広海さん達を困らせているカルト集団、人神教を壊滅するための作戦を決行する前日の夜。
俺は持ってきた銃やナイフの手入れをしていると、アビーちゃんがやって来て話しかけてきた。
「マスター、ついに明日やるのね」
「あぁ、自分達の為ではなく、他者の為にカルト集団を潰す。その対価は、依頼が完了したらちゃんと貰うつもりだがこの力を使う時がこうも早く来るとはね」
「やっぱり心配?」
「いや………まぁ、そうだな。今まで、外なる神の力を持った事も使った事もなかったから心配っちゃあ、心配だな。だけど、アビーちゃんがいるからそこまでじゃあない」
「そう、なら良かったわ」
その会話を終えて、手入れをする為に分解していた銃を組み立てていき、それが終わるとナイフも鞘に入れてキャンプ座間で偶然にも見つけた「
これは、
そんな訳で、それを着てきたのだが持ってきた銃は銃器メーカーであるSIG社のP226という各国の軍隊や警察などで大ヒット作である拳銃だ。
何故、威力が散弾銃よりも遥かに劣る拳銃にしたのかと言うと理由は2つある。
まず、散弾銃などの銃は大きいので持ち運びが面倒だし、建物内部などの至近距離での戦闘では拳銃の方が扱いやすい。ロボになったレムの事もあるし。
もう1つは、俺の肉体に関係している。
今まで散々、肉体改造と称してサプリメントも真っ青なドロっとした液体を飲まされてきたのだが、それによって肉体は既に純粋な人間の物ではなくなっている。
能力的には、アビーちゃんの触手の様なものなのだが例えるならデミ・サーヴァントとなったマシュに似ているかな。
まぁ、あっちは純粋な英霊が取り付いた感じだから一応はサーヴァントの端くれなのだろうが、こっちは外なる神に取り憑かれた半神とでも言うものだろう。性能面ではそこまで高くはないが。
そのため、基本的には両手を使える様にしたいので銃の威力という点ではレムに任せて、こっちは俊敏に動き回る化け物として活動する事にする。
この事は既に、広海さん達にもざっくりとした概要のみを伝えてあるので間違われる事はないと思いたい。
そもそも、カルト集団がいるという施設に3グループに分かれて突入とか、人間を戦力としてカウントして大丈夫かと思ったが作戦実行まで時間があったので、付け焼き刃程度に訓練を行った。
銃の撃ち方からナイフの使い方など、実戦で役立つ事は一通りの事を教えたつもりだが実際の戦闘で何よりも大切なのは、人を殺す事ができるかどうかの心構えだと思っている。
本当は殺したくはないが殺さないと死ぬ、と言った考えでも良いのだが自分の意思と力で殺す事ができるかどうかで、その後の人生に影響すると考えている。
フラッシュバックして眠れない、なんて事になったら目も当てれないが殺す覚悟を決めた奴はそういった事に悩まされる事はないと思っているからな。
そんな事を思いつつ、普段なら彼女達とする時間帯なのだが明日の任務の為に早めに寝る事にした。
☆☆☆☆☆
「よーし、出発するぜー!」
翌朝、カルト集団の拠点に向けて移動する事にしたのだがその際、装甲車モドキはこちら側の拠点に置いていく事にした。
如何せん、あれはデカすぎる上に走行音もそれなりに大きいので目立って仕方ない。
ジャックちゃんの気配遮断スキルはあくまで、気配を遮断するだけで音までは遮断できないため、ロリンチちゃん達の騎乗スキルを使って移動する事にした。
本来であれば、無駄な魔力消費は避けるべきだがここからカルト集団の拠点は比較的、遠くはないので許容範囲内の魔力消費で行く事ができる。最悪、聖晶片を使えば何とかなる範囲だし。
そのため、奴らの拠点の近くまで騎乗スキルで移動して後は徒歩で移動、場合によっては気配遮断を使いながらの移動になる。
そうする事で、敵の目を欺く事ができるし、見つかった際は暗殺で先制攻撃をする事もできる。
その事からロリンチちゃんが作った馬の形をした物体に乗りながら移動していくと、ホテルのオーナーである真壁樹里さんの息子である光さんが話しかけてきた。
「あの、守さん」
「あー、はい。なんでしょう?」
「なんで幼女鯖ばかりなんですか? ランスロットさん以外は子供体型なんですが」
あぁ、その事か。普通なら氣になるよなぁ。
とはいえ、特に隠す理由もないので自分の性癖や彼女達が来た事などの経緯を簡単に話す事にした。
すると、光さんを始めとしたメンバーは完全にドン引きしたようだが事実だからしょうがないのだが、話を終えてから少しして敵の哨戒網に入った様でカルト集団のメンバーに遭遇する確率が多くなってきた。
そのため、馬から降りて徒歩で移動する事になったのだが壊れた建物などが多くなってきたので道の角でバッタリと遭遇した場合、先手必勝で人間は喉元をコンバットナイフで切り裂いてからシャドウ・サーヴァントはアビーちゃん達に任せた。
特に、ジャックちゃんの気配遮断によって視覚外からのクリティカル攻撃によって幻霊達も一撃必殺に徹した。
万が一、騒ぎになってカルト集団のトップが逃げ出したら面倒な事になるし、数ヶ月単位の探索による長期間の仕事になるのは間違いない。
こっちとしては、とっとと仕事を終わらせて報酬を貰ってから帰りたいので酒呑さんや茨木は不満げな表情をしても隠密行動という事で我慢してもらいたい。暴れる時は盛大に暴れるから。
そんな訳で特に躊躇する事なく、次々にカルトメンバーやシャドウ・サーヴァントを仕留めていく姿に
こっちとしては、依頼の一環として業務を行ってるのに酷い扱いだと思いながら歩みを進めていくと、遂に目標の拠点へと辿り着いた。
まったく、俺達はかなりゴツい装備を抱えて軍隊並の警戒網を敷いているのかと思っていたのに、これでは盗賊以下の暴徒の集まりでしかない。怪しい宗教に所属しているからなお、タチが悪いが。
そのため、俺達は予め予定されていた計画通りに3つのグループに分かれて突入する事になった。
という事で、どうもです。
今回は、本作主人公が肉体改造の内容とnibiiro様のキャラ達との関わり合いを書きました。
なので、今回の共闘はあちら側が新規投稿したらこちらも投稿するという形にしたいと思います
そんな訳で、次回もゆっくり待っていってね!