ダークサイド・ポケモン物語(ストーリー) 闇に堕ちたとある転生者 作:ナハト・リコリス
????? Sids
とある場所で、一人の男女が話していた。
とは言っても、女のほうが男の上司で、女は男に対して侮蔑な眼差しを向けていた。
「あんたさ、それでも四天王なの?あんな雑魚トレーナーに負けるなんて、恥を知りなさい」
「・・・すまないが、あの時は途中でや『そんな言い訳を聞く気は無いわ』くっ」
今のこの世界でシンオウ地方の四天王になったシンジは、ポケモンマスターであるジョクアに馬鹿にされていた。
実は数日前、シンジはジョクアの命により、ジョクア政権に背く一人の女トレーナーを倒そうとしていたのだ。
だがしかし、その女トレーナーと戦う前に野生の、しかも高いレベルのポケモンとの戦闘になってしまい、流石に命令もあった上に、その野生のポケモンの強さもあって何とか逃げ、目的の女トレーナーとの戦いの際には、本当の実力の半分も発揮出来ない状態だったのだ。
その女トレーナーに関しても、その後の行方は分からず、現在もジョクアの部下が捜索中の状態なのだ。
「あの女はね、私に傷を負わせて、謝罪すらせずに死んだサトシを未だに崇め、私の事を【悪女】と罵る非常識なのよ。しかも、あんたよりも年下な上に、過去のリーグの成績も悪い女に負けるなんて、何してるのよ?」
「・・・申し訳ありません」
「・・・まぁいいわ。なら、こいつ等を倒したら、今回の件は不問にするわ」
そう言ってジョクアはギンカトバリビルから出てくる三人の男女の写真を見せた。とは言っても、男女の顔は不鮮明といえたが・・・
「今すぐにギンガトバリビルにいるこいつ等を倒しなさい。どうやらあのゼロと係わり合いがある可能性が高いわ。不鮮明なのは、近場の監視カメラが何でか壊れてて、距離があるカメラを使っているからよ。最近は姿が見えないって報告を受けてるけど、多分拠点にしてるだろうから、監視して対処しなさい」
「・・・分かりました」
そう言ってシンジはジョクアの部屋から出て行った。だがしかし、シンジにはジョクアが問題視した女性トレーナーと戦った際に、その女性トレーナーから言われた事を思い返していた。
「(『何でライバルだったのに、サトシを信じてあげなかったの!!』か。・・確かに、そうかも知れないな・・・)」
問題の女性トレーナーに関しては、シンジも知っていた。あの【サトシ】と同じマサラタウン出身で、サトシの幼馴染だと、本人が言ったからだ。そして【サトシ】にかけられた【犯罪】は【冤罪】だと信じていた。
だがしかし、そんな事は無いと思いつつも、ジョクアには四天王にして貰った恩もあるので、頑張るしかないのだ。
同時に兄のやっていた育て屋が潰された際、俺が頼んだ一部のポケモンも消えたのが原因で、腹がたつ部分もあるのだ。
それにだ、例えサトシが生きていようと、犯罪者に成り下がったような奴に負けるほど、俺の本当の実力は甘くない。
今はこのギンガトバリビルを拠点にしているだろう犯罪者ゼロの仲間の可能性の高いこいつ等を捕まえるのが先決だと、この世界の平和の為に、ポケモンマスターの為に働くのだ。
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ジム戦を終えて、ナツメのフーディンのテレポートで拠点にしていたギンガトバリビルのあるに近くに戻り、シンオウ地方から出て行く前に拠点に残している荷物を取るために向かっていると、ビルの前に一人の男が立っていた。
同時にその男の顔が見れる位置になると、俺は納得すると同時に、俺の手で倒すべき相手だと認識した。
「始めまして、だな。現シンオウ四天王の一人・・・シンジ」
「ふっ。まさかお前があのゼロの仲間とは、堕ちる所まで堕ちたな、サトシ」
もう俺自身は認識阻害をしていないので、俺をサトシと認識しているシンジはそう言ってきた。
まぁ確かに、こいつからすれば俺は『テロリストと手を組んだ存在』になるかも知れないが、俺からすればそれは逆なのだ。
シンジこそが、今のこの世界を狂わせている悪女たるジョクアの存在を信奉する人間こそが、俺からすれば『テロリスト』なのだ。
「まぁいい。お前を倒して、ゼロの居場所を聞き出してやる」
「・・・やれるもんなら、やってみろよ。今のお前がどれほどか、見せてもらうぜ?」
そう言って俺達のバトルは開始された。
だがしかし、バトルに関してはある意味一方的であった。
「ば、馬鹿な・・・」
「・・・まさかジョクアに尻尾振ってる間にここまで弱くなったなんてな。呆れるしかないぜ?それで四天王が勤まるとは」
シンジの出したポケモンは、俺のポケモンにあっけなく倒されていたからだ。
ユキメノコ・ブーバーン・ドダイトス・ドラピオン・ボスゴドラの5体を、俺は一体ずつ同じように交換して倒していったのだが、ポケモンの強さが余りにも激しすぎたのだ。
戦いが始まってまだ10分も経っていないのに、今のジョクア政権化の下で四天王にまでなったシンジは最高の相棒であるエレキブルを出したのだが、俺もリザードンを出した。
だが、エレキブルはこれまでの戦いの中では一番善戦したほうであったものの、呆気なく俺のリザードンの前に倒された。
「そ、そんな、馬鹿な・・・」
「これでお前も終わりだな」
「くっ・・・殺せ。どうせ帰っても俺に居場所は無い!!」
「・・・そうかよ」
俺にとっては一番色々と言いたい事もあったライバルだったので、負けを認めたシンジをナツメに頼んで、ナツメのポケモンで気絶させて拘束した後、ビル内にあった荷物を回収し、シンジを連れてテレポートで近くの森に移動した。
そしてシンジを無理矢理叩き起こし、俺の知っている本当の真実を見せた。
流石のシンジも俺の見せた真実に驚いていたが、同時にジョクアが持っているさまざまな悪行の数々を知ると大人しくなった。
「・・・まさか、あいつが言った事のほうが真実だとはな・・・」
「??あいつ?誰のことだ?」
「お前と同じマサラタウン出身で、お前の年下の幼馴染だ。そういえば分かるだろ?」
「・・・マジか?【あいつ】が信じてくれてたとはな。てっきり、お前等と同じになっていると思ったんだが・・・」
「どうやらお前の思いとはまったく違うらしい。それと、助けてやれ。ジョクアはあいつを自分の事を犯罪者呼ばわりしているって事で、手下を使って探させている。お前が何としても助けてやれ。でないと・・・」
「・・・助けるさ。こんな世界で俺を信じてくれる奴を見捨てるほど、俺は人を捨てていないつもりだ。それと、【あいつ】の事を教えてくれたお礼も兼ねて、お前を殺すのは止めだ」
俺がそう言うと、シンジやセレナ達も驚いたが、シンジからセレナ達以外にも俺を信じてくれている人間がいる事を知れたのもあり、シンジを殺す気が失せてしまったのだ。
序にだが、【あいつ】が未だに俺の事を信じてくれていると知ったほうが嬉しかったので、そのおまけみたいなものである。
シンジも唖然としていたが、俺に敗北した時点でジョクアからの信用等は無くなったと言え、同時に真実を知ったシンジからしても、ジョクアの命令をこれからも聞いているだけの理由も無いので、ジョクア政権に対して反旗を翻していくと決めたらしい。
序に、俺との本当の意味でのバトルの再戦を申し込まれたので、申し出を受ける事にした。
その後俺達はシンジにこのシンオウ地方をこの後に壊滅させると言った後に別れ、ナツメに頼んで次の行き先を決めてもらった。
序にだが、シンジが言っていた存在に関しての予想が俺にもあったので、セレナ達からシンジが言った存在の事をしつこく聞かれたのは仕方がなかった。
そして俺達はシンオウ地方を後にした。とは言っても、シンオウ地方に関しては、俺達がシンオウ地方から消えた後、伝説のポケモン達がシンオウ地方に現れ、シンオウ地方は壊滅した。
俺達はシンオウ地方の次の目的地、カロス地方に向けて復讐の旅を続けて行くのだった。
次は元ネタと違ってジョウト地方ではなく、カロス地方にしていますので、期待してください