「娘の“相手”になってほしいの」
「………」
海岸近くの喫茶店。昼下がりの激しい照り付けはカーテンによって和らげられ、店内に爽やかな陽光として注いでいる。
しかし今こうして和明と千代が交わす言葉の内容は、そんな爽やかさとは程遠いものであった。
和明は手前に置かれたアイスカフェオレをひと口飲むと、ゆっくりと千代に言った。
「ええっと……それって“遊び相手”って意味ですよね?」
「………」
千代は無言で首を横に振る。
「いや、千代さん?」
「あの子のセックスの相手をして欲しいの」
まっすぐに千代は和明を見た。思わず額を押さえ、和明が言った。
「いやいやいやいや……千代さん、ちょっと落ち着きましょう?」
「考えた上での話よ」
「いや、流石にそれは……!」
声が大きくなりそうになり、和明は一度口を閉じて周囲を見た。水着姿のままで入店している客などもいる店内は賑やかで、こちらの話に耳を傾ける者はいない。
改めて声を抑えて和明は言った。
「それは無茶苦茶ですよ! 彼女、まだ13歳で彼氏どころかボーイフレンドも居ないんですよね?」
「……ええ」
「そんな子に、昨日ちょっと会っただけの俺が出てきて『君の欲求不満は俺が解消するからセックスしよう』って言って、納得してくれる訳が……」
「あの子が……愛里寿が性徴期をそろそろ迎えるとは分かっていたわ。それに伴って、戦車道の優秀な選手として欲求不満が発生する事も。予想より早くて、昨晩は動揺してしまったけど」
あくまで落ち着いた口調で千代は言うとストローを咥え、手元のレモネードを飲む。
昨晩プライベードビーチへの侵入者の痕跡を発見した後、和明と千代はシャワーを浴び、なし崩しにその場で別れた。明けた翌日、和明はこうして喫茶店に呼び出され──今に至る。
「正直なところ、あまり時間の余裕がない問題なの。あの子もオナニーで自分を慰める程度はできるでしょうけど……同じ苦しみが分かる母親として、それは健康な状態とは呼べないわ」
「そ、そうかもしれませんけど……それなら、もっと年齢とか、立場とかで近い相手を……」
「それが居ないから、信頼できる貴男に頼みたいの。
千代はあえて和明を名前呼びすると、言葉を続ける。
「愛里寿は既にゼミも受講している大学生で、身近に同世代の男の子は居ないわ。戦車道関連の男性は大人ばかりだし、当然、そんな人たちに愛里寿の相手は頼めない」
「………」
どうも千代の話には形になっていない“焦り”があるように思える。和明は尋ねた。
「それだけじゃ、ないですよね?」
「……本当に勘が良くなったわね」
小さなため息をつくと、千代は言った。
「これは身内の恥になってしまうんだけど……正直なところ、戦車道の競技者にはレズビアンも少なくないわ。大学選抜選手にもね」
「……!?」
確かに女性専門競技だけに、そういう人も中にはいるだろうが──それをはっきりと認めた千代の言葉に和明は驚いた。そして同時に、千代が本気で愛里寿の相手を自分にしようと考えている事を理解した。
「性癖は個人の自由だから流派としてどうこうは言えないわ。ただ……大学選抜のチームメイトの中に、うちの娘に目をつけている者もいる。それが愛里寿の欲求不満に気づいたら……」
「………」
パンツァージャケット姿の女性に押し倒される愛里寿を危うく想像しかけ、和明は頭を振った。
なるほど、確かに自分の娘の初体験が同性相手というのは千代としては避けたいだろう。
だが───
「……それでも、やっぱりこういうのは、間違っていると思います」
少しの逡巡があったが、はっきりと和明は言った。
「愛里寿ちゃん……って、呼んでいいでしょうか。どんな理由があるにせよ、俺たちが今こうして話をしている事って、結局のところ……彼女の意思を無視して言っているだけじゃないですか」
「………」
千代は答えない。和明は言葉を続ける。
「そりゃ、俺は子供を持った事も無いですけど……例えそれが相手を心から思っての事だったとしても、踏み込んじゃいけない領域ってあると思うんです。ましてやそれが、愛里寿ちゃんの初体験に関わってくるなら、猶更」
「………」
「だから……愛里寿ちゃんに相応しい相手が見つかるまで待ってくれるか、頼むにしても俺以外にしてください」
「……和明くんらしい答えだと思うわ」
レモネードをひと口飲み、千代は言った。
そのまま視線を、自分の後ろに向ける。
「……どう思う、
「え?」
和明が疑問に思う間もなく、千代の背後の席に座っていた小さな影がぴょこんと椅子を降り、こちらに向き直った。
余所行きの服なのだろうか。黒いエプロンドレス姿の愛里寿がそこには居た。白いシャツと黒白ツートンのニーソックスが何とも似合っている。
あどけなさを残す顔を少し緊張させつつ、愛里寿は和明を見ていた。
「あ、愛里寿ちゃん……!?」
まさか、最初から千代が同席させていた?
千代の意図を測る間もなく、愛里寿が口を開いた。
「篠原さん」
「え!? あ、その……」
「……私の身体が今までと違ってきていたのは、気付いていました」
そう言うと、愛里寿は自分の席にあったメロンソーダをこちらのテーブルに移し、飛び乗るように空いた席に座った。
「母上……いえ、お母様からそれを聞いたのは、今朝の話です」
「(千代さん、全部彼女に話したのか!?)」
何とも思い切った事をする。呆れるべきか感心すべきか分からぬまま、愛里寿が更に言った。
「試合や演習の後に体が熱くなり、それを持て余すようになったのはつい最近の事です。最初は単なるパンツァー・ハイの残渣だと思っていましたが、それが……」
そこまで言うと、愛里寿は頬を少し赤くすると小声で続けた。
「それが……股間や、胸を中心に疼く事から、違うと気づきました」
「……!」
誰も気に留めてないとはいえ、昼下がりの喫茶店で思い切った事まで言う。戦車道で隊長を務めるだけあり、恥ずかしがり屋でも肝は据わっているということか。
「昨晩コテージに行ったのは、何となくでした。お母様が夜によく涼みに外に行かれていたのは知っていましたし、私も、自身の火照りを冷まそうと思ったので……」
「そして、そこで私と和明くんのアレを見たという訳」
千代が補足する。
「お母様に気付かれて、思わずその場から逃げて……自分の火照りの原因が、篠原さんとお母様がされていた事と深く関係するものだと分かりました」
「いや、分かったって言っても……」
「翌朝、泣きそうなこの子に全部説明したわ。今の愛里寿に何が起こっているのか、それの解消にはどうすれば良いか」
まだ早い、そう言おうとした和明を遮るように千代は言った。愛里寿が頷いて同意する。
俯きがちだった顔を上げ、愛里寿は和明を見た。
「お母様は『長い付き合いではないが、信頼できる人』と篠原さんの事を言われていました。それに対して私は『この話をしたとき、どういう反応をされるか確認したい』と答えました」
「……それで、隠れて?」
「二つ返事で引き受けるような方であれば、お断りするつもりでした」
辛うじて返事をした和明に、愛里寿はぺこりと頭を下げた。
「こちらの事を大切に
「………!?」
「今日の本格的な演習はこれからなの。夕方には総括を含めて終わる予定よ」
そう言うと、千代はスッとテーブルの上に小さな鍵を置いた。
「コテージの鍵のスペアよ。受けてくれるなら、昨日と同じところで待っていて。内容が内容だもの、断られても気を悪くはしないわ」
──伏兵からの、こちらの体勢が整うのを待たない二正面作戦。
「……考えさせて下さい」
最初から自分が千代の作戦通りの反応を返していた事を理解しつつ、和明はその鍵を受け取った。
───数時間後。
「やっぱり今からでも無かった事にした方がいい、かなあ……?」
夕闇迫るコテージのテラスで、落ち着かずうろうろと動く和明の姿がそこにあった。
演習に向かう千代らと別れた後、考えた末にコテージへと足を向けたのは間違いではないと和明は思っていた。しかし、どうしても様々な問題が頭に浮かび、その決断が揺らぐ。
愛里寿とセックスしたくないのかと問われれば、まあ──したくないと言えば嘘になる。母親譲りの美少女で、しかもそれが自分を抱いてくれと頼んできているのだ。男冥利に尽きる据え膳である。
しかし13才の彼女を抱くということは、しほや千代の浮気相手をするのとは話が違う。未成年淫行、他者に知られれば完全アウトである。
それに加え、今回は自分が愛里寿をリードしなければならない。多少の経験を積んだとはいえ、今までは経験豊富な人妻相手に翻弄されてきた自分にそれが出来るだろうか。
「……でもなァ」
ため息か漏れる。
千代の態度からしておそらく、ここで和明がこの話を断ったとしても彼女は別の男性を手配するだろう。それは確かに愛里寿を思っての事だろうが、だとすれば結局のところ早いか遅いかだけの違いでしかない。
「いや、だからって……」
そこで再び和明は迷う。この堂々めぐりをコテージに来てから延々と繰り返して、もう何十回目になるか分からない。
「……いや、腹を決めろ俺」
大きく息を吐き、和明は呟く。そう決めて、この場所に来たのだから。
「どうやら、心の準備は出来たみたいね」
「うわっ!?」
突然に後ろから声をかけられ、思わず和明は声を上げた。
振り返ってみると、演習からそのまま来たのだろうか。パンツァージャケット姿の千代と愛里寿が並んで立っている。
「い、何時から居たんですか?」
「そうね……『いやいや』って10回くらい聞いたかしら?」
「はい、声をかけづらかったので……」
「……そうですか」
どうやら彼女らに気づかないほど考えに没頭していたらしい。
千代は和明が落ち着いたのを確認すると、その横を過ぎて屋内へ向かった。
「それじゃ、中に入って。私は先にシャワーを浴びるから」
「え? あ、はい」
「……? お母様、一緒ではなくて良いのですか?」
「……ちょっとね。和明君と話をして、待っていて」
小首を傾げる愛里寿に千代は微笑みつつ言うと、ドアを開けて中に入った。和明も彼女らに続く。
入ってすぐに大部屋があり、家族で眠れる程の大きさのダブルベッドがまず目につく。ベッドの近くには幾つかの椅子が置かれた丸テーブル。海に向けて作られた大窓からは夕闇に沈む水平線が見える。あとは簡単な料理のためのキッチン、風呂、トイレといったところか。
「それじゃ和明くん、ゆっくりしてね」
そう言い残し、千代は重そうなパンツァージャケットを脱ぐと浴室へと向かった。あとには和明と愛里寿が残される。
愛里寿は自身のジャケットを脱ぐと、シャツとミニスカート姿になりちょこんと椅子に座った。見上げるように和明を促す。
「どうぞ、篠原さん……和明さんの方がいいですか?」
「へ? あ、ああ……和明でいいよ」
「分かりました」
そう言われ和明も座る。
「………」
「………」
沈黙が部屋を支配した。
「………」
「………」
浴室からは千代の浴びるシャワー音が聞こえてくる。
「(うぅん……)」
和明は向かい側に座る愛里寿を見た。顔を俯かせ、こちらを見ようとしない。
まあ、その反応自体は昨日と変わらないのだが──問題は、そんな彼女とこれからセックスするという事実だ。
「……あの、愛里寿ちゃん」
「っ!」
ビクッと愛里寿は反応し、少し頬を染めておずおずと和明を見た。
「……は、はい」
「その……演習、お疲れ様」
「あ、ありがとう……ございます」
「………」
「………」
やはり会話が続かない。喫茶店では度胸ある姿勢も見せたが、やはり実際にコトが近づいている中で彼女も緊張しているのだろうか。
「(さて、どうしたもんだか……)」
13歳の少女にして大学戦車道で隊長を務める天才にして、島田流次期後継者。
こういった場合は共通の話題から話を広げるべきなのだろうが、和明の話題の引き出しの中で彼女と共有できそうなものが見当たらない。
そんな風に和明が場の空気を持て余している間に浴室のシャワーの音は止み、やがて火照る身体をガウンに包んだ千代が戻ってきた。
髪を拭きつつ、千代は和明に言った。
「ふぅ……お待たせ」
「いえ、そんな事は。それじゃ愛里寿ちゃん、先に……」
「いいえ。二人とも一緒に浴びてきて」
「え!?」
和明は思わず愛里寿を見た。愛里寿にとっても突然の提案だったのか、少しの驚きを顔に浮かべて千代を見ている。
「お母様?」
「これから大事なことをするんだもの、お互いの身体をちゃんと確認しておかないと」
「いや、そうかもですけど……」
流石に急すぎるのでは、和明がそう言おうとした時、愛里寿が椅子から降りた。
「そう、ですね。和明さん、一緒に入りましょう」
「……分かりました」
思い切りが良いのは戦車道を修めている女性の共通項目なのだろうか。
愛里寿が良いと言うのであれば、和明がそれを拒否できる理由はない。ここで和明が反対すれば、愛里寿よりも覚悟ができてないという事になる。
「行ってらっしゃい」
こちらを見送る千代の微笑みが、やけに意味深に見える。
ドアを開け、脱衣所に入る。愛里寿はてきぱきと自分の服を脱いでゆくが、やはり恥ずかしさはあるのか和明の方を見ようとはしない。
和明も彼女に遅れないよう服を脱ぐ。とはいえ上はTシャツで下もジーンズなのであっという間だ。
「よっ……」
ジーンズを下ろし、畳んで棚に入れる。ふと横を見ると、こちらも既に下着姿になっている愛里寿と目が合った。
「あ……」
「………」
こくん、と愛里寿の喉が鳴る。何故か包帯を巻いたクマがプリントされたフリル付きのブラに背を回し、ホックを外すと小ぶりな乳房が露わになった。
慌てて和明は視線を逸らし、彼女に背を向けるとトランクスを脱いだ。愛里寿がショーツを脱ぐところを直視するのは、流石に憚られた。
「えーと……それじゃ、入ろうか」
「……はい」
衣擦れの音で愛里寿がショーツを脱いだのを確認し、和明が声をかける。
浴室を開けてみると、まだ千代がシャワーを浴びた名残の湯気と温もりが残っていた。家族で入るのも想定していたであろう浴室は広く、シャワー周辺にも十分なスペースが用意されている。
「んっ……」
温度を適温にして、蛇口を回す。程よい熱さの湯が降りかかってきた。
「愛里寿ちゃんのが汗をかいてるだろ? 先に浴びて」
「はい」
短く答え、一歩引いた和明に代わりシャワーノズルの下に愛里寿が歩み出る。
自分の臍ほどの高さしかない彼女の身長と細い肩に、和明は改めて彼女が幼さを残した「少女」である事を理解した。
──そんな彼女を、おそらくはその母親の前で汚すのだ。
「(うっ……)」
否応なく湧きあがる背徳感に、股間に血が集まるのを感じる。
何とか意識を反らそうとした時、愛里寿が言った。
「和明さん」
「え?」
「その……ありがとう、ございます。お母様の無理な話も引き受けてもらって……その上、私のような子供の相手をしてくれて」
「いや、そんな事は……それより、その、愛里寿ちゃんは大丈夫なのか? 俺とは昨日会ったばかりで……」
「お昼に言った通りです。お母様は和明さんの事を『信頼できる人』と言ってくれましたし、私もそう思いました」
愛里寿の言葉には迷いが無い。つくづく真っすぐな少女だ。
濡れる頭に手を置き、和明は柔らかく愛里寿の頭を撫でた。
「お母さんの事、信用してるんだ」
「はい、いつも私の事を大事に思ってくれています。まだ一緒にお風呂に入ろうとする事だけは、困ってますけど」
「……ははっ、そんなもんだよ」
目に湯が入らない程度に愛里寿が顔を上げ、和明の方を向いて言った。
他愛ない彼女の困りごとに和明は顔をほころばせた。こういう所は、年相応の少女と変わらないのだろう。
「……あ」
ふと愛里寿の声が自分の股間に向けられ、和明は視線を下げた。
「あ……」
和明の肉棒が半勃ち状態で、ちょうど愛里寿の顔の位置に屹立していた。先ほどの意識反らしが中途半端だった結果だ。
半勃ちとはいえ男性の平均基準から大幅に上回るそれを、愛里寿は驚くでもなく興味深そうに見ていた。
「……凄い、ですね」
「あ、愛里寿ちゃん、これは……」
「お父様のとは、全然違います……和明さん、この大きなものは、普段からこうなのですか?」
「ええっと、それは……と、とりあえず、もう少し顔を……うっ!」
愛里寿にじっと見られている状況。それだけで肉棒は更に充血しようとしている。
「あ、愛里寿ちゃん、その、コレを見るのは……?」
「お父様とお風呂に入っていた頃には、少し……でも、その時はこんな風に反り返っていませんでしたし、熱くもなっていませんでした」
亜麻色の髪を濡らし、愛里寿は更に肉棒に顔を近づける。嫌悪感を覚える様子はない。むしろ強い興味を抱いたようだ。
和明を見上げて愛里寿が言った。
「あの……触ってみても、いいですか?」
「へ? あ、まあ……くぅっ!?」
細い指が肉棒の竿に触れ、思わず和明は声を漏らした。それに合わせて肉棒がびくりと反応を示す。
「い、痛かったですか?」
「いや、その、痛くはないんだ。逆に、気持ちよくて……っ!」
「どんどん大きくなってきています。男性の方は、興奮するとこうなるんですね……」
両手の指が肉棒に絡みつき、まるでマイクを握るように愛里寿の指に包まれる。
愛里寿は握ったまま、肉棒の反応を確かめるように指を動かす。次第に先走りが滲み、愛里寿の手に零れ、シャワーに流されてゆく。
「何か滲んできました。これは……?」
「それは……その、愛里寿ちゃんも、興奮すると……ええと、股とかから、何か滲んだりするだろ? それと同じというか……」
「……私は、上手くできているのですね。嬉しいです」
どうやら、自分が和明を気持ちよくさせられている事に満足しているらしい。
「和明さん。この場合、普通はどうすれば良いですか?」
「へ!? ふ、普通は……手を、擦るように動かしたり、舐めたり……ふあっ!」
「ンッ、はぁっ、ぺろっ……こ、こうでしょうか?」
言い終える前に亀頭に小さな舌が触れ、和明は腰を震わせた。
同時に愛里寿は柔らかく握っていた両手をそのまま前後に動かし始めた。シャワーで滑らかになった竿を、小さな手がリズミカルに前後する。
既にエナジードリンク缶ほどの大きさにまで勃起した和明の肉棒の反応が、愛里寿にはどうやら面白いらしい。まるで手乗りの愛玩動物が自身の手の中にあるように丁寧に撫で、同時に舐めてくる。
それは千代やしほの熟練した手淫に比べれば拙くたどたどしいものであったが、自分の腰ほどの背丈の美少女が献身的に肉棒に奉仕する様は、その拙さ故に更に興奮を煽るものであった。
「……はむっ」
「うあぁっ!」
口での責めが効果的だと分かったのだろうか。愛里寿は口を一杯にまで広げると和明の亀頭を口に含んだ。
「おくち」とでも言うべきサイズの愛里寿の口腔内はそれだけで一杯のようだが、亀頭が敏感なものであると理解したのだろう。頑張って歯を立てないようにぺろぺろと舌を絡めてくる。
「(ま、マズい!)」
腰の辺りからびくびくとした刺激が昇ってきた。射精感がこみ上げてきているのだ。
「あ、愛里寿ちゃん! それ以上は……」
「? ぷはっ……どうされたのですか?」
「いや、その、それ以上されると、出ると言うか……」
「『出る?』」
小首を傾げる愛里寿に、和明は荒い息を整えつつ言った。
「ああ。男の人ってのは、気持ちよさが一定までいくと、ココの先端から汁が出るんだ」
「……それは、毒なのですか?」
「ど、毒って訳ではないけど……っ!? ちょ、愛里寿ちゃん?」
「毒でないのであれば……後学のため、見せてください。あむっ……」
「ううっ!?」
逆に彼女の興味を引いてしまったようだ。手の動きが速くなり、再び舌で亀頭を舐めてくる。
「素直に引き下がってくれる」と思っていた和明に、この攻撃の再開は余りに強烈だった。何とか尻に力を込めて堪えようとするが、その我慢は僅かに遅かった。
「っ! 愛里寿、ちゃん! 顔、離してっ! う、ぐうっ!」
「ンッ、あぁっ……!?」
白濁液が愛里寿の整った顔に迸る。
その多くはシャワーで流れていったが、僅かに残った汁が彼女の唇に垂れる。
それを愛里寿は躊躇なく舐めとった。
「……苦くて、生臭いですね」
「あ、あぁ……」
「これが……男性の方の味なのでしょうか?」
肌を火照らせ、半ば恍惚とした表情で愛里寿が尋ねる。
ひょっとすると、戦車道の天才少女は
射精後の余韻を味わいつつ、和明はそんな事を考えた。