どっかに無理矢理突っ込もうかなと悩んでいます。
それでは、どうぞ。
「さあ。どんどん食べて下さい!」
俺達の目の前には、大量の肉、野菜、魚、飲み物が置かれている。そして、それを焼くためのバーベキューセットも。
「あ、あの……。こ、これは一体……?」
先程話しかけてきたメドューサのマスター。確か名前は、三浦高志と言ってたな。が目の前の光景に戸惑いながらも尋ねてきた。
「え? バーベキューですが」
俺は見たままをそのまま言った。
「だ、だから何故バーベキュー?」
「え? 何故って、まずは我々の商品に害が無いことを証明してもらうためです」
まずは俺達が売る商品が安全である事を証明しなければならない。その為のバーベキューだ。
「初回サービスです。このバーベキューは全て無料で食べて結構ですよ」
俺は手を広げて、人ごみにさあどうぞと促した。が、誰も食べようとしない。いや、正確には食べたいが警戒して食べられない。といったところか。
なら、まずは自分で試さないとな。
「ドレイク姐さん。適当に持ってきてくれないか」
「あいよ」
ドレイク姐さんが積まれた物の中から肉を一つ持って来た。
「ほら」
「ありがとう。それじゃ」
俺は用意が出来たのでそれを焼いていく。
ジュウウウウ
と、肉を焼く音が鳴る。周りの人も興味があるようでその音に耳を傾けている。
良い感じに焼けた所で肉を上げてタレをつけた皿に乗せる。そしてそれを口に運ぶ。一口食べた瞬間、美味しい牛肉の味が口に広がる。
「うん。美味い!」
これならいくつでもいけるな。
俺はそう思い、次々と肉を焼いては食べて行く。ついでにドレイク姐さんに酒を渡して一緒に食べる。
「あ、あの」
二人で食べていると、横から声がかかる。振り向くと、三浦さんとメドューサさんが羨ましそうに此方を見ている。
俺達は、互いを見て頷くと、
「三浦さん達も食べましょう?」
「え、ええ!」
そして三浦さんとメドューサさんも加わった。
「本当に美味い!」
「ええ。毒の類いも入っていませんし、肉も魚も野菜も新鮮です」
「それに、このご飯もよく炊けているし、最高だ!」
二人も絶賛してくれる。と、周りを見てみると、人だかりを作っている人達が涎を垂らしながら此方を凝視している。
俺は、ふ。と笑い、
「皆さんもどうぞ食べて下さい!全部無料ですから!」
と、高らかに声をあげた。
その瞬間、人だかりを作っていた人々が我先にと走って来た。
そして、宴会が始まった。
●
その夜。
宴会も終わり、皆が寝静まった中、俺とドレイク姐さんは船の甲板で寛いでいる。
「「乾杯」」
今日の成功を祝ってグラスを突き合わせて乾杯していた。
「いやぁ、皆美味しそうに食べていたね」
「はい。大好評でしたね」
今日の事を思い出すと、にやけてしまう。これなら、明日以降も大丈夫かもしれない。
「さて、それじゃあ俺達は」「こんな夜遅くにすまないね」「ん?」
声のした方に振り返ると、メドューサとマスターの三浦さんがいた。
「おや? 何故ここに?」
「いや。今日のお礼をしたくてね。ありがとう。君達のお陰で、皆が笑顔になったよ」
そう言って、三浦さんは頭を下げた。
「別にお礼を言われる事はしてませんよ。これも商売の一環ですよ」
「だが、それでも皆があそこまで笑顔になったのは、こんな世界になった後は初めてだ。これは君達のお陰だ。本当にありがとう」
どうやら、お礼を言いたいというのは本当のようだ。
「ですから、本当にお礼を言われるような事ではないですから。それに、初回サービスは今日まで。明日からは、きちんとお代を払ってもらういますから」
「っ!」
「まあ、流石に高くは設定しませんよ。そこまで払える能力があるとは思えませんから」
「!?…………」
俺の言葉に三浦さんは体が固まった後、その後の言葉で緊張を解いた。
「そろそろ夜も深くなってきたし、戻ったら?」
「ああ。そうするよ。……でも、その前に聞きたいんだけど……」
「? 何?」
「その……、君のサーヴァントのフランシス・ドレイクなんだけど……」
「ああ」
今のフランシスの服装はエロメイド服だ。どうやらそれが気になっているらしい。
「これがプライベートでのフランシスの服だよ」
「こ、これが!? き、君はサーヴァントに何て服装をさせているんだ!!」
三浦さんが怒鳴ってきた。
「別に良いじゃん。自分の奴隷になにしたって」
「ど、奴隷!?」
「そ、奴隷。俺とこいつは正々堂々と勝負をして俺が勝って手に入れた俺の奴隷だ。その証拠に……」
俺は立ち上がり、靴と靴下を脱ぎ裸足になり、それをフランシスの前に出した。
すると、フランシスは恍惚とした顔になり、直ぐ様足を舐めてきた。
「ほら。こんな風に命令しなくても自分から足を舐めてくるし、こうやって踏んでやると……!」
「はぁはぁ。ありがとうございます。ご主人様♥️」
「普通に感謝の言葉を言うぞ。それと、令呪は一切使ってないから」
そのまま足で頭をグリグリしてやると、余計に興奮して涎まで垂らしている。
「とまあ、こんな感じで、きちんと同意の上で俺達はやって……」
気付いたら、三浦さんは固まっていた。
「あの……」
「ん? どうしました?」
「マスターでしたら、貴方がフランシス・ドレイクの頭を踏んだ辺りでもう容量オーバーになってました」
と、メドューサさんが説明してくれた。
しかし、このくらいで何故固まるんだ?
「実は、普段から私達がするときは、基本私が絞り取っているので、そちらのような感じが事実として受け止められないのだと思います」
成る程ね。自分が受けになっているから、他のマスターが攻めをやっているのを理解出来ないって感じか。
「それでは、私達はそろそろ……」
「ああ。また明日よろしく」
そして、メドューサさんが三浦さんを担いで船の外に出ようとした所で、
「そうだ、メドューサさん」
「はい? 何でしょう?」
俺が呼び止めた。メドューサさんは、首をかしげて此方を見る。
「たまには三浦さんに攻めさせてみるのも良いんじゃない? プレイの幅が広がると思うよ」
「ふむ……。……そうですね。考えておきます」
そう言って、メドューサさんは、帰っていった。
「さて、と。もう今日はする気が無くなったし、俺達も寝るぞ」
「はい……。ご主人様……」
「今日は抱き枕にしてやるから。それと、俺の肉棒をお前の膣内に入れて寝るぞ」
「(パアッ)はい! 喜んで。ご主人様♥️」
実際にやってみたら、結構良かった。
●
翌日、
「さあさあ。よってらっしゃい。見てらっしゃい。新鮮な食材が山程あるハインド商会だよ! 皆様存分に買っていって下さい!」
今日はバーベキューセットを置かず、食材や飲み物等を並べ、その前に、100円。500円。1000円と書かれた札とその下に置かれた段ボールがある。
段ボールの大きさは、100円が小、500円が中、1000円が大サイズとなっている。
そして、俺とドレイク姐さんの目の前にはそれぞれの値段の書かれた箱が置いている。
「それじゃあ、説明しますね。まず皆さん見ての通り、三つの値段と三つのサイズの段ボールがあります。この状態では皆さんも大体想像は付いていると思います。まず私達の目の前に置かれている箱にお金を入れて下さい。そして、入れたお金に該当する段ボールを取って、後は好きなだけ欲しい物を入れて下さい」
『!!!?』
俺の言葉に全員が目を開いて驚愕した。そりゃそうだろうな。昨日に続いての大盤振る舞い。しかも、今度はお金を払っているとは言え、最低価格がワンコインだ。
「な、なあ、本当に良いのか?」
「ば、馬鹿いえ。百円や千円であんなにくれるなんて、どう見てもおかしいだろ」
「だ、だよな。きっと何か裏があるんだぜ」
案の定、警戒して誰も動こうとしない。誰か動いてくれないかなぁ。と、思っていると、人ごみから影が二つ出てきた。三浦さんとメドューサさんだ。
「どれでも取って良いんだな」
「はい。どうぞどうぞ」
「それじゃあ、遠慮なく」
三浦さんは、千円を入れて、段ボールを持つと、食材を入れ始めた。
そして数分後、段ボールいっぱいに詰め込むと、戻って行った。
戻る際、
「良いのか? 欲しい食材が無くなっても」
と、言い残して。
その言葉の後に、
『ワアアアアア!!』
と、我先にと群がってきた。
「はーい。押さないで下さーい。まだまだ食材はたくさんありますから。それに、今買えなくても大丈夫です。午後にもやりますので!それと、今日は昼の12時と夜6時から昨日とバーベキューを行います」
『うおおおお!』
今日もバーベキューをするという事で、お客は沸いた。
「ですが、今日は参加費五百円を頂きます。皆様、お気をつけ下さいませ」
『…………』
だが、その後の言葉でおとなしくなった。
「皆様、お金を使う場合は、きちんと考えてお使いになった方がよろしいですよ」
『はーい』
その後、午前の商売、昼のバーベキュー、午後の商売、夜のバーベキューもつつがなく進んだ。
「はい。皆様今日もありがとうございました」
今日の商売は、盛況で終わった。
次回も頑張ります。