「お、お邪魔します。」
肩に掛けたカバンが揺らしながら、悠真はキョロキョロしながら燐子の部屋に入った。その様子は、初めて燐子の部屋に入った時と同じ様であった。
「ゆっくりして下さい…。あ、あの。どうかしましたか?」
「へ?」
「え?…いや…。緊張…してますか?」
燐子は悠真の手を引き、トムソン椅子に腰掛けさせた。
「あ、じ、実は緊張しています…。今まで夜に来るって事はありませんでしたし…。そ、それにお泊まり…なんて…。」
悠真はキョロキョロと左右に泳がせていた目をさらに激しく動かした。目を回して倒れるのではないかと燐子を心配させるくらいに。
「落ち着いて下さい…。わ、私もまさか…お泊まりになるとは思いませんでした。」
悠真はコンビニから帰ってすぐ、母親に燐子の家に遊びに行くと伝えた。少しだけ遊びに行くくらいのつもりで許可を得ようとしたが、悠真の母親は「白金さんが良いなら泊まったら?」と笑顔でとんでもないことを言ったのであった。まさか、あんな事が行われるとは夢にも思ってないだろうが…。
「僕、たまに自分の母親が何を考えているのか分からない時があるんです…。」
「…私も…驚きました。」
トムソン椅子に座っている悠真は喋っているうちに落ち着きを取り戻しつつあり、目の前で立っている燐子の顔を見上げ、しっかり目線を合わせていた。
「悠真君の目って…。可愛い…です。」
「ふぇ?と、突然、ななななんですか!?」
「ふふっ。すみません。…大きくて、くりっとしてて、可愛いです。」
燐子は微笑みながら言うと、照れて、俯いてしまった悠真の耳元に顔を近づけた。
「悠真君。お風呂、一緒に入りません…か?」
「へ?お、お風呂…ですか?…って!ダメですよ!だ、だって!」
「私の両親なら…仕事で今日は帰って…来ませんよ?」
ご両親がいるからダメですと言おうとした悠真に被せながら燐子は言うと、悠真をギュッと抱き寄せた。
「ダメ…ですか?」
再び、悠真の耳元で甘えるようにボソッと呟くと、悠真の耳は瞬時に真っ赤に染まった。
「だ、だ、ダメじゃない…です。」
悠真がか細い声でボソッと言うと、燐子は微笑み、悠真の手を引くと、そのまま浴室まで向かうのであった。
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燐子の自室にはグランドピアノがある。あんな大きい楽器が自室にあるということは、燐子の部屋はかなり広いという事になる。それに比例するように燐子の家はかなり大きく、浴室も脱衣場も、悠真が驚くくらい広くて立派な物であった。
「凄い…。」
「悠真君…?」
「あっ。いえ。何でもありません。…って、燐子…お姉ちゃん?」
悠真が慌てて思考を浴室の広さから、現実に戻すと、燐子が悠真の服を掴んでいた。
「…服。脱がせますね?」
「へ?じ、自分で脱げます!こ、子供扱いしないで下さると…。」
元々赤かった顔を更に赤くしながら悠真は服をギュッと掴み、燐子のしようとした事を阻止した。
「ご、ごめんなさい…。」
燐子は俯き、悲しそうに謝る。しかし、悠真の服は掴んだままであった。
「そ、そんな顔、しないで下さい…。わ、分かりました。り、燐子お姉ちゃんに甘えます。」
自分の大好きな人の悲しい顔を見た悠真はいたたまれない気持ちになり、照れから顔を背けながら言った。その瞬間、燐子の顔は「パァァ」と明るくなり、掴んでいる手にも力が入った。そして一気に服を脱がせた。諦めた悠真は両手を上げ、静かにそれを受け入れた。悠真の上半身が露わになると、燐子は悠真の肌をスーと指でなぞり始めた。
「く、擽ったいです…。」
「悠真君は…とても綺麗な肌をしてますね…。スベスベで…気持ち良い…。」
「そうなんですか?…人と比べた事ないから。」
燐子に指で肌をなぞられていた悠真は擽ったさから身体を捩りながら言った。その様子を見ながら燐子は微笑むと自分も服を脱ごうと服に手をかけた。
「ち、ちょっと待って!ぬ、脱がされたので…僕も燐子お姉ちゃんの服を脱がせます!」
悠真は燐子の手首を掴むと、慌てるように言った。そして、燐子の服を掴むとゆっくりと上に手繰り寄せた。
「…は、恥ずかしい…です。」
「さっき、僕も同じ気持ちでしたよ。」
悠真はそう言いながら順調に燐子の服を脱がせていた。しかし、胸に差し掛かった辺りで手を止めてしまった。
「悠真…君?」
「えっと…その…。燐子お姉ちゃん…。下着…は?」
悠真は恥ずかしそうにギュッと目を瞑った。
「下着…?えっと…。私はさっきお風呂に入ったので、そう言えば着けてませんでしたね…。」
「な、何も着けないでコンビニに行ったんですか!?」
「…はい。上に服をもう一枚羽織れば分かりませんので…。」
女性によるとは思うが、近所のコンビニに行くくらいでわざわざ下着を着ることはあまりしないであろうと思うが、悠真にそんな事が分かるはずもなく「そういう物なのか?」と呟いていた。ほんの少しの間考えていた悠真だったが、直ぐにまた新たな疑問が浮かんでしまった。
「燐子お姉ちゃん?ま、またお風呂に入るんですか?さっき、入ったんですよね?」
「はい…。入りましたが、その…。先程、コンビニの裏で…した時に…汗をかいてしまったので…。」
燐子が恥ずかしそうに言うと、悠真も服を胸の位置でキープしたまま俯いてしまった。
「…ふふっ。悠真君、思い出しちゃいましたか?」
「へ?そ、そんなことないです。」
「でも…。元気になってますよ?」
燐子はそう言うと、右手を悠真の下半身に手を伸ばした。
「ひゃ!こ、これは…違うくて…。」
「何が…違うの?」
「へ?と、とにかく違うんです!」
「ふふっ。そういう事に…しておきますね?」
「む~…。服…脱がします…ね。」
悠真は少しむくれながらも、丁寧に燐子の服を脱がしていった。身長が少しだけ燐子の方が高い為、苦労したが、無事に脱がすことが出来た。しかし、脱がせた事により、燐子の豊満な胸が目の前に表れ、悠真は釘付けになってしまった。
「…っ。悠真…君。そ、そんなに見られると…。」
「あっ。ご、ごめんなさい。」
燐子は顔を赤らめ、腕で胸を隠した。その様子を見て、悠真は慌てて、視線をずらした。その瞬間に、燐子は悠真のズボンに手をかけるのであった。
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「うぅ…。は、恥ずかしかった…。」
目を離した隙に一気にズボンとパンツを下げられた悠真は全く心の準備が出来ていなかった為、恥ずかしさから浴槽に飛び込むように入ってしまった。
「悠真君。…大丈夫…ですか?…ごめんなさい。」
顔を俯かせながら、燐子も浴室に入った。身体にはバスタオルが巻かれており、大事な部分は隠れていた。
「い、いえ。僕も…逃げちゃって…ごめんなさい。」
「私が…その…いきなり脱がしてしまったので…。悠真君は…謝らないで下さい。」
燐子はそう言うと、バスタオルを巻いたまま、浴槽に身体を沈めた。
「り、燐子お姉ちゃん…。なんで…バスタオル…
。」
「バスタオル…ですか?」
「えっと…なんで、バスタオルを巻いているのかなと…。」
「…ない方が良いですか?」
ニヤッとイタズラが成功した時の子供のような表情を燐子は浮かべた。
「い、いえ。なんでかな…と。」
悠真はまた大好きな人の見たことがない表情にドキドキしながら、鼻の下までお湯に浸けた。そのせいで、喋っていた後半はブクブクと泡を水面に作り出していた。
「ふふっ。…バスタオルを巻いた理由は…悠真君の身体を洗うためですよ。裸のままだと身体が冷えそうなので。」
燐子の言葉を聞いて、悠真は「なるほど」と思っていた。そして、燐子の発言を脳内で繰り返すと、途端に驚愕の表情を浮かべ、水面から顔を全て出した。
「じ、自分で洗えますよ!」
「…ダメ?」
「うっ…。だ、ダメじゃないです。」
始めは否定した悠真であったが、燐子が先程と同じように悲しそうな表情を浮かべ、俯いてしまった為、困った表情を浮かべながら、燐子に身体を洗って貰う事を許可してしまってた。
「…良かった。」
燐子はそう言うと、浴槽にもたれていた身体を起こし、悠真に近づいた。そして、悠真の膝を伸ばすと、首の後ろに手を回し、ギュッと抱きついた。
「悠真君…心臓の音…凄い音だね。」
しっかりと抱きついている為、燐子の胸は悠真の胸にピッタリと当たっており、悠真の心音が燐子にも聞こえる程だった。
「り、燐子お姉ちゃん…は、恥ずかしい…です。」
悠真は小さく呟いたが、悠真の右耳の辺りに燐子の顔がある為、はっきりと大きく聞こえていた。そのままの体勢で燐子は顔を悠真の方に向けた。
「悠真君、耳まで真っ赤ですよ?」
「お、おおお湯に浸かってるからです。」
明らかに照れていると分かっていたが、強がっている悠真に対し、可愛いと感じた燐子は「ふふっ」と笑った。そして真っ赤に染まっている悠真の耳にハムッと咥えてしまった。
「ひゃっ!く、擽ったいです!」
悠真は突然の出来事に驚いたが、燐子はそれを無視して、唇を動かしたり、舌を這わしたりしていた。
「ひゃっ!んあっ!」
始めは擽ったさから身体を捩り、逃げようとした悠真であったが、だんだん感じてきたのか、身体をダラッとさせ、女の子ような声を出してしまっていた。
「気持ちいい?」
1度、唇を離し、悠真の耳元で燐子は呟くと、悠真は小さく「こくっ」と頷いた。それを見た燐子は気持ち良くなってくれている事に嬉しさを覚え、抱き締めていた手を解くと、悠真の下半身に手を伸ばした。既に固くなった悠真の陰部を握りしめた。お湯の中にいるのにも関わらず、遥かに熱くなっている事に少しだけ驚きながらも、上下に動かそうとした。しかし、身体と身体が変に密着している為、上手い具合に上下に動かす事が出来ずにいた。
「燐子…お姉ちゃん?」
「ご、ごめんなさい。…あまり気持ち良くないですよね?」
「い、いえ!そんなことは…。」
燐子の謝罪に悠真は慌てて否定するが、その表情からはすぐに遠慮をしている事が分かった。
「遠慮…しないで下さい…。き、気持ち良くなってもらいたいので…。」
「い、いえ!本当に気持ちいいですよ?」
「でも…耳を責めた時の反応とは…違いますよ?」
燐子がそう言うと、悠真は右耳をパッと手で隠した。
「耳は…ダメ…。」
「どうしてですか?」
「へ、変な声が…出ちゃいます…。」
悠真は恥ずかしそうに目線を下げた。そして思い出したのか、ブルッと身体を震わせていた。
「そんな反応されたらもう1回、したくなっちゃう。」
燐子はそう言いながら顔を近づけると、隠していない左耳を咥えた。そして、右耳と同じように責め始めた。
「ん!」
悠真はギュッと目を瞑ると、大きく息を吐いた。本当に気持ちよさそうな表情に燐子は微笑みながら責め続けた。右手は未だに悠真の陰部を掴んでおり、拙い動きで上下に動かしていた。
「(やっぱり…やりにくい…。そうだ!)」
燐子は上下の動きを止めると、陰部の一番先の部分を親指で優しく撫でた。
「ちょ!り、燐子お姉ちゃん!?」
優しく1回撫でただけで、悠真は身体を激しく動かした。湯船が激しく揺れ、浴槽からはみ出したお湯が溢れてしまっていた。
遅くなって申し訳ありませんでした…。