ダークサイド・ポケモン物語(ストーリー) 闇に堕ちたとある転生者 作:ナハト・リコリス
サトシは一人、どしゃぶりの雨の中で、暗い山で嘲笑っていた。
ほんの数日前、アローラ地方にいたサトシは、ジョクアと名乗る女子生徒による自作自演の傷害事件により、ポケモンスクールを退学にさせられた。
サトシは無実を訴えたが、誰も信じてはくれなかった。
その際に、ジョクアが嬉しそうな笑みを浮かべた。
サトシは殴りかかろうとしたが、それは自分の相棒であったピカチュウの電撃によって阻止された。
だがしかし、サトシの地獄はこれで終わらなかった。
故郷に帰ったサトシを待っていたのは、家族・仲間達からの迫害だった。
誰も、サトシを信じてくれなかった。
それだけでなく、ポケモントレーナーとしての資格すら永久剥奪されてしまった。
自分のポケモン達は信じてくれると思ったが、来たのは攻撃であった。
しかもそれはじゃれ合うようなものではなく、倒すべき相手に対してのような雰囲気を纏った攻撃だった。
その中には、これまでずっと旅をしてきた、一番の相棒でもあるピカチュウも含まれていた。
流石の事実に、サトシはその場から逃げた。
そしてどこをどう走ったのかも分からず、雨が振る中で、サトシは心から【何故?】と思うしかなかった。
これは夢なんだと、そう信じたい気持ちもあった。
だがしかし、何時もなら相棒がいて、仲間達がいたのに、今はそれすらなく、逆に言われたのは否定と暴言であった。
自分を知っている仲間達が、家族が、共に戦ってきた仲間達が、そして少し前にロケット団とも出会ったのだが、彼等も同じように否定と暴言を言われる始末であった。
雨が止み、朝日がさし、綺麗な虹が空にかかった。旅立ちの日に、相棒と一緒に見た、あの景色であった。
サトシは涙を流しながら、これから頑張ろうと、例え周りから否定されても、もう一度頑張ろうと思った。
そう思っていた。
『見つけたぞ』
声がした方向に顔を向けると、そこにはアルセウス・ルギア・ミュウツー・レックウザ・ソルガレオの5体がいた。
サトシは伝説との再開を喜んだ。彼らなら自分の無実を認めてくれると。
だがしかし、現実は違った。
『ふざけるな!この薄汚い極悪人が!!』
「えっ?」
『貴様のような者が素晴らしき者だなど、反吐が出る』
『我等は貴様のような害悪をこの世から消しに来たのだ』
「な、何を言って・・・」
そしてサトシは伝説から殺されるような攻撃を受ける羽目になった。
全身は雨に濡れて冷え切り、帰ってからまともな食事もとれず、身体の疲労感が半端ない状態で、おまけに精神状態も滅茶苦茶になったサトシはきりたった崖にまで追い込まれ、そしてそのまま攻撃の爆風で崖から落ち、そのまま地面に叩き付けられた。
サトシは全身を強く打ち、まともに身体を動かせなくなっていた。それだけでなく、地面に自分の血が流れているのを感じた。
伝説達はサトシの状態を確認した。
『ふん!これなら我等が手を汚さずにすむな』
『貴様のような極悪人にはいい最後だ』
『貴様のような存在を認めていた我は恥ずかしい限りだ』
そう言って伝説達はこの場から消えていった。
サトシは死に近づきながら【何故?】を考えていた。
何故、誰も信じてくれないのか?
何故、こんな目に合わなければいけないのか?
何故、伝説からあんな酷い謂れをしなければいけないのか?
何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、何故、なぜ、なぜ、なぜ、なゼ、なゼ、なゼ、なゼ、なぜ、なぜ、なぜ、なゼ、なゼ、なゼ、なゼ、
そして答えに行きついた
サトシ〘こんな世界が悪いんだ〙
そしてサトシは、いや転生者であった○○は、世界への憎しみを膨らませた。
「待ってろよ。何時かお前達に復讐してやる」
「どこにも逃げられないように」
「あらゆる伝説も、あらゆるポケモンも、あらゆる全てを破壊してやる」
【お前達の未来なんて、全て無にしてやる】
そしてその肉体は死んだが、転生で貰った特典が肉体を漆黒の繭のように包み込み、漆黒の塊は地面へとまるで染み込むように消えていくのであった。
サトシがいなくなって数年後、ジョクアは世界中が認めるポケモンマスターとなった。
使用しているポケモン達は、嘗てサトシが育て、サトシと共に歩んだポケモン達だった。
犯罪者としたサトシのポケモン達を、全てジョクアがオーキド博士やサトシのママ、元仲間達などがジョクアならと言って勧め、ポケモン達もそれに喜んで従った。
それだけでなく、伝説のポケモン達までジョクアを最高の存在だと呼んだのであった。
これを見てジョクアは喜んだ。
彼女も実は転生者であった。そして、彼女はこのポケモンの世界で一番になりたく、だからこそサトシのポケモン達を欲したのだ。
彼女は世界中を旅をし、時期が来たら、自分の言うことが正しいという【認識】を世界中の人間達やポケモン達に与えるようにした。
そして彼女は世界一のポケモンマスターへと成り上がり、世界から賞賛される存在へと変貌した。
そしてそれから更に数年経ち、世界は変わっていった。
ジョクアは20歳になり、抜群のスタイルと美貌を持つ世界一のポケモンマスターともてはやされた。
だがしかし、その裏では危険薬物や危険物、自分の邪魔をするものは全て、自身の権力と金の力を使ったりして排除してきた大悪党であった。
世界中に自分を崇める施設を造らせ、金でできた特性の生活用品で遊び、サトシの元仲間の女達も同じようにして染めてやった。
弱いポケモンはいらないとし、機械等を使って無理矢理改造したりし、改造ポケモンを大量に作り上げていった。
ポケモン達の居場所など色々と奪っていき、邪魔するものは全て言うことを聞くように薬や機械、時には暴力で分からせてやった。
ジョクアがやるのだからと、周りも真似て同じようになっていったが、ジョクアの天下は揺るがなかった。
伝説達もさらなる力を手に入れたことを喜び、ジョクアの天下は最高潮に達していた。
だが同時にそれは、恐ろしい数多の怨みや憎しみが地面へと染み込んでいく事態でもあった。
ジョクアのポケモンマスターに就任しての式典が行われ、各国の首脳等や博士達、各地のチャンピオン達に、この日を夢見てやってきたトレーナー達が集まり、一大バトル大会が開催された。
どれもこれもがポケモンを改造し、自我意識なども奪った兵器のようなポケモンを使い、死んでいくポケモン達もいたが、死んだポケモンは一つに集められ、他のトレーナーや参加者達のストレス解消の道具にされていった。
そしてジョクアのバトルが始まろうとしたその瞬間であった。
【グアァァァ〜〜!!】
1つの爆音が鳴り響いた。
流石の事態に周りの時が止まった。すぐさま周囲を探させると、それはすぐに分かる事態となった。
この会場から30K近く離れた場所に、会場に向かってゆっくりと歩いていた動く漆黒の山のような存在であった。
漆黒の皮膚を持ち、まるでバンギラスやオーダイルとも呼べるような姿をした山のような化け物が、ゆっくりと会場に向けて歩いていたのであった。
流石の大きさの存在に周りも唖然としたが、この場所には世界最強のポケモンマスターとそのポケモン達、更には伝説ポケモン達だけでなく、各地方のチャンピオン達もいる。
あんな化け物なんてすぐさま倒される
そう思っていたが、現実は違った。
「何なんだよ、あれは・・・」
伝説のポケモン達の攻撃を真正面から受けたにも関わらず、全く歩みを止めることのない化け物
チャンピオン達のポケモン達の攻撃すらまともに受けているのに、まるで何も気にしないかのように歩み続け、その場を一回転し、長く太い黒い尻尾が周りにいたポケモン達を、木々を薙ぎ払い、チャンピオン達とチャンピオン達のポケモン達は一撃で即死になった。
伝説のポケモン達も一部は殺られたが、残った面々が攻撃をしたが、突然背鰭が白く発光し、全身から白い光線が発射され、この場に来ていた伝説のポケモン達全てが光線に触れ、触れた部分は消し去られ、残った肉片が地面へとボタボタと落ちていった。
そして邪魔者を消し去った後、真っ白な目が会場に向けられ、同じように歩んで来ていた。
「に、逃げろ〜〜!!」
誰かが言ったその一言で、我先にと会場から逃げ出そうとする人々。
だがしかし、逃げ出そうとした人々の一部は、白い光によって消え去り、残っていた人々は、消えた先にいた場所と、その端が赤くドロドロに溶けた様子を目にし、悪魔の雄叫びを聞くのであった。
ポケモン達を出し、逃げようとした人もいたが、現れたポケモン達は動けなかった。どんなに言ってもポケモン達は動かず、数分後、会場は完全に破壊され、会場にいた人間達は全て死に絶えたのであった。
ただ一人を除いて・・・
ジョクアは逃げていた。
運良くギラティナが助けてくれ、彼女は逃げ切れたのであった。
だがしかし、命からがら逃げ延びた彼女に待っていたのは、甚大な被害と、周りからの迫害であった。
『世界最強のポケモンマスターが逃げるなんて!』
『私の家族を返せ!』
ジョクアは周りから批難されたが、あれを倒すと宣言し、あらゆる手を使って仕留めようとした。
だがしかし、悪魔にはあらゆる攻撃が効かなかった。それどころか、ジョクアが逃げるたびに地方は1つずつ壊滅し、伝説のポケモン達も命を落としていった。
最後に残ったのはカントー地方で、マサラタウンでジョクアは周りからの怨嗟の幻聴を毎夜聞く羽目となった。
ギラティナによる別次元の移動も、あの悪魔に破壊された地方は人間もポケモンも生きていけない環境にされ、ギラティナのいる次元にすら影響を与えていたからだ。
僅かに残った人間もいるが、ジョクアが世界にかけてきた【認識】の力が薄れてきて、誰も彼女を信用しようとはしなくなっていた。
無論、伝説のポケモン達も同じで、特にアルセウスに自分のした事が全てバレたが、アルセウスは悪魔を倒すまでとして協力してくれることになった。
自分の居場所が無くなることに恐怖を感じたジョクアであったが、どうやってあの悪魔を倒そうか考えてもいた。
何しろあの悪魔はこの世界にあった核兵器すら通用せず、逆にそれが原因で地方一つが完全に駄目になってしまったのだ。
こんなはずではなかったと嘆くが今更でしかなかった。
だがしかし、現実は最悪の悪夢であった。
迎え撃ったアルセウス達の力も通用せず、アルセウスが悪魔の正体を見破った。
【数多のポケモン達の怨念の集合体】
流石の言葉に全員が唖然としたが、アルセウスが浄化すると言って助かると思ったのであるが、アルセウスの力は効かずに逆に捕まり、その口に放り込まれ、最後は悪魔の口から一筋の血が流れたのを確認し、私達は逃げ出した。
そしてジョクアが最後に見たのは、自分に向かって襲ってくる一筋の【白】であった。
悪魔と呼ばれた存在は雄叫びをあげた。
もうこの世界には、ポケモン達も、人間達も存在しない世界になり、悪魔だけとなったからだ。
だがしかし、この場に悪魔のことを知る存在がいたらこう言うだろう。
と。
ゴジラはそのまま世界を歩き続けた。
彼等はジョクアによって無実の罪で殺されたサトシをコアに、ジョクア政権によって齎された数多のポケモン達の怨念の集合体だからだ。
彼等の怨みは消えていなかった。
世界から全てが消えても、彼等の怨みは消えず、世界をあるき続けていった。
そして最後にはゴジラは宇宙へと出ていき、生まれ故郷とも言える惑星を破壊し、宇宙へと身体を進ませていった。
最早このゴジラには怨みでしか動いていなかった。
そう、知的生命体に対しての怨みという、恐ろしい白目ゴジラの姿をした悪魔は、宇宙の海を渡り、知的生命体を未来永劫滅ぼすだけの悪魔となったのであった。
はい。救いなんてものはありません
白目ゴジラの設定を使いましたが、いけるよな、これ?