眩しい日差しが悠真の目を刺した。顔を顰め、ゆっくりと目を開けると、見慣れない屋根が広がっていた。
「そう言えば、昨日は…。泊まったんだ。」
昨日の記憶がだんだんと戻ってきた悠真は「ん~。」と伸びをした。
「おはようございます…。」
悠真が起きたことに気づいた燐子は小さな声で声をかけた。
「おはようございます。」
「よく寝れましたか?」
微笑みながら燐子は悠真の頭を撫でた。燐子の後ろには窓があり、カーテンから零れる光も相まって、本当に女神様が天界から地上に降りてきたように見え、思わず「綺麗」と悠真は呟いていた。いつもの燐子なら、そんな浮いた言葉を言われたら、顔を真っ赤にしてしまうだろうが、今回は「嬉しい」と呟き、微笑んだままギュッと悠真を抱きしめていた。
「り、燐子お姉ちゃん…。あれ?」
悠真は抱きしめられる感触に違和感を覚えた。その違和感を確かめる為、布団を少しだけずらした。そこには燐子の豊満な胸が鎮座しており、悠真は目を白黒させた。
「え、えっと!ふ、ふ、服を、服を着て下さい!」
「悠真君…も、裸ですよ?」
燐子の発言に慌てて、悠真は確かめると何一つと言って衣服を身につけていなかった。
「あれ!?な、な、なんで!?」
「あの後…そのまま寝ちゃいましたから…。」
燐子はそう言うと、悠真の陰部を掴んで、上下に動かしていた。
「り、燐子…お姉ちゃん!?」
「…悠真君の寝顔…可愛かったですよ。」
耳元で燐子は呟くき、上下に動かしている手を早めた。悠真は昨日から何回も味わっている快楽のはずだったが、その気持ち良さは変わらず、歯を食いしばって耐えるのであった。
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それから数週間後、すっかり梅雨も明け、蝉が大合唱が似合う季節になっていた。暑すぎる日差しが降り注ぐ中、悠真は汗を拭いながら商店街を歩いていた。
「ヤバい…。迷った。」
燐子なら渡された地図にはライブハウスCiRCLEまでの道のりが記されていた。悠真が燐子の家に宿泊した日、燐子がバンドを組んでいると言う話を聞き、是非一度見に行きたいと言ったところ、招待されたのであった。
「えっと…。あれ?何処で間違えた?」
地図で道を探す場合、目印などを見逃すと、自分の現在地まで分からなくなってしまう。悠真も正にこの状態になっていた。
「…戻ろうかな?…早く来て正解だった。」
「僕?どうしたの?」
悠真が首を傾げながら、元来た道を戻ろうと振り返ると、派手な服装に身を包んだ美人な女性に声をかけられていた。
「え?…あ、あ、あの。」
燐子とはまた違ったベクトルの美人な女性を見て、悠真はすっかり舞い上がってしまっていた。
「どーしたの?ゆっくりで良いから話してごらん?」
「あ、あ、あの!ここに行きたいんですが…。」
悠真は燐子から貰ったメモを女性に渡した。
「なになに?…CiRCLEに行きたいの?」
「は、はい!」
「私も今から行くから一緒に行こうよ!…この字って…。」
メモを受け取った女性は悠真の手を握ると、メモをまじまじと見ながら歩き出した。
「あ、ありがとうございます!あ、あの。僕、水野悠真と言います。」
「自己紹介ありがとう。私は今井リサだよ。」
「今井さんですね。本当に助かりました。」
「悠真君はしっかりしてるねー!お姉ちゃん関心しちゃった!これ、クッキーだけど食べる?」
リサはカバンをガサゴソと探ると、キレイにラッピングされたクッキーを取り出し、悠真の前に差し出した。
「あ、ありがとうございます!後で頂きますね。」
本当なら今すぐにでも食べたいくらい美味しそうであったのだが、今、クッキーを食べると、口の中の水分を全て持っていかれそうな気がした為、悠真は残念そうに自分のカバンにクッキーを入れた。
「悠真君はCiRCLEにライブを見に行くんだよね?どのバンドのファンなの?」
本日、CiRCLEで行われるライブは様々なバンドが集まって行うものだった。計5組出る為、リサは興味津々で聞いていた。
「えっと…。ろ、Roseliaです。」
「マジ!?私たちのバンドじゃん!」
「え?今井さんってRoseliaのメンバーなんですか!?」
「そうだよ!いやぁ~嬉しいな!悠真君くらいの年の子が来るのって珍しいからさ!」
リサは本当に嬉しいのか、表情を明るくさせた。その笑顔は真夏の太陽に負けない程だった。
「あの…。り、燐子…お姉ちゃんに頼んでチケットを…。」
「え?燐子!?…なるほど~。」
悠真が燐子の名前を出した瞬間、リサは驚きの表情を浮かべた。しかし、すぐに先程の笑顔とか違うニヤッとした笑顔に変わっていた。
「え…?い、今井さん?」
悠真はリサの変化に目をぱちぱちとさせていた。そんな戸惑っている悠真に構うものかと、リサは悠真を肩を掴むと、グッと引き寄せてた。
「…燐子とどこまでしたの?」
「なっ…。」
リサが悠真の耳元で囁く。リサの言葉には主語がなかったが、その言葉の意味を悠真は理解する事ができた。
「君、可愛いから燐子が襲いたくなるのも分かるな…。」
最初にリサに出会った時の綺麗なお姉さんと言う印象を悠真は抱いていたが、今は妖艶な雰囲気を纏っており、暑さのせいもあって、頭をクラクラとさせていた。
「な、なんで…知って…るの?」
リサに耳元で囁かれている為、2人の距離は相当近い。自分の鼻腔に飛び込んでくるリサの匂いに、悠真はゴクリと唾の飲み込みながら言った。
「ゴメンね。カマかけちゃった。でも、その反応なら正解だね。…私も、燐子に襲われちゃったんだよ。」
「え?…嘘…ですよね…。」
悠真が言う「嘘」と言うのが、カマをかけていたことに対してなのか、リサが燐子に襲われたことなのか、はたまた両方なのか、リサは理解する事が出来なかったが、両方本当のことだったので「本当だよ☆」とウインクと一緒に言った。
「えっと…。い、今井さんは…。」
「リサで良いよ?」
「へ?…えっと…なら、リサさん?」
「はーい。なんでしょう?」
「あ、あの。同じバンドメンバーにお、襲われて
嫌じゃなかったんですか…?」
顔を真っ赤にし、モジモジしながら言う悠真にリサは「本当に可愛いなぁ。」と思っていた。
「う~ん。びっくりしちゃって、嫌って思う前には気持ちいいって思っちゃったからなぁ。」
その時の燐子との絡みを思い出したリサは自分の股が湿り気を帯びている事に気づき、近々また燐子としてみようかと思っていた。
「…なんで燐子お姉ちゃんは…リサさんを襲ったのかな…。」
「悠真君どうしたの?あっ!私に嫉妬してるんでしょ?」
「え!?ち、ち、違います!」
「無理しなくていいよ。あはは!やっぱり可愛いなぁ。」
嫉妬と言う言葉を聞いた悠真は「そうか…嫉妬か…。」と自分の感情に納得していた。しかし、リサに言われて気づいたのがなんとなく面白くなく、頬を軽くぷくっと膨らませた。
「…えい。」
そんな悠真にリサは人差し指を立てると、悠真の膨らんだ頬に突き刺していた。その瞬間「プー」と口から空気が漏れる音がしていた。
「悠真君、怒っちゃった?」
「別に怒ってない…です。」
「怒ってるじゃん。ゴメンね~?許してよ。」
悠真は本当に怒っている訳ではなく、ただむくれているだけであった。しかし、急に言葉数が少なくなった悠真にリサは「悪いことをしたな」と思っていた。
「…悠真君、ちょっと来て?」
リサはそう言うと悠真を腕を引っ張り、公園に入っていった。
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「り、リサさん!?どこまで行くんですか?」
リサは悠真の言葉に返事を返さず、どんどん公園の奥まで進んでいた。2人が入った公園はかなり広い公園で、自然を残す為か、半分は木々で埋め尽くされており、ここが街の真ん中である事を忘れさせる様であった。
「ここまで来ればいいかな?」
「リサさん?どうしたんですか?」
「悠真、怒ってるんでしょ?私が燐子に襲われたって聞いて。」
「怒ってないです…ってリサさん!?近いです!」
悠真はだんだんと近づいてくるリサと距離を取ろうと、手を前に出した。しかし、その手の高さは丁度、リサの胸の高さであり、悠真の両手はリサの胸を鷲掴みにしてしまっていた。
「んっ…。」
「ご、ごめんなさい!」
悠真は慌てて手を下ろすと、叫ぶように謝罪をした。しかし、リサは悠真の手を掴むと、自分の胸に押し当てていた。
「り、り、リサさん!?」
「私のせいで怒らせたからそのお詫びだよ?」
「だ、だから、怒ってないですって!」
「…嘘。」
リサは悠真をギュッと抱きしめるとまた耳元で囁いていた。リサから漂ってくる匂いは先程も述べたように甘美なもので、悠真の判断能力を鈍らせていた。
「嘘…じゃない…。」
「そうだとしても私の気が済まないから…。悠真君はそのままジッとしてて?」
リサは悠真を逃がさまいと、ガッチリ抱きつき、樹齢何年か分からないが、立派な木に悠真の背中を当てた。
「り、リサさん…。誰か来たらど、どうするんですか?」
「誰も真夏の昼間にこんな所来ないよ?」
リサはそう言うと、悠真の耳をペロッと舐めた。
「ひゃう…。」
突然の出来事にビクッと肩を震わせた悠真にリサはニコッと笑った。
「敏感なんだね。燐子が夢中になる訳だ。」
「り、リサさん?や、辞めてください…。」
「でも、こっちは触って欲しそうだよ?」
リサはそう言うと、悠真の下半身に手を伸ばした。最初、抱きつかれた時点から大きくなってしまっていた陰部にリサの手が触れると、それだけで悠真の周りはチカチカと星が飛びそうであった。
「気持ちいい?」
「恥ずかしいです…。」
悠真の反応は感じていると判断するには充分過ぎるくらいの反応を見せていた。しかし、悠真から「気持ちいい」と言う言葉が出なかった為、今度はリサがムッとしてしまっていた。
「気持ちいいくせに。燐子が聞いたら直ぐに気持ちいいって言うんでしょ?」
リサはそう言うと、悠真のズボンのチャックを下ろし、陰部を露出させた。
「ま、待って!」
「待たない。」
慌てて、リサから逃れようとした悠真であったが、リサの力が思いのほか強く、逃れることは出来ず、そのまま快楽に溺れていってしまうのであった。