《センチュリオン》
・
・その身体は透明度が高く、内部が透けて見える。また薄っすらとだが赤く光る。図で表すと『○~』。球状の頭から細長い胴体の先まで発光する。その姿から《赤球》と呼称されることもある。
・頭部の大きさは棲息地/環境によって異なる。小さいものはウズラの卵並み(直径約3cm、幅2~3cm)で、平均してニワトリ級(直径6~8cm、幅4~6cm)、最大でダチョウ級(直径15~18cm、幅13cm)が確認されている。
・非常に頑強で胃酸程度なら耐える。弾力がある。卵同様に全身への圧力には強いが、点への攻撃には弱い(握り潰すことはできないが、指で串刺しにはできる)。
・基本的に水中でしか生きられないが、乾いた環境でも36~48時間ほど生存できる。発生から寿命による死亡までは████。
・頭部から
・棲息地は不定であり、自然発生条件等も不明(養殖条件は立証済み、後述する)。海川を問わず、あらゆる水辺に現れるが、廃墟および都市下水での目撃例が最も多い。暗い場所を好むのか、日の光が届くところにはあまり出現しない。
・人間の女性/動物のメスに対して特異な察知/感知能力を持っていて、女性が水中へ入ると██m離れていても即座にその存在を感じ取る(ただし陸地に上がれば直ちにその存在を見失う)。急接近後は口や膣口、肛門など穴へと入り込もうとする。下着や防具で覆っていても侵入を試みる。中に入れるまで穴を探し続けるので身代わりを立てる意味はあまり無い。対策としてマスクやオーバーパンツ(下着の重ね着)等の着用を推奨する。
・上記の通り、主な寄生被害は女性。軟体であることを活かして無理にでも体内へと侵入しようとする。口から入った場合、排泄を通じて体外へと出て行く(自然摘出)。逆に肛門からだと体内を通って口から飛び出す(行き止まりに当たるまで前進し続ける?)。
・尿道に寄生/侵入すると、宿主の尿を完全に吸収して成長/肥大化する(それに従い宿主の下腹部が若干膨らむ、尿は一滴も残さない、粘液の分泌量も大きく減る)。効率よく栄養を補給するためか、成長とともに新たな器官を作り出して尿管へと差し込む(胴体は尿道に伸ばされる、寄生した個体が小さい場合は圧迫するようになるまで膀胱内を漂う)。この時に尿管の保護機能が破損する。安易な摘出処置は腎不全を引き起こす(そのままでは尿が逆流してしまう)。
・██日ほどかけて成長を終えると、宿主を操って水場へと誘導し、膀胱内からの脱出を試みる。誘導後も宿主に脱出の手伝いをさせる(この事から一定の洗脳/操作能力を持つことが分かる、宿主側に操られている自覚はまったく無い)。驚くことに苦痛の類いは一切無く、逆に未知の快楽が備わっていることが被害者からの聴取で判明している(脱出のために粘液の大量分泌を行なうからか?)。宿主はその後、新たな寄精蟲が住み着くのをその場で待ち続ける(前述した通り、この行動は宿主自身の生存に繋がる)。なお、開き切った尿道のせいで█匹同時に寄生される事もある(成長に必要な日数も伸びる)。
・中毒性が強いこと、快楽を得られること、排尿の必要がなくなること等の理由から自発的に膀胱へと寄生させる女性が後を断たない。
・膀胱とは別に子宮にも寄生する。子宮内へと辿り着いても粘液の分泌は止まることはなく、子宮口に弁のようなものを生成して封鎖、宿主を媚毒漬けにする(弁の生成については解明できていない、粘液の結晶化? 粘液は羊水代わり? 子宮内を泳ぎ回る)。以後は子宮内でこの寄精蟲が自然発生するようになる(苗床化、粘液を物理的に排出しない限り恒久的に続く、弁の除去についての問題も残る)。
・膀胱寄生時と異なり、子宮の場合は水辺に入っただけで脱出/離脱していく(水位は問わない、何らかしらの方法で水場を認識/知覚している)。その際に膀胱へと寄生し直すこともある(腰まで水に使っていると)。また、女性同士の情事にも反応し、宿主を乗り換える(二次寄生被害に繋がる)。
・メモ:膀胱寄生時、宿主を保育器とする。尿を養分とし、共生関係を確立させる。
・メモ:子宮寄生時、宿主を苗床化、媚毒中毒にする。
・メモ:踊り食いによる事例が増加傾向です。
・メモ:『ミルキーウェイ』保持者の場合は乳房も寄生対象と見做されます。子宮同様の結果を観測しました。毒液は絞り出せるので簡単に対処できます。
・メモ:膀胱寄生時、余分な水分を媚毒として胴体部分の先から排出する変異個体も存在する(稀)。
| 【被害者NO.██████】 ・██を拠点とする遺跡荒らし(保護済み)。 ・██を徘徊していた被害者を調査員が保護。子宮を苗床化されていた。 ・医師Jによる検診の結果、重度の中毒症状を確認。現在は媚毒を薄めたものを投与して段階的な解毒処置を行なっている。 |
廃墟の地下水路を探索していた少女は、目の前の光景にひどく落胆した。
「橋が落ちてる……。ツイてないな~」
少女の名は《ノア》。駆け出しの遺跡荒らしだ。
しかし、彼女は駆け出したばかり……その道に詳しくもない、ただの新米だ。
そして新米といえば金回りも当然悪い。
持ち金も知識も経験も何ひとつ持っていないノアは、無謀にも
……もしも中堅の傭兵か冒険者を1人でも連れてきていれば、この後の未来は変わっていたかもしれない。
「そんなに深くなさそうだし、脱いで渡ればいっか~。流れてる感じもしないし。ひとりで来てよかった~」
ノアの視線の先、落ちた橋の先には閉じた扉があった。
閉じているということは、まだ誰にも開けられていないということ。
そう思い至ったノアは、水路を泳いで渡る決定を下す。
着ている物はすべて脱いだ。
ベスト、シャツ、スカート、パンツ、オーバーパンツ、靴下、ブーツ、グローブまですべて。
廃墟探索に向いた服装とはとても思えないが、スカートはいざという時の包帯代わりだ。
衛生面の不安は残るが、破けば傷に巻く布になる。邪魔な手荷物を減らす意図がある。
そのためにオーバーパンツ……いわゆる
服をすべて脱いだ理由は、単純に濡れた服を着て風邪を引きたくなかったからだ。
それだけである。
たったそれだけの理由で、悲劇の幕は上げられた。
「ん、そんなに深くなかったか~。腰くらい~。上着は脱がなくてもよかったな~」
恐る恐る、ゆったりとした動作で水路へと入ったノア。
水位を確認すると、脱いだ服を抱えてゆっくりと歩いて渡り始めた。
──だが、水路の中間に差しかかったとき、ノアの秘裂が何者かに突かれる。
「ぴゃあっ!? な、なに~?」
襲撃者の姿を確認しようにも、それなりに大きい胸と抱えた服が邪魔で
服を放そうにも自分の周りには水しかなく、対岸に投げようにも届く保障もない。
今のノアには進むことしか許されていなかった。
「うう~……!」
腰まである水位はノアの歩みを遅らせる。
膣口を突く襲撃者の存在もまたノアの歩みを遅らせていた。
モンスターと遭遇しても逃げればいいと思っていたが、まさか水中で襲われるとは思ってもいなかった。
ノアにとって脅威とは打ち倒すものではない。対峙するものではないのだ。
ノアは未知の脅威に恐怖し、震え上がっていた。
「ひっ!? ぐりぐりされてる……? こわいよ~……」
謎の襲撃者の動きが、突く動きから何かを押し当てる動きに変わる。
ノアの乏しい性知識では──恐怖を感じていたこともあって──分からなかったが、ひとつだけ確かなことは、それがノアの
襲撃者が侵入者に変わるのが先か。ノアが水路から上がるのが先か。
ノアは恐怖しながらもなんとか足を止めずに歩みを続け、ついに対岸へと辿り着く。
……しかし、あと1歩足りなかった。あと1歩遅かった。
「うっ!? ……
二着でゴールしたノアも水路から上がるべく、先に服を対岸に乗せるが、そのせいでまたしてもリードを許してしまう。
自身に起こっている事をいち早く確認したいノアは、水路に入ったときとは逆に勢いよく通路に上がった。
……襲撃者もまた、上がったのだ。
本来、異物が入るはずのない、通れるはずのない
「ふ~……、あれれ~? なんにもな~い……なんだったんだろ~?」
破瓜の血は水路の水で洗い流され、処女を奪われていたことも分からない。
環境と
ノアはついに襲撃者の姿を、その存在を正しく
疑問に思いつつも飛び跳ねて水気を落とすと、脱いだ服を再び身に付ける。
着用する順番はもちろん下着から。
パンツに健康的な両足が通される。
……
子宮口が侵入者の
彼女の
正確には精子状の寄生生物……寄精子いや寄精蟲とでも呼んだ方がいいだろうか。
この寄精蟲は膀胱または子宮に
運が悪いことにノアは子宮に
子宮へと寄生された者の末路は……苗床化。
彼女の子宮を白い媚毒で満たし、
その
本物の精液のように生臭く、嫌に粘ついた汚濁の中で。
己に待ち受ける過酷な未来を知らない彼女は、オーバーパンツで下着を重ね穿きをする。
厳重に守るそこに、既に侵入者が居るとも知らずに。
「ん~。よ~し、探索さいか~い」
下から上まですべての装備を身に付け終えると、ノアは閉ざされた扉へと近づいていったのだった。
「ん……風邪……引いたぁ……?」
廃墟の探索を続けるノアは体調の異変を感じ取った。
身体が妙に熱っぽい。じんわりと熱い。
水路を渡ったのは失敗だったのだと思っても、もう遅い。
胎内の寄精蟲は
ノアの子宮は寄精蟲が分泌した白い液体を蓄えていた。
人間に換算すると射精十数発分の精液量──子宮内部に白い沼地が広がっている。
この様子に満足したのか、細い胴体を
しかし、どんなに跳ねても精液が
子宮口に取り付けられた
今日ここに来るまで男を知らなかった体に
「あ……なんか
結局、あの扉の先には何もなかった。
ただ単に先人が閉め直しただけだった。
遺跡荒らしのノアの今回の収穫は、寄精蟲1匹だけ。
女の子の大事な場所を、
次に