ダークサイド・ポケモン物語(ストーリー) 闇に堕ちたとある転生者 作:ナハト・リコリス
特にポケモン達は哀れというか、何というかです。
それと、カズマに更なる追加設定になっています
カズマのジョクアへの制裁が終わって数時間後、アルセウスは地獄を管理する閻魔王の元にやって来ていた。
アルセウスは、閻魔王に頭を深々と下げ、今回の事件の後処理的な事を聞きに来ていたのだ。
閻魔王としても、実は別の世界でもジョクアと名乗る存在が、色々と俺と似たような悪さをしているらしく、その件で色々と頭を悩ませてもいたのだ。
と言うよりも、そのせいで消滅してしまった世界も存在し、その余波で色々と面倒な事になった世界もあるのだから、生死を司る方面の部署はある意味ブラック企業並にキツイ状態になっているのだ。
「・・・心中、お察しします」
「・・・こちらとしても色々と助かる所存だ。それにしてもだが・・・」
そう、実はアルセウスとカズマだけ知っている事実なのだが、カズマは輪廻転生ができない身体になっているのだ。
今回のジョクアへの制裁として黄泉比良坂(よもつひらさか)を使わせてもらったのだが、生者と死者の境界線でもある場所で、あのような真似は本来はできないので、事前にアルセウスに頼んで閻魔王を説得してもらったのだ。
だが、対価としてカズマは、死後閻魔王の代わりに現世で悪さをする存在達に対し、冥府の役人として働く事になっているのだ。
つまり、カズマは輪廻転生もできず、職務中で死ねば、消滅してしまう存在となってしまったのだ。
無論、アルセウスもこの事をカズマに話したのだが、カズマはこの件に納得し、そして承諾したのだ。
周りの誰にも言わず、死んだ後は閻魔王の命令で動く役人として働き、倒されれば消滅してしまうと言う過酷な対価を望んだのだ。
その際には、彼はポケモンを使えず、時空戦士やシンクレッターの力だけで対処する事になっているのだ。
「・・・他の神の遊戯の結果とは言え、ここまでの始末になるとはな・・・」
「・・・ですが、これがあの者が覚悟を決めて言ったのです。これ以上は、無粋かと・・・」
閻魔王は大きくため息をついた後、アルセウスと一緒に、浄玻璃鏡(じょうはりのかがみ)を使って、この世界のジョクアと、元サトシのポケモン達の様子を見ていた。
当初はジョクアに関してはさまざまな人間やポケモンに顔を踏まれたり、蹴られたりして文句を言っていたが、だんだんと文句ではなく、泣き言になっていたが、誰もそれに耳を傾ける事は無く、踏まれたり蹴られてボロボロにされた顔も一定時期が来れば綺麗な元の顔に戻され、最後には懇願の声が響いていた。
だがしかし、狂う事もできず、誰もその声に耳を傾ける事無く、ジョクアはさまざまな人や動物達にその顔を何度も破壊され、元に戻りながら、永遠にその場所で声を上げ続けるのであった。
元サトシのポケモン達も、当初はサトシと再開できると信じて開墾をしていたのだが、水も出ず、植物すら生まれようとしない不毛とも言える土地の開拓に段々と意欲を無くしていき、現在は誰のせいでこんな目にあったのかという事で、一番の相棒であったピカチュウ、エース的存在であったリザードンとゲッコウガの3体が、他のメンバーから虐待を受け、それを基点に喧嘩ばかりが続いており、開墾なんてものは誰もしていない状況であった。
「こやつ等も、水も食料もいらない身体の上に、不老不死なのだから、この状態なら永遠に輪廻転生はできまい」
「・・・でしょうね。あの者もそれが分かっているからこそ、あのように言ったのでしょう」
二人は余りにも不毛と言える争いを続ける元サトシのポケモン達に呆れていた。何しろ言われた通りの事をしなければ、彼等は死ぬ事はできないのだ。
だがしかし、今の状態では数百年か数千年単位で開墾なんて事はせず、一生争い続けるであろう。
無論、それだけ時間が延びれば延びるほど、マサラタウンのサトシとの縁は完全に消え、別の誰かとの縁を結ぶ事になるのだ。
もしそうなれば、彼等が何度も輪廻転生をしたとしても、彼等が本当に得たい者との絆は、永遠に起きないのだ。
そう、例えどれだけの事があったとしても、決して交わる事はないのだ・・・
アルセウスも閻魔王との会見を終えた後、元の世界へと帰って行った。
残るは、カズマをあのようにした元凶の存在と、その存在を裏で操る黒幕を倒す事を手伝う為に・・・
ジョクアへの復讐を終えた俺達であったが、その大元となったアローラでは、たったの数日で大変な事態になっていた。
国際警察からの要望もあり、数日間アローラにいたのだが、色々と大変と言えた。
何しろククイ博士を筆頭に、島キングや島クイーン、おまけにエーテル財団と、アローラ地方でそれなりに知名度を持つ面々が犯罪に協力し、おまけに当時のクラスメイトやライバル達に関しても、現在はキャプテンやアローラチャンピオンになっていたりする人材だったのもあり、アローラ地方は大騒ぎとなったのだ。
その結果で元クラスメイト達の家族や、ポケモンスクール自体が世間から大バッシングを受けてしまったのだ。
特にマオの実家である食堂は酷く、前に少し見たのだが、悪意ある張り紙が無数に張られ、窓ガラスは全て割られていた。
中の様子を見てはいないが、多分似たような感じなのだろうと思った。
だがしかし、その原因となった人間達に関しては、国際警察からも未だに事情聴取を受けているらしいのだが、リーリエ以外の全員が『ジョクアが悪い』『ジョクアに騙されていた』と言って、反省の色がまったくと言っていいほどないと連絡を受けていた。
流石に洗脳されていた時期が長かったと言うのもあるかも知れないが、反省の色等が無いと言う事で、国際警察自体も調書をしっかりととり、リーリエ以外の人間をその内に犯罪者として送検する事になっているらしい。
まぁリーリエに関しては、俺達との出会いもあって、周りの人達よりも先に洗脳解除され、おまけにまともな思考のままで、自分がやってきた事を再認識させられていたのもあったので、国際警察からの印象が良かったと言うのも事実である。
そして俺達は国際警察からの依頼で、国際警察がアローラ地方で運営している育児施設で、ククイ博士とバーネット博士の子供である【サン】の様子を見に行ったのだが、ある意味最低な存在であった。
まだトレーナーとしての資格を持たない8歳児だったのだが、両親が【ポケモンは道具】として扱ってきたのが原因なのか、施設内にいたポケモン達を虐めており、俺達はその映像を録画していた。
依頼されたのは簡単で、彼等がした事の結果の証拠映像として、サンを使わせてもらったのだが、流石の俺も途中で腹がたったので、ピカチュウの電撃を浴びせさせ、無理矢理虐めるのを止めさせたほどだ。
だがしかし、何故自分がここまでされるのかが分かっていない子供と思っていたのだが、実際は違っていたのだ。
最低な話であるのだが、彼は善悪の判別がまったくと言っていいほどついていなかったのだ。
自分がやっている事が悪いと思っておらず、逆にこれが【正しい事】として認識している始末だったのだ。
俺達は半日程度であるものの、この映像を国際警察に提出し、ポケモントレーナーの再教育と、自分達がした事による結果として、ククイ博士達に見せる事になったらしい。
まぁそれで少しはまともに戻ってほしいと思う気持ちもあるのだが、何年掛かるのかとも思ってしまった。
多分であるが、これから色々と世界レベルで法律やら何やらが改定されたりするのだろうと思うしかなかった。
世界規模での犯罪の事件協力をした後、俺達はカントー地方へと向けて発進した。
だがしかし、突然発生した時空の渦に巻き込まれ、俺達はまた別の次元に行く事になったのだった。
他の作品ならとも書くとして、ポケモンの世界で黄泉比良坂みたいな場所を利用するのなら、こういう設定も有りかと思って書いてみました。
それとピカチュウ達がいる場所も、しっかりと開墾すれば、三百年位はかかるけど、不毛の大地から草や水がある大地になってます。
だけど争い続けているので、何も変わらずといった感じです。
それとですが、この後はピクシブのコナンさんとのコラボ展開の話になっていますので、皆さん見て下さいね。
それとリーリエに関しては、番外編込みで書く予定ですが、未来ではカズマ達の仲間にする事にしました。番外編では、仲間にならない場合の話展開となっています。
まぁハッピーエンド的なのは、本編?になるかも知れませんね