ダークサイド・ポケモン物語(ストーリー) 闇に堕ちたとある転生者 作:ナハト・リコリス
俺達は次のジムがあるチョウジタウンに向かって行っていた際、旅の途中でジムリーダーの力量が低下した話になり、俺とリーフは次のチョウジタウンで戦うヤナギの話になり、俺は当時イノムーに負けて悔しかった事を言ったら、リーフも俺の後に戦った経験があり、納得してくれたほどだった。
周りもこれから先の戦いがキツイかも知れないと言う風に思ったのだが、ジム戦の為にヤナギと会うと、まるで自分から死を望んでいる風な感じだったからだ。
とは言っても、審判役の人間がいなかったので、審判にはエリカに立って貰い、俺達はジム戦を開始した。
当初は何故と思っていたのだが、ヤナギとジム戦を開始すると、ヤナギさんはジュゴンを出し、俺はゲッコウガで戦ったのだが、昔と違ってまったくと言っていいほどバトルに対しての覇気が無い感じだったのだが、次に出されたポケモンが原因で、その意味を知る羽目になった。
ヤナギさんが改造されたメガマンムーを出し、そしてこのマンムーの話をしてくれたのだ。
ヤナギさんはイノムーのままで良いと思っていたのに、ジョクアによって勝手にイノムーをマンムーに進化させられただけでなく、メガシンカ状態で固定されたメガマンムーにされて帰って来たのだ。
その結果、ジョクアを信用する気すら無くなってしまったヤナギさんは、ジョクアによって勝手に改造されてしまったマンムーを、悲しい目で見ていた。
「・・・頼む、もうこいつを楽にしてやってくれないか?」
「・・・ゲッコウガ、いきなりの実戦での使用だが、お前の本気でのエクシードモードで行く。いいな?」
「コウ、ガ!!」
俺がそう言うと、ゲッコウガは俺のやりたい事が理解してくれたのか、すぐさま声を上げて了承してくれた。
「ヤナギさん、あんたに見せてやるぜ。俺達の絆と、限界を超えた、本当の戦いを見せてやる!ゲッコウガ、エクシードモードだ!!」
そう言うと、ゲッコウガはカズマゲッコウガの姿に変わった同時に、俺は【終の洞窟】で手に入れたエクシードブレスに触れると、エクシードブレスの形が変わり、そして青く光っていた宝玉部から虹色のエネルギーのようなものがカズマゲッコウガに向かっていき、虹色のオーラを纏ったカズマゲッコウガ・エクシードへと姿を変えたのだ。
「・・・そ、それは・・・」
「これが、今の俺とポケモン達との絆の力であり、今の俺達の最高最大の姿だ!!」
ヤナギさんも本来ありえないと言えるポケモンとトレーナーとの絆とも言える姿に驚いていたが、同時にこれでマンムーも、そして自分自身の人生も、俺の復讐による力で全て終ると思ったのだろう。
だがしかし、俺は【復讐とは別の道】を選ぶ事にしたのだ。無論、ヤナギさんは喜ばないだろうが、それでも俺は、この道を選ぶ事にしたのだ。
「ゲッコウガ!エクシードブレイクだ!!」
俺がそう言うと、ゲッコウガと改造メガマノムーとの間に虹の道ができ、ゲッコウガがメガマノムーの前後の交差切りをすると、改造されたメガマノムーの姿が虹色に光だし、メガマンムーの姿が、ただのマンムーの姿へと戻った上に、無理矢理メガシンカ状態を維持する為に使用されていたキーストーンがマンムーの近くに転がっていた。
マンムーも当初は不思議そうにしていた感じだったのが、近くにあったキーストーンを確認すると、顔つきが変わって思い切りキーストーンを踏みつけ、キーストーンをバラバラに破壊した。
この行動には俺もヤナギさんも驚いていたのだが、それ以上にヤナギさんが驚いていた。
「・・・こ、これは、い、一体どうゆう事なんだ?」
「エクシードモード状態の俺のポケモンは、違法改造されたポケモン相手なら、相手に一切ダメージを与えない上に、違法改造された部分だけを消すという、ある種の奇跡と言える状態を造り出す事ができる技を持っているんです。(実践での使用は初めてだったけど、成功してよかった)」
ヤナギさんは俺の言った事に驚きつつも、マンムーの名前を呼ぶと、マンムーはヤナギさんの方に向いて声を上げた。
その姿を見て、ヤナギさんは目から涙を流し、俺達もヤナギさんとマンムーの姿に感動した。
そしてマンムーは俺達のほうに向き、俺達を倒すと言う風な気概を感じられ、それを感じてヤナギさんの雰囲気もがらりと変わったのだ。
俺もゲッコウガも、これからが本当のポケモンバトルになると思い、これまで以上に警戒態勢をとった。
だが、しかし・・・
ヤナギさんがマンムーに向けて指示を出そうとしたその瞬間、マンムーは急に倒してしまった。
「マ、マンムー!!」 「なっ!!」
俺達はマンムーがいきなり倒れた事に驚き、ジム戦だとかそんなのもお構い無しに全員でマンムーに近寄った。
ヤナギさんがマンムーに寄り添い何度も呼ぶが、マンムーは余り反応しなくなっていた。
ヴァニラが急いでマンムーの治療しようと能力を使用したのだが、すぐにヴァニラが能力の使用を止めたので、俺自身も不思議に思ったが、怒鳴る感じで聞いたら、ヴァニラから涙を流しながら返ってきた返事は、最低最悪の事実だった。
「・・・もう、マンムーの命の火が無いんです。多分、無理矢理改造されたのが原因で、寿命が大きく削られたんです。おそらくさっきの攻撃で元の姿に戻らなくても、そんなに長くは無かったと思います・・・」
ヴァニラから違法改造が原因による事案で、マンムーは元の姿に戻り、俺自身はヤナギさんと本気のバトルができると思っていた。
だがしかし、結果は違い、俺がした事はヤナギさんにとって大切なパートナーの命を失う時間を早めてしまうだけだったのかと思ってしまった。
その後マンムーは、大好きなヤナギさんの姿を見つめ、ヤナギさんもマンムーとの残り僅かと言えた最後の時間を過ごした。
マンムーは最後に俺のほうを見つめ、俺に対して笑みを浮かべたかと思うと、マンムーがもう目覚める事は無かった。
ジム戦に関してはこんな事態になったので中止になり、俺達はマンムーの遺体をヤナギさんと一緒にジム近くの場所に丁重に葬り、ヤナギさんはバッジを出したのだが、俺はマンムーを死なせてしまったと思い、バッジを受け取れる気にはならない気持ちだったのだが、ヤナギさんからいきなり張り手をされた。
張り手をされて驚いた俺だったが、俺の両肩に手を置き、ヤナギさんは感謝の言葉を述べられたのだ。
「カズマ、いや、サトシくん、ありがとう。君のおかげで、マンムーは私と一緒にあのステージの上でいられた事を喜んでいたんだと思う。それは勝手にジョクアによって改造されてしまったマンムーにとって、一番嬉しい事だったのかも知れない。意思を無くしてしまった状態から、大切なパートナーを認識して、そしてバトルできる事を、心から嬉しかっただと思う。だから、ありがとう。マンムーを、そして私を救おうとしてくれて」
ヤナギさんの心からの感謝の言葉に、俺は涙が止まらなくなった。
あのジョクアによる自作自演の事件から今日まで、セレナ達や師匠達、別世界での俺達とその周りを除けば、俺の周りにいた面々は全てが敵になり、更には家族や俺のポケモン達ですら敵で、俺はこの世界の人から【感謝】の言葉を言われる事は無くなった。
そんな中で、大切なパートナーの命を助けられなかったとは言え、俺に対して感謝の言葉を言われるのは、本当に心地よかったのだった。
だが、そのヤナギさんも突然俺を横に倒すような行為をし、俺は地面に倒れると、一発の銃声音が聞こえたと同時に、ヤナギさんが倒れたのだ。
俺達は倒れたヤナギさんを急いで抱え、遮蔽物のある場所に移動すると、ヤナギさんの胸から血が流れていた。
「ヤナギさん!!」
「・・・サトシくん。これから先、君もこれまで以上に後悔したり、腹のたつ事があると思う。だけど、こんなにも可愛い子達が一緒にいるんだ。だから、彼女達を泣かせない様にするんだよ。そして君達も、サトシくんをしっかりと支えてあげて欲しい。君達のこれから先の幸せを・・・祈っているよ」
俺達にそう言うと、ヤナギさんは息を引き取った。
俺はヤナギさんの思いを受け、俺はこの場から移動しようと少しだけ顔を覗かせようとすると、また狙撃があったので、未だに俺達を狙っているスナイパーを探す事にした。
「【実装】!!」
グランナスカのマザーコンピューターがレスキュー用の伝装指令をキャッチする。結晶システムが作動し、クリンメタルを超微粒子に分解・伝装する。伝装されたクリンメタルは、カズマの体で結晶し、レスキュー用にしたハイテク・クリスタルスーツが完成する。
カズマが戦闘用に選んだ【時空戦士スピルバン】とは別に、レスキュー方面をする為に変身する存在の名は【シンクレッター】である。
シンクレッターとなった俺はグランナスカとダイレオンの各種センサーとの連動でスナイパーを見つけ出し、【カードラー】と【ターボユニット】を起動させて、スナイパーの元に向かって走って行った。
ヤナギさんを、嫌、正式には俺を射殺しようとしたスナイパーであるジーベルは、俺の姿を見て驚いていた。
「そ、そんな馬鹿な!!」
「ジーベル!!お前を捕まえて、カース団の全容を吐いてもらうぞ!!」
俺はガードラーから引き抜いたエンブレードをジーベルに向け、ジーベルを捕まえてカース団の情報を手に入れようとしていたら、ジーベルは近くに配備していたフォレストやマルマインを呼び出し、【だいばくはつ】を指示して逃げようとしていた。
だがしかし、俺から逃げただけで、俺とは別でライダーギアを使って変身して待機していたセレナ達からは逃げられなかったらしく、ジーベルを捕獲した俺達は、動けないように身体を縛り、俺達は変身を解除し、俺達はポケモンを出してカース団の全容を知ろうとした。
俺達はジーベルの命を助ける(ただし、警察には引き渡す)からカース団の構成員と、組織のリーダーがあのテンザンの事を知ったのだった。そしてカース団こそが、ジョクアを助けている組織だとも知ったのだ。
「・・・も、もういいだろう。あのヤナギの爺に関しては、ジョクアから逆らっているって言う節があるから殺せって、指示を受けていただけなんだよ」
「だったら、お前達の本拠地は何処だ!!お前達がいる場所を今すぐ吐くんだ!!!」
ジーベルが本拠地の場所を吐こうとした瞬間、ジーベルは俺達の前で射殺されてしまったのだった。
俺達も急いで付近を調べたのだが、その時にはもう遅く、ジーベルを射殺した犯人の情報を得る事は出来なかった。
だがしかし、俺達はジョクアを裏で支援し、そして俺をこんな目に合わせた真の黒幕がテンザンであった事に少し驚いたが、あいつならやりかねないと思いつつも、俺達はヤナギさんの遺体をマンムーを埋めた近くに埋葬し、ジーベルに関しては遺体を警察の前に放置しておいた。
そして俺達は、これから先のカース団の出方も考えながら、復讐の旅を続けて行ったのだった。
???????? Sids
ジョウト地方ではないとある地方の暗い森の中で、スナイパーライフルを所持している謎の存在がいた。
「まったく、あの男は。まぁいいでしょう。あの男の持っている能力の一部が分かりましたしね」
そう、この存在こそが、ジーベルを射殺した存在であり、同時にカース団の一員でもあるのだ。
「女共の装備は仮面ライダーと呼ばれる存在の装備で、あのサトシはエクシードラフトのバトルジャケットですか。ある意味面白い組み合わせですね。この世界のポケモンと呼ばれる存在用に合わせたのかしら」
その存在が口にした言葉は、このポケモンが存在している世界では、一切の情報が存在していないカズマ達が使用している装備の名称だった。
これを知っている存在となれば、転生者か、それに準じるような存在でしかまったく知らないはずの情報を知っていたのだ。
「まぁいいでしょう。テンザンもこちらの思惑道理に色々と馬鹿な事をしてくれていますし、後少ししたら、この世界を崩壊させる事ができるほどのマイナスエネルギーも貯まりますね」
そう言って取り出した四角い小さな黒い箱には、紫色の光を放つメーターのような物があり、そのメーターも、7割近くが貯まっている感じになっていた。
「ふふっ。あのお方とは連絡がとれなくなったと言う事は、他の者達に計画がバレて捕まったと見るべきでしょう。まぁいいでしょう。あのお方のご命令は例えどのような状況であっても、必ず遂行するのみ。それまでは、あのクソガキも自分がこの世界を支配しているなんて言う愚かな夢を見ていればいいわ。本当の支配者である私の手の上で、ね」
月明かりが差し込むと、そこには余りにも綺麗な女性であったが、その顔は悪魔のような恐ろしい顔になっていた。
そして突然何かを思い出したのか、突然その悪魔のような顔は消えうせ、10人が10人美人や聖女の化身と呼ぶであろう美しさを持った女性の顔に変わったのだ。
「あぁ~いけないわ。さっさとあのクソガキと犬達の前に戻らないと。あいつ等も、私の正体を知ったら、どんな風になるのかしら、ね」
そして彼女が持っていたスナイパーライフルが突然霧のように消えた後、彼女の前に鏡のような物が現れると、彼女はその鏡の中に入って行ったと同時に、その鏡のような物も消えてしまった。
そして残ったのは、何処かで夜行性のポケモン達の泣き声が聞こえるだけの、静寂な夜の森だけであった・・・
ヤナギさんに関しては元ネタと違ってこんな感じの死にしてみました