nibiiroと申します。
自分が書いたのを定期的に読み返してるんですが…。
前回の話、内容薄味すぎませんか?
ぶっちゃけ凄い書き直したいくらいナニコレってなりました。
くったくたで寝不足の時に書くもんじゃないですねやっぱ。
反省して、精進します。
今回はそんなことはないのでご安心を。
備えるということで、八雲ネムさんの《崩壊した世界でアビー達に搾られる件》の主人公達とキャラを登場させて頂き、あちらと繋がるように書いてみました。
時系列でいうと、合流前・合流後の昼・あちらでの最新話後ってとこでしょうか。
新キャラも出ましたのでどうぞ。
じゃあ、前置きはこれくらいで。
それでは、いってらっしゃいませノシ
「武田さん。こんばんわ」
「あ、パールさん。こんばんわ」
お菓子パーティーが終わった夜。
ホテルのロビーで座り、資料を見ていると声を掛けられた。
顔を上げれば、声の主は先日助けたパールヴァティー。
通称パールさんだった。
「身体の調子は大丈夫ですか?」
「ハイ。お陰様で平常に戻りました」
「なら良かったです。椅子空いてるんで、良かったらどうぞ」
「ありがとうございます」
そう言って向かいの椅子にパールさんは腰を下ろした。
「改めて、昨日は助けて頂きありがとうございました」
「いえいえ。無事……とはいかなかったかもしれないですけど、やれることをしただけですから」
結果的に見れば大きな損害もなく助けられた内だと思うが、もう少し遅れていたらと思うとゾッとする。
後はもっと早く駆けつけてれば……とか。
「事情は聞いてますんで、社長が許す限りここでゆっくりしていって下さい」
「すいません……。というより、既にここで働けるよう交渉してきました」
「え、そうなんですか?」
なんとまぁ、行動がはやいこと。
「はい。スクールで子供達のお世話する係です」
「おぉ……。ピッタリな気が……」
あそこに通ってる子のこの中にはリリィもいる。
お目付け役としてはバッチリだと思った。
そんなことを考えてると、パールさんがキョロキョロと周りを見渡した。
「今はおひとりなんですね」
「えぇ、まぁ」
パールさんの言うとおり、今は傍らにマリーはいない。
「マリーは今、秦良玉さん達とお茶会に行ってます」
「そうでしたか。武田さんは何を?」
「傭兵をやってるマスター達の資料を見てました」
パサリと、手に持っていた資料を机に置き、向こうから見やすいようにサッと広げた。
「……色んな方がいるんですね」
「ですね。人神教と戦うために、社長と相談して依頼はもう出してます」
広げた資料の中の1枚を取り、パールさんへ渡す。
「この人が、僕らと一緒に戦ってくれます」
「……えーと、その……」
……まぁ、何が言いたいかはよくわかる。
「ハッキリ言っていいですよ。ロリコンの人って」
SNSにおいて、ロリコンマスターは誰かと話題になれば間違いなく優勝するであろうその人、
外見通り高校生にしか見えないが、今世界では多数の幼女サーヴァントを連れた実績もある傭兵。
年下だけど、仕事として来てもらえるから敬語で接さないとな。
「……リリィちゃん、大丈夫ですかね?」
「仕事でくる以上、流石にそれはないですよ。むしろリリィが絡んでいるからこそ、来てくれるのかなって……」
まぁ、そうなる可能性は無くはないが。
でも、尾頭さんのサーヴァント達と戦闘するとか想像するだけで嫌だなぁ。
「とりあえず、信用はできる相手だと思ったから僕と社長は依頼を出したんで大丈夫ですよ」
「そう、ですね。疑ってはいけませんよね」
翌朝には到着するはずだ。
他のマスター達ともう少し話し合わないとな。
●
次の日。
予定通りに彼らはホテルへと到着した。
「どーも、傭兵の尾頭守と相方の1人である紅閻魔です」
「こちらこそ、よろしくお願いします。武田広海とマリー・アントワネットです」
巨大な装甲車から降りてきた彼は早速依頼内容を確認し、武器や弾薬を訪ねてきた。
どうやら今回の報酬として、それを希望するみたいだ。
(……殺しに、躊躇いがなさそうだ)
資料通りの若い外見。
しかし、俺とはまた違った落ち着いた雰囲気。
ポーカーフェイスも簡単には崩れそうにない、肝が据わっている印象。
エントランス前での簡単な紹介も済まし、俺達は会議室へと移動した。
「じゃあ、共同戦線について話し合いましょっか」
スクリーン付きの部屋に、長机を挟む形で対面する。
入り口から見て左側に俺とマリー、陽さんと秦良玉に、光君とエリザベート(槍)。右側には守さんと紅閻魔をはじめとした彼のサーヴァント達が。
そして、上座には樹里さんと孔明さんが座り、進行役をしてくれる。
「作戦内容は人神教の殲滅。戦力的には申し分ないけど、分散させようかなって考えてるわ」
スクリーンの電源が入り、図式が表示された。
「大まかに分けて3つで、傭兵さん達で1つ。私と光で1つ。武田君と陽君と……あの子ね」
言いながら、樹里さんが少し離れた椅子を指さす。
そこには、1人の少女が膝枕をされながらぐっすりと寝息を立てていた。
「ぐ~……ぐ~……」
雑に切り揃えられた長い黒髪に寝癖。
加えて、整えられた綺麗な顔立ち。
膝枕をしているキャスター、レオナルド・ダヴィンチのマスターが彼女、
「……叩き起こします」
ガタっと光君が椅子から立ち上がり、鬼の形相でソファーに向かうがエリザベートによって止められた。
「マ、マスター!落ち着きなさいよ!」
「離せエリザ!会議だっていってんのにこの先輩はぁ!」
ちなみに彼女、光君の学校での先輩であり、所属していたロボット研究部のエースだったらしい。
「ごめんね~。会議前にお風呂入らせたら寝ちゃってさ」
「構わないわよ。2人にはいつもお世話になってるから。光、大人しく座りなさい」
「……わかったよ」
母親に嗜まれ、渋々座る光君。
このホテルのインフラを日夜制御してるのがイズルちゃんとダヴィンチちゃんの2人。
普段は地下の制御室に籠ってるから中々会うことができない。
なので、こうしてこの2人に会うのは俺とマリーは初めてになる。
ダヴィンチちゃんは言うまでもなく万能の天才で、相方のイズルちゃんはなんと光君を超える頭脳と技術を持っている……らしい。
ダヴィンチちゃん曰く、まごうことなき天才でそれ故に行動がまったく読めないという。
「というわけで、分断してあいつらを潰すのが主体ね」
「状況に応じての判断は各々に任せるが、通信手段は忘れずにつけるようにしておくように」
「で、肝心の敵についてなんだけど、いまいちはっきりしないことだらけなのよねぇ……」
ハァ……と溜息と一緒に吐き出す樹里さん。
「人間とシャドウサーヴァントが敵ってだけじゃなぁ……」
「とはいえ、じっとしてるだけではいけませんからね」
「だからこそ、俺達に依頼をしてくれたんだろ?」
人神教について分かってることは少ない。
人間と幻霊が組んでいること。
後は、地方のあちこちに支部があるとか、似た思想の奴らと組んでいるとか……
前者はこの目で見てるからわかっているが、後者は今だはっきりしていない。
SNSでも確定的な情報は得られなかった。
「できたての組織だからなのか、人間同盟やFHAと違って余り目立った情報がない」
「もしくは、慎重なのか……。隠密的な活動で動いているのか……」
「ここまできたら何だっていいさ。作戦はいつ始めるんだ?」
「……3日後よ。各々準備はそれまですましておいてね」
以下、各グループ一覧。
グループ1、傭兵組────尾頭守とその一同。
グループ2、親子組────真壁樹里と諸葛孔明、真壁光とエリザベート達。
グループ3、職員組────武田広海とマリー、田澤陽と秦良玉、弓塚イズルとダヴィンチ。
人数とそれぞれの能力、戦闘に関しての間合いも考えられた編成だ。
「……ふぁ~」
簡単な作戦会議もそろそろ終わりに差し掛かった時、間延びする声が聞こえた。
「う~ん……。あれ?何でアタシこんなとこに……」
声のする方を見れば、イズルちゃんが目を覚ましたようだ。
「おはよう、マスター君」
「んぇ?……あ、ダヴィンチちゃんおはよー」
「おはよー、じゃないでしょうがぁ⁉」
のほのほとしたイズルちゃんとダヴィンチちゃんの元に、光君がまたもや飛び掛かろうとする。
────が。
「そりゃ」
「あ」
いつの間にか、彼の掛けていた眼鏡がイズルちゃんの手に。
裸眼になった光君は彼女を見失った。
「お~、誰の眼鏡かと思いきやヒカルンの眼鏡かぁ~」
「ちょっ⁉返してくださいよ!」
「やなこった~」
……何というか、話に聞いていた以上にハチャメチャな子だな。
あの光君が手玉に取られるなんて。
「イズルちゃんていつもあんな感じなの?」
「えぇ、変わってますけどいい子なんですよ。今度のお茶会には彼女も呼びましょうか」
「いいわねそれ!」
マリーと秦良玉はどうやらイズルちゃんを気に入ったらしい。
「まったくもう……イズルちゃん!」
「あえ?」
樹里さんの一声ではしゃいでた脚が止まった。
「ほら、初対面の人へ挨拶くらいしなさいな」
「……ん~?」
俺とマリー、尾頭さんと仲間のサーヴァント達の顔を1人づつ確認してゆく。
そんな彼女にダヴィンチちゃんが耳打ちをした。
「マスター、仲間ってことだよ」
「……おぉ!」
「っ!」
音もなく、イズルちゃんは俺とマリーの前に移動してきた。
「アタシ、弓塚イズル!よろしくね!」
「た、武田広海。よろしく……」
「マリーよ!よろしくね、イズルちゃん!」
「ヒロミンにマリリー!」
何かあだ名付けられた。
「ありゃ、ヨウヨウとリャンリャンもいる。ジューリンにコウメも!」
えーっと……。
ヨウヨウが陽さんで、リャンリャンが秦良玉。
樹里さんがジューリンで、コウメが孔明さんかな。
「……何かいっぱいいるー!」
尾頭さんのサーヴァント達を見てテンションが上がってきたみたいだ。
中でも……。
「フォォォッ!ちっちゃいダヴィンチちゃんだぁー!」
ライダーのダヴィンチちゃんに随分と興味がある様子。
「……何ともまぁキャラの濃い子だ。えーっと、イズル……だっけか」
「んな?」
ロり鯖達と戯れ始めた彼女に尾頭さんが近づく。
「初めまして。この子らのマスター、尾頭守だ。しばらくよろしく」
「んー、じゃあオガちゃんね!よろしくオガちゃん!」
こうして、会議は終わりを迎えた。
●
作戦決行の前日。
準備は順調だが、敵の情報に関して相変わらず変化はなし。
「……ふぅ」
そんな中、俺は明日に向けてトレーニングに勤しんでいた。
タウン内での軽めのランニングに、陽さんとの接近戦の練習。
そして、尾頭さんとの訓練。
「……模擬弾とはいえ、ここまで追い込まれるなんてな」
「ハァッ……ハァッ……。し、しんどい……」
場所は急遽、イズルちゃんとダヴィンチちゃん2人に作ってもらったトレーニングルーム。
急造で大した物じゃなくてごめんねといっていたが、とんでもない。
模擬戦闘に必要な広さと頑丈さは申し分なく、改めて天才3人の凄さを知った。
人を殺す覚悟。
言葉ではいくらでも言えても、実際にその時がくればおそらく動けなくなるのは目に見えていた。
だから、少しでもそれを無くす為に、人殺しの経験がある尾頭さんにお互い殺す気で訓練をする。
「マスター、大丈夫?」
「あぁ……。ありがとう」
スポドリとタオルをマリーから貰い、床に座る。
「ご主人も、そろそろ休憩するでち」
「おう。サンキューな」
尾頭さんも紅閻魔から同じようにスポドリとタオルを受けって座る。
「宝石魔術、か。いい武器持ってて羨ましいぜ」
「それはこっちのセリフなんですがね……」
俺が戦闘に関してできる事。
それは、殴る蹴るの体術とマリーお手製のガラス宝石による魔術。
重火器の練習は尾頭さん指導の元、やってみたがまったく的に当たらずセンス無し。
ホテル側のメンバーで銃を武器に戦うのは真壁親子だけで、陽さんは擦股から秦良玉と同じく槍を。
イズルちゃんは……謎。
「でも、接近戦は文句なしに上達してきてるぞ。特にそのナイフ術、土壇場で磨き始めたにしては悪くないし」
手数をどうにか増やしたい。
そうして思いついたのがナイフによる戦法。
「……ぷはっ。尾頭さんにそう言ってもらえるなら自信になります」
「ゴクッ、ゴクッ、ふぅ……。それに、何か策があってのナイフなんだろ?」
「あー……。まぁ、そうです」
彼の言うように、ナイフの技を練習してるのには意味がある。
明日に向けての秘密兵器。
そのためのナイフを練習する。
「今日はここまでだな。後は、明日に向けてお互いゆっくりしよう」
「ですね。ありがとうございました」
「あ、そうだ。紅閻魔」
「はいでち。マリー、これを」
「……これって」
紅閻魔がマリーに渡したのは虹色の欠片、聖晶片。
その数は4つ。
「ちゅちゅん。それを使えば少しの間でちが霊基変換が安定して使えるでち」
「空いてる時間に集めた余り物だけど、あんたら2人には役に立つ代物になると思ってさ」
「紅先生、尾頭さん……。ありがとうございます。これでもっと、マスターの為に戦える……!」
備えは万全。
明朝、作戦開始だ。
●
光のない暗闇の中。
そこに、1人の青年がいた。
「お禊中失礼します、教祖様」
「……何だ?」
教祖と呼ばれた青年。
彼は、苛立った様子で声を発した。
「本日の生贄の準備ができました。禊が終わり次第、洗錬の間へいらしてください」
「……わかった」
ここは、人神教。
その1つの支部である。
「……もうすぐだ」
彼は涙を流す。
「……もうすぐ、お前と」
彼の眼前で何かが輝く。
──────それは、聖杯。
「必ず、蘇らせる……」
怪しく金色の杯が男の瞳に映っていた。
「……待っていてくれ」
──────メディア・リリィ。
登場人物紹介
ダヴィンチのマスター 弓塚 イズル
光の通っていた高校の先輩で、ロボット研究部エース。
高校3年生で外見は中々の美少女。
光が一生敵わないと言い、ダヴィンチが認めるほどの天才。
独特なマイペースと才能で、子供の頃から周りを掻きまわすトラブルメーカーでもあった。
それ故に、両親からは捨てられ孤児院で育つ。
世界崩壊時は持ち前の技術で孤児院の人達を守り、縁によってダヴィンチを呼んだ。
それからはある建物を宿として扱い、そこへ真壁親子と田澤がやってきた。
その建物がのちの、オーシャン・ビヨンドである。
ホテルタウンの重要なインフラ関係を日夜管理している。
イズルのサーヴァント レオナルド・ダヴィンチ
人類史上の最大の天才と名高い、万能の才人レオナルド・ダ・ヴィンチその人。
Fate世界でも生前は男性。自身の傑作『モナ・リザ』の美しさに心酔しており、現界に際してわざわざモナ・リザそのものの姿で現界してしまったという、天才ならではの常識を覆す発想を具現化している。
万能と天才繋がりの縁でイズルの元へとやってきた。
性格はゲームと同じで、イズルのお世話も喜んで行っている。
根っこは他の女性鯖と同様、イズルが大好き。
時折、眠りについてるところをおいしくいただいてる模様(意味深)
名誉終身ロリマスター 尾頭 守
…詳しくはこちらを見て下さい(丸投げ)
https://syosetu.org/novel/200386/
人神教 神奈川支部教祖 謎の青年
聖杯を持つ謎の青年。
その実態は如何に…。
次回、人神教との決戦開始。
分断作戦で私の方と八雲さんとで殲滅って展開です。
教祖の青年はリクエストを参考に登場させました。
登場人物多すぎてすいません。
そのうち人物一覧みたいなの作るんで許し亭許して。
それでは皆様、ヴィヴ・ラ・フランス!