ショート番外編・俺と先輩(かのじょ)と晩秋の酒
「だからね、私は言ってやった訳よ。『八九式はブリキ缶じゃない』ってね!」
「はあ……」
ワンルームマンションの一室。コタツを囲む二人の男女。卓上には空の缶ビールやチューハイ缶が幾つも転がり、中央の皿に盛られていたピーナッツとさきイカも残り少なくなっている。
「そもそも最近の戦車道って戦術やら戦法やらを重視した駆け引き主体の試合が多いんだけど、やっぱり戦車道の醍醐味は大火力の撃ち合いだと思うのよ! ドーン! バーン! ドドーン! って派手な撃ち合いがあってこの戦車道、そう思わない!?」
缶ビール片手に先ほどから延々と語り続ける女性、蝶野亜美。短く切り揃えられた黒髪は酒のせいかやや乱れ気味で、切れ長の瞳の焦点は半ば合っていない。
「はい、まあ、確かにそういう部分はあると思いますけど……」
「でしょう!? だから私、プロリーグ委員会にそういう感じの試合方式も提案してるの! 遮蔽物の無い平地で、ひたすら正面から撃ち合うの!」
「……それって、互いのチームの戦車の装甲と火力だけで決まりませんか?」
そして彼女に語られている側の男性、篠原和明は曖昧な返事をしつつ手元のレモンサワー缶を傾けた。壁の時計は既に24時を回り午前1時近くになっている。もはや終電にも間に合わない。
「(帰るタイミング、逃したなァ……)」
ほろ酔いの頭でそんな事を考えつつ、和明は亜美の話に相槌を打った。
──和明が戦車道連盟のボランティアスタッフとして働くようになってから、二年ちょっとが経つ。
大学三年に上がりゼミを除いて単位をほぼ押さえる事ができた和明は、今ではより積極的に戦車道に関わるようになっていた。最初の頃はただ指示に従っていただけだったのも、試合の流れが分かるようになってからは次第に自発的に動けるようになり、年長者が居ない場面では自身がリーダーとして指示を振る場面も出てきた。
そんな中で、戦車道の選手たちとの距離も次第に近くなっていった。縮小の続いていた界隈だけに同じ人物と別の場所で顔を合わせる事も多く、試合前後で会話に華を咲かせたり、時には食事を共にする事もあった。
「ねえ、今日は私の所で卓飲みとかどう?」
彼女、蝶野亜美に他のスタッフと共に誘われたのはそんなある日の試合後だった。
陸上自衛隊において一尉を務め、同時に戦車道連盟広報課の看板でもある亜美は日本戦車道における「伝説の選手」のひとりだ。単騎15両撃破、数㎞先を射抜いた超長距離狙撃など、そのエピソードは枚挙に暇が無い。また彼女は西住しほの弟子にあたる存在であり、西住流を体現したような豪快かつ一本気な性格は男女問わず人気があった。亜美がパーソナリティーを務めるラジオ番組「蝶野が斬る!」は既に数年続く人気番組だ。
そんな彼女から誘われて断る理由も無い。和明たちは彼女の家に酒やつまみを持ち寄り、ワンルームながら十分な広さを持つ亜美の自宅で鍋を囲み、酒を楽しんだ。
やがて宴会も終わり、参加していたスタッフ達も順々に退出していった。和明が最後に残ったのは自分が一番若く、片づけをしようと思ったからだ。
ところが、鍋を片付けた辺りで亜美は和明にこう言ってきた。
「ねえ、篠原君。もうちょっと付き合って貰える?」
「え? あ、はい」
どうやら、彼女的には飲みも語りも足りなかったらしい。
そして、彼女の「ちょっと」が数時間に渡る事を予測できなかった和明は深夜まで付き合い──今に至る。亜美の話がこの十数年に渡る戦車道の歴史を語るもので、決して退屈なものでなかったのは幸いか。
「ンッ、ンッ……プハーッ! それがこうしてプロリーグ発足まで来れたんだから、本当、みんなが頑張ってくれたお陰よ!」
そしてその話もついに最近の戦車道プロリーグ発足に至り、亜美は缶ビールを飲み干して言った。
「大変だったんですねえ、本当に……」
「ええ、大変だったわ! でも今はこうして、篠原君みたいな頼りになる子も出てきて助かってる」
和明の感想に亜美はそう返し、そこで初めて気づいたように時計を見た。
「っと、もうこんな時間になってたのね……篠原君、帰りの電車は?」
「えっと、もう最終は過ぎてて……」
「そう……それじゃ、散らかってるけど泊まってく?」
頭を掻きつつ答える和明に亜美はあっさりと聞いてきた。本来なら遠慮すべき場面だが歩きでここから帰るにも距離はあるし、朝までネットカフェで潰すにも、確か最寄り駅にはそういった店は無かったはずだ。
「……すみません、助かります」
「気にしないで。割と普段から
そう言うと亜美はコタツを出て手際よく押入れに向かい、一組の敷布団を抱えると和明の近くに置いた。和明も手伝うためにコタツから出る。
「篠原君は少しコタツを動かして。その辺りまででいいわ」
「分かりました。よっ……と」
亜美の指示に従い和明はコタツを動かす。その間に彼女は敷布団を広げ、枕を置いた。
「(……ん?)」
ふと、和明は違和感を覚えた。押入れにはまだ布団があるようだったが、亜美は一組しか敷いていない。
自分が休んでから敷くのだろうか。そんな事を思っている内に亜美は布団の上にミニスカートのまま胡坐をかくと和明に言った。
「さ、篠原君。やりましょうか?」
「はい?」
余りにあっさりと言ってきた彼女の言葉の意味が一瞬理解できず、和明は問い返した。
「あ、あの、蝶野さん、『やりましょうか』って何をですか?」
「何って……そりゃセックスでしょ」
「……!?」
どうも亜美には和明の反応の方が意外だったようだ。座ったまま怪訝な表情でこちらを見上げている彼女に、和明は同様に布団の上に座り込んで言った。
「いやいやいやいや、何言ってるんですか蝶野さん!?」
「あら、篠原君ってもしかして草食系? セックスは嫌い?」
「いや、嫌いじゃあないですけど……!」
「そうよね、色々と『噂』は聞いてるし」
「だからそうじゃなくて……って、噂?」
突然出てきた言葉に、和明は急に体温が下がるのを覚えた。ほろ酔いだった頭が急に冷めてくる。
「ええ。相当な『巨砲』を持ってるって聞いて、どこかで折を見て試してみたいって思ってたの」
「ちょ、ちょっと待ってください! 『聞いた』って、誰から?」
「スカウト部門の菊代さん。彼女、お年寄りの多い連盟では数少ない年が近い同僚だから、色々と話すことが多いの」
「(菊代さん!?)」
井手上菊代、連盟所属のスカウトレディにして西住家の使用人頭である。公私ともに和明も世話になっており、基本的に信頼できる人物なのだが──時に人の慌てる様を見て楽しむ節があったりする。亜美に自分のことを話したのも、彼女がこういう行動に出ることを予期してのものかもしれない。
「それで、どうするの? 私、こう見えても
それにしても亜美の誘いは余りに軽い。豪快な人なのは分かっていたが、彼女はセックスを対戦ゲームかスポーツの一種とでも思っているのだろうか。
和明はそう思いつつも、亜美に対して頭を下げた。
「その……よろしくお願いします」
実際、酒を飲み交わす中で彼女の火照る肌や着崩した制服から覗くうなじ、酔いが回り艶の増した瞳など──亜美の「色気」とも呼ぶべき気配に、和明の股間は反応を示していた。まして戦車道界のトップスターにして妙齢の美女である彼女が自分からセックスに誘ってきてくれているのだ。この最高の据え膳を差し出されて断るのは男として「負け」だと和明は思った。ここで断れば、失望した彼女とセックスする機会は永久に失われるだろう。
「うん、いい返事ね。男の子はそうじゃないと! じゃあ、時間も惜しいし早速始めましょ」
「わ、分かりました……」
そして和明の答えは亜美を満足させるものだったようだ。サムズアップして微笑むと、今度は制服のボタンを自ら外し始めた。和明も自分のシャツとジーンズを脱ぎ始める。
「んっ……ふぅ」
「うぉ……」
亜美が制服を布団に落とし、更にシャツを胸元だけ緩めて頭から脱ぐ。黒レースに彩られたブラに包まれた重そうな乳房が「ゆさっ」という音がしそうな揺れと共に露わになる。厚手の制服の上からでも分かる胸の膨らみに巨乳である事は察していた和明だったが、予想以上の現物のサイズに思わず声を漏らした。
「ふふっ。篠原君、おっぱいは好き?」
「えっ!? いや、まあ、はい」
「素直でよろしい! Eだったんだけど、最近寒くなってきて出不精になっちゃったから、少し肉が付いちゃってるかも」
言いつつ亜美は背中に手を回しブラのホックを外した。拘束を解かれた彼女の乳房が重く揺れて現れる。そのまま流れるような仕草でミニスカートを外し、艶やかな黒のストッキングへ。
見惚れているだけでは居られない。和明は亜美に視線を時折向けつつシャツと肌着を合わせて脱ぎ、ジーンズを下ろした。
「あ、ちょっと待って、和明君」
「はい?」
「噂のソレ、初見は間近で見たいから下を脱ぐのは待ってもらっていい?」
「ええ、まあっ……!?」
答えようとした和明は言葉を失った。
亜美の身体を表現するならば「磨き上げられた肉体」と言えば良いだろうか。
本人は「肉が付いた」と言っていたがその身体には余分な肉など一切なく、重力に逆らうように上を向いた豊かな乳房の先端では桃色の乳首が天を向き、そこから引き締まった腹筋へと続くラインも見事なものだ。それでいて腰回りにかけては再びふっくらとした女性らしい曲線を描き、鍛えられた太腿へと続く。陰毛の濃さはしほと同じくらいだろうか。自分の魅力を理解し、油断なくそれを磨き上げてきた女性の身体であった。
「それじゃ、失礼するわね」
「うっ……」
腰を落としたままの和明に亜美はすり寄り、股間へと顔を寄せてきた。トランクスに酒の匂い混じりの吐息が吹きかけられる。亜美は和明の腰に指をかけると、ひと息にそれを下ろした。
「うわぁ……! 凄いわね、これ! まだこれで全開じゃないんでしょ!?」
跳ねるように現れた半勃起の肉棒に亜美は瞳を輝かせた。まるで新品の珍しい玩具を与えられた子供のような喜びようだ。今までに無い反応に和明は戸惑いつつも答えた。
「ええ、まあ、まだ……うっ、うおっ!?」
和明の言葉を待たずに亜美は肉棒を握り、上下に手を動かし始めた。その動きは速いながらも此方へ痛みを与えないようとする気遣いも感じる、実に丁寧なものだ。なるほど、流石は伝説の戦車乗り。ただ豪快なだけでなく、繊細さも──
「くっ、ううっ!」
「ん、ちゅ……いやあ、想像してた以上ね。外人級の大きさなのに、芯までガチガチに固い……あむっ……」
手淫のテクニックへの感想を覚える間も許さず、亜美は湿った唇を広げ亀頭を咥える。酒が回っているせいか、その口の中は蕩ける程に熱く滑っていた。そのまま亜美は手で竿を、口で亀頭を刺激し続ける。
「んむっ……ねえ、篠原君。私にもしてくれる? 横になって……」
「あ、はい……んぷっ?」
言われるままに横になると、亜美は姿勢を変えて和明の顔の上に跨った。いわゆるシックスナインの体勢である。
彼女の黒い陰毛に彩られた濃い桃色の陰唇は和明の眼前でひくつき、与えられる快感への期待にじわりと愛液を滲ませていた。
「蝶野、さん……!」
「亜美でいいわ。私も名前で呼ぶから……和明君、舐めて……」
「はっ、はい……ンッ、んぶっ……」
「んっ、はぁっ……!」
和明は舌を伸ばし、亜美の秘唇を舐め始めた。汗に混じるアルコール臭と亜美自身の香りが混じった淫臭が、和明の鼻から脳へと突き抜けるような刺激を送る。ぺちゃぺちゃと音を立てて舐めている内に、亜美の奥からは粘りある愛液が溢れてきた。それを躊躇なく舐め取り、更に舌を尖らせて奥へと進ませる。
「あんっ! い、いいわ、和明君……わ、私も負けてられない、わねっ……じゅるっ、ちゅうぅ……」
「くうぅっ! 亜美さんっ、それ、凄っ……!」
鈴口を強く吸われ、和明は思わず口を離して呻いた。既に和明の肉棒は限界まで膨れ上がり咥えるのも難しいサイズになっているはずだが、亜美は眉をひそめる事もなく亀頭への刺激を続ける。
お返しとばかりに和明は再び亜美へのクンニを再開する。彼女の膣内へと進めた舌先は強烈な締め付けを受けて痛いほどだ。見た目通りに鍛えられた筋肉による締め付けだろう。ここに肉棒を挿入したならどれ程の快感を味わえるのか。それを想像しつつ和明は舌を抜き、クリトリスを撫でるように舌で舐めた。
「くひっ!? こ、こらっ、そこはっ……!」
「ここ、弱いんですね。亜美さん……はむっ」
「ンンッ! あ、あうっ!」
びくんと亜美の身体が跳ねる。このまま彼女を絶頂させようと舌を這わせる和明だったが、そこで亜美は身体を起こして切なそうに言った。
「ね、ねえ、和明君……舌もいいけど、最初は、貴方のこれでイかせて欲しい……こんな立派なちんぽ、久しぶり、だから……」
「プハッ……分かりました」
亜美の秘所が和明の口から離れてゆく。
「ンッ……上に、ならせて」
そう言うと亜美は今度は和明の腰に跨った。肉棒に手を添え、唾液と愛液に塗れた陰唇を亀頭に押し当てる。
「んっ、はぁっ……ちょっと、キツいかもっ……あふっ、あ、ああぁっ!」
「ううっ、あ、亜美さんっ!」
肉棒を包む熱い潤みと締め付けに和明は呻いた。
強烈な締め付けであった。かつてまほやみほの処女を奪った際の締め付けも確かに強力だったが、亜美のは未踏地に押し入ったためのキツさではなく、膣圧と筋肉が組み合わさった、男根から精液を搾り取るための意思によるものだ。
「すっ、凄ぉい……お臍まで、届いてる……和明君の、ちんぽ……!」
「あ、亜美さんのも、凄いですっ……動いてないのに、凄く、気持ちいいっ……!」
「ふふっ、ありがとう……でも、ここからよっ!」
「えっ!? あ、ぐおっ!?」
亜美は手を頭の後ろにやり、足をガニ股にするとまるで和明の身体を台にしてスクワットをするかのように腰を振り始めた。背を反らした事で一層その大きさを増した彼女の乳房はたぷんたぷんと激しく和明の真上で揺れる。
「う、うわっ!? 亜美さっ、それ、ヤバっ……!」
「どう? 鍛えてると、こんな事も……ほらっ、ほらっ!」
だが、その乳房の揺れを堪能する余裕は和明には無かった。
まさしく鍛錬によって磨かれた名器。それが蝶野亜美の膣内であった。
「ふぁっ! ひっ、ひうっ! お腹、凄いっ! 和明君のちんぽっ最高っ! 最高ちんぽ、もっと固くしてっ、もっと突きっ、上げてっ!」
スクワットの度に亜美は黒髪を振り乱し、舌を出した蕩け切った表情で猥褻な言葉と共に喘ぐ。ぐちゅぐちゅと淫らな水音が結合部からは鳴り、亜美の動きは更に激しさを増す。
肉棒の自由をほぼ奪われた形で「突き上げて」もないものだ。和明はそう思ったが、ここで弱音を吐く訳にもいかない。歯を食いしばり快楽に耐え、主導権を奪い返せるタイミングを待つ。
「……ふんっ!」
「んひぃっ!? か、和明くんっ! あ、ああっ!」
亜美が肉棒の締め付けを弱めた一瞬、和明は腰を自分から突き上げて反撃したのだ。予想外の衝撃に亜美の身体の力が抜ける。ここぞとばかりに和明は腰に力を籠めると立て続けに亜美を下から突き上げた。
「くっ、ぐうっ、ああっ! 亜美さんっ! 亜美さんっ! うおぉっ!」
「ふひっ! か、和明君っ! そんな、ダメっ! わた、私っ、イっ……!」
びくんと亜美の身体が震えた、ぎゅうと肉棒を締め付ける力が強まる。どうやら先に彼女を絶頂させる事ができたようだ。だが──
「んっ、ふっ……や、やるわね、和明君……それならっ!」
「うっ、おおっ!」
達したと思った亜美は後ろ手を解くと和明の胸板に手を置き、今度はスクワットに回転を加え始めた。
「んっ、ああっ! 和明君の最高ちんぽっ、まだ大きく、なってっ! お腹、破れちゃうっ!」
亜美の淫らな腰のくねりと共に締め付けられたままの肉棒は引っ張られ、その角度ごとに快感の強い箇所が変化してゆく。卑猥なロデオダンスを続けたまま亜美は言った。
「どっ、どう? これっ……! 私のコレに耐えられた
「ええっ! さ、最高、ですっ! 亜美さんっ、俺も、もうっ!」
「いいわっ! 射精っ、射精してっ! 和明君の極太ちんぽから出る熱々のザーメンっ!
回転を加えられながらテンポ良く上下する亜美の腰の動き。それはリズミカルでありながら時折意図的にリズムを崩し、和明の肉棒に予想外の快感を与えてくる。
何とか射精感を抑えてきた和明だったが、そろそろ限界が近いようだ。亜美の身体の震えから再度の絶頂が近いのを察し、腰の力を抜いて一気に開放する。
「あっ、亜美さんっ! うあぁっ!」
「ひぐっ! か、和明、くんっ! 熱いの、来たっ! 熱々ザーメン来たぁっ! あひっ、あ、ああぁっ!」
尿道を精液が駆け登り、噴水めいて亜美の膣内に放たれる。全身を激しく痙攣させつつ亜美は同時に絶頂に達した。そのまま彼女は上体を伏せ、和明に身を寄せる。
「あふっ……す、凄かったわ、和明君……こんなの、何年振りかも……」
「い、いいえ。亜美さんも、凄く、良かったです……んっ」
「ちゅ、ん、はぁっ……」
それは素直な感想だった。うっとりと囁く亜美にキスをすると、彼女もそれに返してくる。結合部からは溢れた精液が零れ、腿に垂れてきているのが分かった。
「ねえ、今度は後ろからしてくれる?」
「分かり……ました。ふぅっ……」
亜美の腰が持ち上がり、和明の横で四つん這いになる。和明は身を起こし、亜美の豊かな尻を掴んだ。精液と愛液に塗れた秘所が肉付き良い尻の谷間から覗いている。
「あぁ……本当に立派ね、和明君……あんなに射精したのに、もうそんなに……!」
「亜美さんがいやらしいから、俺もこんなに元気、なんです……よっ!」
「ふあぁっ! と、届いてるっ! ちんぽっ、こんな、奥、までぇっ!」
既に十分に濡れている秘所へ遠慮なく巨根を突き込む。
「くうっ! あ、亜美さんっ、締まるっ!」
「ま、まだまだよっ! やられっ放しじゃ、ないんだからっ!」
そう言うと亜美は膣で肉棒を捕食するかのように腰を前後に動かし始めた。鍛えられた肉体を汗に濡らし悶える様は、正にしなやかな雌の肉食獣のそれだ。
「ううっ! お、俺も負けませんよっ!」
「ああんっ! い、今の、いいっ! 亀頭で奥をこつんとされるのっ、いいっ! 和明くんっ! 頑張って、勝って! わたっ、私のおまんこにっ、和明君のちんぽっ! ちんぽで白旗、上げ、させてぇっ!」
「うあぁっ! 亜美さんっ、亜美さぁんっ!」
更なる快感をねだる亜美の懇願に応えるように和明は腰を振る。
酒と汗と体液の淫臭に満ちた部屋で、二人は更に交わり続けた。
「それは、また……大変でございましたね、篠原様」
「……菊代さん、ああなる事を分かって蝶野さんに教えたんですよね?」
「ご想像にお任せ致します」
後日、戦車道の地方試合において菊代と会った時に和明が尋ねると菊代は涼しい顔で答えた。
結局あの後、和明と亜美は朝まで──いや、昼過ぎになって和明の腰が上がらなくなるまで──激しく交わった。あの日の「蝶野が斬る!」でパーソナリティーの彼女が遅刻したのは半分は和明の責任で、番組中で謝っていた亜美に申し訳なさを覚えたものだ。
「ちなみに菊代さん。他の人には話してないですよね?」
「………」
「菊代さん?」
「……篠原様、貴方様には『修行』が必要でございます」
ふと、菊代は真面目な顔で和明に言ってきた。
「しゅ、修行?」
「はい。如何に素晴らしい女性が相手であろうとも、同じ相手ばかりをされていては攻めも一辺倒になってしまいます。篠原様はまだ奥方様を含めて四、五人しか女性を知りません。もっと多くの経験を積まねば、自ずと衰えます」
「あの……それってつまり、『他の人にも何人か話はしていて、そんな相手が向こうから来る事が今後もある』?」
「……鋭くなられましたね。ご安心ください。ちゃんと口の堅い方を選んでいますので」
「………」
頭が痛くなってきた。菊代は和明にいわゆる「やりチン」になれとでも言うのだろうか。
和明は菊代に反論しようとしたが、そこでポケットの携帯が鳴った。取り出し、画面を見る。
「っと……すみません菊代さん、また」
「はい、お気をつけて」
その内容に和明は腰を上げ、菊代に別れの挨拶を交わした。深々と頭を下げて菊代が見送る。足早に和明は場内を進み、やがてある部屋へと至る。戦車道選手用の更衣室。女性用の部屋だが、和明はそのドアを開ける。
「お疲れ様、
中で和明を迎えたのは制服姿の亜美だった。胸には幾つもの徽章が付けられ、帽子もしっかりと被られている。
「あの、蝶野さ……」
「『亜美』」
「……亜美さん、確か休憩時間って30分でしたよね?」
「ええ、
あっさりと彼女は言うとドアに鍵をかけ、壁に手をつくとミニスカートを自分で捲った。
「ねえ、しましょう? 私のここ、和明君の極太ちんぽが欲しいって朝から泣いてるの……」
「……!」
黒いストッキングの下には、何も履いていない。薄い布地越しに彼女の陰毛が濡れて透けている。その淫猥な景色に和明の股間は即座に反応してしまう。
──あの晩からというもの、亜美とはこうして場を問わず交わるセックスフレンドとしての関係が続いている。正しい関係ではないと分かってはいるが、彼女の肉体の快感を覚えてしまった和明にとって、その誘惑は抗いがたいものとなっていた。
「分かりました……いきますよっ!」
荒々しくストッキングを引き下ろし、ジーンズを緩めて開放した肉棒を前戯なしで挿入する。
「ふあぁっ! 来たっ、和明君のちんぽ来たぁっ!」
それを亜美は嬉々として受け止め、腰を使い始める。
こんな調子で相手が増えていった場合、自分はどうしたら良いのだろうか。
理性が快楽に押し流される寸前、和明はそんな事を考えた。