※この作品はR-18です。

寄生モンスター図鑑   作:それも私だ

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後日談をすっ飛ばして後日談の後日談の始まり始まり。
後日談の後日談の前日談はまたのちほど。GL要素は匂わせ程度です。
 決闘の決着から読む


 ├新居:GL

「ジャンヌさん。呼び出された理由は分かりますね?」

「わかんない」

 

 ある自由行動日。ジャンヌは上級生のモニカに呼び出されていた。

 

 ここ、フェンシング部は部長兼風紀委員であるモニカの庭だ。

 人目を避けるには、密(・)会(・)の場として使うには、簡単かつ最適な場所なのだ。

 

 試合用スペースも併設された広い部室には、彼女達ふたり以外の姿はない。

 そのふたりは椅子に座り、大きな机を挟んで向かい合っている。

 

「ふぅ……いいですか、ジャンヌさん。最近のあなたの行ないは目に余ります。弱い者イジメをして楽しいんですか? 備品の損壊もありますね」

 

 モニカはトレードマークである大きなリボンとポニーテールを軽く揺らして、手元の書類──最近のジャンヌの素行について──を読み上げてみせた。

 

 べつにジャンヌは弱い者イジメなどしていない。

 訓練や試合に残る甘えを捨て去っただけだ。

 情けをかけなくなっただけ。ただそれだけ。

 

 旅は道連れ世は情け……そうは言っても戦場で情けを持っては命取りとなる。

 情(じょう)を捨てるか、命を捨てるか。死出の旅に出るつもりがなければ道連れにされるつもりもない。

 

 人としては間違っていても、兵士としては間違ってはいない。

 備品の損壊についても同様だ。実戦では武器破壊の可能性もある。

 少々強引ではあるが、それも訓練の一環なのだと言えてしまう。

 

 そうとも、ジャンヌの戦い方は以(・)前(・)と比べて、より実戦を意識したものに変わっていた。

 武器や防具……装備を破損させることで敵戦力を一息に削(そ)いでいた。

 体術は必修科目ではない。ほとんどの生徒は武器を失えば無力となる。

 

 むしろ女学生達の弱点を浮き彫りにしたことは褒められて然(しか)るべきだろう。

 命を失う前に、備品を失うだけで済んだのだから。

 

 しかし、誰もがその事実に気付くことなくジャンヌを見咎(みとが)めた。

 ジャンヌはそれだけの事を仕出かしたのだと。

 

 試合としては間違っている。それは確かだ。

 だが殺し合いとしては正解だ。それも確かだ。

 

 実戦では待(・)っ(・)た(・)は聞かないし、身の安全は保障されない。

 交渉は人間相手でも難しければ、モンスターには通じもしない。

 ジャンヌは行動でそれを示しただけだ。その先駆けをしただけだ。それなのに……。

 

 道理を説くモニカを前にして、そんな彼女(ジャンヌ)が思うことは──

 

 ──こいつ(モニカ)は何をバカなことを言っているのか。

 ──そのでかい胸に、考える脳(あたま)まで積めこんでしまったのか?

 

「……実戦で同じこと言えるの? 所詮、この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ。命まで取らなかっただけえ(・)ら(・)い(・)と思わない?」

「えっ……」

 

 先んじて魔物を知った修羅(ジャンヌ)の言葉に、人の世に生きるモニカは絶句する。

 

 ──この子(ジャンヌ)は何をバカなことを言っているのか。

 

 奇(く)しくも両者とも考えることも(・)同じだった。

 

「剣が壊された。じゃあ新しいの取ってくるからそれまで待ってて、って言ってみなよ」

 

 ジャンヌは立ち上がると剣を抜いた。

 ──口(くち)で説明するよりも、実感させたほうが話は早い。

 

 校内で帯剣を許されているのは、刃を潰した訓練用の剣だけだ。

 だが切(・)れ(・)な(・)い(・)とはいえ、それでも金属製だ。刃がない鈍器なのだ。

 そんなもので殴りかかられては怪我(けが)を負う。当たり所によっては儚(はかな)く散るだろう。

 

「……体罰はやりたくなかったのですが、仕方ないですね」

 

 2歳下の後輩の発した、かわいくない挑発にモニカも細剣を抜いて応えた。

 ──言って聞かないなら、ちからでわ(・)か(・)ら(・)せ(・)るまで。

 

 モニカが得意とする刺突用の剣も訓練用のものだ。

 先端は潰してあり貫けこそしないものの、殺傷力は依然として備わっている。

 突きは力が一点に集中する。力の入れ方次第では不幸な事故も起こり得る。

 

 だからモニカ達は手(・)加(・)減(・)をするのだ。

 手加減をしないジャンヌは、だから咎(とが)められるのだ。

 

「ハンデをあげます。先手はどうぞ。──さっ、かかってきなさい」

 

 試合用に広く取られたスペースへと移動すると、モニカは細剣を構えた。

 

 モデル体形であるモニカは当然のように長身だ。

 女子平均のジャンヌとモニカでは身長差に開きがある。

 ……立ち合っただけで、もうわ(・)か(・)ら(・)せ(・)た。

 

 ジャンヌは物理的にも精神的にも見下された。

 

「……むかつき!」

 

 反吐が出るような甘いことを抜かすだけでなく、あくまでも自分(モニカ)が上位者であるという体(てい)を貫くモニカに、ジャンヌのストレスは溜まる一方だ。

 くわえて挑発したつもりが、挑発し返されたこともジャンヌを怒らせた。

 

 ハンデをくれるというならもらってやる。過程よりも結果がすべてだ。勝ちは勝ちだ。

 歴史とは勝者が作るものだ。死人(しにん)に口無し。驕(おご)った死人(しびと)はここで朽ち果てろ。

 

 ジャンヌが最も得意とする戦法──初手、武器破壊。

 

 それは13歳が放つにしては恐ろしいまでに研ぎ澄まされた剣速。

 それに当たればただでは済ませない速度の乗った重撃。

 それが纏うは剥き出しの殺意。

 

 とてもわかりやすい素直な一撃を、モニカは軽く後方に跳ぶことで難なく回避した。

 

「ふーん、やるじゃん?」

「……殺す気ですか?」

「あっれぇ~? ビビった?」

「まさか。今度はこちらからいきますよ。──覚悟なさい」

 

 それからの試合展開は一方的なものだった。

 譲った先手は、本当にハンデだった。

 

 武器種の相性差もあっただろう。

 本気を出したモニカに、ジャンヌは手も足も出せなかった。

 

 ジャンヌが攻撃しようと思えば、モニカは執拗に手元を狙って妨害した。

 距離を取って仕切り直そうにも一緒になって跳んでくる。

 モニカは得意とする間合いを常に維持し続けた。

 

 ──そろそろ刈るか。

 

「実力の差は分かりましたね? ──ではこれでおしまいです」

「あっ……!」

 

 続いていた遊(・)び(・)は、ジャンヌの手から剣が離れたことで終わりを迎えた。

 ともすれば大怪我を負うこともあり得た体罰は、無傷(ぶじ)で(に)終わった。

 

 モニカが武器だけをうまく突いて落としたのだ。

 ジャンヌは『ありえない』といった表情でそ(・)れ(・)を見つめていた。

 

 対してモニカは哀れみの表情を浮かべていた。

 何がそこまで彼女を──ジャンヌを追い立てたのか。

 

 呆然と立ち尽くすジャンヌの身体を、モニカは優しく抱きしめた。

 

「そんな事をしなくても強くなれるのですよ」

「……」

 

 ジャンヌもモニカの背中に腕を回して抱きついた。

 ──自分よりも強いなんて、ありえない。

 

 実をいうと、ジャンヌも好き好んで暴(・)虐(・)の(・)限(・)り(・)を尽くしていたわけではなかった。

 ──こ(・)ん(・)な(・)に(・)早(・)く(・)見(・)つ(・)か(・)る(・)な(・)ん(・)て(・)、ありえない。

 

 いや、少しは本心……学(・)校(・)の(・)現(・)状(・)に対する不満もあっただろう。

 ──見つけた。見つかった。見つけてしまった。見た。居た。

 

 それもすべては肉体(からだ)に宿したオス……寄生蟲のためだ。

 ──強い肉体(メス)。新しい肉体(からだ)。

 

 寄生蟲(じぶん)は頂点に立つべき存在なのだ。

 ──欲しい。よこせ。奪え。掠め取れ。渡せ。

 

 共にあるためには、他者より強いことを証明し続けなければならない。

 ──逃がさない。逃がすものか。これでもう逃げられない。

 

 ジャンヌの思考を、胎内(なか)に潜む寄生蟲が黒く塗り潰す。

 ──この肉体(メス)は、もう必要ない。

 

 ジャンヌ(じぶん)が証明できないならば、証明したモニカを奪い取れば。

 ──早く。早く。早く。早く。早く。急げ。早く。早く。速く。今すぐに。

 

 ジャンヌは後ろ手に、モニカのパンツへと手を伸ばしていた。

 寄生蟲に操られるがままに。ご主人様の意のままに。

 

「……本当に仕方のない子」

 

 モニカは困惑した。先ほどまで殺伐としていたのに、なぜいきなり桃色に染まるのか。

 これが俗に云う『仲直りエッチ』展開なのだろうか、と。

 

 モニカは考えた。確かに、お仕置きの時間は終わった。

 ならば先輩として、心も体も優しく慰めてやるべきではある。

 かわいい後輩に胸を貸すのはやぶさかでもない。

 

 据え膳食わぬは何の恥。隠れレズであるモニカに断る理由はない。

 

 モニカは15歳。食べごろだ。蟲も喜んで巣食うだろう。

 胸だけとは云わず、その胎(はら)も貸してもらうとしようではないか。

 

 ジャンヌはモニカのパンツを横にずらすと、自分のパンツも同じように横へずらした。

 一度通ったっきりのジャンヌの幼い産道から這い出ようと、寄生蟲は身をくねらせた。

 

 何(・)か(・)に耐える様子は、泣くのを我慢しているようにも映っただろう。

 そんなジャンヌの頭を、モニカはよしよしとなでていた。

 

(これは……ディルドの感触? こんな子がそんな物を持ち歩いていたの? これで攻めて……ほしいの?)

 

 ジャンヌの割れ目から触手のような寄生蟲が頭(・)を出すと、無防備にさらされたモニカの割れ目へとその先端をこすりつけた。

 抱き合っているせいで、その正体をつかめないモニカはディルドだと見当をつけた。そう勘違いした。

 

 寄生蟲の長い身体がズブズブと自分(モニカ)の膣内(なか)に挿入(はい)ってきても。

 モニカは好きなようにさせていた。

 

 モニカは双頭ディルドというものを知っている。

 過去に別の女の子と、よがりあった経験もある。

 だから見えないも(・)の(・)の正体を見逃した。

 

 彼女はもっと疑問に思うべきだった。

 

 自分よりも歳の若い女の子がディルドを持っていることを、どのようにしてそれを手にしたのかを。

 自分がそれを手にしたときは何歳(いつ)のことであったかを。

 

 パンツをずらした後、ジャンヌは再び両手で抱きついてきたのに、どのようにしてそれを手にしているのかを。

 ……彼女はもっと疑問に思うべきだった。

 

「ひゃんっ」

 

 モニカの口(くち)から、驚き混じりの甘い声がもれ始める。

 ジャンヌで予習済みの寄生蟲は、モニカの子宮口の場所をピタリと探り押し当てた。

 

「あっ♡ あっあっ♡」

 

 モニカは女同士、異物で──ディルドで経験は済ませている。

 子宮口を攻める蟲の動きを、モニカはしっかりと感じ取っていた。

 子宮口を攻める蟲の動きに、モニカは感じて始めていた。

 

 ほじるような攻めは、モニカには初めてだ。

 モニカの子宮に這入(はい)る蟲は、これが初めとなる。

 

「ひっ──」

 

 寄生蟲の頭が、モニカの子宮口を貫いた。

 あまりの恐怖と快感に、モニカはジャンヌを強く抱きしめて耐えた。

 

 あくまでディルドだと思っているものが自分(モニカ)を、寄生蟲はモニカを貫いてもなお、その身体を進ませる。

 

 若干の痛みと不安と、大きな快楽と期待にモニカは耐えた。

 腕の中の少女と同じように。震えて耐えた。

 

 耐えるから、また見逃してしまう。

 蟲を、自分の胎内(なか)へと。

 

「ひうっ♡」

 

 使いこなれた膣は、ぬめりを帯びた寄生蟲の身体を難なく進ませた。

 ジャンヌの中からモニカの中へと。

 

 にゅるんっ……と、膣口を蟲の尾(・)が通り抜けた。

 ずるんっ……と、子宮口を蟲の尾(・)が通り抜けた。

 

 モニカの子宮を、寄生蟲の長い身体が埋め尽くした。

 子宮の中に這入(はい)り込んだ蟲の身体が、身体(モニカ)の奥深くでうごめいた。

 

 知らない快楽に、モニカは少女(ジャンヌ)に抱きついて耐えることしかできない。

 

 寄生蟲はモニカの胎内(なか)に這入(はい)ってしまった。

 モニカにはもう、どうすることもできない。

 

 寄生蟲がモニカの肉体を新たな根城とし、子宮壁に接(・)続(・)してきても。

 モニカにはもう、どうすることもできない。

 

 寄生蟲の意志がモニカの精神(なか)に這入(はい)り込んできても。

 モニカにはもう、どうすることもできない。

 

「うふふ……這入(はい)れた……、あはっ……這入(はい)れたぁ……♥」

 

 モニカはもう、蟲の所有物(もの)になったのだから。

 

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