※この作品はR-18です。

崩壊した世界でマリーと夫婦性活する   作:nibiiro

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皆様こんにちは。
nibiiroと申します。

最近また崩壊世界作品が増えてきてて嬉しみ。
もっと増えてけろ。

話題のキャストリアさんを無事にお迎えしたはいいけど素材がない…。
でもスキルマじゃなくても強いのなんのって。
彼女のお陰で推しを活躍させてあげる機会が増えて嬉しいです。

今回はとある探偵コンビが登場。

とりあえず、前置きはこれで。

それでは、いってらっしゃいませノシ




マリーと探偵コンビ

頭が痛い。

 

「んんっ……」

 

微睡みから徐々に抜け出してゆく。

寝ぼけ眼のまま、目の前を確認すると滑らかな肌触りの良さそうな肌色が視界いっぱいに広がっていた。

 

「……んっ……と……?」

 

すぐに、その肌色の正体はわかった。

 

「スー……スー……」

 

目を堪せば、桜色の頂点を携えた膨らみが柔らかそうに脈動している。

裸同士で、仲良く1枚のシーツを羽織り互いに横向きで向かい合ったまま、俺とマリーは寝ていたようだった。

 

(そっか。確か、昨日はいつの間にか寝て────)

 

記憶を振り返ろうとした所で痛みが走る。

 

「ッ!」

 

小さな頭痛。

一見して大したことのないように感じたが、得体の知れない何かを体験したような感覚。

 

二日酔いを疑ったが、ここ最近はアルコールを口に含んでいないのは覚えてる。

 

(……あれ?)

 

しかし、それは早々と霧散した。

頭痛の方もまるで最初から無かったかのように消える。

 

(疲れてたのかな……)

 

もしくは、マリーが何か────

 

(やめよう)

 

寝起きだというのに余計に働く思考をぶつ切り、己に言い聞かせ、沸き上がった猜疑心を振り払う。

 

時刻はまだ早朝前。

カーテンから除く隙間からは暗い空が白み始める光が覗かせる。

まだ寝ててもいい時間帯だ。

 

「んー……」

 

ふにゅんと、顔に柔らかなモノが当たった。

俺の頭を抱きしめながら眠るマリーが、どうやら力を強めたらしい。

 

麻薬にも匹敵する彼女の香りと乳房の感触がIQを一気に低下させ、睡眠へと誘う。

 

(寝よう……。今は……このまま……)

 

マリーを起こさないようにこちらもソッと彼女を抱き寄せる。

互いに抱きしめ合う行為で表される1つの気持ち。

 

 

────離れたくない。ずっと一緒にいたい。

 

 

彼女の気持ちと俺の気持ちは、きっと……。

 

きっと…………。

 

 

●

 

 

「イルカショー、5回目でも楽しかったね」

 

「えぇ! ジャンヌも弟さんも楽しそうにしてたわ!」

 

昨日貰った余ったチケットを使い、俺達はまた《シルク・ド・ルカン》に何回かお邪魔した。

とはいえ、イルカに触れるコーナーでは残念ながら指名されなかったが。

 

「どうする? また見に行く?」

 

「それも素敵なアイデアだけど、もっと色んなとこに行けたらきっと楽しいと思うの♪」

 

「う~ん……。それじゃ、この辺りを散歩してみるのは? 船が泊まる港や色んなお店があるみたいだよ」

 

「それじゃあ、お散歩デートね!」

 

ルンルン気分で俺の腕に自分の腕を絡めせ、いつも通りの花咲く笑顔で彼女はいる。

 

俺の知らないナニかがあったことが嘘のように。嘘と思えるように。

 

わざとやっているわけではない。

マリーは変わらず天然で可愛いため、それは確信できる(謎の根拠)。

 

「……あら?」

 

「ん? どうしたの?」

 

頭の片隅でグルグルと考え事をしながら散歩していると、彼女は何処かを見つめて止まる。

 

「もしかして……ッ」

 

「あっ、ちょっ──」

 

手を振りほどき、駆け足で見つめた先へと駆けてゆくマリー。

見れば、男性と女性が何か言い争いをしているようだった。

 

「あれは……?」

 

俺は急いでマリーの跡を追い、合流する。

 

「マリー!」

 

「あなた!」

 

駆けつけ事情を聞くと、どうやら喧嘩をしていたと見られる2人、探偵を生業としている一 誠(にのまえ まこと)さんと助手の刑部姫さんの仲裁をマリーがキラキラぱわー(天然可愛い)で収めたらしい。

 

「あなたあなた! やっぱりよ! 昨日見た本物のキャア☆おっきー!」

 

「あぁ、昨日の……」

 

「もしかして二人、イルカショーにいたりしました?」

 

「えぇ、勿論! あなたがマスターね!」

 

マリーの言う通り、どうやら昨日見たキュア☆おっきーみたいだ。

とはいえ、俺の方は余りの展開に追いつかずに思考箒していた部分があったが……。

 

「刑部姫さん! 刑部姫さん!」

 

「ウゥ……! ウゥ~……!」

 

「あ、キュア☆おっきーの方がいいかしら?」

 

「お、おお、おっきーでいい! おっきーって呼んでいいから!」

 

「……タジタジだな。気持ちはわかるけど」

 

「あはは……」

 

マリーのテンションが高い。

キラキラが倍増マシマシしてる。

 

探偵さんは眩しそうに目を細め、刑部姫さんは……。

 

「眩しすぎて姫失明するぅ……!」

 

「おっきー!」

 

「みぎゃあぁああぁぁ……!」

 

ご覧の有様である。

 

「ほぇー、あの有名ホテルのカウンセラーなんすか。凄いっすね」

 

「有名か凄いかはわかんないけど……。まぁ、一応ね」

 

「今度遊びにいってもいいっすか?」

 

「あぁ、いつでも。特別に融通が利くようにするよ」

 

「やったぜ」

 

「ま、まーちゃん⁉ 横で媚び売ってないでたす────」

 

「おっきー! 折り紙教えて!」

 

「教えるぅ! 鶴でも何でも教えるからぁ!」

 

仲裁時から優しく握られた彼女らの両手。

さすがにと思い、俺はマリーに声を掛けた。

 

「マリー、そろそろ離してあげたら?」

 

「あっ、ごめんなさいね。私ったら急に……」

 

「全然いいっすよ。面白いんで」

 

「まーちゃん⁉」

 

このまま話し込むのもいいがいつまでも外というのもあれかなと思い、何処かでゆっくりできるとこで落ち着けることを提案した。

 

その後、カフェへとやってきた俺達は、彼らがとある依頼で東京にやって来たことを聞く。

 

「アンデルセン、かぁ……」

 

どうやら今回彼らに依頼をしたのはあの横須賀にある《三笠孤児院》の院長先生らしく、セラピストとして優秀な殺生院キアラの枷となる存在が欲しいとのこと。

FGO……Fateに慣れ親しんだ人なら知っている通り殺生院キアラとはドン引きするほどヤバい人物であり、彼女をコントロールするに及ばずとも、アンデルセンとセットでいれば幾許か大人しくなり、SE.RA.PHの二の舞は避けられる。

そう考えているのだろう。

 

(……まぁ、理にはかなってる)

 

けど、重大な問題が。

 

「今のご時世でめちゃくちゃ魅力ある衣食住の提供っていう条件なのに、殺生院の名前を出すだけでアンデルセンもマスターもみーんな嫌な顔するんですよ」

 

「それは……そうなるよねぇ……」

 

思わず、苦笑いで返してしまう。

 

マスター同士で語らっている中、2人のサーヴァントは横で仲良く折り紙を折っていた。

 

「そうそう。上手上手。……マリーちゃん、飲み込み早いね」

 

「おっきーの教え方が上手なのよ!」

 

「……いやぁ、平和な光景だねぇ」

 

「日本妖怪とフランス王妃が一緒にいるトンデモ絵ですけど」

 

ごもっともである。

 

「できた……見てあなた! 刑部姫さんに教えてもらったの!」

 

「おぉ、凄い」

 

嬉しそうに見せ、手に乗っていたのは白い折り紙で作られた馬だった。

なるほど。マリーと言えば白い馬。白い馬と言えばマリー。

 

「ありがとうおっきー! これ、宝物にするわ!」

 

「ふふん。それはどうも。ちなみにもっと難しいのあるけど……トライしてみる?」

 

「ほんと⁉ 教えて!」

 

「最初は不安だったけど、仲良くなれたみたいで良かったよ」

 

「こっちも、同じ気持ちっす」

 

「……どうだろう、俺達も連絡先交換とか?」

 

「え⁉ い、いいんすか?」

 

「うん」

 

気軽に連絡が取れるようにトークアプリの連絡先を交換すると、新たなトークアイコンが早速追加された。

この世界になって新たに増えた繋がりに、思わず微笑んでしまう。

 

「広海さん、コミュ力高いっすね……」

 

「え、そうかな」

 

「高いっすよ。俺からすれば充分に……。さすがカウンセラー……」

 

「俺からすれば探偵さんだって凄いと思うよ」

 

「そんなこと、ねぇ……っすよ。俺とおっきーは陰キャだし……」

 

ズーンとした暗い雰囲気を纏わりつかせ探偵さんは語る。

 

「友達なんかロクにできた試しがない……」

 

「も、もう俺と探偵さんは友達だよ!」

 

「名前をよくいっせーって間違われるし……」

 

「ま、間違いは誰にでもあるよ! うん!」

 

「早漏は全然治らねぇし……」

 

「……あー…………それはー……」

 

無理だよ! これは無理だよ! 専門外だよ! 

俺は心理カウンセラーであって、形成や泌尿器科は存じ上げません! 

 

「で、でもほら、そんな探偵さんを刑部姫さんは大好きなんだから。俺も、それにマリーだってそんな理由で……。ううん、どんなわけがあっても探偵さんと刑部姫さんを見捨てたりはしないよ」

 

「……広海さん」

 

どうやら無事に事なきことを得たらしく、ホッと安堵する。

 

「そういえば、マルタを連れたマスターと知り合いだったりします?」

 

「知ってるよ。世界が崩壊してからの友達なんだ。実は探偵さんのことも仁から事前に聞いてたんだよね」

 

「え。マジっすか」

 

「隠すつもりはなかったんだけど……。ごめんね」

 

「いいっすよ。気にしてないんで」

 

仁以外にも、ネットやテレビでも評判が良いことは知っていた。

探偵さんを始めとした、活動的なマスターとサーヴァントのコンビという存在は、どうやら今の世界では目を付けられることが多いみたいだし。

 

「全く、世界が崩壊しても面倒だらけで嫌になる」

 

「ホントにね。余計なことにまで気を向けなきゃいけなくなるなんていい迷惑だ」

 

「……そちらも苦労してるんすね」

 

「うん。切りたくても切れない因縁が、ね……」

 

『ハァ……』

 

溜息が揃う。

目の前に置かれた紅茶で喉を潤し、ある提案を持ち掛けた。

 

「探偵さん」

 

「?」

 

「今度でいいので……。《人間同盟》についての情報を教えて貰ってもいいですか?」

 

口調を正して、交渉に入る。

突然の交渉に探偵さんは少しばかり驚いてみせたが、すぐに落ち着きを戻した。

 

注文したコーラを一口飲み、人差し指を頭に当てて考え込む。

 

「それは────」

 

やがて、口を開いた。

 

「それは、俺と友達になってくれた広海さんとして? それとも、《オーシャン・ビヨンド》スタッフである広海さんとして?」

 

「……ほんとは友人としてって言えたらいいんだけど」

 

彼と、真正面から向かい合う

 

「……どっちもかな?」

 

「……正直すぎません? もうちょっとズルしてもいいんすよ?」

 

「気に入らない人だったらそうするけど、探偵さんは別だから」

 

「……そいつはどうも」

 

良い答えを出せたのだろうか。

 

「えっと……。交渉成立……?」

 

「でも対価は貰いますよ」

 

「あ、うん。俺ができることなら……」

 

「大したことじゃないっす。《人神教》の情報とのトレードなだけで」

 

「……あぁ、なるほど」

 

どうやら探偵さんの方も、ウチの事情には詳しいみたいだ。

 

「わかった。手が空いたら連絡するよ」

 

「どーも」

 

「あなた!」

 

話の区切りが丁度ついた所で、マリーが抱き着いてきた。

 

「おっと。どうしたの?」

 

「ちょっと探偵さんとお話がしたくって……」

 

「え、俺にっすか?」

 

「えぇ。ふたりとも、人探しをしてて困ってるって聞こえたのだけど……」

 

「まぁ、そうっすね。俺とおっきーで合計24連敗中です」

 

そんなにだったのか……。

 

「それ。私達も手伝っていいかしら?」

 

『へ?』

 

突拍子もない言葉に探偵さんとおっきー、加えて俺もびっくりした。

 

「い、いやいやいや! 王妃さまというあろうお方がこーんな下々の者を助けるなんて!」

 

「困っていたから助けたいの。それではダメかしら?」

 

どうやらマリーは本気で助けたいらしい。

愛しの奥さんの願い。できるならそれを叶えてあげたい。

 

間違いなく、俺自身がそう感じている。

 

「探偵さん、人手が足りないなら是非協力させて欲しい」

 

「うぇぇ⁉ 広海さんまで……」

 

「負い目を感じる必要はないから、気にしないで」

 

「そうよ! 私達が手伝いたいだけなの!」

 

「……どうするの? まーちゃん?」

 

「う、うーん……」

 

しばし頭を悩ませたのち、探偵さんは息をついた。

 

「フー……。じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」

 

「ありがとう! これからよろしくね!」

 

「ウォォ……! 笑顔で浄化されるぅ……!」

 

「でも可愛いし無邪気だから逆らえないよう……!」

 

良かった。

快い返事が聞けた。

 

なんか苦しがってるけど気のせいだろう(マリーバカ)

 

「それじゃあ、まずは! おっきー、行きましょう!」

 

「えっ⁉ ちょっ⁉ マリーちゃん⁉」

 

刑部姫の手を取り、我が奥さんは何処かへと向かってゆく。

 

「まずはおめかししないと!」

 

「お、おめかし⁉」

 

「……俺たちも行こうか?」

 

「いや、もうちょっとゆっくりしてから行きましょう」

 

そう言った探偵さんの顔は面白そうなものを眺め、楽しんでる顔だった。

 

 

●

 

 

それからというもの、アンデルセン探しの手伝いをした俺達はお別れの時を迎えていた。

 

「なんか、ありがとうございました。色々と世話になっちゃって」

 

「気にしなくていいよ。こちらこそ、マリーが楽しんでくれて感謝してる」

 

手分けしてアンデルセンを探し、やっとの思いで承諾を得ることができた。

このまま船で三笠へと向かうため、全員で近くの港へと辿りついた。

 

「あ、ありがとね、マリーちゃん。服選んでくれて……」

 

探偵さんの後ろに隠れつつある刑部姫さん(英霊旅装)は、おずおずと恥ずかしそうにお礼を告げた。

 

「いいのよ! 折角のデートなんだから!」

 

「慰安旅行なんスけどね……」

 

「2人でいるのならそれはデートなんだよ、探偵さん」

 

「……そういう、もんなんですかね?」

 

名残惜しいが、そろそろ時間だ。

 

「さようならおっきー! また、会いましょうね!」

 

「う、うん! またね!」

 

「探偵さん! また、いつか!」

 

「どうも! 依頼貰えたら会えるんで!」

 

握手を交わし、彼らは船が泊まる港へと向かってゆく。

段々と離れてゆく姿が小さく、やがては見えなくなる。

 

「おっきー……」

 

やがて、完全に見えなくなったところでマリーが寂しそうに呟いた。

 

「大丈夫。また会えるよ」

 

「……そうね!」

 

恋人繋ぎをしたまま肩同士を寄せ合い、俺達はその場を後にした。

 

「さて、次は何処に行こうか」

 

「近くに着物を売ってるお店があるらしいんだけど……。行ってもいい?」

 

「あぁ。マリーの行きたいとこならどこだって」

 

気づけば、朝から俺を蝕んでいた悩みの種は消えていた。

見方を変えればただ先延ばしにしただけにも思えるが、今はいいだろう。

 

「フフッ♪ もう、あなたったら♡ んー……♡」

 

そんな些細な事より、今は口付けを待ち望んでいる奥さんの方が大事なのだから。

 




登場人物紹介

探偵マスター 一 誠(にのまえ まこと)
 17歳の元学生。現在は探偵としておっきーと生活している。
 性格は自称クズ、ゲスだが実はお人好し。
 刑部姫と夢の実現のため、日々頑張っている。


サーヴァント 刑部姫
 姫路の地主神として祀られた妖怪の一種で、現在は姫路城の天守閣に住み着いた城化物として名高い。
 ゲーム同様黒髪清楚な乙女だが、一皮剥けば陰気卑屈な根っからのめんどくさがり体質である。
 他女性サーヴァント同様、マスターに会いたい一心で現実へ召喚。 
 甘々に依存させ自分ナシでは生きられないようにしたい本性がある。



以下、作中一文より。

得体の知れない何かを体験(薬で強制おねショタとろとろプレイ)

果たして記憶があった方が良かったのか悪かったのか…。
答えは、真実を知った時の彼の描写で。

次回は着物屋さんの夫婦との交流。
新婚旅行もやっと折り返してきてかな…?

それでは皆さま、ヴィヴ・ラ・フランス!
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