「やっと……ついた……」
「おかえりーっ! ……って大丈夫っ!? ノア!」
酒場兼宿屋の看板娘《ノーメニア》が、ノアを出迎える。
ノアは媚毒に冒されながらも
「はぁ……はぁ……」
「ノア……、ノア? すぐに部屋に連れてってあげるから……!」
やっとの思いで安全な場所に辿り着いたからか。
それとも友人の顔を見れたからか。
倒れかけたノアを、ノーメニアはとっさに支えた。
間近から見るノアの顔は真っ赤であり、とてもつらそうだ。
──すぐに休ませないと。
ノーメニアの判断は早かった。
「ねえ、君……大丈夫? 僕が運ぶよ」
「あー、あー! あたしが看るから大丈夫! お客さんは席に座っててくださーい!」
「でも……」
ひとりの男が善意から協力を申し出たが、ノーメニアはこれを即座に断る。
彼女は荒事とは無縁の一般人だが、酒場での重労働で身体は鍛えられている。
わざわざ
どこの馬の骨かも知らない男に大切な人を預けるなど、ありえない。
「ウチは
ノーメニアはレズだ。レズだからこそ、ピンときた。
この男もノアを狙っているに違いないと。
「あっはっはっ! おいおいザントマン……初仕事を終えたからっていきなりナンパか~? 節操ねーぞー!」
「ちがっ、僕は……! あっ」
そういった勘は往々にして当たるものだ。
彼、ザントマンは仲間に
秘かに想いを寄せている人の身体をライバルに触らせるなどありえない。
ノーメニアは彼のことを一瞬だけ冷たい目で見やると、
ノーメニアがノアを自分の寝室へと連れ込んだのには、もちろん意味はある。
彼女がいくら鍛えているといっても、脱力した人間ひとりを運ぶのはとても難しいことだ。
階段を使うノアの部屋に運ぶよりかは、酒場と同じ1階にある自分の部屋に寝かせた方が効率的だ。店の備品などもすぐに取りに行ける。
「ノア……」
なによりも邪魔が入らない。
「ノア……ノア……♡ はぁはぁ……♡」
「ん……ちゅ……ノア、ノアぁ……ちゅっちゅっ♡」
看病なんて知った事かと言わんばかりに、ノーメニアはノアのくちびるを荒々しくもむさぼる。
やわらかなベッドの上に寝かせず、かたく冷たい床にノアを寝かせて。
そこには病人に対する気遣いも、友人としての立場も何も無い。
弱り目につけこんだ、最低最悪の捕食者の姿があるだけだ。
ノーメニアとノアは恋仲ではない。ただの友人同士の関係だ。
ノーメニアは関係が壊れてしまうことを恐れ、これまで友人のふりをし続けてきた。
そんな臆病で慎重な彼女を盛りのついた獣に変えてしまった理由とは。
……なんてことはない。ノアの意識が
きっと簡単に言いくるめられる。そんな打算を伴った、突発的な衝動だ。
理由なんてない。ただヤりたいからそうするだけ。
ノアの荒い息が、ノーメニアの荒い息遣いをさらに荒くする。
ノアも
「ノア……かわいい……♡」
一方的なキスの合間に、ノアは少しずつ着ているものを脱がされていく。
「ノアのおっぱい♡ あたしより大きいよね♡ 乳首も……んちゅるるっ、……しゅごい♡」
上着を脱がせば乳首に吸い付き。
「ノアの汗、舐め取ってあげるね♡」
肌の露出が増えれば、その度に舌を這わせ。
「ノアの
そして──ついには女性器同士を重ね、こすり付け始める。
「ノアっ、ノアぁぁっ……! ずっとこうしたかったのっ♡」
あえて指は使わず腰使いだけで、摩擦だけで割れ目を開かせ。
繋ぎ目を無くすようにして
流れ出る
「ごめんね、ごめんねっ♡ こんな友達でごめんねっ♡」
上の口でいくら謝ろうとも、下の
ノーメニアの勢いに押され、ノアの身体が彼女から遠ざかる度に近いては押して。
「逃がさないっ、逃げないでっ♡」
両手の指の間を重ね合わせたような、これまでの体勢から。
広げた手の人差し指をL字型に握るような体勢へ。
無抵抗のノアの片足を抱いての
先ほどよりも乱暴に。
先ほどよりも深く、近く。
膣口は隣り合っていた。
「んん……ああぁぁ……」
「ノア? ノアもイきそうなの?」
あまりの
とても苦しげだが、ノーメニアは気付かない。
気付きようもない。
ノアの子宮口をこじ開け、彼女の膣内へと躍り出たその存在に。
ノアの
「ああっ、はぁっ、うぅ……!」
「もっと感じて! ノア! あたしをっ!」
自分の膣口へと迫る、
「もっと、もっと♡」
自ら近づいて。
ふたつの膣をひとつの道にして。
「ノっ……アぁ~~~♡♡」
膣口に膣口を押し付け、彼女は果てた。
想い人との本懐を
ノアの片足を抱いたまま放さなかった。離れたくなかった。
「っ!? ひぎっ!? あっ、あっ、あっ」
散々飲まされた愛液のお返しは、巨大な精子。
ノアの
ヒクヒクと、イってもまだまだ物足りなさげに震える
ふたつの
ひとつの精子をふたりの女が咥え合い。
誰の目にも映ることなく、それはノーメニアの
「痛い……ノア、助けて、ノアぁ……」
みちみちと
「ひっ!」
新たな地を開拓するべく、巨大な精子の
ノーメニアがノアにそうしたように、力尽くで踏み入ろうとしている。
「ひいぃ……」
それはまるで子宮を潰すようにして。
ニチニチと聞こえない音を立てながら。
メリメリと聞きたくない音を立てながら。
「あっ……♥」
ノーメニアの
「────」
それと同時にノーメニアの意識は途切れる。
室内には裸の少女が2人。
胎内には巨大な精子がひとつ……
「……ぁ……」
ノアの
それはつまり、ノアの子宮はすでに開拓済みであるということ。
そもそもノアを冒している媚毒は
巨大精子が留まっていた場所は子宮……媚毒はそこに在る。
そもそも媚毒を受けたのはなぜか。
巨大精子の苗床にするためだ。精子自体が出していた
「……、……、……」
白く
ひとつ、ふたつ、みっつ……
子宮口には
……それがノーメニアを待ち受ける末路であり、ノアの現状だ。
愛する人からのおそろいのプレゼント。
一途なノーメニアには決して手放せないことだろう。