エロ少なめ、寄生・心情描写強め、冗長かつ迷走気味でお送りいたします。
寄生中・隠姦シーンから読む│彼氏君の心情描写ターンから読む
ラケルとカークは、次の活動拠点とする都市へと
乗り合い馬車を使えば、そう時間をかけずに到着できると分かっていてだ。
分かっていながら、ふたりは徒歩を選んでいた。
そう、これも鍛錬なのだ。
歩けばそれだけ足腰は強くなるし、歩いた分だけ都市間の地形を覚えられる。
鍛錬とは日々の積み重ねの上に成り立つものであり、決して怠ってはならない。
自分達が目標とする傭兵の
……というのは建前で。
カークは悶々とした気持ちをごまかすために足を動かしていた。
(ああ~……セックスしてえ……)
彼の人生初の
20歳にもなれば落ち着きを求められるものだが、快楽の
つい最近に童貞を卒業したばかりの男は、それまで未知であった快楽を知った者は、その快楽に
加えて、
盛りのついた男にこの仕打ちは、ある種の拷問にも等しかった。
「はぁ……」
カークは何度目になるかも分からない溜息を吐き出した。
「大丈夫?」
「セックスしてえ……」
「それはダメ。妊娠しなかったからよかったけど、私が動けなくなったらカークひとりで働かなくちゃいけないんだよ?」
心ここに
稼ぎは
コストのイニシャル化などに
自分達はふたり合わせて、やっと1人前の働きができるのだ。
しかしながら必要な稼ぎは2人分だ。カーク独りで回せるはずもない。
3人目など夢のまた夢だ。想像を絶する苦労が待ち受けていることだろう。
「うぐっ……」
そんな事も分からないのかと向けられたジト目に、カークは言葉に詰まった。
分かっているからこそ、ぐうの音
だがそれも傭兵稼業に限って言えばの話だ。
欲望に押し負けそうになっている彼とは対照的に、ラケルはとても理知的であり現実的だ。
ならばそこを足がかりにセックスにこぎつけられるかもしれない……と。
どうしてもヤりたいカークは次の手を打って出るが──
「じゃあ、どっか村にでも落ち着くってのは?」
「ないない。どこも
「まー、そーだよなー」
……代替案を出しても即座に却下されてしまう。現実は非情である。
家庭を持つ覚悟があるなら、どこかに腰を落ち着かせるのはもっともな話だ。
安定した収入に、安全な仕事と、よき住まい。
平穏な人生を送るには、これらすべての要素が必要不可欠だといえよう。
簡単なようで難しい……とはいえ絶対に不可能ということもない。
貯金を作るなり、畑を耕すなり、狩りをするなり。いくらでもやりようはある。
だが、それではラケルには少々
達──そう、
前述のとおり、カークはセックスをしたい。
そのために傭兵稼業を引退してもいいとさえ思っている。
……これだけ聞くと盛りのついたサルそのものだが、そこで終わりはしない。
初めて出来た
同じ墓に骨を埋めてもいいと思っているほどだ。だから引退も考えた。
彼女のためならば
つまり、
非常に遠回しなプロポーズだと云っても過言ではない。
ではラケルのほうは
ラケルもカークのこと
だからこそ、人生で一度限りの処女を彼にささげた。
そして
だからこそ、
「新しいお仕事をもらえても、今までとは違うお仕事かもしれないよ? 自分たちで始めてもね? 傭兵のお仕事は大変だけど、コンビを組んでから今までずっとやれてきてるよね。あと、ご近所付き合いのこともあるし」
「くぅ、やっぱ簡単にはいかねえか……」
ラケルは確かに、自分とカークのことを考えた
難しいが不可能ではない。だが
その日暮らしの傭兵稼業も、ある意味では安定した生活だと云えるのだろう。
今日まで食い繋いでこられた
新しい仕事が安全だったとしても、確実に安定する保障など絶対にないのだから。
「あっ! 村がダメなら
「市民権を買うお金は? 硬貨を
「……普通の都市がいいです」
「なんでそこで敬語になるの。町も村もそんなに変わらないと思うけど」
最後に、ラケルもセックスをしたいか? これもその通りだ。
だからこそ、彼女は
……この場に居るのは、何もラケルとカークの2人だけではない。
ミニスカートとニーソックスが織り成す、絶対の領域。
当人
スカートという名の鉄壁と暗闇の中に隠された
パンツという名の、何者も入り込めないはずの閉ざされた
1匹の寄生蟲が紛れ込んで──……いや、招かれていた。
生理用ナプキンに擬態するダンゴムシ形の寄生蟲《ダブル》種。
ラケルによって《イント》と名付けられた、この蟲の腹部から生える
パンツと
欲求不満な
ラケルとイントはいま──女と蟲はいま、人知れず繋がっている。
恋人でもなければ人間でもない、間男の蟲チンポ。
──そんなものが、彼女の
──そんなものを、パンツの中に入れて絶対に抜け落ちないようにしている。
──そんなものに、ラケルの
これこそがカークの誘いを断り続けていた本当の理由だ。
どうせヤるなら、より
お相手は必ずしも
結婚したい相手と
蟲のチンポに浮気するラケルの頭もまた、そんな思考で染まっている。
(ふーん……そんなに自分だけ気持ちよくなりたいんだ)
ラケルは
彼女は仕事に関しては彼を信頼しているが、セックスに関しては信用していない。
このカップルの最大の誤算は、
──今日もすごくよかったよ、ラケル。
──ラケルも気持ちよかったろ?
──じゃあ、寝ようぜ。
彼らのセックスはカークの
不公平にも勝手にイって、理不尽にも勝手に終わらされる。
いうなれば、カークが
(でも、いまはイントがいる。私も気持ちよくなれる)
セックスは男女間のすべてではないが、重要なコミュニケーション
だからあの日、ラケルも使えそうな蟲のチンポを生ディルドにした。
あの日からラケルの
あの日からこの
今さっきも気の知れた間でしか出来ないような、やり取りをやってみせた。
それもこれも、他ならぬ恋人の
(……ほんとに、ずっと繋がったままになるとは思わなかったけど)
ラケルが蟲と繋がったままでいる
彼女にとって蟲と繋がり、
皮肉にもカークの存在そのものが、蟲を彼女の一部へと変えさせていた。
膣内は寄生蟲の形にすっかり馴染んでしまっている。
これがラケルの独り旅であったなら、夜だけのお供だっただろう。
朝昼晩問わず合体したままだなんて、
確かに繋がったままでいたいとは思ったが、それは快楽による一時的な気の迷いだ。
(でも、カークにバレたらおしまいだしね)
カークが居るからこそ、より厳重に秘匿しなければならなくなった。
何者も触れることも覗くことも許されない下着の中
たかが小さな蟲でも、イントはモンスター……駆逐される
小さいからこそ入り込めた。
そんなものと喜んで交わる女など正気を疑われる。ゆえに隠さねばならない。
しかし、チンポというものはいざ隠すとなると難しいものである。
反り勃った怒張は、いとも簡単に布地を押し上げ、その存在を主張する。
道具袋は個人別に管理しているとはいえ、ただ放り込んだだけでは不安が残る。
中を覗かれないとは限らないし、ふとしたきっかけで秘密が露見するかもしれない。
ましてや生き物だ。それ自体が意思をもって動く。
「俺にできる仕事……俺にできる仕事は」
「……」
かさ張る突起物に、不安な道具袋と、警戒すべき
最後に頼りになるのは、やはり
膣は元来チンポを
──彼女は自分の肉体を蟲
おあつらえ向きにも、蟲の見た目も大きさも生理用ナプキンと大差なかった。
──中へ中へと収められるのは必然だったのだろう。
スカ─トの中は女の子にとって絶好の隠し場所。
──本当に大事なものは遠ざけるのではなく、最も身近に置くべきだ。
パンツは蟲の存在を覆い隠し、さらにはスカートが鉄の壁となる。
──
知らないということは存在しないということに等しい。
──蟲は彼女の中でだけ、その存在を主張する。
ラケルの
──彼女の身体はもう寄生蟲のものだ。
この蟲の存在を知るのはラケルただひとり。
「……っ」
意味があってチンポを挿入
あるいは蟲の存在を強く意識してしまったからか。
(あっ……ぶな。変な行動を見せたら怪しまれちゃうのに。私いま、無意識に……)
ラケルは無意識に下腹部に手を置こうとして、すんでのところで腕を止めた。
手の代わりに下腹部へ目をやれば、
──ああ、確かに
(うん。完全に馴染んじゃってるよね)
ラケルは1日のほとんどの時間を、寄生蟲の
傭兵として仕事をするときも。
人間の最大の特性《慣れる》は寄生蟲の挿入にも
(
蟲が死んでしまわないよう、トイレや水浴びの際は再挿入・再摘出するのだが。
その度にラケルは自分がしていることを強く、特に意識させられる。
一時的に
今に始まったことではないが、どれだけ肉体に馴染んでも、これだけは慣れない。
寄生さ
(私の中に、蟲が
ろくに抵抗もできない小さな蟲の躰を掴んでは、
(装備や服みたいに身に着けて──)
蟲とパンツの距離が縮まる様子を見ながら穿けば、蟲の存在と自らの行動を一層深く認識してしまい、変な気分になってしまう。子供を作るためにあり、ときに獣欲を貪るためにある特別な場所に下劣な蟲を匿い、あろうことかパンツで覆って閉じ込めてしまっている。秘裂を隠すための布地が蟲を保護し、蟲を囚え、蟲を忘れさせないためにあるのだと、そのためにパンツがあるのだと錯覚してしまうほどに倒錯し傾倒している。
(──私の身体とひとつになってる♥)
蟲の姿を見ないようにしても同じだった。パンツを穿き終えた瞬間に蟲との密着が強まる感覚に包まれる。そこに居るのだと。穿いたスカートが視界の隅に入っても同じことを考えてしまう。蟲
(歩いてても平気なくらい、完全に馴染ませちゃった……♥)
交われば正気を疑われるのに、隠すために交わるのは、もはや正気の沙汰ではない。
「……さっ、
そう言うとラケルは大股で追い越して、カークの話を強引に打ち切った。
流石に付き合いが長いだけはある。彼の扱い方をよく知っているようだった。
平然とした様子のラケルの
彼女が大股で歩いても、
パンツの布地が蟲の躰を受け止め、離れられぬよう、彼女の柔肌に押し付けているのだから。
揺れるミニのスカートの下で。ぴっちりと肌を覆うパンツの中で。
カークが求め欲する
「……はぁ」
そんなラケルの尻へとスカート越しに、諦め悪くも溜め息混じりにカークの目線が向けられる。
今すぐにでもハメ倒したいお尻がそこにあるのに。
寄生蟲は四六時中、ハメられたままでいる。
カークは
(ラケルが元気になってくれたのはいいけど、俺のことも元気にしてくれねえかなー……)
カークは存在さえ知らない相手に、恨みのこもった視線をぶつけていた。
いや、もしかすると子宮の中に寄生している大量の幼蟲に向いたのかもしれない。
(手で抜いてくれって頼んでも、あまりいい
他者と交わることを楽しみ、繋がる快楽を貪るのは彼ら人間くらいなものだ。
多くの生き物は本来の目的である子孫繁栄──生殖のために交わる。
カークは知らない。愛する人の気が蟲へと移ったことに。
ラケルも知らない。自分の
知らないということは存在しないことに等しいが同義ではない。
本当に存在しているか判らないだけで、確かにそこに存在している。
それこそ
(……こうなったら、隠してでも娼館に行くか? ……バレたら最期だな。そんな
ラケルがカークへ隠し事をしているように、
騙す者は騙されるとはいうが、蟲のほうが一枚上手だったようだ。
(……子供なぁ。ラケルはいつか、俺の子供を産むんだよな)
未だ目立ちこそしていないが、ラケルの胎内では大量の幼蟲が養分を吸って育ち始めている。
彼女の子宮は、すでに
出会ったその日に子宮は幼蟲で埋め尽くされていた。
(俺がラケルの立場だったと考えて……働けなくなるなら高収入は欲しいよな。最低でも安定した収入源。母さんが俺を妊娠したときと出産したときと俺が幼かった頃に、母さんに親父が優しくなかったから親父は母さんから恨まれてて、とても後悔しているから
傭兵稼業を続ける──……この判断は間違ってはいない。
むしろ限りなく正解に近い。誰も不幸にならずに済む選択肢だった。
(……俺はやりきれるのか?
いずれ訪れる
なにしろ、
しかし、傭兵のままであれば、
ついでに妊娠したら働けなくなるという
蟲の
(今を考えるか、先を考えるかってか。……頭では分かってても、やっぱヤりてえ)
だがそれすらも生易しい
現状での
今現在の状況を鑑みても、すでに相当の
誰にも知られてはならないことが多すぎる。
──寄生蟲に浮気した。
──幼蟲を植え付けられて苗床にされた。
──いずれ蟲を何十匹も出産する予定にある。
これだけでは終わらない。それだけで済まされはしない。
真に
ラケルが
その月経期を経て、ラケルは卵胞期に入っていた。
月経期とは、子宮内膜が
その次は排卵からの着床待ちの黄体期へと続き、その間に着床できなければまた月経期へと戻る。
生理とは一種のループ現象であり、ローテーションだ。
……では、本来着床しないはずの期間に異種着床をしていたらどうなるのか?
ラケルの子宮内膜は、幼蟲が伸ばした
子宮壁から続く
歯茎みたく歯に寄り添い支えるのではなく、逆に人が蟲を侵食するかのように、蟲を取り込んだかのように。一部とはいえ、ラケルと幼蟲は
肉体レベルで寄生蟲を求めて離さないとは、蟲のチンポを意図して確保し続ける彼女らしいといえばらしくはあるのだが。
こうなってしまっては、もはやどうすることもできない。
子宮とは大変繊細なもので、どんなに些細な事でも
蟲の
──いや、ただの一度さえもなく、女としての
(ラケルに裸になってもらって、俺は眺めながら自分で抜く。そうすれば子供はデキないし、ラケルも嫌な顔を……いやいや。ラケルだって気持ちよくなりたいだろ、俺!)
そもそも妊娠を心配する必要などなかったのだ。
彼女がカークの子を孕むことなど、もうデキやしないのだから。
ラケルの
蟲の次にまた何か孕みたいなら、
(俺がこうなったのも全部親父のせいだ。親父が若い内にヤりまくっておけ、若い子とは若い内にしかできないからって言うから! いやマジで気持ちよかったけど! ラケルとヤると、すっげえ幸せな気分になったけど! なったけどさぁ、親父ぃっ!)
ラケルはまだ若い。若い内であれば気の迷いということも、若気の至りというものもあるだろう。
しかし、気付いた頃には、思い直した時には取り返しが付かないこと
そうだ、ラケルはもう戻れないし、戻ろうともしないだろう。
彼女の
彼女の
彼女の
(あー……、ラケルの後ろ姿を見てると俺の
少なくとも今現在においては名実ともに、彼女の
果たして幼蟲の出産はどうなることか。
へその緒のように幼蟲と繋がる管は、だらしなく、果てしなく伸びるのだろうか。
それとも中で切り離され、幼蟲だけが這い出てくるのだろうか。
どんな過程にせよ、ラケルの第一子は蟲であり絶望は確定している。
彼女はどこで間違えたのかと問うならば、それはきっと、
堕ちて転がり、悪い
「カーク」
「んー?」
「私、いま幸せだよ」
ラケルは彼のほうへ振り向くと微笑んだ。
「ずっとこのままで居られたらいいのに」
「なんだよ、急に」
それは、パンツの中で
それとも、
はたまた、愛する人の
「言葉にしないと伝わらないこともあるでしょ? 言ってみただけ」
「じゃあ──……ラケル先生、セックスがしたいです」
「それはダメって何度も言ってるでしょ! もぉ……先走りのお汁も危ないんだよ」
「おお……本当に先生みたいだな」
すべて女としての幸せなのは違いない。