※この作品はR-18です。

崩壊した世界でアビー達に搾られる件   作:八雲ネム

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マリーちゃん達の方がなかなか、出ないのでムラッと来て書きました。
反省はしてますw


第20話 カルト集団の制圧

「こちら、アルファチーム。順調に行程を消化中。送れ」

『こちら、ベータチーム。了解』

 

 カルト集団の本拠地である高層ビルの裏口から突入した俺達は、定期的に報告を行いながら戦闘を開始した。

 ここまで来ると、流石に隠密行動しても潜入した事がバレるので派手に暴れまわる事にしたのだが少々、盛大に暴れすぎている気がする。

 主に茨木とランスロットなのだが、クラスが狂戦士(バーサーカー)なので暴れ回れる事に喜びを感じる性質を持っているのだろう。シャドウ・サーヴァントとの戦闘の度に建物が振動してるのだが。

 

 彼ら以外にも、ジャックちゃんと酒呑さんはアサシンなので気配を遮断して殺しまくっているし、アビーちゃん達も俺の近くで手加減しないレベルでやりまくっている。

 とはいえ、俺も持ってきた拳銃で人間を容赦なく撃っているから遠慮する事はないので暴れ回っていい。

 そんな訳で、暴れ回りつつもある階の一室に到達するとそこには広海さん達がいて相対しているのは今回、殲滅の対象であるカルト集団のトップと思われる青年だった。

 

「オイオイ、こりゃあ一体、どういう状況だ?」

「守さん………」

「これは丁度良い所に来た。僕は人神教を率いている滝川亀吉。攻め込んできた皆さんに状況を説明していたのさ。僕の大いなる目的をね」

「おい、そいつはぁ………」

 

 滝川と名乗る青年の後ろには、祭壇となっていてその中央には恭しく万能の願望機である聖杯が飾っている状態だった。

 しかも、聖杯にかける願いは自分が好きなサーヴァントを召喚する事であり、そのために大量の少年少女を生きた状態で捧げてきたという事なのだから外道も外道、外道に糞尿をぶっかけてルーブル美術館に飾るぐらいに外道だぜ。

 

 だが、問題なのは聖杯の方だ。

 

 確かに、聖杯自体は万能の願望機として称されているのでそれを巡って戦争になるレベルの物である。

 しかし、だからと言って生贄が必要だったかなぁと思って魔力を感知できる視野に切り替えてみると、願望を叶えるための魔力が全くと言っていいほど足りていないし、聖杯に溜まっている魔力もドス黒くて魔力と言えない低レベルの代物だった。

 その事から、俺だけがその願望の結末に大凡(おおよそ)の見当をつけると滝川が遂に行動に移した。

 

「さあ、聖杯よ! 僕の願望を叶えてくれ!」

「やっ、やめろぉぉおお!!」

 

 そして滝川の行動に、広海さん達は止めに入ったが間に合わずに聖杯がその願望を叶える事にした。

 そして、光が部屋を満たしてから収束すると滝川の隣にはサーヴァントどころか、人間の中身がもろに見えていて人体の形すら達していない肉塊が存在している上、それは辛うじて息をしている程度だった。

 

「なっ!? なぁっ!?」

「おっ、おぇぇえええ!」

 

 その光景に、広海さん達は滝川も含めて胃の内容物を吐き出したり、悲鳴を上げて阿鼻叫喚となっていたが肉塊であるそれは滝川に手を伸ばした。

 

「っ! 近づくな!」

「………ガハッ!」

 

 しかし、滝川がその手を払い退ける様に蹴飛ばすとそれは血を吐いて動かなくなった後、彼は力なくヘタレ込んだのでそれを無視して俺は平然とした表情で聖杯に近付いてから、それを取ると本来の輝きを取り戻すかの様に光を放った。

 

「………やはり、やり方の問題だったんだなぁ」

「やり方ってなんだよ!? 何が問題だったんだよぉ!?」

 

 その状況に、教祖である滝川がそう叫んだので俺の予測を話した。

 

「おめぇさん、人間を生贄にしたのだろう? その結果、本来であれば特に弄らなくてもいい聖杯(こいつ)は穢れによって汚れちまった上にそもそも魔力自体も足りてなかった。つまり、不発で終わったのさ」

「そ、そんな………それじゃあ、僕がやってきた事は無駄に!?」

「そうなるな」

 

 その事実に、滝川はショックを受けて崩れ落ちる様に倒れたが特に興味はないね。

 そもそも、カルト集団自体がサーヴァントを憎んでいる以上は敵対する事は必然だったし、そのサーヴァントですらも道具の様に扱って人間不信に陥らせる存在だ。情けをかける方がおかしい。

 そのため、持ってきたリュックサックに聖杯を入れようとしたら立ち直った広海さん達が聞いてきた。

 

「守さん、その聖杯をどうするつもりですか?」

「こちらで大切に保管する。余程の事がない限り、こちらの方が安全だ」

「そうはさせないわ。それは私達が持った方が安全よ。だから渡しなさい」

「………わかった」

「ちゅちゅん!? ご主人、いいのでちか!?」

 

 俺の行動に、真壁さんがそう言ってきたので渡そうとすると紅閻魔がそう言ってきたがそれを無視して渡そうとした。

 

 バチィッ!

 

「なっ!?」

「嘘だろ!?」

「この聖杯は既に俺を所有者として認めている。という事は俺や俺の配下にいるサーヴァントじゃないと反応しないという事だ」

「っ! 騙したのね?」

「人聞きが悪い。こちらは一切、騙していないし、そもそも聖杯がある事自体が想定外だった。そもそも、人神教なるカルト集団がサーヴァントを人間不信にさせるまでの悪さをする、と言った内容を聞いたのは今回の依頼が初めてだ」

 

 彼女達が疑いの目で、こちらを見てきたので事情を説明したが疑いは晴れてない様である事を言った。

 

「………じゃあ、ここで貴方を殺して聖杯(それ)を貰うわ」

「愚かな行為だ。だが、時間切れだな」

「………?」

 

 現在、俺の声が届く範囲内にいるサーヴァントはアビーちゃんを始めとして4人でジャックちゃんや酒呑さんはまだ暴れ回っている様で来ていない。

 対する真壁さん達のサーヴァントは8名程と、倍の数がいるが俺の言葉と共に戦闘で生じている振動とは別に一定の間隔で発生する大きな振動があった。

 その振動に、彼女達は驚いた表情でそれぞれのサーヴァントにしがみついたがその間に俺達は部屋を出て屋上に向かった。

 

 何故なら、婆ちゃんがイヴァン雷帝の宝具でこの近くに来ているからだ。まさか車が壊されたから来た、とかじゃないだろうな。

 あれには、往復分の食料の他に衣服なんかも入っているんだぞ、と思いながら屋上に向かうとそこには婆ちゃんと彼女のサーヴァント達が来ていた。

 

「まったく、定期連絡が来ないと思って駆け付けたけど無事なら連絡の1つぐらい、入れたらどうだい」

「もうそんな時間か………って、今日は任務中で連絡が遅れるだろうって前もって言ってなかった!?」

「ふん。そんなんで私の心配性を止められると思ったら大間違いだよ」

「だからって雷帝の宝具使ってまで来る必要はねぇダルルォ!?」

 

 因みに、イヴァン雷帝は宝具を展開したままなので逃げ帰る事も出来るけど、報酬に関してまだ貰ってないのでその交渉が必要になるだろう。

 そう思っていると、建物の屋上に生き残った元教祖と広海さん達が出てきたので相談した結果、建物を触手で崩壊させてから彼らの拠点で話し合う事になった。

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