「大丈夫ですか?」
燐子が心配そうな表情で、悠真をのぞき込みながら言った。
「はい…。なんとか…。」
悠真はか細い声で答えた。肩で息をし、裸のまま横たわっていた。ちなみに、大事な部分はバスタオルで隠れている。顔も身体も真っ赤で、全身から熱が伝わってきていた。
「すみませんでした…。気づかなくて…。」
燐子は眉を八の字に下げながら言うと、手を悠真の額に置いた。
「い、いえ。大丈夫…。燐子お姉ちゃんの手…。冷たくて気持ちいい…。それに…。燐子お姉ちゃん…良い匂い…。」
「っ…!お、お風呂に入ったばっかりなので…。」
燐子は顔を赤くしながら言うと、悠真の頭を持ち上げて、自分の膝の上に導いた。
「…柔らかくて…気持ちいいです。」
「悠真君。次、お風呂に入る時…逆上せそうになったら…言って下さいね?」
燐子は悠真の頭を撫でた。湿った髪の毛が燐子の指の間をすり抜けていき、その感触に背中がゾクゾクしていた。
「わ、分かりました。…でも、逆上せた事が言えなかったのは燐子お姉ちゃんのせいですよ。」
「わ、私の?」
「は、はい…。き、気持ち良かったから…。言えません…でした。」
悠真は思い出しているのか、足をモジモジと動かした。
「そ、それは…。」
悠真の発言に燐子は目線を悠真から反らした。そして、チラッと悠真の陰部を見ると、バスタオルが立派なテントを建てている事に気づいた。
「こ、これは…。ち、違う!」
「何が違うの?お風呂場の事、思い出しちゃった?」
「…ご、ごめんなさい。」
燐子から微笑みながらテントを建てている理由を当てられた悠真は素直に謝った。
「謝らないで下さい…。体調が戻ったら続きしましょう?」
「は、はい…。」
燐子は膝に頭を乗せている悠真にできる限り、顔を近づけ、囁いた。それを聞いた悠真は元々、逆上せて赤かった顔を更に赤くするのであった。
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燐子の膝枕で休む事1時間、季節は梅雨真っ只中であったが、流石にバスタオル1枚で過ごすには寒かったようで、悠真は手足の先が冷たくなってきたのを感じていた。ちなみにこの1時間、二人は無言を貫いており、いつの間にか降り出した雨をBGMにしていた。
「燐子お姉ちゃん…。」
「はい。なんですか?」
「ちょっと…寒くなってきました。」
悠真はそう言うと、身体を起こした。お風呂から上がった直後は立っていられない程、フラフラしていたが、今はだいぶマシになっていた。
「体調は大丈夫ですか?」
「は、はい。ちょっと怠いですが、大丈夫です。」
悠真はそう言うと、燐子が置いたと思われる悠真の着替えを身につけた。服を着た瞬間に、温かさが悠真を包み、ホッとした気持ちになっていた。
「そう言えば、燐子お姉ちゃんはコンビニで何を買ったのですか?」
「…電池です。」
「電池…。何の電池が切れたのですか?」
悠真は何気ない会話のつもりで話していたが、燐子は顔を赤らめていた。そして、電池の使用用途について話すのを躊躇っていた。
「えっと…その…。」
燐子は悠真が「話にくいことなら言わなくて大丈夫」と言うのを期待して、困ったフリをしていた。しかし、悠真にその思いは伝わることなく、燐子の返事を大人しくまっていた。いつまでも間を作る事が出来ない燐子は「ふぅ。」と一息つくと、引き出しに片付けていた、リサから貰ったイチゴ型のローターを取り出した。
「…これの…電池…です。」
これを使ってオナニーをしようと思ってましたと告白するような行動をしてしまった燐子は顔から火が出るのではないかと思うくらい顔を真っ赤にし、目を潤ませていた。しかし、悠真はイチゴ型のローターを受け取ると、首を傾げた。
「これ、何ですか?」
悠真はキョトンとした表情で燐子に聞いた。
「…知らないの?」
「へ?分からないです。」
悠真の表情を見た燐子は、本当に悠真がローターを知らないと確信した。ここで誤魔化す事は容易かったが、燐子は迷っていた。
「(ろ、ローターを見たら…つ、使いたくなって来ちゃった…。どうしよ…。)」
「これ、何に使うのですか?」
燐子が迷っている間にも悠真からは容赦なく質問が続いていた。
「え、えっと…ですね…。」
「…口で説明するのが、難しい物なんですか?」
「そ、そ、そうですね…。えっと…。ゆ、ゆ、悠真君は…ローターって知って…ますか?」
「ロー…ター…ですか?」
悠真は聞き慣れない言葉に首を傾げた。
「えっと…。エッチな…玩具…です。」
恥ずかしさとローターを使いたいという気持ちが交錯していた燐子。とうとう、悠真にローターの存在を教えてしまっていた。
「エッチな…玩具…?これはどうやって使うんですか?」
イチゴのヘタの部分を持ち、悠真はマジマジとローターを見ていた。
「え、えっと…。ひ、一人でする時に…使います…。」
「…見たい…です。」
「へ?」
「そ、その…。燐子お姉ちゃんが1人でするところ…見てみたい…です。」
悠真はイチゴ型のローターを燐子に手渡した。悠真も燐子もイチゴの色に負けないくらい真っ赤になっていた。
「…ちょっと…だけですよ?」
燐子はそう言うと、買ってきた電池をローターの電源部分に入れた。試しにスイッチを入れてみると、イチゴが小さく振動していた。
「わっ!び、ビックリした…。こうやって動くんですね。なんかスマホのマナーモードに似てる?」
悠真はブルブル震えるイチゴを不思議そうに眺めていた。
「では…。いきます…ね?」
悠真がローターに気を取られている間に燐子はワンピースのスカート部分を捲り上げ、足を開いていた。
「パンツの上からするのですか?」
「…私も…初めて…使うので…手探りなんです。」
燐子はそう言うと、大きく息を吐き、ゆっくりとローターを股に当てていった。
「んっ…。」
始めは弱い振動で始めた燐子。イチゴの先端が丁度、敏感なところに当たりやすくなっており、弱い振動でも充分気持ち良くなっていた。
「んっ!あっ!」
段々と艶やかな声をあげ、ローターを当てる力も強くなっていた。もっと強い刺激を、もっと強い快楽を、その感覚はまるで麻薬のようで、燐子の思考を溶かしていた。
「んあ!」
燐子の身体が、ビクッと跳ねた。1度、ローターを股から外した。パンツの上から当てていたのにもかかわらず、ローターの先からは蜘蛛の糸のような愛液が伸びていた。
「イッちゃった…。」
燐子が呟くように言うと、身体から力を抜き、マットレスに全身を預けた。
「燐子…お姉ちゃん?」
「…どう…しましたか?」
「僕…もう…ダメ…。」
悠真はかなり切なく、泣きそうな声を出していた。燐子が悠真を見ると、悠真は股間を手で押さえてモジモジと腰を動かしていた。
「ふふっ。悠真君。おいで。」
燐子はそんな悠真の姿に可愛いと思いながら、手招きをした。悠真はいそいそと寝転んでいる燐子の顔の横に移動した。
「…凄く硬い…ね。」
燐子の側まで来た悠真。ズボンは大きなテントを張っていて、燐子が触れるだけでビクッと震えていた。そのまま、最早、慣れた手つきで悠真のズボンとパンツを下げると、陰部を口に含んだ。
「…うわっ。」
燐子の舌が悠真の陰部を必要に責め、思わず声を出してしまっていた。日に日に燐子のテクニックは上がってきており、悠真に襲ってくる快楽も日々、大きくなっていた。
「ぷはっ!…気持ちいいですか?」
「は、はい。とっても…。り、燐子お姉ちゃんも気持ち良くなって下さい。」
悠真の手にはいつの間にか、あのイチゴ型のローターが握られていた。
「そ、それは…。」
燐子が驚いている間に悠真はローターのスイッチを入れ、燐子の股に当てた。先程、しっかりと見ていた為か、燐子の弱い部分に当たっていた。
「あぁ…。だ、ダメ!」
当たった瞬間、燐子の身体がビクッと震えた。燐子が1人でした時は強さを弱にしていたが、悠真は適当に強さを設定した為、先程より強い設定になっていた。
「気持ち良いっ!」
いつもは恥ずかしさから、声を抑えるようにしているが、今はその余裕がなく、叫び声に近い喘ぎ声を出していた。パンティーからはローターを動かす度に、グジュと水っぽい音を響かた。その様子はまるで、愛の曲を妖艶に弾くピアニストのようだった。
「だ、ダメ!イッちゃう!」
燐子はシーツをギュッと強く握ると海老反りと言って良いほど、腰を浮かせた。パンティーはびしょ濡れになっており、シーツにも大きな染みを作っていた。
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「もう…ダメ…。」
「えっと…。ご、ごめんなさい。」
燐子は座っている悠真に寝転んだまま抱きついていた。あれから、燐子が感じてくれている事に嬉しくなった悠真は調子に乗り、ローターを当て続けたのだ。ローターに目をやると、強さを調整するレバーは強を指していた。
「大丈夫です…。き、気持ち良かった…です。」
燐子はまだ怠い身体を起こすと、悠真の唇を奪った。軽いリップ音が響くと、燐子はニコッと微笑んだ。
「うぅ~…。そ、それはズルいです…。」
燐子の表情に照れた悠真は両手で顔を覆った。
「ふふっ。仕返し…です。」
燐子は微笑んだまま言った。ちなみに、イチゴ型のローターで何回、絶頂したか分からない程だった。
「調子にのって…ごめんなさい。」
「大丈夫…。気持ち良かったですよ。…ところで、演奏会の練習はしてますか?」
「は、はい!大丈夫です。何回も弾いた事がある曲なので緊張なく弾けると思います。」
悠真はその場でショパンの遺作を弾く真似をした。つまりはエアーピアノをしたのだが、その滑らかな指の動きは、本当にピアノの音が聞こえそうだった。
「でしたら、安心…ですね。本番、楽しみにしてます。」
「はい!」
エアーピアノをしたまま元気良く答えた。しかし、燐子は悠真の指に目がついていた。
「悠真君の指って…綺麗ですよね。細くて、長くて。」
「そうですか?ピアノやってるからですかね?身長の割りには指は長いかもですね。」
悠真は自分の手を眺めながら言った。すっと伸びた長い指はその辺の女性よりも綺麗と言っても過言はない程だった。
「…美味しそう。」
「へ?」
悠真は指から燐子の方に視線を送ると、燐子は既に、悠真の手を触ろうとしていた。
「り、燐子お姉ちゃん?」
悠真は燐子の変化に驚いていた。燐子は頬を赤らめており、息遣いも荒くなっていた。
「…やっぱり…綺麗…。」
燐子はとうとう、悠真の手に触れた。そして、そのまま、右手の人差し指をパクッと咥えた。ヌルッとした感触が悠真の指に絡みつき、悠真の背中をゾクゾクと何とも言えない感覚が通り抜けていた。
「…おいひぃ…。」
自分の口の周りを涎で汚しながら燐子は悠真の指に夢中になっていた。
遅くなって申し訳ありません。