と思いながら書き始めました。
なので需要はないだろうけど完結するまで続けていきます。
それでは、本編をどうぞ。
院長とタマモキャットを中心としたサーヴァント達がやって来てからしばらくして、俺達は奇襲に近い攻撃を受けた。
なんせ、オーディンの加護を受けたシトナイの魔法をぶっ壊したのだから当の本人はブチ切れてやって来たため、初期対応はかなり大変だったがそれでも空間魔法を発動して俺とオーディンを異空間に連れて来てからかなりの死闘を繰り広げた。
いや、死闘と言うのもおこがましいと言うレベルで最初は何度も何度も殺されかけたものの、その度に魔力による超回復を行って立ち向かっていった。
正直、何度くたばったのかさえも分からないほどにくたばったもののそれを何度も繰り返せば必然的に強くなる訳で、本来であればそこまで強くなる必要なんてないはずなのに強くなってしまった。
その結果、オーディンを捻りミンチにして一山幾らの肉塊にして彼がいた世界に送り返したがその代償として、両手足が千切れて体から内臓が飛び散るほどのダメージを受けたダルマの様になった上、片目もこの戦闘で光を失った。
有り体に言えば、調子に乗り過ぎたと言えば良いのだがそもそも俺が起こした行動は俺自身が守りたいものを自分の手で守れる様にするための行動でもあった。
この行動が他者からすれば、いかに身勝手で押し付けがましい行動であっても反省も後悔もするつもりはないし、そのためなら非難だってされよう。
ゴロツキ以下の犬っころ? 結構。守れるんだったらそう評しても構わない。だが、俺からすれば遠吠え程度の評価だ。
ただし、だからと言って戦闘で受けたダメージを回復するには時間がとても掛かる。
恐らく、肉塊になった彼を見た向こう側の奴らは怒り狂って俺を散々、痛め付けて殺そうとするから彼らが探知できないほどの場所にいくしかない。
そう思った俺はとにかく、異空間の中でもひたすら奥にある空間に向けて残った魔力を使って転移する事にした。
ここまでのダメージを回復するには、かなりの時間がかかる上にその間は全くと言っていいほどに動けないし、現実世界に戻ったら出血多量で即死だからそうするしかなかった。
そのため、ただひたすらに深く潜っていくと同時に意識が遠のいていき、暗闇が支配する直前に巨大な何かが暗黒の闇の中から姿を現した気がした。
☆☆☆☆☆
「ご主人! しっかりしてくだちぃ!」
「ダメだよ! そんなに揺り動かしたら!」
「でもようやく帰って来たのにこんな姿じゃ!」
「確かに四肢の大半を失った彼を見たら誰だって心配はするわ!」
「AaaaaaAaaaaa!!」
「ランスロットも落ち着いて! 彼の脈は安定しているわ!」
「うっ………ぐぅ………!」
「マスター!?」
浮上する意識の中、俺の周りでは何人かの声が聞こえてきて徐々に鮮明に聞こえる様になるとランスロットの雄叫びと共に目を覚ました。
その際、アビーちゃんが俺の変化に気がついた様でそう声をかけてきたのでみんなが俺を見てきた。
「大丈夫かしら? マスター?」
「ロリンチか………大丈夫、じゃねぇなぁ」
「でしょうね。だって貴方の顔色、酷い状態よ?」
ロリンチがそう言いながら、鏡を俺の前に持ってくるとかなり酷い状態で目の下にはクマができて目つきも悪く、顔全体がやつれている感じだった。
そして何より、大きな変化は左目で白目が黒くなる黒白目になっていて目の虹彩が金色になっている変化があった。
恐らく、能力の使いすぎでこうなったと推測するがそれ以上は現段階では頭がこんがらがって考えられないから脇に置いておこう。意識が戻ってから色んなことを思い出して考えが纏まらないし。
「いてて………む?」
「あっ、起き上がっちゃダメだよ!」
そう思いながら、起き上がろうとして違和感を感じて自分の体を確認すると違和感の正体がわかった。
それは、左腕と胴体は無事に修復できたものの右腕は肩から肘までの部分が1/2以下の長さしかない上に、両足も膝上までしかないからだ。
正直、よく生きて帰ってこれたなと言った感じではあるが今はアビーちゃん達の元へ無事に戻ってきた事を純粋に喜びたい。戦闘中はそれどころの話じゃなかったし、修復中はその途中でくたばるかもと思っていたからな。
そんな訳で、ランスロットに運ばれながら拠点へと戻っていった。
☆☆☆☆☆
それから1週間はいろんな事があった。
まず、無事に戻ってきたはいいが婆ちゃんには無茶しすぎだとぶん殴られ、オジマンティアスとキャスギルからは帰ってきた事への祝福のビームを食らい、虞美人からは心配させたことを詫びるためにかなりの血を吸われた。
そして、世界が崩壊する前のことを振り返す様に色々と思い出していたのだ。
小学生の頃は授業参観にすら来ない両親に期待していなかったが同級生にからかわれ、中学生の時はそこそこの偏差値のところに行ったものの不良達がいる学校だったので喧嘩ばかりの日々だった。
それらの事が、不満として蓄積された事によって崩壊する前の高校に在学中はグループから離れた場所から見る様になり、ゲームにのめり込んだ経緯がある。
正直、他人からすればどうでもいい様なことでも今の俺という人格を構成する上で必要な出来事であり、敵対すり奴らに対して情けをかける事をしない様になってしまった。
それに関しては、人殺しだのサイコパスだのと罵られても仕方ないと思うし、そう思うのが当然だ。
だけど、そうする事でここまで生き残れたし、これからもそうやって生きていくと思う。
とまぁ、なんかシリアス風な雰囲気を醸し出してしまったがそれとは別にある事もわかった。
それは、戦闘後の修復中に意識がフェードアウトする直前に姿を現した何者かについて、だ。
そいつはヒトの姿をしていなかったし、そもそも人間が感知する事すらできなかった異形の存在だったのだが今の俺からすればそいつがなんだったのかがハッキリとわかる。
そいつは、アビーちゃんの能力の源である
恐らく、人類が総力を結集して戦おうとしても神に虐められる虫けらの如く、抹殺されるだろう。
そもそも、俺の能力が覚醒(?)するきっかけとなった院長のサーヴァントであるタマモキャットですら、かなりチートな力を有していたがそんな彼女ですら勝てるかわからん力をそいつから感じ取れたからな。
それを言うなら、一惑星系である太陽系の星に生きる生物に影響を与える神と言う範疇を超えて138億光年と言う膨大な宇宙の外側にいる存在をどう定義していいのか、俺にはわからない。
強いて言うのであれば、矮小な一個体である俺がこの能力を扱い切れるとはとても思えないし、あのオーディンを肉塊にしたのも本当にギリギリの所でようやくだったので、あれ以上の存在が来たら死ぬしかない。て言うか、傷は今でも治っていないのでまともに戦えるとは思えないが。
そう思いつつ、失った手足の再生をしていると実際にヤベー奴が来てしまった。
「おやおや? こんな所にマスターをほっぽり出して随分と呑気なサーヴァント達な事で」
「ファッ!?」
「おねーさん、誰?」
その存在こそ、タマモキャットの源である玉藻の前であり、一緒にいたジャックちゃんは無邪気に聞いた一方で俺はついに年貢の納め時かと思った。
何故なら、彼女の分身であるタマモキャットをぶん殴ったんだし、それ以上にシトナイの件でかなり揉めたからその元凶を潰しに来たと思ったからだ。
そのため、身構えていると彼女は挨拶をしてきた。
「コホン、改めましてキャスターの玉藻の前でごさいます。今回はお嬢さんのマスターであるお兄さんに話があって来たのです」
「………」
その言葉に、ジャックちゃんは持っていた得物を手に取ろうとしたがそれを制してから挨拶を返した。
「これは親切にどうも。まさか、あんたが1人で真正面から来るなんて想像していなかったからちゃんとした物は用意してないが、それでもいいか?」
「問題ないわ。事情を聞ければ方針も決まると言うもの。それ以上でもそれ以下でもないからな」
そう言う彼女は表面上、笑みを浮かべているが目は笑ってないのでここが山場だなと思いながらアビーちゃん達に招集をかけた。