「次に4号車。ここの登攀中に受けた攻撃に対して、状況的には十分反撃ができた筈です。退避を優先した理由は?」
「は……はいっ! 先の攻撃で搭乗員が動揺し、また、周辺の僚機との距離が離れていた事も考えそちらとの合流を優先しました」
「その動揺を抑え、攻撃に転じさせるのが車長の役割ではないの?」
「……はい」
「車長が搭乗員の動揺をそのまま受けてしまっては話になりません。紅白戦で勇敢になれなかった者が、公式戦で臆病にならずに戦えますか?」
「……いいえ」
「今後も車長としての責務を背負う覚悟があるならば、勇敢で有り続けなさい。次、5号車……」
重々しい空気がテント内に満ちている。
ずらりと並んだ椅子に座る黒森峰メンバーと、その前でモニターを横に感想戦を行っているしほ。演習中の指摘点を素早く、かつ容赦なく行ってゆく様は確かに厳格な西住流家元そのものだ。少なくとも、その演習中に和明に熱い吐息でキスを何度も求めてきた女性と同一人物とは思えない。
「(……凄いな)」
彼女らから少し離れた椅子に座り様子を眺めていた和明は、二つの意味で感心した。ひとつは選択科目の課外授業と言うよりは軍隊の訓練めいた感のある黒森峰の演習の空気。もう一つは、しほが和明とキスしていた最中に行われていた演習の個所についても的確に指摘点を見出し、それに対して注意をしていた事だ。確かに舌を絡めている最中も時折モニターに視線を向けていたが、それだけで把握していたのだとしたら見事な洞察力である。
結局、あの後のしほはもう二度ほど和明にディープキスを求め、それを和明も抗う事も出来ずに受け入れた。一度などはテント外に近づいていた黒森峰メンバーの声が耳に届き、心臓が跳ねたりもした。
正直なところ既に和明の股間は度重なる刺激で半勃起し、エプロンでそれを何とか誤魔化している状態だ。これを何とかしたい気持ちもあったが、同時にこれ以上の行為をこの学園艦内で行う事も危険性も理解していた。
「(俺はともかく、しほさんは平気なのか……?)」
仮に二人の関係がバレたとしても、一介の学生バイトである和明が受ける損害は──個人的に見れば確かに痛いが──世間からすれば大したものではない。
しかし彼女、西住流家元にして高校戦車道連盟理事長であるしほにとってスキャンダルは色々な意味で致命的だ。下手をすれば話が広がり、戦車道界隈全体に悪いイメージを持たれる事態にもなりかねない。
あるいはこういったケースが初めてではなく、これ以前にも、おそらくは和明以外の男性とそういう事をしていたのかもしれない。それなら肝が据わっている事も理解できる。
「………」
ちくりと胸が痛む。自分でも理不尽だと理解できる、筋違いの嫉妬。
当然、和明はしほや千代にとって「初めて」の人ではない。彼女らは今まで戦車道を歩む中で様々な戦いを繰り広げ、その中で昂り──様々な男性に抱かれてきた筈だ。
それを彼女らは話さない。和明としても、聞きたいとは思わない。
「……はぁ」
それは独占欲と呼ぶには余りに幼稚な感情だ。そんな感情を抱いている自分に、和明は自己嫌悪を覚えてしまう。
和明がため息をつく間にも感想戦は続き、終わりに近づいたようであった。
「……現在の貴女たちがどれだけの課題を乗り越える事が必要か、これで分かったと思いたいわね。現在、過去に開催されていた冬季大会・無限軌道杯の再開も連盟では検討されています。三年生メンバーは後輩たちに誇りを残すのか屈辱を残すのか。二年、一年は三年生を安心して卒業させられるのか不安を抱えたまま卒業させるのか。二度の取返しは効かない事を自覚し、各自努めなさい……隊長、号令を」
『はい! ありがとうございました!』
緊張した面持ちのまま、最前列に座っていたまほが起立するのに合わせてメンバーは一斉に立ち上がり、しほに向かって礼をした。一同が顔を上げると同時にしほがまほに言った。
「業者の方との仕入れの確認と、今後の事を含めて話をします。隊長、あとは各自解散を」
「はい。家元、ありがとうございました」
まほは恭しくしほに礼をした。その様子はおおよそ実母に向かって娘がする姿勢ではない。しほに視線で促され、席を立ちつつ和明は思った。起立したままの黒森峰メンバーの何人かの視線を受けつつ、歩き出すしほの後を追う。
演習場まではまほが運転していたジープを、今度はしほが運転するようだ。彼女に促され、和明は助手席に乗った。
「………」
「………」
キーを回し、エンジンをかける。走り出すジープの中、しほは和明に言った。
「『本当に
「え!?」
内心で思っていた事を突然見透かされ、和明は驚いた。しほは言葉を続ける。
「そう思われても仕方ないでしょう……私はあの子の母であると同時に、西住流の後継となる彼女の『師匠』でもあります」
「師匠……師弟関係って事ですか?」
「ええ。ひと度、西住家の敷居を越えれば私と彼女は母娘でなく西住流の師弟。そこに肉親としての甘さを含めれば、それは彼女のためにならず、周囲の者も不満を覚えます」
「………」
理屈では分かる。しかし──
「……納得して貰えるとは、思っていないわ」
和明の気配からその感情を読み取ったのだろうか。しほはこちらの思いを汲んだかのように言った。
正直なところ、それが正しい親子の関係とは思えかった。ただ、それを言い出したら自分としほとの関係の方がよっぽど正しくないのだ。彼女とまほの関係をどうこう言う資格がないことも、和明は理解していた。
それ以上の言葉を交わすことなく、ジープは最初のレンガ造りの建物に到着した。ここが屋内訓練や休憩所を兼ねた、黒森峰戦車道の拠点なのだろう。
「……こちらへ」
「あ、はい」
建物の周囲をジャージ姿で走る少女達が、しほに走りつつ頭を下げる。体力づくりをしている2軍以下の戦車道メンバーなのだろう。
そのまましほと和明は建物の二階奥、「特別室」と書かれた札が掲げられた部屋まで来た。廊下にあった他の扉に比べて、この扉だけ装飾が施されている。
しほはスーツのポケットから鍵を出すと、それをノブに差し込んで回した。何だか解錠の音まで違うように思える。
「し……失礼します」
少し緊張しつつ、和明は部屋に入った。
書斎めいた部屋であった。正面には大机が設置され、その机上にはペン立てとティーガーの形をした置物がある。リアルな造形のティーガーの砲塔は、まるで和明を狙うかのようにぴたりとドアに向けられている。
向かって右手の壁には扉付きのやはり大きな書棚。ガラス越しに本をざっと見てみれば、全て戦車や戦車道に関する書籍だ。中には「西住しほ 著」と書かれている本もある。
逆に向かって左には戸棚があり、数々のトロフィーや盾が飾られている。やはりこれも全て戦車道関連のものだ。中には二十年以上前のトロフィーなどもあり、この黒森峰女学園が築いてきた戦車道の歴史を堂々と示していた。
大机の更に後ろには窓があり、今はブラインドがかけられているようだ。
「……店長さんから預かった書類は?」
「え!? あ、は、はい。こちらです」
物珍しそうにきょろきょろと部屋を眺める和明にしほが言った。慌ててポケットから封筒を取り出し、彼女に渡す。大机に負けないサイズの革張りの椅子にしほは腰かけ、中の書類に目を通し始めた。
この部屋にはしほの座っている以外の椅子は無い。「特別室」という名の通り、西住流家元専用の執務室なのだろう。ホテルのスイートルームの時もそうだったが、こういう常人とは異なる待遇を受けている彼女を見ていると、改めて住む世界が違うと思わされてしまう。
やがて、しほは何枚かの書類に目を通し終えると引き出しから印鑑を取り出し、その全てに判を押した。
「把握しました。この金額と数量で問題ないと店長さんには伝えてください。急な要望にも関わらず良質な物を用意していただき感謝していたとも」
「ありがとうございます。多分店長、凄く喜びます」
スッとしほは判を押した書類を和明の側に差し出した。それを取ろうと和明も机に手を伸ばす。
「……貴男にも、悪いことをしたわ」
「!?」
その手にしほの指が絡みついた。年齢を感じさせない瑞々しい張りのある肌の感触と、彼女の温もりが伝わってくる。熱いほどの温もりが。
音もなくしほは椅子から立ち、指を絡めたまま和明に身を寄せてきた。
「に、西住さ……うっ!?」
「……ずっと、固くしていたわよね」
もう片方のしほの手が、エプロン越しに和明の股間を撫でた。それだけでびくりと半勃起のままだった肉棒は反応し、更に充血してゆく。
「あそこでああしていないと、必要以上に彼女たちを叱咤してしまいそうだったから……こんなに苦しそう、今、楽に……」
エプロンの裾から差し入れられたしほの手が和明のジーンズの前に届き、ジッパーを下ろしてゆく。
「ちょ、ちょっと待ってくださ、いいっ!」
和明が止める間もなくジッパーは下ろし切られ、できた隙間からしなやかな指が入り込んできた。厚手の布地に押されこまれた肉棒がビクビクと解放を求めている。
「ま、まずいですって、しほ、さんっ……!」
今にも蕩けそうな理性を何とか奮い起こし、和明はしほに言った。
先日のホテルや伊勢の旅館などならともかく、ここは防音設備もされていない施設の一室だ。今も建物の周囲を走る少女の掛け声が僅かに聞こえてくる。何よりそれに加えて、しほはこの部屋の鍵もかけていないのだ。行為の最中にドアを開けられれば一発でアウトである。それは鍵を開けたしほ自身も分かっているはずだ。
この行為が中途半端で終わる事への残念さはあったが、和明はそれでも言った。
「し、しほさんこそ……俺を楽にするとか言って、まだ、満足していないんじゃ、ないんですか……?」
和明の方からしほとの行為を拒絶するのはこれが初めてだ。果たして効果があったのか、和明の股間を責めていたしほの指の動きが止まる。
しほは潤んだ瞳で和明を見つめ──熱い吐息と共に言った。
「……そうよ。まだ、奥の方が切なくって……和明くん、貴男のでないと……届かないの」
「っ!」
その言葉だけで肉棒が跳ねた。否応なくしほの膣肉の感触が思い起こされ、和明の理性を押し流してゆく。
「……そういう言い方、ずるいですよ」
「んっ……」
和明はしほと唇を重ねた。甘い声を漏らしつつ、しほも舌を絡めてくる。
「こうなったらどうにでもなれ」という
互いの舌を絡ませつつ、和明はしほのジャケットのボタンを外した。白いワイシャツの上から掬うように乳房を揉み上げると、掌にずっしりとした重みと心地よい弾力が伝わってくる。
「んんっ……し、心配、しないで……この部屋は、私が許可しないと、んくっ……は、入れない、決まり、だから……っ!」
声を殺しつつしほが言う。確かにこの黒森峰戦車道の実質的な管理者である彼女の命令なら、それをわざわざ破る者は居ないだろう。とはいえ流石に喘ぎ声が聞かれれば不審に思われ入ってくる可能性は高い。
そんな不安感はあったが、もはやここから手を引く事は互いに無理だ。和明は片手でしほの重い乳房を揉みしだきつつ、空いた手で彼女のスラックスの留め具を外すと中に差し込んだ。むわっとした熱気を感じる。
「しほさん、もう、濡れて……うぅっ!」
「い、言わないで……あぁ……!」
ストッキングは着けていない。和明がショーツに指を這わせると、ステッチ付近に強い湿り気を感じた。
同時にしほも和明のジーンズの前を完全に開放させ、トランクスをずり下げると巨大な怒張を露出させた。愛おしそうに竿を擦るしほの手に和明は思わず声を漏らす。
「ふぅっ……少し、待ってなさい……」
乱れた服装のまましほは一旦体を離すと、そのまま和明の前に腰を落とした。棍棒めいた太さと長さを併せ持つ和明の巨根の前にちょうど顔が来る位置になり、形良い唇をその亀頭に寄せてゆく。
「う、うくっ……!」
「ふぁ……ちゅっ、んむぅ……!」
和明は歯を噛み締め、何とか声を抑える。しほは何度か和明の赤黒い亀頭にキスをすると、大きく口を広げ肉棒を呑み込んだ。熱く滑るしほの口腔内に肉棒が包まれただけで、和明は危うく射精しそうになった。
「んぶっ、ふっ、じゅるっ……」
「あぁ……し、しほさんっ、それ、凄いっ……!」
しほは長い黒髪をかき上げつつ、緩やかに頭を前後させて肉棒全体を刺激してくる。唾液に塗れた肉棒が濡れ光り、再びしほの口の中に包まれてゆく。
口淫を続けながらしほは自分でジャケットを脱ぐと、ワイシャツのボタンを外した。レースに彩られた黒いブラに包まれた白い乳房が露わになる。
和明はごくりと喉を鳴らし、衝動のままにしほに言った。
「し、しほ、さん……胸で、うっ、し、してくれませんか……?」
「ンンッ……?」
和明の要望に、しほは少し動きを止めると口を離した。先走りと唾液に濡れる唇が何とも艶っぽい。
「……いいわ、和明くんには私のわがままに付き合ってもらったもの。聞いてあげないと、いけないわね」
そう言いつつも、しほの声の響きが少し嬉しそうに和明には聞こえる。
ブラの前ホックを外すと、弾けるようにしほの両の豊満な乳房が露わになった。先端の朱色の乳首は既に勃起し始めており、彼女の感じている興奮を和明に示している。
「ンッ……」
しほは口を閉じると、モゴモゴと中で舌を動かした。唾液を溜めているようだ。
腰を落としていた彼女は今度は膝立ちの姿勢になり、和明の肉棒に身を寄せると乳房に手を添え、谷間を大きく広げた。
「あ、ありがとうございます、しほさ……うぁっ!」
むっちりとした乳圧に肉棒を包まれ、和明は思わず声をあげた。慌てて口に手をやり、今の声が外に聞こえたか警戒する。
「………」
しほはまだ唾液を溜めているのか、口を閉じたまま目線だけを上に向けて和明を見た。責める風ではない、「仕方ないわね」という窘めるような目線。耳を澄ますが、人の気配は無いようだ。
「す、すみません、しほさっ……!」
「っぱ……本当に、凄い大きさね……挟みきれない……声は、我慢して……はあっ……」
「うっ、くうぅっ!」
しほが口を開けると、ローションめいた粘度の高い唾液が亀頭に降り注いだ。濡れそぼり滑らかになった和明の肉棒を、両の乳房でしっかりと挟んだまましほは体を揺すり扱き始めた。彼女が身体を上げると亀頭が乳房の谷間に呑み込まれ、下がると赤黒くひくつく亀頭が再び現れ、竿がにゅるにゅると扱かれる。固く尖った乳首は和明の身体をくすぐり、熱い吐息が吹きかけられる。
「あぁ……しほさんのっ、お、おっぱい……こんなっ……!」
男性雑誌などで「パイズリはイメージほど気持ちよくはない」とあったのを知識で知ってはいたが、それが少なくともしほには当てはまらない事を和明は知った。
きめ細かな、それでいてしっかりとした張りと弾力を兼ね備えたしほの巨乳は手や口以上に和明の肉棒にむっちりと密着し、膣内とはまた異なる弾力ある乳肉で肉棒全体を優しく締め付けてくる。
「はぁ、はぁ……はぷっ……」
「ふぁ……!」
しほはパイズリを続けたまま口を広げ、亀頭を含んだ。体の上下を止め、亀頭を舐めしゃぶりつつ乳房に添えた手で緩急をつけて肉棒に刺激を与えてくる。
「ンッ……じゅるっ……んぷっ……」
「うぐっ、くっ、ううっ……!」
大きな声を出して悶えたい。遠慮なくしほの奉仕を堪能したい。そんな気持ちを堪えつつ、和明は声を抑える。
戦車道の功績を示す豪奢な部屋の中で、その主である女性が自分の肉棒に夢中で奉仕してくれている。その事実は和明の中にぞくぞくした支配感を湧きあがらせる。
更にしほの乳房の張りが増してきた。彼女も奉仕の中で感じてきているのだ。見下ろしてみれば、しほの腰はもどかしそうに揺れていた。
「じゅるっ……ちゅぅぅ……」
「うあっ……しほ、さんっ、それヤバっ……!」
頬をすぼめ、しほは亀頭を強く吸った。同時に両の乳房を強く寄せ、ぎゅっと和明の肉棒を締め上げる。
「だ、だめ、ですっ!
「んはっ……構わないわ。和明くんの、精液……全部、飲ませて……んむっ」
「うあっ、はっ、あぁっ……し、しほ、さんっ……!」
潤んだ瞳でしほは懇願し、再び亀頭を口に含んだ。
こみ上げる射精感は既に限界に近づいていたが、和明は少しでも堪えたかった。もっと彼女の、西住しほの奉仕を受けていたかった。
しほの手が緩むと、肉棒を包む乳肉の拘束が弱まる。しかし亀頭は熱い口腔内で舐め続けられている。
再びしほの手が両の乳房を寄せる。竿全体がむちむちとした乳肉に包まれ、射精を促すように堪らない弾力を与えてくる。
「あ、ああっ! イクッ、イき、ますっ! ぐうぅっ!」
「ンッ、ンンッ!」
思わずしほの頭を押さえつつ、和明は絶頂に達した。抑えてきた射精感を一気に解放するのと同時に、大量の精液が奥から昇ってゆくのが分かる。
そのまま和明はしほの口の中に容赦なく射精した。
「あ……あぁ……」
「ンッ、んぶっ、んむぅ……」
腰を震わせ、何度も訪れる射精感に和明は震えた。しほは吐き出される精液を、嫌な顔ひとつせずに嚥下してゆく。
やがて数回の腰の震えが止まり、ようやくしほは和明の亀頭から口を離した。
「コホッ……」
「す、すみません、しほさん……」
「大丈夫……こんなに出して、気持ちよくなってくれたのね」
「………!」
せき込むしほに和明が気遣いを向けると、彼女は紅潮した顔で微笑みを返した。
乳房も露わに、スラックスも半分脱げかけた状態でしほは立ち上がり、傍らの書棚に手を置いて和明に背を向けた。
「今度は……私にもお願い」
「……はい」
スラックスを完全に下ろすと、同様に黒いレースに包まれた肉付きよい尻が和明の眼前に露わになる。躊躇なくそれを引き下ろすと、和明はまだ勃起したままの肉棒に手を添えしほの背後に覆いかぶさった。
「こ、このまま……挿れて。もう、濡れてるから……」
「んっ……ほ、本当、ですね。こんなに……」
尻の谷間から亀頭をしほの秘唇に擦らせると、「くちゅり」と柔らかく湿った感触が伝わってきた。精液としほの唾液に塗れたそれを陰唇に押し当て、ゆっくりと腰を進めてゆく。
「し、しほさん、挿れますよ……くうっ!」
「あぁ……和明、くん……!」
『家元、ご在室でしょうか?』
その時、ノックと共に少女の声がドア越しに鈍く届いた。
「!?」
「な……!?」
声には聞き覚えがあった。隊長の西住まほ。つまり──今こうして、半裸で和明の肉棒の挿入を待ち望んでいた──しほの実娘だ。
咄嗟に和明としほは視線を交わした。しほは小さく頷くと、口の中に残っていたらしき和明の精液を飲み切り口を開いた。
「……どうしました、隊長?」
『はい、本日の演習の結果と今後の事でご相談したい事があり、伺ったのですが』
「……少し疲れました。今は休憩を取らせてもらっています。重要な要件なのですか?」
驚くべきことに、しほは先ほどまでの嬌声を上げていた姿のままで平時と変わらない凛とした声でまほと対応していた。和明は勃起のもどかしさを覚えつつも、二人の会話が終わるのを待つ。
「……ん、んんっ?」
一旦離したはずの亀頭に、濡れる秘唇の感触が再び当てられる。
「分かりました……寝ているままになりますから、このまま、で、話をしましょう」
見れば、しほはまほと話しつつも腰を突き出し、和明の亀頭に物欲しそうに秘唇を押し当てていた。その頬は紅潮したままで、何かに堪えるように僅かに震えている。
「(しほさんも、我慢してるんだ……!)」
「それで、どういった……ンンッ!」
『……家元?』
「……大丈夫です、話を」
和明は溜まらず、話を続けるしほの膣内に肉棒を挿入させた。戸惑うように振り返るしほに、和明は小声で言った。
「(ごめんなさい、しほさん……俺、我慢できないです)」
「(そんな、和明く……んあっ!)」
ずぶずぶと巨根めいた肉棒がしほの奥まで押し入ってゆく。
口を押さえ、懸命に喘ぎを抑えるしほの姿に堪らない愛おしさを覚えつつ、和明は腰を振り始めた。