2話目を投稿したらお気に入り登録が100件を越えました。
まだエロシーンが無いのに何故。因みに今回もエロは無し。
今回は、もう一騎サーヴァントが出てきます。(主人公のではありませんが、味方です)
それでは、よろしくお願いします。
船で家を目指してから約10分後、
「ちっ」
「ん?どうしたマスター?」
「さっきから電話しようとしてるんだが、混雑しているんだか誰とも連絡がつかない」
これじゃあ、無事かどうか確認が出来ない。
「なあ、これで全速力か?もう少し早く出来ないか?」
「あん?うーん、残念だけどこれが精一杯だねぇ。ま、精々無事を祈っときな」
くそっ。まあ、この早さなら、後10分もすれば着く。今現在の時速は、正確に測った訳じゃないけど5~60キロ以上は出てると思う。空を飛んでいるから、建物なんかの障害物はない。すいすい進む。それでいて、こんなスピードを出しているのに俺達に風が来てないのは、この船に特殊な結界でも張られているからだろうか?いやでも、ドレイク姐さんにそんなスキルは無かった気がするんだが。
今の所、道中で出てきたワイバーンなんかは見付けた瞬間にすかさず倒して素材を回収しているから、大丈夫。
「皆無事だといいが。……それはそれとして、だ。ドレイク姐さん」
「ん?」
「ん?じゃねぇんだよ。どっから出したそのワインボトル」
そう、いつの間にか、ドレイク姐さんの手にはワインボトル。それを直にグビグビ飲んでいた。
「どっからって、そりゃあ船の中から持って来たに決まってんじゃん」
「いや、船の中に積んであんのかよ」
「当ったり前じゃん。他にも食料とかも積んであるしね。それと、調理場もあるよ。ああ、それと食料とかと同じところにさっき集めた素材も入れておいたよ」
「いや、何で船に調理場があるんだよ。火とかどうやって起こすんだよ」
「さあ?まあ、あるんだから別に良いんじゃないか」
「はぁ。ったくどんな船だよこいつは」
どうやら、何かあっても船の中で生活出来そうな状態らしい。後でどんなのか調査しないと。
「なあ、ドレイク姐さんは料理とか出来んの?」
「一応、出来るよ。ま、あんまりやらないけどね」
出来るのか。意外だな。どんな料理をつくるんだ?想像が付かない。
「それでさぁ。マスター」
「ん?なん…だ……よ…?」
考え事をしていると、ドレイク姐さんがにじり寄ってきた。顔を赤くしながら。
「あたしを押し倒すんじゃないのかい?」
「ドレイク姐さん。あんた…、酔ってるだろ」
「え~。別にぃ、酔ってにゃいよぉ~」
嘘だ。完全に酔ってる。あの数分で酔ったってのか。どんだけヤバい酒なんだよ。呂律が回らなくなっているし。
「ほらほらぁ~。あたしにょ身体好きにしたいんれしょ~」
ベルトを外して前をはだけさせて近寄ってくる。
腕をその爆乳を下から持ち上げて、アピールしてくる。
「ゴクッ」
その爆乳に目が吸い寄せられてしまう。
「いいんれしゅよ~。この胸にがっついても」
「…………」
その言葉に、俺は無言で手を伸ばした。後少しで手が爆乳に触れる。
その時だった。
ドオオオオン
という音が俺達の耳に響いた。
「!な、何だ!」
俺は、立ち上がり、音が聞こえた方角を振り向いた。
「ちっ。何だい。良いところだったってのに……」
ドレイク姐さんも今の音で酔いが覚めたのか、服を着直してぶつぶつと言いながら隣に来た。
そこに見えたのは、大きな建物が今正に襲われている場面だった。
「あそこは……、病院……?」
ドレイク姐さんは、襲われている建物の壁に書かれている名前を読み上げた。
その名前を聞いた瞬間、俺はいてもたってもいられなくなった。
「助けに行くぞ!」
「え?」
「いいから早く!」
ヤバイヤバイヤバイヤバイぞ。あそこには、あそこには……!
「おい!何だってんだよ!」
「あそこは……!兄さんが働いているんだよ!」
「何だって!?」
早く行かないと!手遅れになる前に!
病院の近くに着いた。病院には多数の魔物が群がっていた。
「はぁ……。やれやれ。少し待ってな、マスター」
「え?」
「すぐに終わらせてやるよ。それと、このカトラスを渡しておく。一応、船に近付いてきた奴は迎撃するように命令しておいたけどね。それでも抜けてきた奴はそのカトラスで何とかしな。あんたは船から出るんじゃないよ。後で魔力供給して貰うからね。絶対に死ぬんじゃないよぉー」
言いながら、ドレイク姐さんは飛び降りて行った。
●
「くそっ。何なんだこいつらは!」
突然現れた多種多様な魔物に襲われている病院内、一人の男が自動ドアを閉めて、椅子やテーブルで即席バリケードを張っていた。
その男の名前は、工藤剛樹。先程工藤信太が言っていた兄だ。
ゴツそうな名前に似合わない看護師をしている。
「こいつら、なんかどっかで見たことあるような…?」
ちなみに、彼は元々興味は無かったが、弟の信太の影響で、FGOをやっている。特に、大人のメディアがお気に入りだ。
「ちょっと、大丈夫?」
「一応、バリケードは敷いた。だけど、いつまで保つか……」
同僚の女性に話し掛けられて、答えたが、表情は晴れていない。
バリケードは作ったとはいえ、即席だ。こんなのはすぐに破られる。かといって、何もしないでいたら全員殺される。しかも、ここは病院。多数の病人や怪我人がいるのだ。動けない者も何人もいる。逃げようにも逃げられない。
「くそ、一体何が起きたってんだよ」
それが起きたのは突然だった。たまたま仕事中に外を確認したら、病院の外に魔物の姿が見えた。それも人を襲い、食べている場面を。いきなりの光景に呆然としていた所で、病院内に悲鳴が響き渡った。どうやら、剛樹以外にもその場面を見た者がいて、悲鳴をあげたみたいだ。
その悲鳴で正気に戻った。剛樹の反応は早かった。ザワザワとなる病院内を周り、直ぐ様病室の窓を閉めてカーテンを閉じた。そして、患者に『慌てないで下さい』と、注意換気しながら、上司の指示を仰ごうと一階に降りた時だった。玄関の所で今正に魔物に襲われている人を見てしまった。
「このままではマズイ」
と判断した剛樹は、周りの静止させる声も聞かずに、入り口にバリケードを張り始めた。そもそもここは病院。まともに魔物に対抗する術がない現状、これが最善だった。
そして、今に至る。
「このまま粘って助けが来るのを待つしかない」
この言葉は、剛樹も希望的観測でしかない事は分かってる。病院にあるテレビから流れるニュースを見ても、ここと同じ事が全国で起きている事が分かる。その状況で、1地方の病院に割ける戦力等無いだろう。
「だけど、それでも、諦める訳にはいけないよな」
ここで諦めてしまえば、後ろの人がヤられて、喰われてしまう。それだけは、何としてでも防がねば。
そんな剛樹の思いを嘲笑うかのように、
ドンッ ドンッ ドンッ ドゴオオン
魔物の攻撃により、入り口が粉砕された。
「くそっ。早すぎるだろう!」
剛樹は後ろに下がり、他の人の盾になるように立ち塞がった。
ブルルルル
入り口を粉砕した犯人(?)であるバイコーンは、剛樹を睨み付けている。
「…………!」
剛樹は睨み付けられただけで、足が竦んでしまった。
その隙をバイコーンは見逃さなかった。剛樹に向かって突進してきた。
「くっ!?」
剛樹は逃げようにも、足が竦んでいる上に、後ろには患者や同僚の看護師がいるので、どちらにしても逃げるという選択肢はなかった。
剛樹は逃げる事を諦めて、受け止める為に両手を広げた。
そして、バイコーンの角が当たる。
その直前、
ドガン
と、横から何かが飛んできてバイコーンを飛ばしていった。
「全く。見てられないわね」
女性の声が聞こえてきた。剛樹がその方向に振り向くと、そこには、
「やれやれ。こんなのがマスターで大丈夫かしら?自分で選んでおいて言うなって話だけどね」
剛樹の一番お気に入りのサーヴァント。キャスター、メディアが空中で立っていた。
「メ、メディ、ア……?」
「ええ。貴方のサーヴァント。キャスター、メディアよ。よろしく、マスター」
そう言って、地上に降り立ったメディアは、剛樹に手を差し伸べた。剛樹は、その手を反射的に掴んだ。すると、剛樹の腕に令呪が刻まれた。
「さて、と。早速だけど……、!?」
「ど、どうしたんだ?メディア?いや、キャスター?」
いきなり黙り込んだかと思えば、何やら険しい顔付きで外の方に顔を向けたメディアを見て、剛樹は問いかけた?しかし、メディアはその問いかけに答えず、外に現れた気配の方に集中していた。
(外にもう一騎サーヴァントが。しかもこれは、奴等と戦闘に入っているというの?仲間?敵?)
外のサーヴァントが気になり、メディアは少し考え込んだ後、剛樹に身体を向けて、
「ごめんなさい、マスター。少々外が騒がしいので、先にそちらを片付けてきますわね。それと、私の事はメディアと呼んで下さいな」
「え?」
「それでは、失礼します」
言うなり、メディアは剛樹の疑問に耳を傾けず、外に飛んでいった。
●
「ったく、どいつもこいつも。雑魚ばっかりだねぇ。もうちょっと骨のある奴はいないのかねぇ」
二丁拳銃を巧みに使い魔物共を蹴散らしているドレイク姐さんがぼやいていると、後ろからスケルトンが三体まとめて飛び掛かってきた。
「そういう意味じゃないよ!」
振り向き様に二体を弾で、一体を蹴りで倒した。
「ったく。今回は、さっきみたいに派手にいけないからねぇ。さて、どうしょうか?」
今回は、周りへの被害を考えると、黄金の鹿号の砲撃等の迂闊な攻撃は出来ない。腕を組みながら考えていると、物陰から一匹のナーガが飛び出してきた。ドレイク姐さんは、はぁ。とため息をこぼしながら、銃を構えようとしたが、ドレイク姐さんが撃つよりも早く魔力弾がナーガに炸裂した。
「あん?」
「初めまして」
そこにいたのは、フードを被り杖を持った一人の女性。ドレイク姐さんは、その出で立ちを見てすぐに気が付いた。
「あんた、サーヴァントかい?見たところ、キャスターっぽいね」
「さあ。どうかしらね。貴女は……、あの空に浮かぶ船を見る限りライダーかしら?」
「さあね。で、あんたの目的は?」
「うーん。正直に言うと、このうざったい連中を片付けたいのよね。そのために、力を貸してくれないかしら?」
「……ふぅん。成る程ね。あんたのマスターがあの中にいるんだね」
「!?……で、それがどうかしたのかしら?」
「いやねぇ。それだったら利害は一致するんだよ。良いよ。協力してやる」
因みに、このやり取りの間、二人は襲いかかってくる敵を相手に無双していた。
そのお陰か、魔物の数はだいぶ減っていた。あと一押しで全滅できる程に。
「それじゃあ、さっさと終わらせますか」
「そうね」
そう言うと、ドレイク姐さんはカルバリン砲を構えた。もちろん、誰も居ない事を確認して。そして、メディアは魔力を溜めた。
「撃てぇ!」
「はあ!」
カルバリン砲と魔力砲が残敵を全滅させた。
●
「兄さん!」
「信太!」
俺は、ドレイク姐さん達が魔物共を全滅させてくれたので、地上に降りて兄さんと再会出来た。一つの予想外があったが。
「まさか、兄さんもサーヴァントを召喚していたなんて」
「それはお互い様だ」
兄さんがお気に入りのサーヴァント。大人のメディアを召喚していた事だった。
「まさか、うちのマスターとそっちのマスターが兄弟だったなんてね」
「ええ。普通に驚いたわ」
「ま、あの時敵対していなくて良かったって事だね。敵対していたら、マスターになんて言われるか」
「ファーストコンタクトで嫌われることが無くなって良かったわよ」
あっちでもサーヴァント同士で何やら話し合っていた。
「そうだ!父さんと母さんは!」
「連絡、とれないのか?」
「ああ。先にこっちが襲われているのが見えたから、こっちに来たんだ」
兄さんは、少し考えた後、
「よし、信太。お前、父さん達の所に行け」
「え!?」
「本当なら俺が行きたいところだが、流石に此処を空ける訳にはいかない。だから頼む」
「で、でも」
「それに、何かあった時、お前のフランシス・ドレイクの船に二人を乗せたり出来るからな。その点でも適任だと思う」
「兄さん。分かった。二人は任せて」
「おう」
「話はすんだかしら?」
兄さんのサーヴァント。メディアが兄さんの背後にフワリと着地した。
「ああ」
「で、どうする?」
ドレイク姐さんも俺の後ろに来た。
「俺とドレイク姐さんで父さんと母さんの方に行く。その前に、ドレイク姐さん。『竜の牙』を出してくれ」
「あん?何でだい?」
「いいから」
「ったく。まあ良いけどね。ほら」
ドレイク姐さんが手を上げると、砲門から袋が発射された。袋の中身は俺達が回収した『竜の牙』。それをメディアに渡した。
「それで竜牙兵でも作ってくれ」
「へぇ。ありがとう。感謝するわ。でも良いの?」
「ああ。まだあるしな。それに、此処の守りを固める必要があるし。それに比べたら安いもんだよ」
「そう。なら有り難く貰っておくわ」
最初と道中、それに今の戦闘でのも会わせるとまだまだある。だからその位の数、渡しても問題はない。
「よし。それじゃあ行くぞ。二人共今日は仕事が休みだったからまず家に行くぞ。」
「あいよ」
「ここからは徒歩1分だから、船は閉まっていいぞ」
「了解。じゃ、さっさと行こうかい」
ドレイク姐さんは、黄金の鹿号を消した。
「それじゃ、先に家に行ってる」
「ああ。二人の無事を確認したら連絡をくれ」
「OK」
俺とドレイク姐さんは、俺達の自宅に向かった。
●
「なんか、民家はそこまで荒らされてる感じがしないな。というか、全然魔物の気配がしないんだが」
「ああそうだね。壊れている物よりも、壊されてない物が方が多い気がするね」
自宅への道中、俺達は、民家等がそこまでの被害を受けてないのを確認しながら歩いていた。全壊している所もあれば、全く無傷な所もある。
おかしい。工場や病院なんかもっと酷い有り様だったのに。何か、要因があるのだろうか?
そうしている内に、自宅に辿り着いた。
「よし。家も無事だな。中はどうなっているんだ?」
「用心しなマスター。いつどこで何が襲いかかってくるか分からないからね」
「ああ。分かってる」
俺は、鍵がかかっているドアの鍵を開け、中に入った。
「ただいまっと」
「それ、言う必要あるのかい?」
「まあね。一応、家に帰って来たんだし」
玄関から居間に入ると、そこには、
倒れている二人の姿があった。
「!!?」
俺は、慌てて二人に駆け寄った。
「父さん!母さん!大丈夫か!」
二人の身体を揺すると、
「「すぅ……。すぅ……」」
寝息が聞こえてきた。
どうやら、ただ寝ていただけである。よく見たら、枕に頭を乗せていた。
「な、なんだよ……。驚かせるなって…」
俺は、力が抜けて、その場でドスンと尻餅をついた。
「ん。んん。何だ?今の音?」
その尻餅の音で父さんが起きた。軽く目を擦って、辺りを確認すると、俺がいることに気付いた。
「ん?おい、信太。何でいる?お前、今日仕事じゃ無かったか?」
俺がいることに疑問を覚えて聞いてきた。
「ああ、それは「まさか!」え?」
「信太。お前、サボってきたのか」
「はい?」
俺の言葉を遮って、そんな事を言ってきた。
「駄目だ!若い内から、そんなサボり癖がついては!今すぐ戻りなさい!」
俺の肩を掴んで必死の形相で俺の体を振ってきた。
「いや違うから!ちゃんと説明するから。グラグラしないでー!」
「アッハハハハハ!」
そんな俺達を見て、ドレイク姐さんは大笑いしていた。
はい。という訳で登場したのは、キャスター、メディアさんです。登場、もっと簡素にすれば良かったかなと悩んでます。
崩壊世界なら、キャスターは頼りになるので。道具作成とか結界とかで。メディアさんを出したのは好みです。
次回は、やっとエロに入れると思います。多分時間がかかると思いますけど。
それでは、次回もよろしくお願いします。