普段と同じ朝、隣に寝ているのは見知った顔。
いつもと変わらないベッドから抜け出し、布団を剥いで窓を全開にした。
「寒っ! 」
隣で寝ていた彼女が起き抜けの瞳でこちらを睨み付け、シャワーに一緒に入ろうと提案してくる。
彼女は汗をかきながらするのは好きでは無い。
シャワーを浴びながらを好むのはこのあとの仕事に影響を与えるのだそうな。
彼女の視線は俺の股間に注がれ、右手にはそこを既にしっかり握りこんでいる。己の分身に持ち慣れたとでも言わんばかりに添えられ、
「朝だって言うのにいつも元気よね〜 そこが好きなんだけど♪ 」
屈託のない笑顔でそう言う彼女は手コキでもって一回目を搾り取る。
「昨日あんなに出したのに……ドロッドロ 」
右手を精液で汚され、顰めた面を驚きに染めていく。
彼女の肌を抱き寄せる。
触りなれたと言ってもいいぐらい触り合い、知らないところはないぐらいの関係。
その彼女の乳房を持ち上げ、指を丸く窄めて乳首を浮かせる。
俺はそうやって彼女のおっぱいを吸うのが好きだった。
不意に尻穴に指をつきこまれ、前立腺を刺激される。
送り込まれる刺激に抗えず、そのままドプッと流して彼女の腹を汚して一言。
「おい…… 」
じろりと睨みむがテヘペロと言わんばかりの笑顔で返され、嘆息しながらも立ち上げたチンポで彼女の膣奥を突き上げる。
窓を開けた浴室にパンッパンッと乾いた音が外に向けて漏れ出す。
通りがかりに聞いた人は朝からお盛んですねと呆れ顔を浮かべていく。
胸を背後から鷲掴みしながらの立ちバック。
彼女はこの姿勢を好み、そして生中出しを望んだ。
彼女とは去年の秋に婚姻を済ませ、今は目下子作り作業に専念中と言ったところだ。
俺は相も変わらずプーのままで、彼女の稼ぎで暮らしている。
食う文ぐらいは働くよと言うが、彼女はかぶりを振ってから
「外に行ったらその分薄くなるでしょ! 」
何がと言われたら『種』が、だろう。
俺の女遊びは相変わらずで、馴染みとは合えば久しぶりと言ってそのまま近場のトイレでというほど頻繁に行っていた。
束縛と言う程物ではなく、本人曰く射精管理がしたいのだそうな。
「なんだそりゃ」
呆れながらもシャワーで汚れた体を洗い、タオルで拭き合ったら台所で1発、玄関先で1発。外出してファミリーレストランで食事を取り、見送りの駅のトイレで1発と、こちらの弾丸を減らすことに余念がないようだった。
それでも俺は彼女を選び、電車で通勤を見送った後にいつもの場所へ向かう。
そこでは妻の他に懇意に付き合ってる彼女と、その娘さん。
今日はこの親子と遊園地に行く約束をしていた。
「おじちゃん、今日はどこに行くのー?」
「今日はねー」
俺と娘さんが並列して歩き、その後ろを彼女がそっと付き従う。
傍から見れば親子に見えるだろうか?
彼女はその光景をカメラで撮影している。
これ、絶対親子の風景じゃないよな。 うん。
遊園地を堪能し、帰りの電車で疲れて寝てしまった娘さんをあやす。
「今日はごめんね ユージくん」
「気にすんなよ」
彼女は済まなそうな表情を浮かべ、微笑む。
彼女と知り合ったのはつい最近だ。
たまたま公園で知り合いの子を食った帰りに出会い、鬱屈した表情でブランコで哀愁漂わせて座ってたから声をかけただけだ。
美人だったから声かけしたってわけじゃない。
なんとなく気にかかったんだ。
話を聞けばよくある話で、暴力夫が借金を重ね、ろくに働きもせずに彼女に暴力を奮った上で身体売ってでも作ってこいということらしかった。
かけてやれる言葉は無い。
俺も一歩間違えば暴力夫と変わらないクズのお仲間だからな。
だから俺は彼女にソープ嬢の知り合いを紹介した。
旦那と別れるのも勧めたが、酒に溺れる前は本当に立派な人だったらしい。
仕事で上司が失敗して罪を全部かぶって酒に逃げたらしいんだが、酒に逃げた時点でダメじゃね? 俺が言えたことじゃねーけど。
とりあえず彼女は金をつくんなきゃ家に帰れないし肉体関係は旦那としかしてないとかで他の人とするのが怖いらしい。
めんどくせって思ったよ。
そして吹っ切るために俺と寝てほしいとも。
なにいってんのこいつ? って目で返したら真剣な目で返されて、思わず根負けしちまったわけよ。
寝るのは構わねーんだけどなんで俺なの? って聞いたら、
「顔が女の子みたいだったから……」
というなんとも傷つくお言葉をいただきました。 ちくしょー。
その後念入りに愛撫をして何回もイかせ、ゴムをつけてたっぷりねっとり愛したらさ、違う世界が見えたとか感動したよ。そりゃどーも。
その感動のままソープ嬢に紹介。今は結構人気あるみたいよ彼女。
その後は彼女の技術指導を俺が担当してるの。
紹介した手前、知り合いにも迷惑かけらんねーしさ、
俺ができることって言ったらこういう事だけだからね。悲しいけど。
娘さんとはたまに連れてきて遊んでやってたらいつの間にか懐かれてた。
最初はおねーちゃん言われてたけど、一緒に風呂に入ったらおじちゃんてわかってもらえた。悲しい。
その後ホテルとって別室で娘さん寝かせて技術指導。
今日はディープスロートって、これを望む客いるの?
委員長どんな店務めてるのよ。
まぁやるけどさ。
そうして夜は更けてその親子とも別れ、帰宅する。
玄関の先には少しむくれた妻の顔。
またどこほっつき歩いてたの? という顔で見つめられ、
あはははと誤魔化す。
そんなこんなで変わらない日常を送り、いつもの様に家出少女を送り狼した帰り道に頭の奥に電子音が鳴り響く。
ポーン!
馬鹿みたな音。
そして歪む視界。
ぐにゃっと曲がった視界の先には……
今までいた日常が足元の画面に収まり、真っ暗な空間に魂が放り出される感覚。
再度頭に響き渡る声は、俺にあることを思い出させる。
《試練お疲れ様です。無事規定を終了いたしました》
なーんか聞いたことある声。 俺は……これを知っている?
《このまま転移門までお送りします》
俺は…… いや、僕は……
《3、2、1…… 転送終了です。お疲れ様でした。
最終試練開始まで少々お待ちください》
その日、長き時をかけて ……神々の試練一次試練をクリアした。
転移門から出るとそこはあの試練会場だった。
しかし入門直後のような賑わいはなく、室内はガランとしていて数人の天使が寛いでいるばかりだ。
紅茶を嗜む者
景色を眺める者
床に蹲る者
きっと彼女達が合格者なんだろう。
「戻って……これたんだ」
ふぅ、と一息付き、そしてクリア出来た事への脱力で、くたっとその場で座り込む。
「ちょっと、出口の前で座られると邪魔なんだけど」
「あ、ごめんなさい」
突然後ろからかけられた声に驚き、座った姿勢のままぱっと脇に避ける。
僕より後の人も居るんだ……。
「あなた合格者なんでしょ? しゃんとしなさいな」
「あ、うん。そうだよね。ありがとう」
「そういうんじゃないわ。 合格者がみんなあなたと同じと思われたくないの」
「そ、そうだよね……。僕はユージェリア。君は?」
「これからのライバルに教えるわけないでしょ? せいぜい私の足を引っ張らないでちょうだいな」
そう言うと彼女は踵を返してその場を去ってしまった。
(うわっ、きっついなー。でもそうか、そうだよね。僕達は同じ試練を受けているんだ。今回はたまたま合格できただけで、そして次の試練でもお互いに牽制する間柄だ)
『なんだあいつ、うぜーな』
僕の内側から声がかけられる。
その声に、心に問いかけるように聞き返した。
(君は……?)
『あ? 俺はお前だよ。ほら、あれだ。笹井裕二だよ』
(なんで、ここに居るの?)
『は? 知らねーよ。そんなのこっちが聞きたいわ』
(あ、ごめんね。僕、こういう時どうしていいかわからなくて……)
『あんま気にすんなよ。やれる事やろうぜ』
(そ、そうだね。改めて宜しくね。僕はユージェリア)
『俺はユウジだ。つーかあれだな、ユージェリアだから俺の名前ユウジなのな』
(え? 分かんないよ。でもそう言われればそうかもね)
『お前おもしれーな。からかい甲斐があるわ』
(う〜〜 ユウジなんて嫌い!)
『拗ねんなって、仲良くやろうぜ』
(む〜〜)
分かれてしまった自分の心と雑談をする。
彼はユウジと名乗り、一次試練の時の僕だと言った。
でも僕と彼はあまりにも違いすぎた。
どこからか鐘がカラーンカラーンと荘厳な音を鳴り響かせ
天空より上位天使達が試験会場へと舞い降りる。
上位天使からの最終試練説明を聞き、会場にどよめきが起きる。
「それ本気?」
「さすが最終試練と言われるだけはあるわ」
「なかなかにハードね」
「え? え?」
「まあ、そうでしょうね。今までが簡単すぎたのよ」
キョドっているのが僕だ。え? いらない情報だって?
上位天使曰く
・100年毎にリセットする世界で経験を積みながら課題をクリアする
・課題をこなすのには用意されたアバターを用いる
・アバターで経験した事は肉体とZPに反映される
・アバターの年齢は成長しない。人間の9歳♀で固定される
・スキルは細工のみ
・スキルを使うにはZPを用いる
・細工スキルからの派生スキルは報告あり
・課題は他種族の命の種せいえき集め
・他種族との性交渉で膣内射精を果たし、子宮に収める必要がある
・子宮に到達した種せいえきは魂に記録される
・種族の下位、中位、上位、最上位によって種せいえき採集回数が異なる
・出産スキルを使うにはある程度の種せいえきが必要
・出産すると上位種族を稀に産むことがある
・100年後に回収され、魂は課題の記録保持、体は初期化される
・ステータスは魂依存で次の100年に持ち越せる
・前期試練生は持ち越しZPを用いてアバターの変更ができる。
あとはルールを守ってクリアを目指しましょうとの事だ。
説明を聞いたみんなはあれこれと意見を交えていたが
僕はそれを横目にうんうん頷いて分かった振りをした。
ほら、僕は直感で動くタイプだから
そして始まる最終試練。
ここからはみんながライバルだ。
僕は息を飲み込み、他の天使を見つめる。
みんな同じ考えのようで、中には余裕顔の子や闘志に瞳を燃やす者も居る。
僕はのほほんとし、それを忌々しいと後から来た子が睨んでいた。
僕あの子になにかしたっけ?
一方的な悪意はゴメンだよ。
《お待たせしました。一時試練合格者は転移門へとお越しください》
試練生は次々と門へ入り、僕だけが試験会場へ取り残された。
──さぁ、いよいよだ。
僕は覚悟を決めて門の中へと身を滑らせた。
エピローグは複数エンドを採用しています。
『彼女』のところには好きなキャラの名前を入れてください。
え?居ない?
じゃあそのまま次のーメスの試練ーへお進みください。