※この作品はR-18です。

神さまの試練!   作:|◉〻◉)

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ーメスの試練【ユージェリア編】ー
プロローグ


 ──―目が覚める

 

 僕は意識を全身に巡らせて、体の可動域を確認した。

 腕をぐるぐると回して、掌をぐっぱと握ったり開いたりする。

 ぴょんぴょんとその場でジャンプ。

 目の前に広がるのは青々とした大空。

 雲は青空というキャンバスで形を変え、彩っていく。

 真上から差し込む日差しが僕の体を通して地面に影を落とした。

 それは僕がこの世界に存在している事を決定付けるかのように僕の動きに合わせて動き出した。 ああ、今回はこの地で試練を受けるのか。

 

 日差しの強さに顔を手で覆い、思わずしゃがみこむ。

 そのちょっとした動作で視界が遮られた。

 

 

「うわっ、ぷ」

 

 

 唐突に訪れる闇にぞくりと背筋を震わせる。

 何のことは無い。それは自分の前髪だった。

 手ぐしでさっと掻き分け、視界を確保。

 風が吹く度にたなびく髪は陽の光を受けて黄金色に輝く。

 自分の気弱さに活を入れつつ、屈伸をするが如く立ち上がり、状況確認を続行する。

 

 視線を下に逸らすとそこには見事なポッコリお腹と寸胴が見える。

 胸は……これから成長するんだろうか? 少し心許ない。

 身につけていた衣服より伸びる手足は細く色白で、本当にこの身体で試練をこなせるのかという不安で意識は暗く塗り潰されていく。

 

 どんよりとした気分を振り払うべく他の情報整理だ。

 服装は清潔感のある白い肩掛けのワンピース。フワッと広がるスカートだが、丈が膝上5cmとかなり際どい。

 下着は……お腹から膝までバッチリサポートのドロワーズ。伸縮性の生地を使っているのかお腹にぴったりとフィットしてる。でも見た目の割に動きやすさは抜群で、生地に引っ張られるような感覚はない。

 僕の最初の装備はこれだけだ。流石に素足だったのは若干不安でもあった。

 

 夏の猛暑の様なガンガンと照りつける日差し。

 滴り落ちる汗は、僕の体から体力を奪い続けていく。

 

 

(このままではキツイな。 どこか……日陰は無いかな?)

 

 

 太陽から逃れるように、僕はその場から駆け出した。

 

 道なりに進んでいくと目の前には雄大な大自然が広がっている。

 僕の足元からはうねりながらもどこまでも伸びていく道。

 遠くに見えるのは街だろうか? そこに行けば人間も居るのかな? 

 道を避ける様に街の左右には大きな森が広がっている。

 道はこの森を切り開いてできたのかもしれないね。

 

 

「外は暑いし、ちょっと日陰で一休み、かな?」

 

 

 ◇

 

 

 森の中は意外と明るかった。

 

 

「外から見た時は木々が隙間なく生い茂ってるからもっと暗いかと思ったんだけどな〜」

 

 

 足元には腐葉土が敷き詰められ、人の手が入ってないかのように獣道が混在する。獣の鳴き声が時折聞こえ、かと思えば何者かが息を潜めるようにやけに静かな時もあった。

 

 

(ここには人間は居ない?)

 

 

 キョロキョロと辺りを見回すも、蔦が巻きついた大木に、日光を奪い合うかのように葉がひっきりなしに伸びている見たこともない植物。

 草は僕の胸当たりまで伸び放題で見通しがとても悪い。そして問題はもうひとつある。

 

 

「うー、喉が渇いた~!」

 

 

 誰もいない空間に駄々を捏ねる声が響く。

 それは長時間の歩きによる疲労からの喉の乾きだった。

 それを嗜めるように心の内側から声がかけられる。

 

 

『我慢しろ』

 

「あ、ユウジ! 居たんなら僕の思考に相槌くらい打ってよ!」

 

『今したじゃねーか』

 

「む~~、そう言うんじゃなくてさ、喉が渇いたからなにか飲みたいんだけど思いついたことでもいいから提案してよ! 今から僕達は共同で身体を使っていくんでしょ?」

 

 

 頭の中の相棒に憤慨しながらも、自分なりに回答を探すが、僕にサバイバルは無理だったんだと、すでに諦めモードだ。

 

 

『そうだな。ゲームのようなファンタジー世界ならまずステータス確認が常識だろ? ちょっと確認してみようぜ。メニューとかステータスとか念じてみろよ』

 

「あ、そうだった! 流石ユウジ、頼りになるよね」

 

 

 頭の中に響く頼りがいのある声に導かれ、『ステータス』と念じると共に視界に青白い光が収束されていく。

 暗号化された文字が解析され、僕が理解出来る文字へと変換されていく。

 そこには文字と数字が羅列されており、一目で状態がわかるようなものが映し出されていく。

 

 

 ■ステータス

【名称:ユージェリア】

【種族:天使】

【アバター:人族/メス】

【性格:天然 むっつり 二重人格】

【称号:──】

【淫攻:10】

【淫耐: 0】

【感度:10】

【自慰回数:0】

【性交回数:0】

【絶頂回数:0】

【出産回数:0】

 

 ■嗜好【──】

 ■絶頂【──】

 ■スキル:ZP50/100

 ★AS【細工】

 ★PS【誘い受け】

 ★MS【──】

 ■アイテム

 快楽のクスリ:30

 ■使命

 子種採取:0

 

 

 

「ということなんだけど、分かる? ユウジ」

 

 

 って言うかなんだこれ? 個人情報のオンパレードだよ……。

 しかもむっつりって。いや、当たってるけどさ! 

 

 

『なぁユージェリア、お互いこの体でやるんだ。そろそろコードネームとか決めとこうぜ。前期生も居るみたいだし呼ばれた時に困んねー様によ』

 

「え? 僕はどうしたらいいかわからないからユウジが決めてよ」

 

『じゃあ俺はユージィな。お前はシェリアでどうだ?』

 

「シェリア? ……シェリアね。うん、僕っぽいよ。ありがとうユージィ」

 

『これからよろしくな、シェリア』

 

「ところでステータスについての意見を聞いてもいいかな?」

 

『そうだな。見たまんまだろ。照れ隠しか?』

 

「……」

 

『当たりか。でもそういうの嫌いじゃないぜ? まあアレだ。そういうことをしに来てるって再認識できてよかったじゃねーか、むっつりのシェリアちゃん? あとはスキルだっけか? そんなもんは使って見ればわかることだろ?』

 

 

 ぐぬぬっ! 

 

 

「そ、そうだね……【細工】!」

 

 

 掌に意識を集中してスキルを発動する。

 もぞもぞと何かが蠢き、形を成していく。

 数分かかって出来上がったものは男性器の形をしたゴム製の棒だった! 

 スキルもこういうのかー……。

 

 

『これで自慰オナニーでもしろって事か?』

 

「初めてって痛いって聞くし、慣れておけって事かな?」

 

『多分な。よし! シェリア、体を洗えるように水場へ向かうぞ』

 

「うん、規模はどれぐらいが良い?」

 

『最悪 川でもいい。濡れ始めると際限無いからな。お前もベタベタなのは嫌だろ?』

 

 

 ユージィはなんだかんだ言って僕に優しいところがある。

 そりゃ同一人物だからといえばそうだけど、どこか思慮深いんだ。

 僕はそんなユージィに依存してしまっている。

 ユージィは僕とは違って頼れる。僕とは違って頭が回る。

 

 そういえばスキルを使って分かったことがある。

 それはZPを消費すること。細工を使ったらZPは50から40に減っていた。

 そしてスキル名に変化があった。それは【細工:ちんぽ】という女の子が口にするのもはばかられるようなド直球なものだった。この世界の試練を受けるに当たって僕は得も言われぬ不安を拭い去ることが出来なかった。




◆ユージィ[試練で主人格より乖離してしまった笹井雄二の魂]
一人称:俺
セリフ:『』
性格:屑
特技:セックス全般

◆シェリア[主人格の天使]
一人称:僕
セリフ:「」()
性格:温和、天然
特技:なし

基本的にこの二人のボケとツッコミによってここから話が進んでいきます。
シェリアは最初こそ何もできませんが、天使だけあってポテンシャルが化け物クラスに高いです。でも根が臆病で怖がりなので、ユージィはそこを考慮しつつ作戦を立ててます。

ここより先の主人公は【ユージェリア】
本来はシェリア一人で立ち向かわなきゃ行けないところ、分離してしまったユージィを伴って難題を解決していく感じです。
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