※この作品はR-18です。

洗脳による世界征服   作:”椿”

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今回はHシーンはありません。
催眠シーンはあります。


魔王軍陥落(集団催眠、戦闘シーンのみ)

ハザーク達は本拠地の近くに来ていた。

 

「ここからなら電波が届きそうですね」

 

サーラは様々なボタンが付いたリモコンを手に持ちながらそう言った。

 

「よし。始めるぞ」

「はい」

 

ハザークに促され、サーラはひとつのボタンを押した。

 

 

 

 

本拠地内

 

通路で二人の女魔族が話ながら歩いている。

 

「ああー、疲れた疲れた」

「訓練厳しいね」

 

二人は戦闘訓練が終わり自室へ戻っている最中だ。

 

「仕方ない仕方ない。私達が人間達に勝つためだもの」

「そうだよね」

 

そうして二人が話している最中にキィィィィィィィィィンという音が鳴り響いた。

これがサーラが言っていた催眠音波だ。

 

「ん?なんだろ、この音」

「なんだろうね」

 

不思議と頭の中で鳴り響く音は二人に心地よさを与えていた。

 

「なんか・・・頭が・・・ボーッと・・・し・・・て」

「気持ち・・・いい・・・あ・・・あ・・・」

 

二人は音を聞くうちに、目を虚ろにさせ、その場に止まり、直立不動になり、立ち尽くした。

 

 

食堂内

 

食堂内は広く、机が数百台あり、多くの魔族が食事できるような場所だ。

そんな食堂には、多くの魔族で溢れ返えり、ザワザワと騒がしい。

 

「今日は調子がいいぜ」

「うめえなぁ」

「かわいい服着たいな」

「明日休みだから出かけようよ」

 

様々な話声が聞こえる食堂内に、催眠音波が鳴り響く。

 

「ん?なんだこの音」

「何かのイベントか」

「なんか耳障り」

「なんだろう」

 

最初は大部分の魔族が不快感を表していたが、次第にそれは心地よさに変わっていった。

 

「頭に・・・靄が・・・かかるような」

「くっ・・・なんだこれ・・・」

「・・・あ・・・あ・・・」

「・・・ふわふわ・・・する・・・」

 

魔族達は意識を奪われ、目を虚ろにさせ、座っているものは立ち上がり、通路の女魔族達と同様に、直立不動になり、立ち尽くした。

 

 

集団風呂

 

お風呂には多くの女魔族が入浴していた。

 

「はぁぁぁ。やっぱ、訓練終わりの風呂は最高ね」

「そうだね」

 

ある二人の魔族は訓練終わりのようだ。

 

「どうしたら後輩がいうこと聞いてくれると思う?」

「ガツンと言いなさい。そうしたら聞いてくれるから」

 

相談を受け、それに答える魔族もいる。

 

「ふふん、ふーん。ふふっふーん」

「ほんと羨ましくなるわね。その体」

 

浴場の外の蛇口があるところで、体を洗っている魔族もいる。

 

そんな中に、催眠音波が響き渡る。

 

「なによこの音?」

「さぁ?」

「なんだろ?」

「分からないわ」

「ん?」

「なんの音?」

 

不思議に思っていた音を聞いているうちに、魔族達の意思は奪われ始める。

 

「・・・なんだか・・・気持ちいい・・・」

「・・・声が・・・聞こえる・・・」

「・・・あ・・・忠誠・・・淫・・・」

「・・・誓う・・・誓う・・・」

 

そうして他の場所の魔族と同じように、目を虚ろにさせ、立ち上がり、直立不動になり、静止した。

 

 

とある魔族の部屋

 

「次の訓練はどうするか」

 

一人の女魔族が武器の手入れをしながら、そうポツリと言った。

彼女の名はジュシカ。

くりくりとぱっちりした目が特徴で、薄く美しい唇やスッと伸びた鼻筋が、彼女の顔を美しく引き立てているが、頬には一筋の切り傷が合った。

キラキラとした金色の髪をつむじの部分からポニーテールにしており、ふわっとした髪質だ。

全体的にスレンダーな体型で、胸も標準以下であり、胸の形に膨らんでいない鎧を着込んでいる。

彼女は数ヵ月前にその実力を買われ、スカウトされて魔王軍に入隊、その実力の高さからすぐさま幹部入りした魔族で、新兵の訓練を担当している。

 

そんな彼女の部屋に催眠音波が流れ始めた。

 

「なんだ?この音は」

 

彼女は突然流れ始めた音をいぶかしんだが、武器の手入れに集中した。

しかし、数秒後には武器を背中に背負った。

 

「心地よい・・・心地よい・・・が、ふんっ!!」

 

ジュシカは気合いを入れ、その心地よさを吹き飛ばした。

彼女は魔王軍に入隊してから日が浅く、薬の影響をそれほど受けていなかったのだ。

 

「一体何が起きている」

 

ジュシカが部屋の外に出ると、廊下には多くの魔族が目を虚ろにさせ、直立不動になり突っ立っていた。

 

「おい、どうした」

 

ジュシカは一人の男魔族の肩に手を置き、ユサユサと揺らす。

 

「しっかりしろ!!」

 

反応がない魔族の様子をみて、今度は強烈なビンタをお見舞いした。

しかし、魔族の目は虚ろのままで、反応はなかった。

 

「退魔師の攻撃・・・か?」

 

そうして回りを見渡していると、この周辺ではたった一人の女魔族を見つけたので、近づいていくと彼女の唇が動いているのが見えた。

 

「何をいっている?」

 

早足で女魔族のそばまで行き、ぼそぼそと口にしてる言葉を耳にいれるため、ジュシカは耳を傾ける。

 

「・・・誓う・・・忠誠・・・誓う・・・淫魔王様・・・誓う・・・すべて・・・捧げる」

「淫魔王・・・確か、淫魔大戦を引き起こした魔族だったな」

 

現在では、淫魔王が起こした戦争は淫魔大戦と呼ばれていた。

 

「長老達が倒した魔族の名がなぜ・・・まさか、復活したのか?いや、そんなことがあり得るのか?」

 

ジュシカの頭のなかでは様々な疑問が渦巻いていた。

そんな彼女に話しかけるものがいた。

 

「ジュシカさんですね。・・・紅葉お姉さま、ジュシカさんを発見しました」

「お前達は・・・洗脳された退魔師か」

 

それは水仙だった。

後方には菖蒲がおり、水仙はスマホを使い紅葉に連絡を始めた。

なぜ水仙がこんなところにいるかというと、それは数分前にさかのぼる。

 

 

 

 

「催眠にかからないものに心当たりがあるのですが」

 

ハザークがナンシーのもとに向かおうとした時、サーラがそう言い出した。

 

「ほう。そんな者がいるのか」

「はい。ジュシカです」

「なるほど。まだ薬が回っていないのか」

「その通りです」

「では、お前達は手分けしてジュシカを探しだせ。サーラは洗脳室の準備をしろ」

 

ハザークは紅葉達にジュシカ捜索を、サーラに洗脳室の準備をする命令を下した。

 

「「「「「「はい」」」」」」

 

六人がハザークに返事をした後、サーラが紅葉達に問いかける。

 

「彼女の顔は分かりますか」

「私と水仙がみたことがあります」

「なら、大丈夫ですね」

 

そうして、紅葉、奈瑞菜、八重の三人。

水仙と、菖蒲の2チームに別れ、捜索を開始した。

 

 

 

そして現在・・・

 

「貴様、なにか知っているようだな」

「そうだといったら?」

「叩きのめし、聞くまで!!」

 

ジェシカはそういい放つと水仙に猛スピードで、武器を背中から抜きながら接近した。

彼女の武器は両手剣だ。

鈍い光を放ちながら、横一閃を放つ。

 

「おっと」

 

ギンッ!!

 

かん高い音と共に、ジェシカが放った一閃は水仙ではなく菖蒲が防いだ。

菖蒲の武器はハルバードで、斬る、突く、薙ぐの3動作がひとつの武器でできる優れものだが、その分扱いが難しく、好き好んで使うものが少ない武器だ。

 

「よく見れば、戦神ではないか。貴様、洗脳されていたのか」

「まぁ・・・なっ!」

 

今度は菖蒲が攻撃をする。

下から上への切り上げ、さらに流れに乗り横に薙ぐ。

ジュシカは切り上げをバックステップで避け、薙ぎは両手剣で受け止め、つばぜり合う。

 

「くっ!強いな」

「早く淫魔王様に忠誠を誓いな」

「ふん!誰が」

 

二人は会話をしながら、剣撃を放ち合う。

 

「援護します。火炎槍」

 

水仙の正面には幾何学的な陣が浮かび上がっており、そこから槍をかたどった炎が複数出現し、射出される。

 

「ふっ!はっ!せいっ!」

 

ジュシカはそれを両手剣で全てかき消すが、隙が生まれてしまう。

 

「もらったぁぁぁ!!」

 

その隙に、すかさず菖蒲は渾身の力を込めて、ハルバートを振るう。

 

「ぐっっ!!がぁっ!!」

 

両手剣でその攻撃をジュシカは防ごうとするが、勢いを抑えきれず、吹き飛ばされてしまう。

 

「くっ!」

 

二転三転した後、ジュシカは武器を杖にし立ち上がり、菖蒲に攻撃を仕掛けようとした瞬間・・・。

 

「眠ってください」

 

ジュシカの後ろに八重が立っていた。

 

「なっ!いつの間に、がっっ!!」

 

八重はジュシカの首筋に手刀を落とし、ジュシカを気絶させる。

なぜジュシカは八重の気配を気づくことができなかったのか。

それは八重の退魔術による強力な気配遮断により、八重の気配を察知することができなかったからである。

八重が現役だった頃、彼女は退魔の死神と恐れられていた暗殺者であった。

彼女が現役を退くまで、その唐突に訪れる死の恐怖は、魔族達に刻み込まれている。

 

「任務完了ね」

「全然気づかなかったぜ」

 

菖蒲は、もし母さんが敵だと恐ろしかったぜ、と冷や汗を浮かべながらそう思っていた。

 

「奈瑞菜姉さん、いたわよ」

「あっ、本当だわ」

 

紅葉、奈瑞菜が八重がいる通路のほうから現れる。

 

「もう、いきなり気配を消さないでください」

「そうよ、お母様」

 

二人は八重に不満を呈する。

 

「ふふっ、まだまだね。さぁ、サーラ様のところに行きましょう」

「「「「はい」」」」

 

八重は気絶したジュシカを担ぎ、娘達を伴い、サーラのもとに向かった。

 

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