一応、釈明しますとnibiiro様に本作に出演させてもいいか、と言う事を伺ってから出演させています。
できれば、うまくリンクしていれば良いなぁと内心、ビクビクしながら書き上げました。
そんな訳で、本編が始まります。
「マスター君、こんな依頼が来たわよ?」
「えぇっと………カルト教団の共同撃破の依頼………またこれか」
日課の農作業と近くのラブホへの物資搬送後、ロリンチちゃんから渡された端末を確認した俺はため息を吐いてそう言った。
何しろ、世界が崩壊した後にできた無数のカルト教団の1つを本拠地ごと、ぶっ壊して殲滅したのだからこう言った依頼が多く来る様になった。
そんな状況に、嫌気が刺したのだが俺の心情を察した彼女はこう言ってきた。
「えぇ、なんでも依頼主はサーヴァントのマリー・アントワネットを従えているらしいわ」
「大方、思った以上に人数が多かったりしたんだな?」
「多分ね」
どうやら、他のサーヴァントの共同でぶっ壊そうという物らしいな。
まぁ、こっちは新たに加えたサーヴァントによって総勢8人に増えたのだが、ここまで来ると同一のサーヴァントが多数いてもおかしくないんじゃないかと思ってくる。
そもそも、サーヴァント自体が300名もいないのに世界の総人口は80億人に近付いているため、300名足らずのサーヴァントが来る確率なんてかなり低いし、来てくれたとしても1人が限界だろう。
全員がやっている訳じゃないだろうし、
そのため、アビーちゃん達と同じサーヴァントが来ている可能性がワンチャンあるかも、と思いながら会うだけなら問題ないなと考えて一先ず、詳細な内容の確認のために向こう側に行く事にした。こっちにはナビ付きの車があるし、最悪はロリンチちゃんの騎乗もあるし。
そんな思惑から、依頼を引き受けた旨を伝えて落ち合う場所と日時の確認をして準備に入った。
☆☆☆☆☆
「………ったく、こっちも改造してたなんてな」
「まぁ、暇つぶしには持って来いの素材だったしねぇ」
「車ってより、装甲車じゃねぇか」
出発日の朝、準備を終えた荷物を荷台に乗せながらロリンチちゃんにそう言った。
実家から現在の拠点に、生活拠点を変えた際に使用した車はロリンチちゃんの暇つぶしに利用されたため、魔改造されて装甲車並の大きさと耐久性を有する車になっていた。
特に、婆ちゃん達が来た際に拠点を改築した時が1番の収入だったらしく、廃車となっていた車や資材から使えそうな部品を取って組み立てていったらしい。
その結果、4ドアから6ドアに変更された上にタイヤも8輪になった事で車体が長くなり、車体やガラスにも手を加えて頑強な車に仕上げたために必然的に必要な馬力が多くなり、タイヤが増えた事で乗り心地が悪くなる筈だった。
しかし、そこは発明家のロリンチちゃんな訳でエンジンをより強力なモノに換装したり、サスペンションを絶妙なバランスで配置したために乗り心地やハンドリングなど、運転に必要なモノはあまり変わった感じはしなかった。
とはいえ、それまでの車に比べて一回りも二回りも大きくなった事は否めず、見た人を圧迫するんじゃないかと思ってしまうのは俺だけではない筈だ。
まぁ、なってしまった以上は仕方ないのでアビーちゃん達を呼びに行って落ち合う場所であるホテルに向かう事にした。
☆☆☆☆☆
「どーも、傭兵の尾崎守と相方の1人である紅閻魔です」
「こちらこそ、よろしくお願いします。武田広海とマリー・アントワネットです」
出発から数時間後、巨大な装甲車モドキの車を運転して移動した先はこの世界において
そこには、今回の依頼をしてきた武田広海という青年とそのサーヴァントであるマリー・アントワネット、そしてホテルのオーナーである真壁さんとそのサーヴァントであるエルメロイ二世がいた。
そのため、業務用の挨拶をしてから話を進めていった。
「さて、今回の依頼は人間嫌いとなったサンタリリィの救済とカルト教団の殲滅と伺いましたが?」
「はい。実は………」
まぁ、話が長くなったから要約すると以下の様な事だった。
まず、こっちでは
また、噂では他のカルト集団とも繋がりを持っていると噂されているが詳細な事はわからないらしい。
そして恐らく、サンタリリィはそんな奴らに酷い目を受けたと推測されているが、本人が頑なに喋ろうとしないので困っているとの内容だった。
「なるほどねぇ。要は自分達の手では負えそうにないから救援として依頼して来たって訳か」
「そうなります。こちらの都合、と言うのは重々承知していますが貴方達の噂はSNS、サーヴァント・ネットワーク・システムで持ちきりでしたのでどうしても、と」
「………」
話を聞いている範囲では、かなりデカい依頼と言った感じであるのだが問題は完遂した対価だ。
崩壊する前なら、金銭に応じて依頼を引き受けてそれ相応の戦力を振るうのだが、世界規模でポストアポカリプスみたいな状況なのでどちらかと言うと物品の方がありがたい。
これは、貨幣価値が急降下しているのでお金としての信頼度がかなり低くなっているからだ。
そのため、依頼の成功条件とその報酬に関して聞いてみると、意外な事がわかった。
「まず、今回の依頼はカルト集団の排除とサンタリリィの救済。報酬に関しては現時点で渡せるのは宝石類などかしらね」
「1つ、お聞きしたいのだが………」
「なんでしょう?」
「武器や弾薬なんかはありますかね?」
☆☆☆☆☆
「本当に良かったんでちか?」
「仕方ねぇだろ。引き受けちまったんだから」
その日の夕方、ホテル従業員が使う部屋を2部屋も貸してくれたので持ってきた荷物を運び入れてから、紅閻魔がそんな事を聞いてきた。
正直、カルト集団の殲滅とサンタリリィの救済なんていう依頼は難易度が高いものだ。
如何せん、俺は精神科医じゃないからなんとも言えないし、今更、アビーちゃん達と交流させたところで人間不信となった彼女が心を開くとは思えんのだ。
しかも、俺達は悪党なんだぜ?
社会規範を遵守するかどうかはともかく、善悪で言えば悪の方に偏っている俺達が善寄りのサンタリリィを救えるとは思えんのだ。
精神的に弱っている所に付け込めば、洗脳する事は出来るだろうが幼女を愛でたい俺としては幼女の洗脳だけは避けたい。
彼女自身が悪党の道に進むんだったら、特に止めはしないがだからと言ってこちらから無理に招き寄せる様な事はしたくないのだ。
そのため、あくまでサンタリリィの人間不信の解消とカルト集団の殲滅を成功条件として、その対価として武器弾薬を貰える様にしたのだ。
一応、愛用している散弾銃は持ってきたんだが系統樹のポイントが溜まっていたので、夢の中で振り分けたらとんでもない変化が起きて持ち歩けなくなったのだ。
正確には、持ち歩く必要がなくなったのだがそれとは別にちゃんと確認するためにそれがある場所へと向かった。