達が言っていた通り。気高い女騎士という仮面が剥がれ落ちれば――その下には、1匹の雌の貌が隠されているのだということを。

 この先の遺跡に待ち受けている媚薬の罠によって。その淫らな雌の貌が、下衆な男達の前に晒されてしまうのだということを。

 

 ◇

 

 山賊団の最高戦力だった、獰猛にして屈強な元帝国兵達。彼らの群勢を一蹴した聖国騎士団は、敗れた後も無謀な挑発を繰り返して来た男達の背中や腹に、1人当たり合計50発もの蹴りを叩き込んでいた。

 その後、倒れたままピクピクと痙攣している男達を放置して、ラフィノヴァ達は薄暗い遺跡の内部へと突入して行く。彼女達が装備していたカンテラによって照らされた道は、複雑に入り組んだ迷路のようになっていた。

 

「このような辺境の地に、まだこれほどの遺跡が隠されていたとはな。……確かに、奴らが根城にするにはうってつけだったということか」

「聖国の地を踏むことさえ許してはならない帝国人が、よりにもよって太古の遺跡に潜伏していたなんて……。これほどの横暴、騎士団として見過ごすわけには行かないわね」

 

 先頭を進むラフィノヴァはカンテラを前方に翳し、鋭い双眸で周囲を確認しながら慎重に進んでいる。1歩踏み出すたびにたぷんたぷんと揺れ動く白い乳房と桃尻から、淫らな匂いの汗がつつ……と滴り落ちていた。彼女の後方を歩むセシリアは、義憤に駆られ眉を顰めている。

 

「ま、そのクズ共も今さっき蹴散らしてやったばかりなんだけどな。あの程度の連中が精鋭だってんなら、私達の勝ちはもう決まったようなもんだよ」

「そうそう、メランの言う通り。あれより強い奴が居ないなら、私達が負けることなんて絶対に無い。早く任務を終わらせて、皆に成果を報告しないとっ!」

「そのためにも、残りの雑魚共を見つけ出してさっさとケリを付けてやらないとね。大人しく降伏してくれるならこっちも楽なんだけど……あいつらのことだし、また力の差も分からずに掛かって来ちゃいそうだわ」

「それならもう一度、徹底的に叩きのめしてやれば良いだけのことよ。……こっちも敵討ちはまだ終わってないんだからね」

 

 一方。セシリアの後に続いているメラン、ユラン、マトイ、サーシャらは、自分達の勝利をすでに確信しているのか、余裕の笑みを浮かべながらカンテラを手に歩みを進めていた。好戦的な表情を露わにしている彼女達は、カツンカツンと足音を鳴らすたびに、特大の爆乳と巨尻をばるんっと弾ませている。その乳房の谷間や桃尻の隙間、鼠蹊部の線には、むせ返るような芳香を帯びた汗がじっとりと染み込んでいた。彼女達の汗ばんだ肉体からは、濃厚な雌のフェロモンがむわりと匂い立っている。

 

「お前達、まだ任務が終わったわけではないんだ。最後まで気を抜くなよ」

「わぁかってるって。ったく、団長は相変わらずだなぁ」

「心配しなくても、私達なら絶対に負けないよ。姐上」

 

 カンテラで前方を照らしながら先頭を歩むラフィノヴァは、やや自信過剰な彼女達の立ち振舞いに危うさを覚え、注意喚起している。しかしメランやユラン達は高慢な微笑を崩すことなく、団長の後に続いていた。セシリアが注意深く周囲を観察する中、マトイやサーシャ達も不敵な笑みを浮かべている。

 

 

【挿絵表示】

 

 

(……先ほど、遺跡前で我々が蹴散らした元帝国兵の山賊達。奴らは確かに、見下げ果てた下衆そのものではあったが……決して雑魚ではなかった。最後まで油断は禁物だな)

 

 自身の後ろに続いている、メランをはじめとする大勢の部下達。その様子を一瞥しつつ、ラフィノヴァは独り思案する。彼女の脳裏には、遺跡の外で戦った山賊達の姿が過っていた。

 新生聖国騎士団の戦力ならば、確かに容易く制圧出来る相手ではあった。だがそれは、天賦の才を持つ女傑ばかりが集まっている今の聖国騎士団と比べれば……という話に過ぎない。遺跡前でラフィノヴァ達が戦った巨漢達は紛れもなく、一人一人が「強者」と呼べる域に達していた。

 

(あの強さなら、辺境の駐屯兵達では歯が立たなかったのも当然か……。いや……それどころか、他国の騎士や並の冒険者達でも厳しかっただろう。「ランペイザー盗賊団」を壊滅させた伝説の冒険者達や、我々……あるいは「帝国勇者」に相当する戦力でもなければ、奴らの横暴を阻止することは容易ではなかったはずだ)

 

 一度剣を交えただけで、ラフィノヴァはあの山賊達が元帝国兵としても只者ではなかったことに勘付いていた。部下の女騎士達も肌でそれを理解していたのか、慢心することなく周囲を警戒しながらカンテラを翳し、団長の後に続いている。あの巨漢達よりもさらに手強い相手が現れようとも、決して怯まないように。

 

「ラフィノヴァ団長、見ろッ!」

「……!」

 

 その時。メランが上げた声に反応し、ラフィノヴァも咄嗟にハッと顔を上げる。騎士団がとある一室に辿り着いた瞬間、部屋の各所に設置されていた燭台がひとりでに火を灯し、辺りを明るく照らしていた。

 

 ラフィノヴァ達の行手を阻んでいるのは迷宮の複雑さだけではなかった。その迷路を抜けた先に仕掛けられていた山賊達の「罠」が、彼女達を待ち受けていたのだ。

 

「……!」

 

 燭台の灯火によって照らし出された、突き当たりの壁や左右の壁にある無数の「穴」。そこから飛び出して来た矢の嵐が、聖国騎士団に襲い掛かって来たのである。

 

「どうやらアタシ達、早速手厚く歓迎されてるみたいねッ……!」

「このような古い遺跡の罠がまだ機能していたというのか……!? どうやら奴らは対侵入者用として、この遺跡の設備を利用しておったようじゃな……!」

「我が国の遺跡まで悪事に利用するなんて、なんて罰当たりな……! とことん地に堕ちたようね、帝国人ッ!」

 

 マトイ、レゾリューション、セシリア。彼女達3人をはじめとする女傑達は瞬時に臨戦態勢に入り、鋭い貌で全方位に意識を向けていた。古来よりこの地に根付いていた、歴史ある遺跡。その設備とも言うべきこの罠が、侵略者である帝国人が聖国人を攻撃するために利用している。

 そんな筆舌に尽くし難い不条理と屈辱に怒りを露わにする女騎士達は、初撃の矢を紙一重のところでかわしていた。腰に装着された彼女達のカンテラが、乳房や桃尻と共に左右に大きく揺れる。

 

「……各員構えろッ! 奴らに改めて、我々聖国騎士団の力を思い知らせるのだッ!」

「了解ッ!」

 

 ラフィノヴァの凛とした叫びに対する、女騎士達の艶やかな声が響き渡る。初撃の回避を終えた彼女達は乳房や桃尻をばるんっと弾ませ、輝く汗を飛び散らせると、即座に自分達の武器や拳を構えていた。

 

「文字通り、矢の雨……ってわけだね……!」

「上等っ……!」

 

 その装備の内容は様々だが、アイズやサーシャ達は皆、各々の武器や技の扱いにおいてはすでに「達人」の域に達している。彼女達がたわわな果実や臀部を揺らしながら、勢いよく振り抜いた刃は――全方位から飛んで来る矢の雨を、瞬く間に斬り落としていた。

 

「はぁあッ!」

「せぇぇいッ!」

 

 だが、2本の腕で振るう刃だけで凌ぎ切るには、矢の「手数」が余りにも多過ぎる。それでも彼女達は諦めることなく、スラッと伸びた艶やかな美脚を振るい、その流麗な回し蹴りで矢の雨を打ち払って行く。手に持った武器や盾だけが、矢を防ぐ手段ではない。

 

「……やぁあッ!」

「ハァッ!」

「よっ……とッ!」

 

 徒手格闘の達人であり、蹴り技を得意としているフィア、メイメイ、リンの回し蹴りは特に鮮やかであった。I字バランスも軽々とこなせるほどの柔軟性を持つ彼女達は、雌の匂いを放つ股間を大きく開いて爪先をピンと伸ばし、勢いよく美脚を振り抜く。真っ直ぐに伸ばされた肉感的な美脚は芸術的な弧を描き、遠心力を乗せた一撃で矢をへし折っていた。

 淫らな汗の香りが深く染み込む鼠蹊部や膝裏が、むわりと匂い立ち。蹴りが命中した瞬間、その衝撃の波紋がスラリと伸びた美脚を通じて扇情的な全身に伝わり、乳房と桃尻をぷるんっと弾ませる。

 

 ――真の達人とは、己自身を刃とする者のことを云う。そんな自分達の団長(ラフィノヴァ)の教えを忠実に守り抜き、女騎士達は己の体術も武器にして、四方八方から飛んで来る矢を斬り払い続けていた。

 

 そんな彼女達の不意を突くように、突如穴から矢ではなく、槍が飛び出して来る。だが、刃先に宿る殺意を直感で見抜いていた女騎士達は、その不意打ちも紙一重のところで回避していた。

 

「ふぅッ……!」

「えいッ……!」

 

 鮮やかなバック宙や側転、ベリーロールなど、軽やかな身のこなしで槍をかわし、間一髪のところで窮地を脱するユトやアウルム達。軽量化によって高い機動性を獲得した、聖国騎士団専用鎧(ビキニアーマー)があってこその動きだ。

 彼女は瑞々しい乳房や桃尻をぷるんぷるんと揺らして、その汗ばむ全身から淫らな汗を散らしながら。巧みな身のこなしと鮮やかな技で、流水の如く矢と槍の嵐を切り抜けて行く。

 

 激しい回避運動によってさらに汗ばむ女騎士達の淫らな体臭は、さらに淫靡かつ濃厚なものとなり、この遺跡の一室に充満して行く。

 団長であるラフィノヴァのそれは一際特濃(・・)であり、地を蹴って大きく宙返りした際、優美な背を大きく仰け反った彼女の爆乳と爆尻が勢いよく弾むと、その谷間や腋、鼠蹊部で熟成されていた汗の香りがぶわっと辺りに広がっていた。

 

聖国式闘剣術(せいこくしきとうけんじゅつ)――月鋭剣(げつえいけん)ッ!」

 

 そんな彼女は颯爽と着地した瞬間、背中の両手剣を引き抜くと素早く真横に薙ぎ払う。満月の如き弧を描く刃が強烈な風圧を生み出し、彼女や団員達を狙っていた矢と槍は根刮ぎ吹き飛ばされてしまうのだった。

 

「ひゅう、さすが団長……! あんな剣技でぶった斬られたら、どんな相手も一瞬で真っ二つね……!」

「私達も、姐上に負けていられないね……! はぁッ!」

 

 その威風堂々とした剣技と迫力に、マーマリアやユラン達も思わず息を呑む。だが、彼女の技に見惚れている場合ではない。他の女騎士達も自らの得物を振るい、絶え間なく飛んで来る矢と槍を撃ち落とし続けて行った。

 

「んはぁっ、はぁあっ、ぁあっ、はぁっ……!」

「全員、無事かっ……!? はぁっ、んぁはぁっ……!」

 

 ――そんな彼女達が息を荒げ、艶やかな唇から官能的な息を吐き始めた時。ようやく「罠」も底を尽いたのか、辺りは静けさを取り戻していた。

 射出の直前に聞こえて来る装填音は確かに耳にしたのだが、肝心の矢も槍も穴から出て来なくなっている。その静寂を確認したラフィノヴァは、じっとりと汗ばむ白い爆乳と爆尻をぶるるんっと揺らしながら、周囲の団員達の様子を見渡している。

 

「はぁっ、んはぁっ、はぁうっ……へ、平気ですよ団長。私達を誰だと思ってるんですかっ……!」

「こ、この程度っ……んはぁっ、はぁあっ……私達なら、ら、楽勝ですわっ……!」

 

 淫らな匂いが立ち込めるこの一室の中で、全ての矢と槍を凌ぎ切ったマトイやアルシア達。彼女達はしとどに汗ばんだ肉体を揺らしながらも、しっかりと両の脚で立っている。露わにされている柔肌には、一つの傷も付いていない。

 

 あまりの「手数」に少しばかり苦戦していた彼女達だが、聖国最強の騎士団はこの「罠」を無傷で乗り切っていたのだ。並の冒険者一行(パーティ)なら最初の矢で全滅していたところなのだが、強く気高い女傑達は、その柔肌にかすり傷すら残していない。

 

(……? なんだ……何かおかしいぞ……!)

 

 そんな彼女達の勇姿を目の当たりにすれば、本来ならその心強さに安堵の笑みを浮かべるところなのだが。団長として彼女達の成長を支えて来たラフィノヴァは、部下達の「異変」に眉を顰めていた。

 

 団員達の本来の体力と照らし合わせて見ると、今の彼女達はあまりにも「疲れ過ぎている」のだ。確かに先ほどの矢と槍の嵐は厄介な罠だったが、普段の彼女達ならもっと余力を保ったまま凌ぎ切れていたはずなのである。

 

「は、ぁあっ……! はぁ、はぁあっ……!」

「んふぅうっ、はぁあぅっ……!」

 

 しとどに汗ばみ、扇情的な光沢と雌の匂いを全身から放っている女騎士達。

 息を荒げる彼女達はたわわな乳房と肩を揺らし、くびれた腰を蠱惑的にくねらせながら、安産型の桃尻をぷるぷると弾ませている。乳房の谷間や鼠蹊部の深淵に染み込み、淫らな匂いを振り撒く彼女達の肉体は、「発情し切った雌」のように火照って(・・・・)いる。

 

 潤んだ瞳をうっとりと細め、甘い吐息をぷっくりとした桜色の唇から漏らしている彼女達は、まるで雄に媚びる雌のように切ない表情を浮かべていた。

 

「んっ……ふっ、うぅっ……!?」

 

 その一方で。自分自身も団員達と全く同じ状態に陥っていることにも気付かぬまま、ラフィノヴァはジンジンと疼く専用鎧の内側(・・)に、焦がれるようなもどかしさを覚えている。

 

 超弩級の爆乳の先端部にある、桃色の乳首。その突起は鎧を内側から押し上げようとするかのように激しく熱り勃ち、胸部装甲の裏面に擦り付けられている。異様に敏感になった乳首が装甲の裏を擦る感覚は、乳腺を通じて全身にゾクゾクと走る「快感」を齎していた。

 パンティ型の鎧に守られた秘所も、その裏側で逸物を欲する雌の如く濡れそぼり、蜜壺から溢れ出る愛液でパンティの内側を水没させている。ずくん、と疼く下腹部の熱は降り始めた(・・・・・)子宮の動きに異変を齎しており、その異変は愛液の大量分泌という現象に繋がっていた。

 

「んっ、はぁ、ぁあんっ……!?」

 

 パンティ型の装甲に守られ、密閉されている秘所。そこから漏れ出た淫らな液体はむっちりとした太腿から脹脛、足先へと滴り落ちて行く。どくん、どくんという発情の鼓動に合わせて、股間の蜜壺から分泌された愛液がしとどに溢れ出し、パンティ型装甲から滴り落ちて行く。

 その雫が柔肌をなぞる感覚だけで――気高く凛々しい騎士団長だったはずの女傑は、軽く達した(・・・・・)かのような快感にゾクゾクと仰け反ってしまった。彼女は戸惑いの表情で目を剥き、艶やかな唇を開いて淫らな嬌声を漏らしている。

 

「だ、団長……!?」

「どっ、どうされましたのっ……!?」

「はぁあっ、んはぁっ……! な、何でもない、心配するな……!」

 

 ラフィノヴァと同じ「異変」に全身を苛まれ、苦悶の嬌声を漏らしながらも、団長の身を案じるリリーナやアルシア達。彼女達に心配を掛けまいと、ラフィノヴァは普段と変わらぬ気丈な笑顔を見せようとしていたのだが――その貌はすでに、発情を抑え切れない雌のように蕩け切っていた。

 

(な、何かがおかしいっ……! 誰1人として傷一つ負っていないというのに、団員達の消耗があまりにも激し過ぎる……! 穴から出て来た矢や槍には、特別な仕掛けも無かったはずだが……!?)

 

 矢と槍の切っ先に、毒物の類が塗られていたわけではない。仮にそうだったとしても、全員が完全に回避しているのだからその線はやはり薄い。

 ならば、自分達の身に起きているこの「異変」は一体なんだと言うのか。まるで突然、己の身も心も快楽に溺れ、1匹の雌に成り果ててしまったかのようなこの感覚は。

 

(……媚薬の(こう)!? まさか、矢と槍に紛れてこの穴から……!?)

 

 その感覚に既視感を覚え、そこから6年前の恥辱をフラッシュバックさせたラフィノヴァは――ハッと顔を上げると、部屋中に開けられている「穴」に視線を向ける。

 

 いつしかそこからは、桃色の霧が音も無く流し込まれていたのだ。よく目を凝らさなければ視認することも難しい違法薬物の噴霧が、この一室に充満していたのである。

 




 今回はエロ展開への布石となる、ラフィノヴァ達のアクションシーンのお話となりました。次回からはようやく本章の「本筋」に入って参ります(*´꒳`*)
 それから、今回の挿絵はたなか えーじ先生に有償依頼で描いて頂いたものになります。たなか先生、この度は誠にありがとうございました!m(_ _)m

お気に入りのキャラがいましたら教えてくださいませ〜(*´ω`*)

  • ジルフリーデ
  • ラフィノヴァ
  • ベーナゼット
  • ロザヴィーヌ
  • アリアレイテ
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