スーツを着たビジネスマンや旅行と思わしき家族連れ、外国人の宿泊客の姿も散見される。
ホテルのロビーの椅子に座りつつ、和明はそんな人の流れを何となく眺めていた。壁に掛けられた大時計の針を見る。短針は「8」を過ぎ、長針は「4」の辺りを指している。
島田千代から洗礼めいたフェラチオを受けてから一時間ほど経った今、和明は千代の部屋を出てロビーで「彼女」を待っていた。千代の話ではもう少しの筈だ。
「……喉、乾いたな」
考えてみれば千代の部屋で食事中にコーラを飲んだきりだ。バイト中の水分補給用に買っておいたお茶がまだ残っていなかったかと思い、和明は傍らの鞄を探った。
「ん?」
外側のポケットに何かが入っている。
出してみると薬局のロゴが入った小さな紙袋。中には生薬入りの精力剤と小さな紙が入っていた。CMなどで見たこともある、確か割と高額な商品のはず。
和明は折りたたまれた紙を広げてみた。
『頑張って 店長』
「(店長、こうなるのを知ってたのか!?)」
おそらく和明の勤務中、パートの人が来たタイミングで近くの薬局に買いに行き、鞄を開けなくても入れられる外ポケットに忍ばせておいたのだろう。
色々と疑問は増えたが実際ありがたいプレゼントであった。パキッと音がするまで開け、精力剤の小瓶を傾ける。強い苦みと甘みが口腔内に流れ込み、吸収される前にも関わらず体が熱くなってくるようだ。
「家元、本日はありがとうございました!」
『ありがとうございました!』
ふと、ホテル入り口の方から揃った声での女性たちの挨拶が聞こえた。そちらの方に目を向けると、揃いのパンツァージャケットに身を包んだ幾人もの女性がぴしりと並び、その前に立つ黒スーツの女性に頭を下げている。
「お疲れ様。色々と反省点や問題点が今回の演習で見えてきました。明日総括を行います、各車長は搭乗員の意見や反省をまとめておくように」
『はい!』
淡々と言う黒スーツの女性、西住しほの言葉にパンツァージャケットの女性たち──おそらくは、西住流の門下生──は規律の取れた返事を返す。
「では、本日はここで解散します」
『はい! 家元、お疲れ様でした!』
深々と頭を下げる門下生たち。その姿勢はしほがホテルの中に入り、自動ドアが完全に閉まるまで続いていた。
「(……まるでVIP扱いだ)」
──いや、間違いなく彼女はVIPなのだ。数ある戦車道の諸流派の中でも頂点に立つ、熊本を拠点とした国内戦車道の最大流派、西住流。その頂点に立つ家元は、言わば日本戦車道の頂点に立つ人物と言っても過言ではないだろう。
千代の部屋で彼女に言われた言葉を反芻する。果たして自分のような一介の学生バイト程度が、本当に彼女の相手に足りるのだろうか。
「(ここまで来たら、やるしか無いよな)」
とはいえ、彼女に「西住しほのセックスの相手をする」と約束した上でここで逃げては臆病者にも程がある。和明は覚悟を決めると、椅子から立ち上がりしほに歩み寄った。
「あの、西住さん」
「……貴方は?」
突然声をかけてきた和明に、しほは怪訝な反応を返した。
「あ、あの、今日の昼、戦車道ショップで……」
「ああ、思い出したわ。確か……篠原くんだったわね。どうしたの、こんな所で?」
和明の言葉にしほはこちらの事を思い出し、逆に問いかけてきた。
「ええっと、その……」
流石に大勢の人の居るロビーで「貴女とセックスするために待っていた」とは言えない。
どう言ったものか思案する和明に、どうやらしほは事情を察したようだった。鋭さを増した視線で和明を射貫くように見ると、彼女は言った。
「……島田さんに、何か言われたのね」
「は……はい」
「フゥ……」
しほの言葉に和明が頷くと、しほは苦み混じりのため息をついた。
「全く、彼女には困ったものだわ……篠原くん」
「はいっ!?」
「ここで立ち話できる用件でも無いから、部屋に行きましょう」
そう言うとしほは和明に背を向け、気遣う気配も無しにエレベーターへと向かってゆく。和明は慌ててその後を追った。
閉まりかけのドアに滑り込むように入り、しほと共にエレベーターで上に向かう。しほは和明の方を見ようともしない。まるでこちらの存在自体に気付いていないのではと思うほどだ。
やがて、エレベーターは千代の部屋とは別の階に止まった。スッとエレベーターを出て部屋に向かうしほに置いて行かれないように、和明もそれに続く。
幾つかの角を曲がり、しほはある部屋の前で止まった。鍵を差し込み、ドアを開ける。
「入りなさい」
「は、はい……」
何だか、しほの言うがままに「はい」という反応する以外出来なくなっている。それだけ彼女の言葉には、相手に有無を言わせない鋭さと重さがあった。まるで言葉自体が日本刀の如き切れ味を持っているようだ。
先に部屋に入ったしほが部屋の明かりを点ける。
「うお……」
和明の口から、思わず驚嘆の声が漏れた。千代の部屋も大概高級感があったが、それを更にワンランク格上げしたような部屋。間取りは広く、大きなダブルベッドやソファやテーブルが置かれていてもなおゆとりを感じさせる。
テレビは無いのかと思いきや、壁にプロジェクターがあるのを和明は確認した。奥には浴室があるようで、そちらも相応に広いのだろう。
「……座りなさい」
しほの言葉に従い、和明はソファに腰を落とした。しほは立ったままこちらを見下ろしている。その視線は酷く冷たい。
「大体は分かっているわ……島田さんから、私が欲求不満を起こしていて、それを何とかして欲しい。そんな事を言われたんじゃないかしら?」
「……はい、そう言われました」
「結論から言うと、それは単なる彼女のおせっかいよ」
素直に答えた和明に、しほは切り捨てるように言った。ベッドに腰掛け、言葉を続ける。
「単純に『自分がそうだから西住さんもそうなのだろう』と、勝手に思っているだけ。正直、迷惑しているの」
「迷惑……ですか」
「ええ。こう言っては何だけど篠原くん、貴方も話を受ける前に疑問に思うべきではなかったかしら? 私には子供も、夫もいて、加えて貴方とは母親ほどに歳も離れている。それが学生の貴方に相手をして欲しいと頼むなんて、それこそ荒唐無稽な話。そう思わない?」
「それは……」
「つまり、そういう事よ」
しほはそう言い切ると、懐から財布を取り出した。ベッドに置かれた便せんの一枚を破り、財布から出した数枚の札をそれに包む。
「島田さんには、今後こういう事をしないように言っておくわ。迷惑料と言っては何だけど、これを持って帰りなさい」
「……!」
そう言って、しほはその簡素な包みをテーブルに置く。
和明はその表情に驚きを浮かべ、思った。
「(驚いたな……
一時間前の、千代の部屋。
「『強く拒絶されたらOKのサイン』?」
千代にそう言われた和明は顔に疑問符を浮かべた。
「ええ、彼女……西住さんは意地っぱりと言うか、強がりと言うか……多分、弱いところを他人に見せたくないのね。弱っている時ほど、強くあろうとするの」
ナイトガウンの前を締めなおした千代が言う。
「もし彼女の内面の欲求不満が弱ければ、貴方を拒絶するにしても比較的柔らかく断ろうとするわ。でも、もし和明くんを強く否定して、手短に貴方を帰らせようとするなら……そうね、彼女らしくなく、お金か何かを持たせてでも帰らせようとするなら、ほぼ確実に限界に近いはずよ。長時間一緒に居れば、我慢できなくなると分かっているの」
「そうなんですか? でも、内心がそうだとしても表向き拒絶されたら、それ以上進まないんじゃ……俺に、西住さんを襲えって言うんですか?」
「そうは言わないわ。多分そうなっても、西住さんのが強いでしょうし」
千代はそう言うと人差し指を立て、くいっとそれを曲げた。和明程度なら一撃で沈むと言いたいらしい。
「北風と太陽の話は知ってる? 要はそれ。我慢できなくさせればいいのよ」
「そう言われても……」
「大丈夫、貴方なら簡単よ」
曲げた人差し指を、今度は和明の股間へ向ける。
「少しガビガビするかと思うけど、洗わない方がいいわね。その方が多分よく『効く』わ」
「(って千代さんは言ってたけど……大丈夫なのかなあ)」
「……? どうしたの? それを持って、帰りなさい」
何もリアクションを示さない和明に、しほが有無を言わせない口調で言う。
「(……ああもう、毒も食わらばか!)」
和明は僅かの不安を抱えつつも腹を決めた。こっそりとジーンズの留め具を外し、無言でソファから立ち上がり、ベッドに腰かけているしほに歩み寄る。
しほの身体から警戒の気配が増す。向かい風のようなしほの「圧」に、和明は耐えつつ更に距離を詰める。
「篠原くん……それ以上は、冗談では済まなくなるわよ」
しほの視線はあくまで鋭い。しかし、覚悟を決めた和明の体は熱く滾っていた。効き始めた精力剤の効果も後押ししてくれているようだ。
「……西住さん」
ベッドに腰かけたままのしほの眼前に和明は立ち、彼女の刺すような視線を正面から受けつつ言った。
「俺は……その、お金とか、西住さんの年がどうとか、そんなので島田さんの話を受けた訳じゃありません」
「だから、それは只のおせっかい……!」
「俺の気持ちは……!」
その言葉と共に、和明は事前に緩めていたジーンズを下着ごと引き下げた。
「っ!?」
警戒から怒りに変わりかけていたしほの表情は、眼前に突きつけられた巨大な怒張を前に完全に固まった。
太い幹のような竿には血管が浮かび、びくびくと脈動して和明の興奮を示している。赤黒い亀頭の先端の鈴口はぱくぱくと小さく開閉し、僅かに粘液を滲ませている。先ほどの千代との行為で乾いた精液の匂いと和明の汗の匂い、新鮮なカウパーが混じったむせるような匂いが解放され、その淫臭は和明の顔にまで届く程だ。
「………」
「………」
下半身を露出した和明と、硬直したままのしほ。完全な静寂が部屋を支配し、そのまま時間だけが過ぎる。
「(……だ、ダメ、だった?)」
和明は内心で冷や汗をかいていた。千代はこの方法がベストと言ったが、これは明らかに公然わいせつ罪。警察を呼ばれても文句は言えまい。
おずおずとしほの顔を見る。その視線は和明の肉棒に向けられたまま固まり、唇が僅かに震えている。
「(お、怒ってる? 怒ってる、よな……?)」
次第に不安が膨れ上がってくる。このままでは、激怒したしほに股間を殴られるのでは? あるいは泣きだされて警察沙汰になるのでは?
5秒、10秒──状況は動かない。和明の中の不安は怯えに、怯えは恐怖へと変わってゆく。
そして、それは遂に限界に達した。
「(もっ、もう駄目だっ!) ご、ごめんなさい、西住さ……んふぉうぁっ!?」
既に手遅れかもしれないが土下座して謝ろうとしたその瞬間、反り返っていた肉棒が突如として熱い粥に突っ込まれたかのような
何が起きたのか一瞬分からず、和明は視線を股間に落とすとその光景に息を呑んだ。
「ンッ、ンッ、んはぁ……! じゅるっ、んんっ……!」
しほが、和明の肉棒を喉奥まで咥えていた。潤んだ瞳で、鼻息も荒く口を全開まで大きくして、缶コーラのロング缶ほどの太さと長さまで膨らんだ怒張を自ら呑み込んでいる。
「に、西住さん……うっ、うあっ!?」
「んくっ! ンッ! ンンッ!」
和明が言葉をかけるのも待たず、しほはそのまま頭を前後させ始めた。口の端から唾液と和明の先走りが混じったものが溢れて、粘液の泡を作っている。
じゅぽじゅぽと音が聞こえそうな程の激しさでしほは頭を動かし、また同時に舌を肉棒に絡めてきていた。時折亀頭が喉奥に当たり、こつんという感触を和明が感じる度にしほは苦しそうに眉をひそめるが、それでも肉棒から口を離そうとしない。
「はあっ、あぁ……ちょ、待っ……ぐうっ!」
「フゥッ……はあっ、んぷっ……!」
その口淫は直前に千代からされたものとは全く違っていた。千代の口淫はまだこちらへの遠慮というか気遣いがあったが、しほの荒々しい口淫にはそういった遠慮は全く無かった。
和明の肉棒を痛みと快感のギリギリのラインまで責め、肉棒の滾りとやがて来る射精への期待を込めて快感を引き出そうとする、獣の捕食めいた口淫。
既にしほの両手は和明の裸の腰に回され、逃げられないように掴まれていた。よりしほの動きは激しくなってゆく。それに合わせ、強烈な射精感が和明の腰の奥からもこみ上げてきていた。
腰を震わせつつ、和明は射精が近い事を訴えた。
「んぶっ! ンッ! んむぅっ!」
「あぐっ! うっあぁっ! に、西住さんっ! 口、離してっ! 出るっ!」
「……! ふぅっ、ンンーッ!」
「あぁっ!」
しほは口を離すどころか、鼻息を更に荒くすると喉奥まで肉棒を迎え入れた。息苦しかろうに、精液をねだるように舌先で鈴口をつつき、絞るように和明の尻に回した手を強く握る。
「だっ、ダメっ! ああぁぁっ!」
「っ!」
しほの口腔内の肉棒がひと際膨れ、直後に射精が始まった。熱い奔流が容赦なくしほの口の中に吐き出されてゆく。
「あっ……あぁ……!」
「ふぁ……んくっ……んぶぅ……」
今にも腰が抜けそうな快感の中、しほの抱き着きでそれも許されず和明は射精の快感に震える。どくん、どくんと肉棒が脈動する度に精液は吐き出され、それをしほは迷う事すらなく、喉を鳴らして嚥下してゆく。
やがて射精が完全に止まり和明が大きく息をつくと、しほはようやく腰に回していた手を緩め、口を離した。赤黒い亀頭としほの艶めいた唇の間に精液が糸を引き、そして床に落ちる。
「ハアッ……ハアッ……!」
「……コホッ、コホッ」
和明の荒い呼吸と、しほの咽る音だけが部屋に響く。やがて、それは完全な沈黙に変わった。
「………」
和明は何も言わず、しほを見た。
「………」
しほは和明を見上げ、何か自分の行為を正当化するための言葉を探すように瞳に戸惑いを浮かべ──そして、観念したように目を伏せた。
和明はしほを呼んだ。
「西住さん」
「……だわ」
「え?」
しほが小声で言った。
「卑怯……だわ」
「卑怯?」
そう言って、再びしほは和明を見上げ睨みつけた。
「卑怯だわ……こんな、こんな……のを、突きつけられて……」
しかしその頬は紅潮し、瞳は潤んでいる。
どくん、と和明の心臓が鳴った。
「……卑怯なのは、西住さんですよね?」
そう言うと和明はしほの肩を軽く押した。抵抗する素振りすら無く、しほはその身体をベッドにあお向けに倒れさせる。
元彼女との交際があったとはいえ、和明の女性経験は皆無に近い。しかし、生来備わった男性の本能と言うべきであろうか、ひとつの確信が和明の中に生まれていた。
シャツを脱ぎ、半脱ぎになっていたジーンズとトランクスを脱ぎ捨て、そのまましほを組み伏せるように彼女の上に体を置く。
「俺の……俺のチンポを見ただけで、いきなりしゃぶりついて……それでよく『欲求不満じゃない』なんて言えましたね」
「それは……あぁっ!」
ジャケットの隙間に手を差し入れ、ワイシャツ越しに和明はしほの乳房を揉んだ。シャツとブラの二枚の布地を重ねた上からでも、和明の手に収まり切らないボリュームある乳房の大きさと弾力が伝わってくる。しほはそれだけで甘い声を出し、背を反らせる。
「それで、俺が口を離すように言っても聞かずに、全部飲んで……そんなに、俺の精液が欲しかったんですか?」
「ご……」
「………」
「ごめん、なさい……」
あえて下品な言葉でしほを責める。震える唇で、しほは謝罪を口にした。
和明の中の確信が強まる。西住しほ、日本戦車道の諸流派の頂点に立つ女傑にして、戦車道界の重鎮。対して自分はただの戦車道ショップの学生バイト。彼女と比べれば、吹けば飛ぶような存在だ。
だが──
「まだ……足りてないですよね?」
「………」
こくん、としほが頷く。
だが、少なくとも今のこの瞬間、自分は彼女を支配している。その確信があった。
そして、その確信が与える支配感は和明の中に興奮と攻撃性を湧きあがらせつつあった。
「……いきますよ、『西住さん』?」
「あ、あぁ……」
あえて苗字呼びを強調する。反応を待つ。
和明が何を求めているかしほは気づいたのだろう。先ほどまでの凛とした姿とはかけ離れた、少女めいた恥じらいと共に唇を動かし、声にならない言葉を発する。
「………」
『「しほ」と、呼んで』
「……しほさんっ!」
「はあっ! あ、ああっ!」
和明としても我慢の限界だった。むしゃぶりつくように彼女のジャケットを脱がせ、シャツのボタンの幾つかを外すと弾けるように露わになったしほの胸の谷間に顔を埋める。しほはそれを拒絶する事もなく受け入れ、嬌声をあげた。
先ほど射精したばかりというのに和明の肉棒は再び怒張を取り戻し、凶悪なまでの存在感を放っていた。腰をもじつかせるしほの腰に手を回し、スラックスを下ろそうとする。
「んっ……あ、あれ……?」
しかし、やはり興奮だけでは思うように体は付いてゆかないようだ。指がすべり、上手く脱がせられない。
「し、篠原くん……脱ぐ、から……」
「……俺の事も、『和明』って呼んでください、しほさん」
「わ、分かったわ、和明……くん、待って……」
それに気づいたのか、しほは少し腰を曲げ、自分からスラックスのベルトを緩め、ホックを外した。もどかしくずり下げると、レースに彩られた黒い下着が露わになる。
和明がそこに指を這わせると、「にちゃり」という水っぽい感触が伝わってきた。
「もう、こんなに……俺のを舐めてた時から、ですよね」
「……言わないで」
紅潮した顔を更に赤らめ、しほは顔を反らす。
可愛い。親ほど離れた女性の初めて見せる反応に、和明は素直に思った。
もっと見てみたい。この
しほのシャツのボタンを全て外し、ショーツと同じくレース付きの黒いブラが和明の眼前に現れる。
「ま、待って、今……」
しほが自分からブラの前ホックを外す。弾けるように露わになった両の乳房に、思わず和明は喉を鳴らした。
正に「双丘」と呼ぶべき綺麗で、そして淫猥な乳房だった。和明の手に余る程の大きさでありながらその胸は張りを保っており、あお向けにも関わらず形を崩すことなく、揉みしだく和明の手に確かな弾力を返してくる。先端の乳首は朱色で既に硬く尖り、彼女が感じている快感の度合いを和明に伝えてくる。
「あはぁ……か、和明、くん……ほ、欲しい、の……!」
「う、ううっ!」
しほの手が和明の股間に伸びてきた。竿の根元に指を絡め、愛おしそうに扱いてくる。
和明は呻き、その手に自分の手を添えて制止した。
「しほさん……分かった。えっと、ゴムを……」
ソファの横に置かれた自分の鞄を和明は見た。国内市販品だと入りきらないため、元彼女のために取り寄せた海外品だ。未練で鞄に入れたままにしていたのが、こんな所で役立つとは正直思ってはいなかった。
「……んっ」
「っ!?」
しかし、しほはベッドから離れようとする和明の背に手を回すとそれを引き留めた。
「し、しほさん?」
「構わないわ。ゴム無しで、挿入して……!」
「いや、でも、それって」
「大丈夫……今は、安全、だから……」
ごくり、と和明の喉が鳴った。
「わ……分かり、ました……」
濡れたショーツの両端に手をかけ、くるくると丸めるように脱がす。
「これが、しほさんの……綺麗、です……」
「あぁ……じ、じっくり見ないで……汚いわ……」
「そんなこと、無いです」
「ンンッ!」
愛液に濡れる陰毛に彩られた、乳首と同じ朱色の秘唇がテラテラと照り光っていた。じゅくじゅくとその孔からは更に愛液が溢れ、肉棒の挿入を期待するようにひくつき和明を誘う。
それを見ただけで和明は危うく射精しそうになった。自身の太い幹に手を添え、秘唇に押し当てる。
「………」
和明の脳裏に、「あの時」の記憶が蘇る。十分に濡れそぼっているとはいえ、その孔はコーラ缶ほどの自身の肉棒を受け入れるには余りに小さく思えた。
「……和明くん」
和明の不安がしほにも分かったのだろう。しほは自分から秘唇を押し広げ、脚を広げると和明を見上げた。
「お願い……壊すくらいの勢いで、それを……挿れて」
「しほさん……分かりました。行きます……!」
亀頭を押し当て、そのまま腰を突き入れる。
「うっ! くうっ! し、しほ、さんっ!」
「和明っ、くんっ! んあぁっ! す、凄、いぃっ!」
長い黒髪を振り乱し、しほが悶える。
彼女の膣内は、和明の凶器を完全に呑み込んでいた。