特に、ヒロインが酷い目に遭う、オリ主が居る
以上の事が苦手な人はブラウザバックでーす
Another view
その日は、突然だった。いつの間にかちーちゃんは転校してしまって、私は1人になった。
通学路からは少し外れるけれど、細い近道があったから、そこを通ろうと思った。
それが悪かったのかもしれない。私は気づけば複数人の男の人に抑えつけられて、輪姦された。
男達は私を好き放題犯した後、私が何の反応もしなくなると、その場に私を放置してどこかへ居なくなった。
私は、乱れた服装を少し直して、そのまま家に帰った。当然お母さんには帰りが遅くなったのを聞かれたし、明らかに異臭のする私を問い詰めてきた。そこで、輪姦された旨を淡々と伝えると、母はすぐに警察に届出を出して、私が転校する手続きをしてくれた。
それから2年経った今でも、私を輪姦した男達は捕まっていない、でもそんな事は別に私にとってどうだって良い、1人残された私が縋れる存在は、もう居なかった。
────
春
所謂出逢いと別れの季節……とか世間では言われているが、僕にとっては別段特別な事では無くて、せいぜい新入生が入ってくる……
その位の認識だったんだ。彼女に会うまでは
長めの黒い髪をふたつに分けた三つ編み、どちらかと言えば寒色系の眼鏡をして、カーディガンを羽織った女の子
その瞳はどこまでも深く、引きずり込まれてしまいそうな赤黒い色。だけど、その瞳に何故か光が無く見えて───
「おい、伊月ボーッとしてどうした?もう始業式はじまるぞ?」
「あぁ……ごめんごめん、今行くよ」
友人に肩を叩かれて意識を引き戻される。何故かあの子を見た瞬間にそこの見えない深い闇が見えたような気がして、それがずっと頭の中で思い出されては、始業式の挨拶の最中でさえ半分位しか聞けなかった。
「はい、じゃあ提出物出してねー、今日はこのHRで終わりだから、提出した人から終わりだからね」
「先生!1個家に忘れれきました!」
「全く……去年も言ってなかったか?今から取ってきなさい」
「はーい!すぐ取ってきまーす!」
全速力でダッシュして教室を出ていく友人に、呆れ気味に溜息をつく先生、去年も同じようなやり取りがあったのを覚えている。アイツ、わざとやってるんだろうか?
「ほら、次伊月持ってこーい」
「あ、すいません……今行きます」
先生に呼ばれボーッとしていた事に気づく。
カバンから提出物を出して、少し足早に先生に提出し、挨拶をして教室を出る
「……(そういえば、アイツはどうせ遅くなるだろうし1人で帰るか)」
廊下から下駄箱に行って靴を……っと、ここ、1年の方だった……恥ずかしい……まだ去年の癖が残っているらしい、切り替えないと。なんて思いながら戻る時に1人の新入生とぶつかって転ばせてします
「あっ……ごめんなさい、大丈夫ですか?」
そう言い手を差し出すが反応が無い、おかしいな?と思ってる見ると、朝に見かけていたあの眼鏡の新入生だった。
眼鏡が取れ、それを探していた
「これだよね、君の眼鏡」
「あ……」
「ごめんね、間違えてこっち来ちゃってて、ぶつかっちゃった。今度から気を付けるよ」
「はい……すいません。ありがとう、ございます」
「じゃあ、気を付けて帰ってね?」
「…………はい」
僕が「気を付けて帰ってね」と言ったは良いものの……
「……」
「…………」
まさか通学路が一緒で、同じタイミングで校門で会うなんて……
なにか話しかけた方が良いような……むしろ話さない方が良いような……なんという微妙な空気……!
「……あの」
「はい!?」
最初に静寂を破ったのは後輩だった。なんだろうと返事をしながらそちらを振り向く
「電柱危ないですよ……?」
「え……??ぅあいたぁ!!?」
完全に考え事をしていたせいで気づいておらず、電柱に激突して額を抑えてうずくまる
「……先輩……ですよね?」
「はい……そうですけど」
「ちゃんと気を付けた方が良いと、思います」
「僕もそう思いました……痛い……」
「先輩、どっち側に行くんです?」
ちょうど十字路だったらしい。後輩が行先を聞いてくる
「僕は左だけど……」
「そうですか、私も同じ方向なので、せっかくですから御一緒します」
「うぅ……ありがとう……えっと」
「……名前、言ってませんでしたね、めぐるです、因幡めぐる」
「あ、ありがとう因幡さん」
「で、先輩のお名前は?」
「僕は伊月橙真」
「はい、どういたしまして、伊月先輩」
それから2人で特に会話は無かったけれど、最初のギクシャクとした感じでは無かった……と、思いたい
「伊月先輩、自分、お家はこっちなので」
「ああ、ありがとう、じゃあまた」
「もしかしたら、明日の朝ここで会っちゃうかもしれませんね……なんて」
そんな風に冗談を言い合い、後輩と別れた。僕と話した時の彼女の目には、ほんの少しだけ、うっすらと光が有ったように見えたのだけれど、気の所為だったのだろうか