リリアナと入れ替わりでエリカは家へと帰り。
空いている部屋へとリリアナを案内して、リリアナが荷物の整理をしている間に俺はお風呂に入ることにした。
「まさかリリアナが家に住むことになるなんて」
長期の休みは向こうで過ごしたから別に珍しく違和感もないけど、その時はカレンや獣群師団の構成員も居たから二人っきりという状況はあまりなかった。
「親が使ってたダブルベッドがあるけど、布団は押入れに入れっぱなしで使える状態じゃない。今度の休みにリリアナの茶碗かコップとか必要なもの買ってこないといけないな」
お風呂から上がると整理が終わったリリアナは制服からいつか見た私服に着替えていた。
「リリアナ、お風呂空いたから入りな、洗面所に未使用に青のバスタオルが置いてあるからそれ使いなよ」
「分かりました、お風呂頂きます。あとカレンから主宛に荷物を預かっていますので確認しておいてください」
机の上には茶色の紙袋が一つ置かれている。
カレンが俺に荷物か珍しいな。
濡れた髪をタオルで拭きながら、紙袋から中身を取り出すとその正体は小説。別段珍しくもない普通の単行本だが、問題はその本の種類だ。
「…何故に官能小説と恋愛小説しかも結構アダルティ?」
合計で五冊の小説にカレンが入れたであろうメモ紙が一枚入っていた。
折られたメモ紙には、『リリアナ様が購入した官能小説と同じものを入れていきます。プレイにお役立てください』と書かれている。リリアナ…お前の買い物はカレンに筒抜けみたいだぞ。趣味の恋愛小説を書くこともバレてるし。
苦笑いしながら適当に手を取った一冊を髪を拭きながら適当に流し読みしていく。
内容は至ってシンプルな恋愛小説。
主人公の女の子を助けた男に恋心を抱いた女の子が男のメイドとして屋敷で雇われて、夜になると男にご奉仕をする。そして問題が起こった時は男を支えて共に問題を解決する普通の話だ。
どこか俺とリリアナにも似てなくもないけど、ここまでラブラブしてるか?……してるか。他のはどうだろ。
別の小説をてにとって開くと種類は官能小説。それも結構ハードなものらしい。
主人公の女の子が自分を買った男に毎晩調教される話。
縛られたり、玩具で遊ばれたり、裸で夜の公園を散歩させられたり、撮影しながらしたり、複数と行為したり、リリアナってド定番の恋愛ものが好きじゃなかったけ。
「お風呂ありがとうございました、主。何を読んでるいるのですか」
「ん、これか。これはカレンからの荷物だよ」
本の表紙を見せるとパジャマ姿のリリアナが固まった。流石に自分が買った官能小説と同じものを他人が持っていたら驚くだろうな。
「珍しいなお前がこんな本を買うなんて」
「それは、その…主との行為が、そのマンネリ化しないように、カレンに進められまして…」
…犯人はお前かカレン。
呆れと同時によくやったと思いつつ、いつの間にか隣に腰を下ろしたリリアナから香るシャンプーの匂いと発情する雌の匂いカンピオーネとなって強化された嗅覚は容易に感じとった。
@ @ @
リリアナside
まさか私の買った小説が主にバレるとは、といかカレンめまたやってくれたな!恋愛小説だけならまだよかった。官能小説の方は内容がハードなのもあるというのに。……別に主との夜が満足出来ないとそういうわけではない、優しくしてくれて、キスだって好きだし好ましい、それに…その、せ、セックスも嫌いではないが、本来なら私が主を気持ちよくさせて奉仕するべきなのに、私ばっかりが満足してしまっている。
その点、小説は参考になる。
メイドが朝、主を起こして朝のご奉仕をしたり、朝食をあーんと食べさせたり、口移ししたり、色々している。勿論、騎士として扱ってくれるのは嬉しい限りだ、だが、やっぱり女としても扱って欲しい時もある。
「なあ、リリアナ」
「は、はい!」
物思いに耽っていると主から突然、声が掛けられ、私は慌てて返事を返した。
「お前、発情してる?」
ッ!小説の事を考えているうちに私は興奮していたのか、しかも主の隣で!いや、確かに考えだすと止まらないが、まさか、そんな…胸に手をおいて体に集中すると理解してしまった。
汗ではないものでショーツが濡れていることに。なにより、胸が熱く、隣にいる主が恋しい。じわー、と胸に甘いような感じが広がっている。それが主の嗅覚には容易に嗅ぎとることが出来のだろう。
「……はい、してます。主が私の小説を持っていて、その主が小説の内容を私にするんじゃないかって思って…その…期待しました…うぅ」
そっか、と言うと主は私を主の開いた股の間に座らせて、両腕で私の体を強く抱きしめてきた。
熱い、私の体が熱いのか、それとも主の体が熱いのか分からないけど、熱い。
「なら、小説に習って今日はリリアナを虐めるとしようか」
主の左手はシャツの中に、右手はショーツの中に侵入し、優しい手付きで肌を撫で時には爪で軽く擦ってくる。二つの刺激に反応して私は体を捩るが、主の太い腕に抱かれてまともに動くことすら出来ない。ただ、主の与えてくる刺激に、快楽に悶える事しか出来ない。
「ふぁっ、あっ❤あっ❤やっ…」
お腹を撫でていた右手は緩やかにズボンを脱がしショーツを中へと入り込み、既に体の熱気でしっとりと湿っているおまんこを攻めてきた。
にちゅっ❤にちゅっ❤と二人しかいない家の中に卑猥な音が響く。
「折角だから、指でいっぱい絶頂させてあげるよ。リリアナは何回でギブアップするかな、あむ」
「ひゃ!ある、じ、耳をかま、ひぃ!舐めでください」
おまんこの中で二本の指が動き、左手は私を抑えつつ乳首を撫でたり、つまんでくる。加えて耳も甘噛みされたり、舌で中をなめられ頭に直接、じゅるじゅるという音が響いてくる。三点を同時に責められて逃げようにも逃げられない快楽の地獄にリリアナは涼が満足するまで玩具のように遊ばれることしかない。出来る事と言えば、喘ぎ声をあげることと絶頂するのみ。
「あっ❤あ❤あっ❤、イクッ!イっちゃいます!ふぁあぁああっ❤❤」
足先まで伸ばして、絶頂している最中も涼の手は止まらない。寧ろ、絶頂している最中にこそ強く攻めてくる。全身を震わせて、いじられる手によって常に軽い絶頂をして、強く虐められば深い絶頂をするのを無限に繰り返し続けていた。
常に視界はフラッシュ。ただ、叫んで絶頂して、主の気分によって攻め手が軽くなったり、強くなったり、小説に出てきたメイドがご主人様の玩具にされている光景と酷似していた。
「あるじ、手とめで。イッら、イひました…から手、とめれくらざい…あ゛っ…かは」
動き続ける涼の手を止めようとリリアナは涼の左腕に腕を絡めて引きはがそうとするが、絶頂しているリリアナにそんな力が出せるわけもない。
「むひ、無理です、あるじ……」
「ほら、お前の買った小説に倣って言うセリフがあるだろ?それが言えたら今日は許してやるよ」
耳元で囁く主の声が茹だった頭に麻薬にように響く。
もし、主の言うように小説に出てきたメイドが言うセリフを口にしてしまえば私は騎士としてだけではなくメイドのように、奴隷のように、雌のように主に支配されることになる……主は私にそうなるようにと言っているのだ。
差し出せと、騎士としての忠義だけではなく。女としての全てを差し出せと。
きっと、口にすれば戻れなくなる。
「言わないならこの後もずっとこのままだな」
その言葉に揺らぐ、口にすれば解放される。なにより遠からず望んでいたことだ。
仕える主に全てを捧げらるようにと望まれている。
「……私の、リリアナの全てを捧げます、主」
言った、言ってしまった。
宣言に反応してなのか、首に熱が走る。
「お前の首にお腹についている淫紋と同じように消えるけど効果は違う。お腹の方はストックした魔力量を見るためのもの。捧げた証だ」
子宮の上に浮かび上がる淫紋は愛の証。
首に浮かび上がる淫紋は全てを捧げるという主従と服従の証。
この瞬間、リリアナは涼に雌と肉体も精神も魂すらも捧げた、その証が首の首輪型の淫紋だ。
「首輪の淫紋は服従の証だ。リリアナこれはもう消えない、お前は騎士としてだけじゃない女として、雌としても俺のものだ」
全てを捧げてしまった、もう後戻りはできない。
騎士としてあるまじき行動をしておきながら私が子宮は疼いている。
「はい、主。リリアナの全ては貴方のものです」