※この作品はR-18です。

雪風お姉ちゃんと僕   作:モンターク

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今回はそうエロくない
まだまだ序盤です



久しぶりの

「んん……」

 

彼……礼治は父が運転し母が同乗する車の中で目が覚める。

外はすっかり晴れており、日差しもガンガン降り注いでいる。

 

「あれ……ここは?」

 

「あら起きたの礼治、まだ寝てていいのに」

 

「そうだぞ。まだ伯父さんの家に付くのには少し時間がかかるからな」

 

「あ……」

 

(そっか……伯父さんちに行くんだったんだっけ……)

 

礼治は寝ぼけて曖昧だった頭をなんとか起こさせ

今の状況を飲み込む。

 

「伯父さんちか……」

 

だが肝心の礼治はそう嬉しくもない反応であった。

都会から離れいわゆる田舎に長い期間滞在することになる。

流石にインターネットが通っていないということはないものの、テレビのチャンネルは少なく

コンビニもそれほど多くはない。だが虫はかなり多いという

インドアな彼にとってはあまり好ましくない環境である。

 

ある一点だけを覗いては……

 

「何いってるのよ。雪風ちゃんに会うんでしょ?」

 

「……!そ、そうだった!」

 

ここで礼治は目が本格的に覚める。

そう彼が叔父さんちに行く真の目的は

従姉妹である雪風に会うことである。

 

彼女とは幼稚園かその前くらいからの付き合いであり

田舎へ来たときはよく姉弟のように遊んでいた。

無邪気に駆け回る雪風とそれになんとか追いつこうとする礼治で近所では少し有名になったほどである。

 

だがそんな彼女とはここ暫く会っていない。

何故なら最近は父の仕事が忙しくなり車を出してくれる時があまりなくなり、年に一回会うか会わないかになっていた。

 

それで今回は久しぶりにきちんと伯父さんちに帰れることになり、つまり雪風に会えることになったのである。

 

「雪風お姉ちゃんに……」

 

「礼治、ホント雪風ちゃん好きねぇ」

 

「え、あ、違うよ!本当に本当に久しぶりだから!」

 

「はいはい、わかってるわよ」

 

母の発言に礼治は顔が赤くなって思わず否定してはいるが

ほぼ図星なのは言うまでもなく、彼女に好意を抱いている。

 

(そうだった、雪風お姉ちゃんに会えるんだっけ……)

 

そして彼は少し心を踊らせながらも車に揺られ

目的地に付くことを待つことにした。

 

――――――――――――――

昼過ぎ

伯父の家

 

「伯父さん!伯母さん!お久しぶりです!」

 

「おう来たな礼治!」

 

ガハハハと伯父さんは笑いながら礼治達を出迎える。

微妙に酒臭く、片手にビールが少し入っているグラスを持っている

 

「全く、この人ったら朝から酒飲んで……」

 

「良いじゃないか良いじゃないか!弟家族達が来るんだからよ!」

 

「相変わらずだなぁ兄さんは……」

 

「……そ、そうだ!雪風お姉ちゃんは!」

 

礼治は大人二人の会話を遮り、雪風はどこにいるのかを尋ねる。

いつもなら伯父さん達とともに出迎えてくれるはずだが、それも見当たらない。

 

「ああ、雪風なら~」

 

と伯母さんが言いかけた後

ひょこっと現れたのは……

 

「皆さん、お久しぶりです!」

 

雪風お姉ちゃん

その人であった。

 

「雪風おねえ……ちゃん!?」

 

礼治が雪風のほうを向くと途端に彼は驚いた

確かにそこにいたのは雪風であったが、姿が全く異なっていた。

いつもはセーラー服のようなワンピース姿で(あまり見ない服だがどうやら雪風はこれを気に入ってるらしい)でスカート部分は短いために白いパンツが見えたりして礼治を慌てさせたが

だが今回はオフショルダーで清楚な白いワンピースで胸元には黒いリボン、そしてひまわりとリボンが飾られている大きな麦わら帽子をかぶっていた。

そうまるでどこかの名家のお嬢さんのようである。

 

「ど、どうしたの!?その格好!」

 

「えへへ、新しい服です!」

 

「おう、知り合いの服屋から売れねえってんで貰ってきてよ!」

 

「最近じゃこういう服を買ってくれる人も減ったみたいだからね……」

 

「そうなんだ………」

 

ソワソワしている礼治にお父さんは良いフォローをかけた。

 

 

「そうだ、さっそく二人で遊んできていいぞ」

 

「え?」

 

「そうね、夕飯の時間までまだ時間があるし、行ってきたら?」

 

お母さんも背中を押す。

 

「おう!子供は元気に遊ばねえとな!そして大人は酒を…」

 

「はいはいわかったから!……あんまり遠くに行っちゃダメよ?雪風も礼治ちゃんも」

 

「わかりました!さあ行きますよ礼治君!」

 

「あ、うん……!」

 

雪風に手を引かれ、走り始めた二人

やはりお嬢さんな姿になっても雪風が礼治を引っ張っていくには変わりがないようだ。

 

――――――――――

 

近くの小川で二人は佇む。

田舎であるがゆえに緑も多く、蝉の声はうるさいものの人の声はそれほどなく

むしろ静かな方である。

そしてこの小川は二人が水切りなどでよく遊んでいたところでもある。

 

「久しぶりですね!ここの小川も!」

 

「そ、そうだね……でも……」

 

礼治は雪風の格好をまじまじと見る。

やっぱりお嬢様のような格好であり、礼治はどこか緊張している

一年も会っていなかったとはいえ、かなり変わっている分

態度も少しよそよそしくなっているようだ。

 

「ん?どうしたんですか?」

 

もちろんその視線を気にし不思議がって雪風は彼に問いかける。

 

「あ、よく似合ってるな……って……」

 

「はい!ぴったりです!少し動きにくいけど大丈夫です!あと礼治君も少し変わった気がします!」

 

「え、そうかな?」

 

(……やっぱりあんまり変わってない……かな)

 

雪風の格好自体は洗練されたものの

中身は特に変わっておらず、昔のままだと安堵している。

そして気を緩め、礼治は雪風に遊ぶことを提案する。

 

「そうだ、久しぶりに水切りやろうよ」

 

「水切り」

言わずとしれた遊びであり、それなりの石とそれなりの川があれば

日本を飛び出して世界でも遊べたりするものである。

 

「良いですね!じゃあ早速石を探しましょう!」

 

「うん!」

 

そう言って二人は石を探し始める。

 

「………」

 

(ほっ……)

 

そしてその雪風を見て礼治はホッとしている。

何故ならいつもの格好ではしゃがんだりする際に特に気にしない雪風ゆえにパンツがやけに見え、礼治をいつも慌てさせていた。

だが今の姿ではしゃがんでも見ようとめくらない限りはパンツが見えることがないためだ。

 

(……でもちょっと………って何考えてるんだ僕…!)

 

だがそれもそれで寂しいという男の性が少し出てしまっている。

その雑念をなんとか振り払うために頭をブンブンと左右に回す。

 

「?」

 

もちろんその行動に雪風が不思議がっていたのは言うまでもない。

 

――――――――――

 

「用意できました!」

 

「僕も良いよ」

 

二人共石を持ち、川の側面で構える

 

(いつもは雪風お姉ちゃんに負けてるけど、今回はネットでコツも見てたから自信がある!見てろ……)

 

「じゃあ僕からで」

 

「はい!」

 

礼治はフォームを作り、なるべく回転するようにして

勢いもそれなりに石を投げた。

 

「えいっ!」

 

パシャンパシャンパシャンパシャンパシャンパシャンパシャン!

 

ポチャッ

 

7段ほど水面を跳ねた後、石は川へ沈んだ

 

「へへ、どうだ!」

 

「さすが礼治君!すごいですね!」

 

「次は雪風お姉ちゃんの番だよ」

 

「はい!行きます!」

 

雪風は勢いをつけて、石をひょいっと投げた

 

パシャンパシャンパシャンパシャンパシャンパシャン!

 

「……え?」

 

その石は何回も何回も水面を跳ねて

落ちることなど更々なく

 

パシャンッ!ボタッ

 

向かい側の河川敷まで石が届いてしまった。

 

「ええ!?」

 

「はっ!……石が向こう側に行ってしまいました!」

 

(……そ、そうだった!雪風お姉ちゃんはとても運が良かったんだった!)

 

実は雪風はとても運が良かったのである。

車に轢かれそうになっても寸前で止まったり、それて電柱や塀にぶつかったり

商店街の福引で常に1等賞、2等賞などの上位を総なめ

王様ゲームでも常に王様を取るなどのかなりの強運の持ち主である。

 

水切りの時もその運が発揮され端から端まで落ちずにやることができた。

大会などに参加すれば必ず1位になれるであろう。

 

「ああ……」

 

がっくりと肩を落とし、腰掛けようとすると………

 

ツルッ

 

「!?」

 

思わず足が滑る

 

「あ、危ないです!」

 

雪風は礼治の手をとっさに持ち、引っ張ろうとするが

 

「んーっ…!!あっ!」

 

バシャンッ!!

 

――――――――――

ずぶ濡れになった二人は風邪を引くといけないのでとっとと家へ戻ることにした。

 

「っててて……」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫…。雪風お姉ちゃん、ごめん

足滑らせちゃって……お姉ちゃんまで濡れちゃって……」

 

「これくらい平気です!」

 

「でも………って!?」

 

礼治は改めて雪風の方を見る。

礼治とともにずぶ濡れになってしまったのはわかっていた。

だが、そのせいで服(・)が(・)透(・)け(・)て(・)し(・)ま(・)っ(・)た(・)のである。

 

「お、お姉ちゃん!?」

 

「ん?なんでしょう?」

 

水で布が肌にひっつき、体つきが嫌でもわかる

そしてパンツまで透けて見えてしまっていた。

それを見た礼治は仰天して――

 

「あ、え!ぼ、僕!先戻ってるから!」

 

あまりにも不自然な態度で先にそのまま走って伯父家へ帰っていったのであった。

 

 

 

 

「………礼治君?」

 




雪風をこうやって書くのってありえなかったかも
しずま先生には感謝しかない
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