喰らいつくして、突き抜ける~ イート・ザ・ワールド~ 作:KeI77777
王様がいる王の間とは別の場所。
大広間と呼ばれる多目的ホールに通される。
--この世界はファンタジーだ。
5つの国がしのぎを削りって争い、時に協力しながら魔軍と呼ばれる魔王の軍勢に対抗しているという。
もちろん、魔法もある。
5大魔法と呼ばれる、火、水、土、風、雷を基本とし、他は希少属性と呼ばれる、光、闇、毒、幻、煙といった魔法が存在するという。
大陸の名前はエステラ。
この国の名はファウード。
今の国王で13代目だそうだ。
そのすべての説明を叩きこまれたうえで、大広間に通された。
そこには、黒のローブを身にまとった、これまら魔法使いらしき人物が複数立っていた。
「---さて。皆さん。今から皆さんにはステータスチェックをしてもらいます。」
『…ステータス?』
『・・なにそれ?』
ざわ、ざわ、とあたりがざわめきだす。
俺もよくわからないが、やはりステータスを見るつもりか。
「落ち着いてください。まったく害はありません。
・・・一言でいうと、あなた方のステータスを見て、適性を測るためです。」
そして、まだ多少のざわつきはあったものの、俺たちは黒ローブの前に列をなして並び、一人一人ステータスを見ていくことになった。
--説明によると、ステータス値は、以下の項目に分けられる。。
Level
Attack
Defend
Magic
Speed
Luck
で、以下の例が平民の一般的な能力値だそうである。
Level 5
Attack 10
Defend 10
Magic 0
Speed 10
Luck 10
大の大人は10程度のステータスがあれば働いて生活するのに困らないらしい。
魔力は才能によって左右され、使えるかどうかは運次第とか。
そして、このほかにスキルが存在する。
例えばこの国の兵士のスキルはこんなものだ。
剣術 Lv 3
槍術 Lv 3
弓術 Lv 3
馬術 Lv 3
スキルはレベル0からスタートし、修練を重ねることによってどんどんアップしていくという。2を超えれば半人前卒業、とのことである。
通常、人間がたどり着ける境地は Lv 8までとのことだ。
200年前に存在したという勇者は、剣術 Lv8まで行った超人らしい。
「・・・おおおお!?俺凄くね!?すごくね!!?めっちゃ能力たけーし!!」
すでに鑑定を終えた何人かの生徒は、自分のステータスをチェックし、
その能力値が刻まれたステータスプレートを見せあい、
歓喜している。
よほど能力が高かったか、珍しいスキルでも備えていたか、
何にせよ、無能よりはましだ。
「・・お次の方、どうぞ・・・。」
そう呼ばれて黒ローブの前にでると、手をかざされる。
魔法陣のような紋様が空中に浮かび、
俺を取り囲んだ。
「・・・さて、貴方様のステータスは・・・。・・え?」
「・・・・え?」
黒ローブが呆けた声を出すと同時に、俺も自分のステータスを確認して、
同じような声をあげた。
それは、俺にとっても目を背けたい事実だった。
Level 1
Attack 1
Defend 1
Magic 1
Speed 1
Luck 1
スキル
なし
----両手で頭を抱えた。