《オルガフロウ》
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・主な寄生対象は、人間以上の体躯を持つ動物のメス、女性に限られる。猫などの小型動物は対象外。逆に大きすぎる場合も対象から外れる。野外で女性器をさらして眠る、などといった無謀な行為に及ばなければ人間が寄生される事はまず無い。
・女性器に取り付くと、最初に尿道に細長い
・潜伏期間は█~██年以上。長い年月を膣の中で過ごす(個体差あり)。生理時の経血や自慰時の愛液などに押し流されて膣外へと排出されることもあるが、すでに脚部の再生成が行なわれていた場合、するどく
・脚部の次に再生成される器官は
・膣内に寄生された状態で張形を使った自慰または性交等を行なった場合、蟲は子宮口付近へと押し込まれる。蟲は子宮口に再度取り付こうとするが、さらに
・原理は不明だが、卵巣侵入後は卵子に内包された状態で子宮内へと自然搬送、着床する(出産するまでの██年、生理も止まる、膣よりも潜伏期間は伸びる)。特に巨大/肥大化するなどの異常も起こらず、この蟲における平均的な体躯で出産へと至る(胎は膨らまない)。ただし膣内寄生時と出産時では蟲の状態は一部異なり、脚部は人間の手と同等の形状となり、宿主とヘソの緒で繋がる(繋がれたまま母体から飛び立とうとするが失敗するを繰り返す、その光景は被害者へと甚大な精神的負荷を与える)。母体への遺伝子汚染については不明(逆に蟲側が汚染される?)。
| 【被害者NO.██████】 ・███国所属の██騎士団団員(保護済み)。 ・被害者が自慰を行なった際、膣から蟲の皮が出てきたことから発覚。自ら保護を申し出た。 ・過去の事例から既に寄生蟲は卵巣に移ったものと思われる。医師J、執刀医R、精神科医█との協議の結果、出産による体外排出を決定。精神的損害を考慮し、被害者への詳細説明は行なわないものとする。同時に担当者を割り当て、精神的支柱とさせる計画を立案。人員の選出は████を予定。 ・被害者からの聴取により、同僚2名も被害に遭っていると思われる(確証は無い、要観察対象)。 ・同騎士団が何度か同行させていたという下働きの男性(現在は退職している)にも聴取を行なったが、情報は得られなかった。 |
3人の女と1人の男が火を囲う、
「さっさとしなさいよね! このグズ!」
そこでは、いつものやり取りが繰り広げられていた。
雑用係の男を罵倒する、金髪ツインテールの女騎士《セラータ》。
幼い印象を与える髪型と童顔から吐き出される言葉とは裏腹に、その胸や身体つきは大変
「これだから男は……」
静かに
胸こそ控えめだが、するどい眼差しは控えることはない。
「まあまあ。マンさんは自分に出来る事をしているのですから」
唯一男の名を口にしたのは、三つ編みの女騎士《サクラ》。
理解があると見せかけて、言外に男の能力不足を指摘している。
「わかってるよ……」
3人の美女に囲まれた
チビでデブでハゲ。加えて短小包茎と、女性であればまずお断りする部類の最悪の男性像であるが。
この男、裏方としては大変優秀……というほどでもなく。
万人が出来る事程度の能力しか持ち合わせていない、ただの人だ。
ではなぜそんな釣り合いの取れない男がこの場に居るのか。その理由は至極単純だ。
ひとつ、誰もやりたがらない雑用を押し付けるため。
ふたつ、
みっつ、共通の
いってしまえば、マンは女騎士達に捧げられた生贄だ。
「す、スープができました……」
「ふんっ」
「
スープのよそられた器をひったくるように奪い取るセラータ。
「邪魔だ」
「ぐえっ!」
マンを蹴飛ばして自分でスープをよそるアカメ。
「ん」
「あら、ありがとう」
そして、アカメからスープを受け取るサクラ。
「ちょっとこぼれちゃったから、ちょっと足してくんない?」
「ん」
アカメとセラータの仲も良好だ。彼女達の友好の輪の中に、マンだけがいない。
(なんでオレがこんな目に……)
当然ながら男である彼は女性騎士団の構成員ではない。
騎士団の宿舎に勤めていた、ただの使用人だ。
今回の
必要とされて連れて来られたのに、それなのに、ぞんざいに扱われる。
(今に見てろよ……ッ!!)
忍耐強い、我慢強いと評されるマンもこの扱いには限界がきていた。
マンは復讐を決意した。
その日の深夜。
いつものように火の番を任されたマンは、足元で
(けっ……イイ気なもんだぜ)
マンは自分が思っている以上にストレスを溜め込んでいた。
決意するより前に、無意識に
この
なるべくして起きた事……いや、起きる事だ。
マンは女達の前に屈むと、下劣と憤怒が入り混じった表情で順番にパンツを下ろしていく。
O字開脚に合わせて足首まで下ろされたパンツは、まるで囚人の足枷のようだ。
薬で眠らされた彼女達はなすがまま、されるがまま……何をされても起きることはない。
マンもズボンと下着を脱ぎ捨て、いつの間にかギンギンになっていた勃起チンポを取り出す。
……しかし、見慣れぬ女性器を前にしてチンポを握り締めたことで、ふと冷静さがよみがえる。
(いや待て。こんな女達のために人生を棒にしてもいいのか……?)
無抵抗の女を犯すことは簡単だ。だが隠蔽工作はどうだろうか?
万が一、失敗したり後から気付かれては、その場その時で殺されてしまうだろう。
なにより、田舎に暮らす母はどうなる?
実家への仕送りは誰がしなければならない?
罪人を生んだ親として、関係ないはずの母も後ろ指を差されてしまう。
連座して母も殺されればそれまでだが、
(……やめよう、オレだけの話じゃない。次の村に着いたら辞職しよう……。任務中だし断られたら帰ってからになるか)
関わって損をするならば、関わらないようにすればいい。
そんな簡単な事に気づいたマンの横を、3匹の蟲がゆっくりと通り過ぎた。
「
その中でも特に
「……んぅ……」
そうこうしている内に、2匹目の
秘裂を覆い隠した1匹目とは違い、今度は
そして尿道へと
「小便を吸ってる……のか? ……ははぁ、オレの代わりに復讐してくれてるのか」
2匹目を観察することで
不甲斐ない自分に代わって
だがそれはマンの思い込みに過ぎない。
見ず知らずの男に協力してやるほど親切な
弱々しく飛ぶ、最後の
寿命だろうか……そう思ったマンは、次に驚くべき光景を目にすることになる。
「お前らなんか虫のジュース樽がお
虫は卵から
より大きな姿へと、進んだ姿になるのが虫という生き物だ。
だが……だが、これは
逆に退化しているではないか。
マンが
そして次に目にした光景に、マンはまたもや我が目を疑った。
サクラの秘裂の中へと、イモムシが姿を消した。
いや、潜り込んでいった。
どこに目を向けてもイモムシの姿は無い。見間違いはないはずだ。
(まさか……そんな……いや……本当に?)
目の前で起きた異常事態に困惑するも蟲の行方が気になった彼は、サクラの膣口が見える高さ……地べたへとうつ伏せになると、両の手の親指を使って広げてみた。
すると──確かに
小さな肉穴の中を、小さなイモムシが横たわっている。
「……!!」
驚きのあまり、マンの呼吸が荒くなる。
(いや待て、これは偶然だ、そうに違いない、魚じゃあるまいし人間に寄生する虫なんて聞いたことが──)
荒くなった息はサクラの女性器にかかり──
「……うぅ……ん……」
彼女の膣をビクりと収縮させた。くすぐったかったのだろう。
一瞬の収縮が収まると、サクラの膣内……
今度は見間違い様がない。蟲は
サクラの
(こんな事がありえるのか……?)
マンはサクラから離れ、今度はセラータへと取り付いた
マンの視線に急かされたと思ったのだろうか。
割れ目を覆い隠すように留まっていた
尻がめり込むや否や、
見るものが見れば、部分的にだが犬猫の交尾に類似した反応だと思うことだろう。
しかし、マンはそういった見識は持ち合わせていない。
またもや眺めるだけだ。蟲に取り付かれた彼女達を助けようともせずに。
そのまま待つこと数秒。
……
先ほどと同じようにして割れ目を開くと、彼女の膣の隙間を塞ぐようにして陣取るイモムシの姿があった。
サクラに寄生したイモムシよりも太く、大きい。
なによりも違うのは、自らの力でセラータの
マンが
……二度ある事は三度ある。
アカメの方を見ると、
そしてまた、ぼとりと崩れ落ちる。
アカメに寄生した蟲は、セラータの
この蟲だけが
もはや疑いようはない。
3匹中3匹ともが女騎士の
やわらかな
蟲はワガママ女達の
ふたつのものが組み合わさり、今ここにひと組にされた。
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも。
これから数年もの間、その身に蟲を宿したまま彼女達は暮らさなければならない。
誰よりも何よりも限りなく近い場所に居る
名前も顔も存在さえも知らない
蟲の寄生が日常となるのだ。
指輪や赤い糸なんて
彼女達はもっと深いところで繋がっているのだから。
──
「──お、オレは悪くない……! そ、そうだ! これは夢だ! パンツを穿かせれば夢から醒める……! 全部、全部
それから、どれほどの時間が経ったのだろうか。
その場に立ち尽くしていたマンは、やっとのことで我に返るが正気とは云えない状態にあった。
それはそうだろう。彼は神父でもなんでもない、臆病なだけのただの一般人だ。
彼女達に
彼は手引きをしただけだ。彼は何もしていない。
「オレは悪くねえっ! オレは……ッ!」
目撃者はただひとり。
下ろしたパンツを戻せば、すべて元通り。
すべてがあるべき場所へと収まった。
睡眠薬の効果が切れるまで、あともう少し。
夢から醒めても悪夢は終わらない。